キャセイパシフィック搭乗でマイルを貯める
キャセイパシフィックは、「香港国際空港」を拠点に運航する香港の航空会社です。1959年から日本への乗り入れを開始し、現在は「羽田空港」や「成田空港」をはじめとする日本全国6カ所の空港に発着しています。
アジア・マイルの特長
キャセイパシフィックのマイル積算サービスは、「アジア・マイル」と呼ばれます。空の旅だけではなく、地上でもマイルが貯まるのが特徴です。提携社は、全世界で800以上にも上ります。
貯めたマイルは航空券やアップグレードなど、ライフスタイルに合ったさまざまな特典に交換が可能です。キャセイパシフィックのマイルは、もともと「時間ベース制度」を採用しており、3年間の有効期限がありました。
しかし、2020年1月1日以降に積算されたマイルには、「活動ベース制度」が適用されています。「積算日から18カ月」の間にマイルの獲得や利用があると有効期限が自動的に延長されるため、マイルの期限は実質無期限です。
「キャセイパシフィックの登録済みアカウント」があれば、アジア・マイルのWebサイトでマイル口座が簡単に作成できます。アカウント未発行の場合は、入会から始めることも可能です。
アジア・マイルにご入会ください。どうぞ入会手続きを - アジア・マイル
22年前半にマイレージ改変の発表あり
キャセイパシフィックには、すべての会員が無料で利用できるアジア・マイルのほかに、「マルコポーロクラブ」という上級会員制度があります。入会には、アジア・マイル会員であることに加えて、提携クレジットカードを保有するか入会金100米ドル相当が必要です。
4つのステイタスがあり、キャセイパシフィック便や所属するアライアンス(航空連合)「ワンワールド」の加盟航空会社で限定サービスが利用できます。
公式サイトではマイレージをよりシンプルで使いやすいものにする目的から、22年前半を目安にマルコポーロクラブとアジア・マイルの統合を発表しました。
すでにアジア・マイルに登録している人や制度変更までに登録する人は自動で新しいプログラムに引き継がれるため、現状手続きの必要はありません。
詳細はまだ公表されていませんが、フライト・ホテル・ショッピングなど、より充実したプログラムへの変更が予定されています。公式サイトでの続報を待ちましょう。
提携航空会社のマイルを貯めることも可能
キャセイパシフィックは、「ワンワールド」という航空連合(アライアンス)に加盟しています。加盟航空会社は「アメリカン航空」や「ブリティッシュエアウェイズ」など計14社で、加盟会航空会社間ではマイルの相互利用が可能です。
ワンワールド以外の航空会社とも、個別に「パートナーシップ」関係を結んでいることもあります。アライアンスは別であっても、キャセイパシフィックのフライトで提携航空会社のマイルを貯めたり、特典航空券に交換したりすることが可能です。
日本でいえば、同じワンワールドに加盟する「JAL(日本航空)」とは、マイルの相互利用ができます。アライアンスの異なる「ANA(全日本空輸)」とは、提携関係もありません。
特典の交換ができる航空会社一覧及び必要なマイル数は、アジア・マイルのWebサイトの「フライト特典一覧表」で確認しましょう。
搭乗時にアジア・マイルが貯まりやすいカード
キャセイパシフィックが提携するクレジットカードを利用すると、フライトやカード決済でマイルが効率よく貯まります。
カードブランドの中では、「アメックス」のカードがアジア・マイルとの相性がよい傾向です。カード加入時は、カード特典と年会費のバランスも考慮して選びましょう。
提携カードでコスパ高め キャセイパシフィック MUFGカード ゴールド
カードの利用で、アジア・マイルが貯まる数少ないクレジットカードです。年会費は5500円(税込)とリーズナブルで、家族1名は無料で家族カードが作れます。
提携カードということもあり、還元や特典のメリットを感じやすい1枚です。 日本でのカード利用では「100円につき1マイル」、海外では「100円につき1.5マイル」が積算されます。
キャセイパシフィックのWebサイトから航空券を予約すると「100円につき1.0マイル」が貯まるのも魅力です。
付帯保険もしっかりカバーされており、海外傷害保険は最高3000万円が自動付帯、国内傷害保険は最高3000万円が利用付帯しています。ショッピング保険は年間限度額が200万円と高めです。
キャセイパシフィック MUFGカード ゴールド Mastercard®|クレジットカードなら三菱UFJニコス
マイル移行でアジア・マイルを獲得 SPGアメックスカード
ホテルグループ「マリオットボンヴォイ」とアメックスの提携カードです。通常は、カード利用で「100円につき3ポイント(マリオットボンヴォイポイント)」が貯まります。
マリオットボンヴォイにはマイル移行プログラムがあり、40社以上の航空会社のマイルへ無料で移行できるのが強みです。アジア・マイルも対象で、「3ポイント=1マイル」のレートで交換できます。
また、カードを保有するだけでマリオットボンヴォイの「ゴールドエリート」ステイタスを獲得可能です。グループの利用時に限定サービスや優待が受けられるため、現地でもワンランク上の滞在を楽しめるでしょう。
年会費は3万4100円(税込)が必要ですが、ステイタス特典のほか毎年カード継続時にグループの無料宿泊券がもらえることなど総合的に見ると元は十分取れます。「必要なときにアジア・マイルへ移行したい」人にぴったりです。
スターウッドプリファード カード|アメリカン・エキスプレス
JALのマイレージバンクに貯める方法
JALとキャセイパシフィックは提携関係にあり、「JALマイレージバンク会員(JMB会員)」であればキャセイパシフィックのフライトでもJALマイルが積算されます。JALマイルを貯めるための手続き方法を確認しましょう。
マイル加算対象クラスを確認
キャセイパシフィックの搭乗クラスは五つの区分です。
・ファーストクラス運賃
・ビジネスクラス運賃
・プレミアムエコノミークラス運賃
・エコノミークラス 普通運賃
・エコノミークラス 特別運賃
それぞれマイル加算の対象となる「対象予約クラス」が決められています。予約クラスはアルファベット1文字で示されるもので、同じビジネスクラスでも「J」「C」「D」「P」など、複数に分かれているのが特徴です。
加算対象のクラス及びフライトマイル積算率は、JALのキャセイパシフィック航空のページで確認しましょう。対象であれば、「包括旅行運賃」にもマイルは加算されます。
複数社で同じ便を共有する「コードシェア便」については、「ワンワールド」加盟航空会社が運航する便のみ積算対象です。
搭乗前もしくは事後登録で加算
キャセイパシフィックの搭乗便でJALマイルを貯めるには、「搭乗前」または「搭乗後」の登録が必要です。キャセイパシフィックから予約する際に、「アジア・マイルではなくJALマイルで積算希望」と伝えます。
JALの「JMBお得意様番号(9桁)」を伝えるか、フライト当日に航空会社のチェックインカウンターに申し出ましょう。搭乗前に登録ができなかった場合は、フライト利用後の「事後登録」を忘れずに行います。
受付期間は「搭乗日より6カ月以内」です。開始時期は搭乗便の種類によって異なり、提携航空便の場合は「搭乗日から14日後」からJALのWebサイトで申請できます。郵送での手続きも可能です。
予約時にした申請がうまくいかず、事後登録が必要になるケースもあります。マイルが積算されるまでは、eチケットなどの搭乗券は大切に保管しておきましょう。
フライトマイル積算手続き・事後登録手続き(フライトでためる) - JALマイレージバンク
対象外エコノミークラスの航空券の場合
キャセイパシフィックの一部の「エコノミークラス(運賃タイプS・N・Q・O・Vなど)」は、JALマイル積算の対象外です。ただ、JAL以外の航空会社では、キャセイパシフィックのエコノミークラスでもマイルが積算されるケースもあります。
エグゼクティブクラブはNやQも対象
「ブリティッシュエアウェイズ(BA)」は、JALやキャセイパシフィックと同じワンワールドに加盟するイギリスの航空会社です。
独自のフリークエントフライヤープログラム「Executive Club(エグゼクティブクラブ)」があり、フライトでは「Avios(アビオス)」というマイルが貯まります。
エグゼクティブクラブでは「N」や「Q」など、キャセイパシフィック便の低額エコノミークラスに搭乗した場合でも25%のAviosが積算されるのが特徴です。
キャセイパシフィックでブリティッシュエアウェイズのAviosを貯め、JALの特典航空券に交換する裏技も使えます。
必要マイル数分のAviosが貯まったら、ブリティッシュエアウェイズのサイトから予約しましょう。「検索と予約」のページから、JALの空席状況を調べることが可能です。
特典フライトの空席状況 | Executive Club | British Airways
入会前の搭乗も対象
急な旅行や出張でExecutive Clubの会員手続きができないまま搭乗しても、フライト利用後に忘れずに手続きをすれば問題なくAviosが貯まります。
「Executive Club入会前の3カ月間」に利用したブリティッシュエアウェイズ便のフライトに限り、Aviosの事後加算が可能です。JALなどの同じアライアンスの便や提携航空便は、対象にはなりません。
Executive Clubの入会は無料で、メールアドレスや個人情報を登録すれば、誰でもすぐに会員資格が得られます。入会後は、「搭乗日より6カ月以内」にAviosの事後加算申請を行いましょう。
ブリティッシュエアウェイズのWebページで、「Aviosを貯める」のページを開きます。右下方に「Aviosの事後加算申請」のリンクが出てくるため、タップしてログインしましょう。
まとめ
キャセイパシフィックは、ワンワールドをはじめとする多くの航空会社とパートナーシップを組んでいます。JALもその一つで、JAL会員はキャセイパシフィックのフライトでもJALマイルを獲得することが可能です。
対象外の一部低額エコノミークラスに搭乗時は、JALではなく提携航空のブリティッシュエアウェイズで予約しましょう。エコノミークラスでも、積算対象に含まれています。
ブリティッシュエアウェイズでAviosを貯め、JALの特典航空券に交換する方法も活用しましょう。