ANAやユナイテッドのマイルを特典航空券に交換。空席照会の手順も

ANAマイルで他社の航空券を予約できる

ANAには「ANAマイレージクラブ」というシステムがあり、フライト利用のたびに「ANAマイル」が付与されます。

基本的にほかの航空会社のマイルとは互換性がありませんが、同じアライアンス内の加盟会社同士であれば、マイルの相互利用が可能です。

スターアライアンス加盟航空会社とは

世界には「ワンワールド」「スターアライアンス」「スカイチーム」の三大アライアンス（航空連合）があり、ANAは世界最大規模のスターアライアンスに加盟しています。 加盟する航空会社は、ユナイテッド航空・エアカナダ・中国国際航空・アシアナ航空・オーストラリア航空・エバー航空など全26社です。 

アライアンスの航空会社間では、「マイレージプログラムの相互提携」を行っています。ANAのマイルで、ユナイテッド航空や中国国際航空の特典航空券を予約することが可能です。 加盟航空会社の乗り継ぎなどを自由に組み合わせた旅程が組めるうえ、提携航空会社のエアラインを乗り継いで世界を巡る「スター アライアンス世界一周」も楽しめます。

特典航空券が予約できるのは何日前から？

「ANA便」及び「提携航空便」の国際線特典航空券は、予約できる期間が決まっています。どちらも往復のみで「復路の搭乗日の355日前（出発日含まず）午前9時（日本時間）から第一区間出発の96時間前まで」が予約期間です。 

航空会社によっては例外もあり、「シンセン航空」の場合は「サマーダイヤ」「ウィンターダイヤ」が開始する2カ月前からの予約になります。 乗り継ぎも含め、旅程すべての便の予約が取れて初めて発券できるようになる形です。

発券期限を過ぎると、予約が無効になってしまいます。 ANA及び提携航空会社の特典航空券は、「ANAのウェブサイト」または「電話」での申し込みが基本です。サイトからの予約は無料ですが、電話や支店・空港カウンターでの申請には発行手数料がかかります。

お申し込み方法 | ANA国際線特典航空券 | マイルを使う | ANAマイレージクラブ

必要マイルを確認しよう

特典航空券は、決められたマイル数を対価として交換できます。必要マイル数の基準は、航空会社ごとにさまざまです。ANA国際線の場合は、発着地の「ゾーン（Zone）区分」「搭乗日のシーズン」「搭乗クラス」によって決まります。

 ゾーンは「Zone1～10」に区分され、数字が大きくなればなるほど必要マイル数も増える傾向があります。シーズンは「ローシーズン（L）」「レギュラーシーズン（R）」「ハイシーズン（H）」の三つで、ハイシーズンになるほど価格は上がります。

 一方、ANAマイルで提携会社便を利用する際の必要マイル数は、発着地の「ゾーン区分」と「搭乗クラス」によって決まります。 シーズンによる価格の変動がないため、繁忙期はANA便よりも少ないマイル数で予約ができる可能性が高いでしょう。詳しくは、公式サイトの「シーズン・必要マイルチャート」で確認できます。

予約方法

特典航空券は、「ANAウェブサイト」または「電話」のいずれかで予約が可能です。ネットが使える環境であればWeb予約が便利ですが、電話のみ対応可能な旅程や便も存在します。

特典航空券予約画面で空席を検索

ANA及び提携航空会社の特典航空券の予約は、「ANAウェブサイト」の「特典予約画面」から行えます。ANA便であれば、搭乗日ごとの空席状況が一覧表示される「特典カレンダー」を活用しましょう。

 国際線は最大6カ月先まで空席の照会ができ「空席あり（◎）」「空席少々（〇）」「空席待ち（◇）」「設定なし（─）」が一目瞭然です。 なお、特典予約画面で「ご指定の旅程はご利用いただけません」と表示される場合は、「特典航空券対象外旅程」です。また、一部の旅程や提携航空会社便はANAウェブサイトからの予約ができないことも覚えておきましょう。 考えうる原因は、以下のような場合です。

一部のクラス混在の旅程（上位クラスがある路線で、あえて下位クラスを選択する場合）
スター アライアンス世界一周の予約
一部の提携航空会社便（エア ドロミティ・マカオ航空・エティハド航空など）

電話で申し込む

「ANAマイレージクラブ・サービスセンター」では、電話による申し込みを行っています。ANA便の特典航空券は「特典カレンダー」で空席が確認できますが、提携航空会社は日付を指定しなければ空席状況が確認できません。

 対象外便を除きウェブサイトからの申し込みもできますが、電話で空席状況を聞いたほうがスムーズでしょう。コール後、自動音声が流れるため、サービスメニューの【2】（国際線一般・特典予約）を選択します。

日本以外の国からの申し込みは、各国・地域の問い合わせ先を確認しましょう。 電話での予約は原則、1名・一連の航空券1枚につき、所定の手数料がかかる点に注意が必要です。

日本では2200円・韓国では2万8000ウォン・中国では150元といったように、購入場所によって価格が変わります。 なお、ANAウェブサイトで申し込めない旅程や航空会社（世界一周の旅程は除く）の場合、発券手数料は発生しません。

ユナイテッド航空のマイレージプラスの魅力

「日本在住者は日系航空会社を選ぶのが当然」と思っていませんか？ユナイテッド航空は、ANAと同じスターアライアンスのメンバーです。 

ANAマイレージでは競争率が激しい便が、ユナイテッド航空の「マイレージプラス」からはスムーズに予約できるかもしれません。マイルの有効期限がない点も、特典航空券の必要マイル数を貯めやすいでしょう。

マイルに有効期限がない

ユナイテッド航空のマイルには、有効期限がありません。一方で、ANAのマイルの有効期限は3年間で、利用日（搭乗日）した月から数えて36カ月後の月末まで有効です。 

年に1回ほどしかフライトを利用しない人の場合、特典航空券に交換する前に期限日を迎えてしまうケースもあるでしょう。ユナイテッド航空であれば一度獲得したマイルは失効しないため、自分のペースでコツコツと貯められます。

 フライトの回数が少ない人や国際線の特典航空券を狙う人は、有効期限がないユナイテッド航空のマイレージプラスに入会し、じっくりとマイルを貯めるのがおすすめです。

ユナイテッド航空のマイルでANA便に搭乗できる

ユナイテッド航空には、特典航空券で旅行ができる「マイレージプラス特典旅行」サービスがあります。特典はすべて「片道」ごとの設定で、往路と復路で別の利用クラスを選択することも可能です。 

また、ANAと同じスターアライアンスに加盟しているため、ユナイテッド航空のマイルでANA便が予約できるのも大きな魅力でしょう。ただし、ユナイテッド航空で貯めたマイルをANAマイルに「移行」したり、「合算」したりすることはできません。

 特典旅行に必要なマイル数は、さまざまな要因に基づいて変動します。ANAの国内の路線であれば、片道5000マイル程度～と見ておきましょう。 所定のマイル数を記載した特典チャートは公示されていませんが、公式サイトやアプリでは「特典旅行カレンダー」で近況を調べることが可能です。

アプリ名：ユナイテッド航空
価格：無料
Apple Store：ダウンロード
Google Play：ダウンロード

フライト表示設定を確認し空席を検索

特典航空券の予約は、ユナイテッド航空の公式サイトから行えます。「片道」「往復」「複数の目的地」ごとに検索ができるうえ、「搭乗クラス」「航空会社」の絞り込みも可能です。

 羽田空港は「HND」、福岡空港は「FUK」といったように、出発地や到着地は「3レターコード」で入力します。ANA便を検索する際は「すべてのスターアライアンス加盟航空会社」にチェックを入れましょう。 

「結果をカレンダーで表示」にもチェックを入れて「日数」で時期を決めると、3カ月先までの空席状況がカレンダー式で表示されます。

Check Your United Flight Status

まとめ

ANAのマイレージクラブに入会すれば、ANAマイルを使って、同じスターアライアンスの特典航空券の予約もできるようになります。

各航空会社を自由に組み合わせた旅程が組めるため、ANAでは運航していない地域にも足が延ばせるでしょう。 ANAマイルの有効期限が気になる人は、ユナイテッド航空のマイレージプラスへの入会も視野に入れてはいかがでしょうか。空席がある限り、ANAの国際線・国内線の予約も問題なく行えます。