ウェブマネーとは
「WebMoney(ウェブマネー)」という言葉を初めて耳にする人も多いでしょう。電子マネーの一種で、さまざまなオンライン決済に使えるのが特徴です。
ウェブマネーの魅力
ウェブマネーは、KDDIの子会社「auペイメント株式会社」が発行する「プリペイド式の電子マネー」です。
残高は「POINT」の単位で表示され、「1POINT=1円」の価値があります。 Amazonギフト券やApp Store &iTunesギフトカードなど類似する電子マネーはほかにもありますが、ウェブマネーの特徴は特定のサイトやサービスに限定されず、さまざまなオンライン決済に使える点です。
決済時は、ウェブマネーの「プリペイド番号」を、サイトの支払いページで入力します。カードタイプなら、Mastercard番号やWebMoneyウォレットアプリでの支払いも可能です。
クレジットカードと違い個人情報を入力する必要がなく、情報漏洩のリスクが少ないのがメリットです。購入したウェブマネーには基本的に有効期限がありません(一部キャンペーンなどで付与されたものを除く)。必要な金額分を購入したり、チャージしたりして自分のペースで使えます。
どこで買えるの?
ウェブマネーが購入できる場所は全国に5万店舗以上あります。
主な購入場所は「コンビニ」で、「セブン-イレブン」「ローソン」「ファミリーマート」など、計10社で取り扱っています。「ウエルシア」「ツルハドラッグ」などのドラッグストアや、「コジマ」「ビックカメラ」などの家電量販店、「イオン」「イトーヨーカドー」などの「大型スーパー」でも購入が可能です。
詳しい店舗の情報は、ウェブマネーのWebページで確認しましょう。
ウェブマネーは、年齢や職業に関係なく購入ができます。身分証の提示や個人情報の登録なども必要ありません。支払いは「現金のみ」で、おサイフケータイや商品券は使えないことを覚えておきましょう。
ウェブマネーの種類と特徴
ウェブマネーは、1回のみの使い切りもあれば、チャージをして何度も使えるタイプもあります。用途や目的に合った種類を選びましょう。
シートタイプ
「シートタイプ」はコンビニ内などに設置してある「マルチメディア端末」で発行するもので、「チケット」や「バウチャー」とも呼ばれます。
16桁の「プリペイド番号」と「販売金額」が記載されており、残高が0POINTになるまで何度でも利用が可能です。
店舗によっても異なりますが、1000円または2000円からの販売で、3000円・5000円・1万円といったふうに、購入金額が決まっています。
シートは1枚ごとの使い切りで、支払時に残高が不足する場合は、最大19枚まで番号が追加できます(シートタイプ・WebMoneyギフトカードのプリペイド番号のみ)。
「シートの残高」はウェブマネーのWebサイトの「残高照会」から確認しましょう。プリペイド番号を入力すれば、現在の残高が表示されます。
ウェブマネーギフトカード
「ウェブマネーギフトカード」は、Amazonギフト券やGoogle Playカードのように、店頭でカードが販売されています。コンビニのほか、マツモトキヨシ・ツルハドラッグ・ウエルシア・イトーヨーカドーなどでも手に入り、友人にプレゼントしたいときにも重宝するでしょう。
ギフトカードは、自由に購入金額が指定できる「バリアブルタイプ」と金額が固定された「金額固定タイプ」の2種類です。
バリアブルタイプは、1500円~1万円の間で自由に金額が指定できます。カードをレジに持って行き、希望の金額を伝えましょう。レジでアクティベート(有効化)することで、使用が可能になります。
オンラインで利用する際はカード裏の銀色部分をコインで削り、16桁のプリペイド番号を表示させましょう。シートタイプ同様、1回ごとの使い切りで、残高が0になるまで繰り返し使えます。
プリペイドカードは2タイプある
1枚のカードに何度もチャージして使える「プリペイドカード」もあります。
「WebMoneyプリペイドカード」と「au PAY プリペイドカード」の2タイプがあり、どちらもアプリやWeb上での申し込みが必要です。
プリペイドカードには、クレジットカードの国際ブランド「Mastercard」が付帯しており、残高がある限りMastercardに加盟する実店舗でも使えます。
ポイントはカードの有効期限が切れると失効するため、カードの更新手続きを忘れないようにしましょう。
なお、「WebMoneyプリペイドカード」は、本人限定の「WebMoneyプリペイドカード」と無記名の「WebMoneyプリペイドカードLite」のどちらかが選べます。本人限定のカードは、「現金への払い出し」や手数料無料での「カード間送金」ができます(事前設定必要)。
特定加盟店専用タイプ
「特定加盟店専用タイプ」は、利用できるサイトが限定されているウェブマネーです。
ゲームや音楽の配信サイトで使えるものが中心で、「TSUTAYA オンラインゲーム専用WebMoney」や「Steamプリペイドカード」、ファイナルファンタジーXIなどのオンラインゲームに使える「Crsyta専用WebMoney」、moraでの音楽のダウンロードに使う「WebMoney for mora」などがあります。
「Steamプリペイドカード」はギフトカードタイプですが、そのほかはコンビニのマルチメディア端末で発行できるシートタイプです。購入時は「商品名」をしっかり確認し、買い間違いのないようにしましょう。
ウェブマネーの使い方
ウェブマネーは各種ネットサービスの決済に使えますが、プリペイドカードはネットと実店舗の両方に対応しています。ウェブマネーの使い方や注意点を確認しましょう。
ウェブマネー加盟サイトで使う
シートタイプ・ウェブマネーギフトカード・特定加盟店専用タイプは、ウェブマネー加盟店のオンライン決済で使うのが基本です。
まずは、自分が利用したいサイトがウェブマネーの加盟店に該当するかを確認しましょう。Webサイトの「WebMoneyを使う」をクリックすると、加盟店の一覧が表示されます。 加盟店の種類はショッピング・ゲーム・音楽配信・電子書籍・情報サービスなど多岐にわたります。
ウェブマネーを使う場合は、支払方法の選択画面で「WebMoney」を選択しましょう。「WebMoneyお支払い画面」に移動した後、シートやカード上に記載されたプリペイド番号やMastercard番号を入力します。
プリペイドカードならコンビニでも使える
金額がチャージできる「WebMoneyプリペイドカード」と「au PAY プリペイドカード」は、オンライン決済はもちろん、Mastercardの加盟店である実店舗でも使えます。
コンビニなどで使うときは、クレジットカード払いと同じようにレジでカードを提示しましょう。支払いは「一括払いのみ」で、分割やリボ払いには対応していません。店舗によっては、レシートに「サイン」が必要な場合もあります。 カード内のウェブマネーの残高が不足していると支払いができないため、こまめに入金をしておきましょう。
WebMoneyウォレットアプリからの支払いも可能
「WebMoneyウォレットアプリ」をスマホにダウンロードし、WebMoneyプリペイドカードを登録すると、カード残高や利用明細がスマホ上で簡単にチェックできるようになります。
ネットショッピングではアプリから支払いができるため、カードを手元に用意する必要がありません。
まずは、アプリをダウンロードし、手持ちのカードを登録しましょう。アプリの案内に従い、「カード裏面のプリペイド番号(英数字16桁)」を読み込ませます。
カードを初めて利用する人は、アプリ上で「カードの新規申し込み」が可能です。ただし、発行から2週間以内にカード登録を行わない場合、カードが一時停止される点に注意しましょう。
ネットショッピングでの支払い方法は、PC画面に表示されたQRコードをアプリで読み取る「QRコード決済」と、アプリから直接支払う「直接支払い」の2パターンがあります。
・アプリ名:WebMoneyウォレット プリカで便利にキャッシュレス!
・価格:無料
・App Store:ダウンロード
・Google Play:ダウンロード
寄付や募金もできる
ウェブマネーを利用して寄付や募金もできます。応援したい団体がある場合はもちろん、端数のウェブマネーが残ってしまったときなどに活用しましょう。
寄付・募金ができる団体は、「ウェブマネー・ユニセフ・インターネット募金箱」「(財)日本盲導犬協会/インターネット募金箱」「災害復興支援特別基金」に限られますが、今後増える可能性があります。
ウェブマネーでの募金は、寄付者の個人情報が通知されないため、領収書の発行ができないケースがあります。発行が必要な人は、銀行振込などのウェブマネー以外の支払い方法を選択しましょう。
プリペイドカードのチャージ方法
プリペイドカードは何度もチャージして繰り返し使えます。主なチャージ方法はコンビニなどでの「現金チャージ」か、クレカやネットバンキングを利用しての「オンラインチャージ」です。
現金ならコンビニで簡単チャージ
「ローソン」「ナチュラルローソン」「ローソンストア100」「自遊空間(対象店舗のみ)」では各店舗のレジにて現金によるチャージが可能です。
カードチャージの旨を店員に伝え、チャージしたい金額を支払いましょう。チャージが可能な額は、ローソン系列店が1000~4万5000円、自遊空間が1000~2万5000円です。
「ローソン銀行ATM」でチャージをする際は、カードを挿入し、チャージ金額を投入します。チャージは紙幣のみで、1回あたりのチャージ額は50万円、チャージ残高上限は100万円です。
「WebMoneyウォレットアプリ」を使用している人は、ATM画面の「スマホ取引」をタッチしましょう。アプリでQR読み込み画面を立ち上げ、ATM画面に表示されているQRコードを読み込む流れです。
同じ要領で、セブン-イレブン内にある「セブン銀行ATM」でも、ATM画面の「スマートフォンでの取引」から現金チャージが行えます。
また、auショップ内になるセルフ端末「au SaKuTTO」からもチャージが可能です。チャージ単位は1000円で、1回あたりのチャージ額は4万5000円です。
クレカやインターネットバンキングでも
「WebMoneyプリペイドカードLite」は「WebMoneyウォレットアプリ」によるクレジットチャージが可能です。チャージに使えるクレジットカードは一部のみで、カード発行会社が提供する本人認証サービス(3Dセキュア)の設定がないものは使用ができません。
チャージ時は、アプリ上の「チャージ」タブで「クレジットカード」をタップし、カード情報を入力します。カード登録後、「支払いに使用するカードの選択」と「チャージ金額」を選択しましょう。
「WebMoneyプリペイドカード(本人限定)」は、ネットバンキングでのチャージに対応しています。アプリの「チャージ」タブで「ネットバンク」を選択し、各金融機関のサイトで所定の手続きを済ませます。
「au PAY プリペイドカード」は、「au PAY アプリ」や「au PAY サイト」を活用しましょう。「auじぶん銀行口座」や「クレジットカード」によるチャージが選択できます。
プリペイドカードの利用時の注意ポイント
年齢や職業に関係なく、ほぼ誰でも利用できるウェブマネーやプリペイドカードは利便性が高いですが、注意しなければならない利用上のルールがあります。
紛失しても再発行されない
ウェブマネーは紛失や盗難に気を付ける必要があります。購入時に身分証明書などの提出が不要なため、万が一盗まれても所有者を特定することはできず、紛失したマネーの再発行やプリペイド番号の再通知はありません。
また、プリペイドカードを紛失した際は、速やかにサポートセンターに連絡し、カード利用の一時停止をしてもらいましょう。「サイト」または専用アプリ「WebMoneyウォレットアプリ」からも、カードの停止手続きが行えます。
カードの再発行は可能ですが、カードの紛失・盗難による第三者の不正利用については、自身の責任になります。
詐欺被害に遭われたお客様各位:電子マネーWebMoney(ウェブマネー)
サービス利用できない場合も
ウェブマネーのプリペイドカードには国際ブランドのMastercardが付帯しており、普段の買い物にも利用できます。小銭がいらず、スピーディーに会計が済むのは便利ですが、「支払いができないサービス」も少なくありません。
具体的には、公共料金・通信料金・インターネットプロバイダー料金・ガソリンスタンド・高速道路料金・保険料・電子マネーなどです。詳しい店舗情報は、ウェブマネーのサイトの「Mastercardとして利用不可店舗一覧」を確認しましょう。
なお、Mastercardとしての利用はできませんが、ウェブマネーでの支払いは可能な店舗もあります。
Mastercardとして利用不可店舗一覧:電子マネーWebMoney(ウェブマネー)
まとめ
オンライン決済をする際に、「クレジットカード番号を入力するのが面倒」「個人情報をサイト側に知られたくない」と感じる人は多いでしょう。ウェブマネーを使えば個人情報を入力することなく、簡単に支払いができます。
普段の買い物でも利用したい人は、Mastercardが付帯した「プリペイドカード」がおすすめです。ただ、紛失や盗難で不正利用があった場合、ウェブマネーの再発行はしてもらえません。クレジットカード同様、管理を怠らないようにしましょう。
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