旅行会社利用でもマイレージのマイルは貯まる
フライトマイルは積算率が決まっており、予約時や搭乗時に個人のマイレージ番号を航空会社に伝えることで積算されます。では、海外旅行で旅行会社のツアーを利用した場合でもマイルは貯まるのでしょうか?
海外ツアーのマイル加算は予約クラスで決まる
「ツアーで予約するとマイルは貯まらない」と思っている人も多いのではないでしょうか?旅行会社の海外パッケージツアーに含まれる航空券は「包括旅行運賃(IT運賃)」と呼ばれ、「積算対象の予約クラス」であればマイルは貯まります。
予約クラスとは「F」や「A」などのアルファベット1文字で表示されるもので、「ブッキングクラス」とも呼ばれています。
運賃・アップグレード・予約変更の可否など、さまざまな要素によって決められており、同じ座席クラスでも複数の予約クラスに細分化されているのが特徴です。
積算対象になる予約クラス及びマイルの積算率は、各航空会社のHPで確認ができます。なお、積算対象ではない予約クラスの場合、ツアー・個人に関係なく積算されません。
利用する航空会社により貯められないことも
世界には航空会社の連合組織「アライアンス」があり、同じアライアンスの航空会社間ではマイルの相互利用が行われています。
例えば、JALと「ブリティッシュエアウェイズ(BA)」は同じ「ワンワールド」の加盟航空会社のため、BAのフライトでもJALマイルが貯められます。
また、2社間でパートナーシップを結んでいる場合、アライアンスが違ってもお互いのマイルが利用可能です。
提携航空会社のフライトを利用した場合は積算されますが、「提携関係のない航空会社」や「2社間の取り決めにより積算不可とされている予約クラス」では貯まりません。
ツアーでJALやANAマイルを貯めるには
個人予約の場合、会員専用サイトにマイレージ番号を入力して予約を行うため、自動的にマイルが積算されます。旅行会社のツアーでマイルを貯めるためには、どのような手順を踏めばよいのでしょうか?
申し込み時にマイレージ番号を伝えておく
マイル積算対象となるツアーのパンフレットや申込書には、「マイルが貯まります」の表示や「マイレージ番号の記入欄」があるケースが大半です。
予約時は、旅行会社にマイレージ番号を伝えましょう。マイルを貯められるツアーならば、「マイルは貯めていますか?」とマイルの積算方法を案内してくれる旅行会社も少なくありません。
申し込み時に伝えるのを忘れてしまったときは、旅行会社に電話をしましょう。ツアー前であれば、旅行会社も対応をしてくれるはずです。
基本、購入前に予約クラスは分からない
積算対象かどうかは「予約クラス」に左右されますが、実際のところ、購入前には予約クラスが分からないケースが多いようです。
航空会社や便名の指定がないツアーなどはもちろん、それ以外の場合でも旅行会社が予約クラスを教えてくれるのは、基本的に旅行代金の支払い後で、出発の1~2週間前になることもあります。
予約クラスは、チケットの「CLASS」欄に印字されて手元に届きます。予約クラスが不明である以上、「マイルが積算されるかどうか」を予約前に旅行会社に確認しておく必要があるでしょう。
予約クラスをアレンジしてもらう方法も
ツアーの航空券を「マイレージ加算対象の予約クラス」にアレンジしてもらう方法もあります。まずは予約前に、旅行会社に「ツアーで使用する航空会社」と「予約クラス」を確認するのが最初のステップです。
もし、予約クラスが積算対象外であれば、マイレージ加算対象の予約クラスに変更できないか打診します。旅行会社にもよりますが、追加料金を支払えば変更してもらえる可能性もあるでしょう。
海外ツアーで貯まったマイルは事後登録もできる
搭乗前、何らかの理由でマイルの積算手続きができなかった場合は、Webサイトや電話などで「事後登録」が行えます。手続きに必要な書類や手順を確認しておきましょう。
Webサイトや電話などで登録
JALの事後登録の受付は、「搭乗から6カ月以内」となっています。国際線は搭乗日の5日後から、提携航空会社は14日後から申請が可能になります。「Webサイト」か「郵送」にて申し込みをしましょう。
ANAも「搭乗から6カ月以内」が事後登録の受付期間です。国際線は搭乗後3日以降に手続きを行います。申請方法は、「Webサイト」「電話」「メール」「郵送」のいずれかの方法から選択が可能です。
なお、JALではマイレージクラブ入会前の搭乗分でも6カ月以内であれば事後登録ができますが、ANAでは入会前の搭乗分についてはマイルが積算されません。
事後登録には搭乗券が必要
郵送やメールで手続きをする場合は、いくつかの「確認書類」の提出が求められます。
JALの場合、「eチケットお客様控(コピー可)」「会員名義の搭乗券の控え(原券)」または「ホームプリント搭乗券(コピー可)」「会員番号や氏名などを記したメモ」を同封します。
ANAの場合、「eチケット控え」または「航空券の控え(コピー可)」「搭乗券(原券)」「マイレージ事後登録申請用紙」の3点が必要です。
これらの書類がないと事後登録はできません。フライト後、チケットは捨てずに手元に保管しておきましょう。
まとめ
旅行会社の海外パッケージツアーでは「マイル積算対象の予約クラス」のチケットで予約をしていれば所定のマイルが貯まります。
ただ、購入前の段階では予約クラスが分からないケースが多いため、旅行会社への問い合わせが必須となります。
タイムリーに手続きが行えなかった場合は、事後登録を搭乗後6カ月以内に行うことを忘れないようにしましょう。手続きには搭乗券(原券)の提出が求められるため、失くさないことに注意です。