デルタ航空に乗ってマイルを貯めよう
デルタ航空は、アメリカで最も長い歴史を持つ航空会社です。農薬散布業者の「ハフ・ダランド・ダスターズ社」が1924年に設立した農業用民間航空会社が前身で、29年に初めて旅客便を運航しています。
デルタ航空とは
デルタ航空は世界60カ国以上・1000都市以上に就航があり、日本では羽田空港・関西国際空港・中部国際空港から「ホノルル便」が運航しています。 羽田空港には、アトランタ・デトロイト・シアトル・ポートランド・ロサンゼルス・ミネアポリスの「7路線」が集結しており、アメリカの各都市にノンストップでアクセスできるのがメリットです。
加盟する「アライアンス(航空連合)」は、19の航空会社が加盟する「スカイチーム」です。ANAはスターアライアンス、JALはワンワールドに所属するため提携はありません。 同じアライアンスの加盟航空会社には、台湾の「チャイナエアライン」や韓国の「大韓航空」、フランスの「エールフランス」などがあります。
スカイマイルとは
デルタ航空のマイレージプログラムは、「スカイマイル」です。入会は無料で、必要事項をWebサイト上で入力すればすぐに会員資格が取得できます。 「登録完了」のボタンを押して、申し込みが受け付けられると画面に会員番号が表示されるため、ひかえておきましょう。
JALやANAのマイルには36カ月間の有効期限がありますが、スカイマイルには有効期限がありません。 自分が貯めたマイルを友だちや家族にプレゼントできる「ギフトマイル」や、特典交換に足りない分のマイルを現金で購入できる「バイマイル」のサービスがある点も日系航空会社との大きな違いです。
スカイマイルの貯め方
スカイマイルは、ショッピングやレンタカーの利用などさまざまな場面で積算されます。なかでも、マイルが大きく貯まるのが、「フライト利用」と「ホテル滞在」です。スカイマイル入会から、マイルの積算までの流れを確認しましょう。
スカイマイルに入会
スカイマイルに入会する方法はシンプルです。公式サイト「ja.delta.com」にアクセスし、右上の「ご入会はこちら」をクリックします。「スカイマイルご入会」ページで、登録に必要な個人情報をアルファベットで入力しましょう。
「国/地域コード」は「日本」を選ぶと自動的に「81」のコードも表示されます。「AREA CODE」には市外局番を入力しましょう。固定電話・携帯電話ともに、はじめの0を除いた番号です。携帯電話であれば2桁で、現状では70(070-)・80(080-)・90(090-)のいずれかとなります。 利用規約の確認後「登録完了」のボタンをクリックすれば完了です。登録と同時に「会員番号」が付与され、スカイマイルのサービスが利用できるようになります。
入会と同時に「デルタ航空の提携クレジットカード」の申請も済ませておきましょう。新規入会で「ボーナスマイル」が進呈されるほか、カード利用ではショッピングマイルが付与されます。
フライトやホテル滞在で貯める
デルタ航空では「デルタ航空」及び「提携航空会社」のフライトでマイルが貯まります。デルタ航空を利用する場合、一般会員は航空券代金「1ドルにつき5マイル」の積算です。提携航空会社フライトには各社のルールが適用されるため、予約時に詳細を確認しておきましょう。
全世界にはスカイマイル提携のホテルがあり、ホテル滞在でもスカイマイルが貯まります。「マリオット」「IHG」「シャングリラ」などの世界的な高級ホテルも対象で、1回の旅行でもマイルが大きく貯まるでしょう。 また、公式サイトからホテル予約サイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」を経由した場合、宿泊代金「1米ドルにつき1マイル」が積算されます。予約1回ごとに会員番号を入力しましょう。
デルタ航空提携のクレジットカード
デルタ航空提携のクレジットカード」を発行すると、ショッピングや旅行でスカイマイルが効率よく貯まるでしょう。カードの中には、デルタ航空の上級会員の資格が無条件に獲得できるお得なカードも存在します。
デルタ スカイマイルJCBカード
一般的なJCBカードは、カード利用ごとにJCBの「Oki Dokiポイント」が付与されます。一方で、提携カード「デルタ スカイマイルJCBカード」は、スカイマイルが直接貯まるのが特徴です。 「テイクオフカード」「一般カード」「ゴールドカード」の3種類のラインナップで、年会費やマイル付与率、進呈されるボーナスマイル数が異なります。
旅行でも普段の買い物でも効率よくマイルを貯めたい人は、年会費2万2000円(税込)のゴールドカードがおすすめです。初年度は、半額の1万1000円(税込)で利用できます。 ショッピング利用では「100円(税込)で1.5マイル」が貯まるほか、カード継続時に毎年ボーナスとして3000マイルが付与される特典も、効率的に貯める手段として重宝するでしょう。
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
入会から1年間に限りますが、カード保有者はスカイマイルの上級会員「ゴールドメダリオン」の資格を無条件に取得できるのが特徴です。
一般会員の場合は航空券の購入代金1ドルにつき5マイルが付与されるところ、ゴールドメダリオンになると「8マイル」へレートアップします。 カード入会では8000マイルのボーナスマイルが付与されるほか、入会6カ月以内のファーストフライトでビジネスクラスを利用するだけで2万5000マイルが獲得できる特典付きです。カード年会費は2万8600円(税込)と高めですが、十分に元は取れるでしょう。
「家族カード」は1枚目のみ無料で、家族カード利用分のマイルは「本会員のスカイマイル会員口座」に加算されます。夫婦や家族で効率的にマイルを貯めたい人にはぴったりです。
スカイマイルの使い方
デルタ航空はJALやANAとの提携はありませんが、旅行会社の「JTB」やスカイマイルと独自の提携を結んでいます。国内旅行に幅広く使えるため、日本在住者にとっては魅力的です
提携航空社の特典航空券やJTB国内旅行券へ
スカイマイルは、デルタ航空及び提携航空会社の「特典航空券」や「パッケージツアー」に交換できます。特典航空券は往路と復路で「異なる搭乗クラス」が予約できるうえ、家族や友人に特典をプレゼントすることも可能です。
JTBとデルタ航空は業務提携を行っており、JTBが販売する国内パッケージツアーや宿泊券の購入にもマイルが利用できます。パッケージツアーには「ホテル」や電車やバスなどの「往復交通」も含まれるため、日本在住者にはメリットが大きいでしょう。
本サービスは「スカイマイル提携クレジットカード会員」と「メダリオン会員マイル」のみが対象です。マイルをデルタ航空の旅行クーポンに交換し、クーポンをJTBの国内商品購入に充てる形となります。
「1万マイル=1万円分」で、1万円単位の交換です。会員1人あたり年間3マイルまで交換できます。発行後の使用期限は半年のため、期間内に出発日を設定しましょう。
スカイマーク特典航空券で日本国内を旅する
デルタ航空には、スカイマイルで「スカイマークの航空券」が予約できる「スカイマーク特典旅行」サービスがあります。
「スカイマーク(SKYMARK)」は日本を代表する航空会社の一つで、日本国内の12の空港に就航しています。デルタの特典旅行では、このうち札幌・茨城・羽田・名古屋・神戸・福岡・長崎・鹿児島・那覇が対象です。 利用区間にもよりますが、必要マイル数は「1万5000~2万マイル」とみておきましょう。スカイマーク特典旅行が利用できるのは「日本在住のスカイマイル提携クレジットカード本会員」または「メダリオン会員」です。 提携クレジットカードの新規入会後、すぐに特典交換ができるわけではありません。カード利用2カ月後に特典交換が可能になると考えましょう。
特典航空券への交換方法
特典航空券の交換時、マイルと現金の併用が可能です。バイマイルで足りないマイルを購入することもできるため「マイル数が足りず交換ができない…」と落ち込む必要がありません。
ウェブサイトの「予約する」から
特典航空券の予約は「デルタ航空のWebサイト」または「Fly Delta アプリ」から行えます。Webサイトでは「予約する」のカテゴリーをクリックすると、フライト予約の画面に移行します。 マイルを使う場合は「マイルでショッピング」にチェックを入れましょう。
Fly Delta アプリでは「料金をマイルで表示」にチェックを入れます。 希望するフライトの条件を入力して「フライトを検索」をクリックすると、特典カレンダーに指定日の「必要最低マイル数」が表示されます。フライトを選択し、支払いを完了させましょう。
フライトの変更が可能なのは、最初の旅程の予約便が出発する 72 時間前までです。ダイヤモンド及びプラチナメダリオン会員を除いては、変更は150米ドルの手数料がかかります。
現金と組み合わせる場合
特典交換に必要なマイル数が足りないとき、現金(クレジットカード)とマイルの併用が可能です。予約画面で「価格を表示する通貨」を「マイル」→「マイル+キャッシュ」に変更します。 なお、マイル+キャッシュで予約した航空券には、「特典航空券」のルールが適用されます。現金併用が可能なのは以下の3社が運航するフライトのみです。
・デルタ航空
・デルタ・コネクション
・デルタシャトル
特典利用のために、マイルを購入することもできます。「1マイル=0.035米ドル」の価格で、購入可能額は2000~6万マイルです。Webサイトの「マイルの購入」より手続きを行いましょう。
まとめ
国際線の利用頻度が少ない人にとって、アメリカの航空会社のマイレージプログラムは敬遠されがちです。しかし、デルタ航空はJTBやスカイマークとの独自に提携を結んでいるため、海外旅行はもちろん、貯めたマイルで日本国内旅行も楽しめます。
スカイマイルには有効期限がなく、フライト利用が少ない人にとっても貯めやすいマイレージです。スカイマイル提携のクレジットカードに入会すれば、普段のショッピングでも無理なくマイルが貯まるでしょう。