マイル特典航空券は年末年始も使える？特典利用時の注意点や裏技も

マイル特典航空券は年末年始は使えない？

日系航空会社の場合、1年のどの時期の特典航空券でも予約ができるわけではありません。繁忙期の予約は制限される場合があります。例えば、多くの人が帰省する「年末年始」は予約が可能なのでしょうか？

JALの利用制限期間

JALの利用制限期間は、「JALのWebサイト」で確認が可能です。「マイレージバンク」→「マイルをつかう」→「JALグループ特典航空券」と進み、「国内線」「国際線」「どこかにマイル」の「ご利用条件」をチェックしましょう。

 制限が設定されていない場合は「現在、利用制限期間は設定されておりません」と表示があります。

予定は予告なしに変更されるため、大型連休や年末年始などの繁忙期に利用したい場合は、こまめに確認したほうがよいでしょう。特典利用の座席数には限りがあり、期間外でも予約できないケースがあります。

JALグループ特典航空券 - JALマイレージバンク

ANAの利用制限期間

ANAの利用制限期間は「ANAマイレージクラブ」で確認ができます。「マイルを使う」→「特典航空券」→「国内線」「国際線」「提携航空会社特典航空券」いずれかの「ご利用条件」と進みましょう。

国内線は、年度別に制限期間が設定されています。毎年日程は変わりますが、主にゴールデンウィーク・お盆・年末年始が該当します。

国際線（エコノミークラス）は、現在のところ利用できない期間はありません。しかし予告なく変更される可能性があるため、その都度確認しておきましょう。

また、通常よりもお得に旅ができる「今週のトクたびマイル」は「対象外期間」が設定されています。年度にもよりますが、年末年始やお盆の時期の利用分は予約ができないと考えましょう。

ANAもJALと同じく、特典航空券は座席数が限定されており、利用制限期間中に人気路線の予約が取れない場合があります。

特典航空券 | マイルを使う | ANAマイレージクラブ

特典航空券を利用する際の注意点

特典の利用にはさまざまなルールがあります。予約前は、利用規約に必ず目を通しておきましょう。「発券後に変更ができず、マイルが無駄になった」という事態は避けたいものです。

変更やキャンセルをする場合

特典航空券の利用日の変更及びキャンセルは、航空会社ごとにルールが異なります。

JALの国内線は「変更希望便出発日の前日まで、かつ元の予約便の出発時間20分前まで」であれば変更は可能ですが、国際線は発券後の変更ができません。

いったん取り消しをしたうえで、予約をし直す必要があります。 予約を取り消した場合、国内線・国際線ともに、1名・1特典あたり3100円（税込）の払戻手数料がかかる点は注意が必要です。

ANAの国内線・国際線はどちらも、発券後の変更も可能です。国内線は「変更希望便出発日の前日かつ予約便の出発前まで」、国際線は「予約済の便の出発前かつ搭乗希望便出発の24時間前まで」に手続きを済ませなければなりません。

予約を取り消した場合、3000マイルの払戻手数料が差し引かれます。

家族利用の場合

特典は会員本人のほかに、会員の配偶者（同性パートナー含む）や二親等以内の親族なども利用が可能です。ANAの場合、事前に「特典利用者登録」を行う必要があります。

ANAのWebサイトにログインし「特典利用者表示・登録画面」から手続きを行いましょう。利用にあたり、続柄を証明できる書類の提出が求められる場合もあります。

JALでは「会員と名字が異なる人」が利用する際、場合によっては会員との間柄を示す証明書類の提出が必要です。

ANA・JALともに、特典への申し込みは利用者ではなく「会員本人」が行わなければならない点に注意しましょう。

年末年始にマイルで飛行機に乗る方法

年末年始や大型連休は利用制限があったり、特典航空券の座席枠が少なかったりして予約が難しいのが実情です。繁忙期や人気路線の座席の予約を確保する裏技を紹介します。

e JALポイントに交換して航空券を買う

JALの「e JALポイント」は、航空券やツアーの支払いに使えるWeb限定のポイントです。

5000マイルから交換が可能で、「5000マイル＝5000ポイント（5000円相当）」「1万マイル＝1万5000ポイント（1万5000円相当）」に換算されます。

現在、特典航空券の利用制限は設定されていませんが、今後制限が生じた場合は、マイルをe JALポイントに替えてから予約をする方法が有用です。

特典航空券の利用ではマイルが積算されないのに対し、e JALポイントで購入した航空券にはフライトマイルが通常通り積算されます。

e JALポイント特典 - JALマイレージバンク

ANA SKY コインで航空券を買う

「ANA SKY コイン」は、航空券や旅行商品の支払いに使えるWeb限定の電子クーポンです。年末年始やお盆にフライトを利用したいときは、マイルをコインに替えてから航空券を予約しましょう。

特典航空券はマイルの積算対象外なのに対し、ANA SKY コインの予約分には通常通りマイルが積算されるのもメリットです。

また、9999マイルまでは「1マイル→1コイン」に換算されますが、1万マイル以上の交換ではANAカードの種類や会員のステイタスによって交換率が高まります。

人によっては「5万マイル→8万5000コイン」と、交換率が「最大1.7倍」になる場合もあるでしょう。

こんどの旅に、すぐ使える。ANA SKY コイン | ANAマイレージクラブ

どちらも有効期限に注意しよう

e JALポイントやANA SKY コインは、有効期限が約1年間と短いのがデメリットです。ポイントやコインの期限が切れてしまえば二度と使えません。マイルの期限切れ前に交換するか、使い道がある程度決まってから交換するのがよいでしょう。

ただ、JALのe JALポイントは、有効期限内に追加でマイルから交換した場合、手持ちのe JALポイントの有効期限が更新されるという特徴があります。期限を延ばして大きく使いたい人は、定期的に交換を続けましょう。

まとめ

ANAやJALの特典航空券には、予約ができない利用制限期間が設定されるケースがあります。特にANAの国内線は、年末年始やお盆には特典航空券を利用できません。

人気路線や繁忙期の航空券を予約したい場合は、マイルをANA SKY コインやe JALポイントに交換して使うのが賢い方法です。交換率アップが見込めるうえ、フライトマイルもしっかり貯まります。