ふるさと納税はメリットたくさん
「ふるさと納税」は、自分の好きな自治体に寄附をして、自治体を応援する試みです。お礼の品として、地域の特産品などがもらえます。
寄附金は、「所得税」と「住民税」から控除または還付される仕組みです。寄附金に対する「控除上限額」は人それぞれ異なり、雇用形態や年収、家族構成などから決まります。
控除上限額内であれば、実質的な自己負担額2000円で返礼品がもらえるとあって、多くの人が利用している制度です。
グルメや宿泊、体験などが楽しめる
ふるさと納税でもらえる「返礼品」は多彩です。その地域の名産品や宿泊券、体験サービスなどから選択できます。 航空系のサービスも積極的に参加しており、「JALふるさとへ帰ろうクーポン」などの航空券として使えるクーポンも返礼品の一種です。
数年前までは商品券やマイルなどが返礼品として存在していましたが、2016年以降は総務省からの通達により、以下のようなものはふるさと納税の対象から除外されています。
・換金性の高いもの
・資産性の高いもの
・高額な商品
また、返礼品は「寄附金の3割まで」と定められ、極端にお得な返礼品を見かけることは少なくなりました。マイルを貯めるには、返礼品以外の方法を考える必要があります。
クレカ払いでマイルを貯めよう
ふるさと納税は自治体により、対応する支払い方法が異なります。クレカ払いに対応する自治体やふるさと納税のポータルサイトでは、ふるさと納税の決済による「クレジットカード利用のポイント」を貯めることが可能です。
クレカでマイルを貯める場合、「マイルが貯まるカードを使う」または「ポイントをマイルに交換できるカードを使う」方法があります。 クレカのポイントは、決済金額に対して「0.5〜1%」程度貯まるものが主流です。ふるさと納税の支払いでも、レートが下がるといった制限はありません。
反対に、ふるさと納税サイトやカード会社のキャンペーンで、クレカのポイントアップが狙えることもあります。還元率が高いときにふるさと納税を利用すれば、お得にマイルが貯まるでしょう。
ポイントサイトの案件もチェック
「ポイントサイト」を利用するのも、マイルを効率よく貯める秘訣です。外部の通販ショップなどと連携しており、ポイントサイトを経由してサービスを利用すると報酬としてポイント還元が得られます。
ポイントサイトによっては、ふるさと納税のポータルサイトがスポンサーとなり広告を掲載しているものも少なくありません。
ポイントサイトの広告からふるさと納税を利用する会員に対して、寄附金額の数%を還元してくれます。 ポイントサイトを経由したからといって、ふるさと納税自体に支障を及ぼすことはないため、見かけたときは積極的に活用しましょう。
もちろん、クレカ払いをした場合は、クレカのポイントとポイントサイトのポイントが二重取りできます。 貯まったポイントは、ポイントサイトの交換先にマイルがあれば直接交換可能です。交換先にマイルが見当たらない場合でも、「.money」などのポイント交換・集約サイトを経由すると交換できることもあります。
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ANAのふるさと納税でマイルを貯める
ANAマイルを貯めたいときは、ANAが運営する「ANAのふるさと納税」の登録がおすすめです。クレカ支払いのみ可能で、マイル口座にマイルが積算されます。ANAのふるさと納税で貯めたときも通常のマイルと同じく、有効期限は「獲得月から36カ月間の月末」です。
ANAならではの返礼品に注目
ANAのふるさと納税には、グルメや日用品以外にも豊富な返礼品のカテゴリが設けられています。なかでも「ANAオリジナル」の項目にある、旅行に使えるクーポン券に注目です。
「ANA航空券(補助券)」や「ホテルの宿泊券」など、旅行に使える返礼品が提供されています。航空券と宿泊券がセットになった「ダイナミックパッケージ」の割引クーポンや購入補助クーポンも、行先によって複数用意されています。
割引クーポン・購入補助クーポンは、利用可能エリアでの宿泊を含む旅行代金の支払いに充当できるクーポンです。 1点=1円分で、返礼品ごとに付与される点数は異なります。
決済後に届くメールで、クーポンコードが送られてきます。メールに記載されているURLから予約手続きを進め、支払い手段選択画面で8桁の「クーポンコード」を入力しましょう。
ANAのふるさと納税 | ANAのマイルが貯まるふるさと納税!
寄附金額100円ごとに1マイル
ANAのふるさと納税では「AMC(ANAマイレージクラブ)」会員を対象として、返礼品とは別に「寄附額に応じたマイル」も貯まります。基本は「寄附金額100円につき1マイル」です。
年間5万円分寄附するなら、500マイルが貯まります。 なお、マイルの付与はAMC会員専用のマイル口座に積算される形です。ANAふるさと納税を利用するなら、AMCへの入会が前提となります。
ANAのふるさと納税のサイト会員登録は必須ではありませんが、寄附履歴の管理や次回以降の手続きが簡単になるといったメリットがあるため登録しておくとよいでしょう。
マイルの積算タイミングは「寄附月の2カ月後の月末ごろ」が目安となっています。なお、後日マイルの付与を希望しても事後登録はできません。 事前にAMCへの入会を済ませておくなど、マイル付与の条件を満たしておきましょう。
ANAふるさと納税は、マイル交換など手間のかかる手続きが必要なく、手軽に利用できるところも魅力です。
ANAカードでの寄附でもっと貯める
ANAふるさと納税は、「ANAカード」で決済するとマイルの還元率がアップする仕組みです。
ANAカードの種類によって付与されるマイルは変化しますが、上位カードである「ANA VISAプラチナプレミアムカード」の場合、「100円につき最大3マイル」が貯まります。
ふるさと納税の金額が多いほど、カード決済によるマイル付与率は重要です。「ポイントをマイルに等価交換できる」「マイルが直接貯まるコースに入っている」などレートのよいカードでなければ、ポイントからマイルへの移行時にレートが下がってしまうことも珍しくありません。
年間10万円分ANAのふるさと納税を利用する場合、ポイント1%還元の他社カードでは多くても2000マイルほどでしょう。マイルが3倍になるANA VISAプラチナプレミアムカードで決済すると、同条件で貯まるマイルは3000マイルです。寄附金額によっては、数千マイルもお得になることがあります。
ANAのふるさと納税での寄附方法
実際にANAのふるさと納税を利用する手順や、決済の方法を知っておきましょう。会員番号にあたる「AMCお客様番号」や使いたいカードなど、必要な情報を事前に準備しておくとスムーズです。
AMC会員番号でログイン可能
ANAのふるさと納税には、AMC会員番号でログインします。会員番号はAMCカードまたはANAカードに記載された10桁の「ANAマイレージクラブお客様番号」です。加えて「ANAマイレージクラブのパスワード」もログインに必要になります。
AMCの会員登録をしなくても寄附自体はできますが、マイルが目的の場合は必ず登録しておきましょう。AMCに登録していない場合は、マイレージクラブに新規登録するかANAカードを発行します。
決済はYahoo!公金支払いにも対応
ANAのふるさと納税は、クレジットカード払いのほか「Yahoo!公金支払い」でも支払えます。Yahoo!公金支払いは、地方自治体への税金や寄附金を支払う場合に採用されている支払い方法です。 「ふるさと納税ポータル会社」のうち6社が対応しており、ANAのふるさと納税もそのうちの一つとなっています。
ただし、支払い方法は自治体によって指定されています。Yahoo!公金支払いで支払えるかどうかは、寄附先によって異なるため注意しましょう。
返礼品を選択したら、支払いへと進みます。Yahoo!公金支払いの場合でも通常のクレジットカード払いと同様にカード番号を入力しますが、「Yahoo!ウォレット」に登録済みのカードを使えば支払い情報の入力を省略可能です。
Yahoo!公金支払いの場合は、申込み後に「納税申込み完了のお知らせ」がメールで届きます。メールに記載された「Yahoo!公金支払いのURL」から、決済をしましょう。
なお、ふるさと納税を含むYahoo!公金支払いの都度払いサービスは、2022年3月をもって終了する予定です。
楽天ふるさと納税でもANAマイルは貯まる?
楽天ふるさと納税では、楽天ポイントが還元されます。直接的にはANAマイルが貯まることはありませんが、「マイルが貯まるクレジットカード」の活用は可能です。また、楽天ポイントはANAマイルと相互交換できるため、移行すればマイルが貯まります。
通常ポイントはANAマイルに交換可能
楽天ポイントは、ショッピングなどのクレカ決済で貯まる「通常ポイント」に限り、ANAマイルに交換できます。交換単位は「2ポイント=1マイル」です。 楽天ふるさと納税では、基本ポイントとして楽天会員は「100円につき1ポイント」が付与されます。
「楽天カード」各種による決済なら+1ポイントです。実質100円につき2ポイントがもらえるため、マイルの還元率は1%となります。 さらに、楽天ふるさと納税はポイントサイトの経由にも対応している点がメリットです。
ポイントサイトを経由して貯めたポイントも、マイルに交換しましょう。レートによりますが、「0.5%」程度のマイルの上乗せが期待できます。
【楽天市場】ふるさと納税|ふるさと納税はじめてガイド - 楽天市場で簡単ふるさと納税
期間限定ポイントは交換できない
楽天ポイントにはキャンペーンなどで付与される「期間限定ポイント」があり、マイルへの交換はできないため注意しましょう。
たとえば、楽天市場の「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」は楽天ふるさと納税での買い物も対象ですが、ポイント倍率に含まれるSPU分のポイントは、期間限定ポイントによる付与です。
・通常ポイント(1倍)+各ショップのポイントアップ+SPU
ショップのポイントアップは、通常ポイントによる付与です。また、指定の利用日の決済でさらに「期間限定ポイント」が上乗せされるキャンペーンもあります。
楽天市ふるさと納税では寄附額の数%がポイント還元されていることが多いですが、マイル交換が目的であれば内訳を見ておきましょう。
また「他社ポイント」や「楽天グループ」から楽天ポイントに交換したポイントも利用の対象外です。「いったん楽天ポイントにまとめてからANAマイルに交換する」手法は取れません。 楽天ポイントをANAマイルに交換する場合は、楽天市場や楽天カード決済で通常ポイントを貯めるようにしましょう。
JALマイルを貯める方法は?
JALマイルの場合、クレジットカードを使う以外にふるさと納税でマイルを貯める方法はあるのでしょうか?ふるさと納税のポータルサイトとは異なりますが、「JALマイレージモール」などを活用してみましょう。キャンペーンやJALカードを使う方法もおすすめです。
JALマイレージモール経由で寄附
JALには直接運営のふるさと納税サイトはありませんが、「JALマイレージモール」を利用するとマイルが貯まります。JALマイレージモールにはJALと提携しているネットショップやサービスが集まっており、モールを経由して利用するとマイルが還元されるシステムです。ふるさと納税サイトも参加しています。
利用方法はポイントサイトとほぼ変わりません。マイルを貯める場合は直接ではなく、JALマイレージモールからアクセスする必要があります。経由の際はカードに記載された7桁または9桁の「JMBお得意様番号」と、6桁のパスワードが必要です。
ふるさと納税関係のショップは、寄附額「200円につき1~2マイル」程度の還元が一般的です。JALマイルをふるさと納税で貯めたいなら、積極的にJALマイレージモールを利用しましょう。
お得なキャンペーンに注目
JALマイレージモールでふるさと納税サイトを経由すると、0.5~1%程度のマイルが還元されます。「2倍マイルキャンペーン」などのキャンペーン中に対象サイトを利用すれば、1~1.5%程度まで還元率を上げることも可能でしょう。
そのほかにも、「夏のお中元ギフトキャンペーン」や、年末頃の「お歳暮キャンペーン」は狙い目です。 キャンペーン時期には、特定のサイトでマイルの還元率が2〜4倍程度にアップします。
また、お中元ギフトキャンペーンによる「抽選でのマイルプレゼント」も魅力的です。 そのほか、「おうち時間充実キャンペーン」のように、世間のニーズに合わせて不定期に開催されるものもあります。同キャンペーンの場合、参加店舗では付与マイルが2倍になるほか、5000円以上の利用でマイルプレゼントの抽選に参加できるなどお得です。
JALマイレージモールのトップにある「キャンペーン・特集」を開くと、ふるさと納税特集をはじめ、現在開催中のキャンペーンや特集が確認できます。
サイトによって、獲得できるマイル数や達成条件はさまざまです。マイルの積算日もサイトごとに異なりますが、寄附直後ではなく「約3カ月後」にマイル口座へ積算される形が主流となっています。
JALカードでの寄附でもっと貯める
JALマイレージモールの利用でマイル還元率を高めたいなら、「JALカードでの決済」がおすすめです。JALカード決済なら、通常200円につき1マイルが付与されます。
ショッピングマイルが2倍になる「ショッピングマイル・プレミアム」に年3300円(税込)で加入すれば、決済で貯まるマイルを「100円につき1マイル」にアップ可能です。
「CLUB-Aゴールドカード」や「プラチナ」カードは、ショッピングマイル・プレミアムに自動入会となります。
JALマイレージモールでの買い物だけでなく、日常のショッピングでもマイルが2倍もらえるため、より効果的にマイルを貯められるでしょう。
まとめ
現在、ふるさと納税の返礼品にマイルはありませんが、航空券・クーポン・クレカ決済によるマイル還元などは利用が可能です。ポイントサイト経由でポイントを貯め、マイルに交換することもできます。
ANAマイル・JALマイルどちらを貯めたいのかによって、提携のクレジットカードで決済するとさらに有利です。ふるさと納税は控除上限額までなら、自己負担は2000円のみで残りは控除・還付されます。マイルを貯めたるうえでも、ぜひ活用したい制度です。