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QUICPayとQUICPay+の違い。決済の上限額なしで使い道広がる

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2021.12.13
by ドットマネー編集部

QUICPayとQUICPay+の違い

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「QUICPay(クイックペイ)」は、支払い金額の上限や対応カードが限られています。使用時の改良点を反映し、より使いやすくしたものが「QUICPay+(クイックペイプラス)」です。まずは、基本的なサービスの特徴や違いを紹介しましょう。

そもそもQUICPayとは?

QUICPayは、端末やカードをかざすだけで決済ができる後払い式の電子マネーです。コンビニ・レストランをはじめ全国133万カ所以上で利用できるなど、使えるお店も多数あります。

クレジットカードと紐付けた専用カード・コインなどをかざして決済するのが基本です。電子マネーやクレジットカードにQUICPayが搭載されている「一体型」も便利でしょう。

「ディズニー★JCBカード」では、ミッキーの形をしたキーチェーン型のQUICPay「QUICPay for ディズニー★JCBカード」も発行できます。一見するとおしゃれなストラップにしか見えず、アクセサリーとして使用できるのも魅力です。

なお、支払元のクレジットカード1枚のカードに対し、登録できるQUICPayの数は異なります。複数登録できるものであれば「同じクレジットカードからの支払いで、専用カードとキーホルダー型を併用する」といったことも可能です。

電子マネー【QUICPay(クイックペイ)】

QUICPay+はスマホ決済で使える

QUICPay+は、スマホ決済である「Apple Pay」と「Google Pay」に対応しています。iOSはApple Pay、Android端末はGoogle Payで支払いが可能です。

QUICPayでは支払いに紐付けるカードはクレジットカードのみですが、QUICPay+の場合は対応する「デビットカード」や「プリペイドカード」にも紐付けできます。

QUICPayはオフラインで支払いが行われていましたが、QUICPay+では支払いをオンライン化しているのが特徴です。仕様変更に伴い、リアルタイム決済であるデビットカードやプリペイドカードにも対応が可能になりました。

なお、店舗によりQUICPayに対応しているかQUICPay+対応しているかは異なります。Apple PayやGoogle Pay支払いやデビットカードなどへの紐付けをする場合は、QUICPay+対応の店舗を利用しましょう。

QUICPay+決済は上限額なし

QUICPayは、1回の支払いにつき「2万円まで」の上限が設けられています。対して、QUICPay+は「紐付けたカードや店舗ごとの上限」を超えない限り、支払額の上限はありません。

なお、上限なしで支払いができるのはQUICPay+に対応している店舗のみとなります。クレジットカードとQUICPay+を紐づけた場合にはQUICPayの対応店舗でも利用できますが、上限は通常のQUICPay払いと同様に2万円です。

上限なしで使えるようになったことで、クレジットカードと同じように高額な商品を購入するときもQUICPayを活用できます。2万円以上の商品でもかざすだけで決済が完了し、クレジットカードを使うよりスムーズです。

QUICPay+を利用するための準備

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QUICPay+は簡単に登録できますが、いくつか準備が必要です。まずはQUICPay+対応の機種を準備することから始めましょう。

対応機種を用意する

QUICPay+を利用できるのは、Apple PayまたはGoogle Payに対応している端末です。

<Apple Pay>
Phone 8以降
日本国内で販売されたiPhone 7とiPhone 7 Plus
Apple Watch Series 3以降
日本国内で販売されたApple Watch Series 2

<Google Pay>
Android5.0以降かつFelica搭載端末(バージョンが6.1.5以上のおサイフケータイアプリのインストールが必要)

Google Payの場合は、現状おサイフケータイ以外は利用できません。コード決済サービスに比べると、利用できる機種が制限されます。

対応機種を持っておらず、カード型やコイン型にこだわる場合は現状QUICPayの利用を検討しましょう。

対応カードをスマホ決済に登録する

QUICPayに対応するクレジットカードは、175社以上です。楽天カードやセゾンカードなど、メジャーなクレジットカードにも対応しています。

デビットカードは、JCB・みずほ銀行・auじぶん銀行が対象です。プリペイドカードは、JCB・KDDI・アプラス・Kyash・mixiに対応しています。

まとめて引き落とししたいなら、クレジットカード一択です。リアルタイムで引き落としを希望するなら、デビットカードや事前チャージ分のみ使えるプリペイドカードを活用しましょう。

利用するスマホ決済(Apple PayまたはGoogle Pay)にカードを登録すると、QUICPay+での支払いができるようになります。

対象の店舗を確認する

QUICPay+は「セブンイレブン」や「ローソン」などのコンビニや、「ケンタッキー」などのファストフード店にも対応しています。

「ドン・キホーテ」など、日用品の買い物にもQUICPay+が使えて便利です。一方で、「東京ディズニーリゾート」などのアミューズメント施設でも使えます。

QUICPayとQUICPay+の対応店舗はやや異なるため、注意が必要です。QUICPay+対応のステッカーの有無で見分けましょう。対応店舗には、「Q+」のロゴを付けるように順次変更中です。

なお、支払元としてデビットカードやプリペイドカードと紐付けている場合は、QUICPay+対応の店舗のみで利用できます。クレジットカードの場合は、QUICPayとQUICPay+のどちらでも可能です。

QUICPay+の使い方

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QUICPay+を利用し始める際には、登録などの下準備以外に「使い方」も押さえておきましょう。支払い方法を告げるときに、店舗スタッフに伝わりにくいことがあります。また、どの商品に使えるのかも、あらかじめ確認しておきましょう。

QUICPay+での支払いを伝える

支払いをしたいときは、対応の店舗での決済時に「QUICPay+で支払うこと」を伝えましょう。Apple PayやGoogle Payを経由する場合でも、最終的な支払い方法はQUICPay+です。

Apple PayとGoogle Payは、QUICPay支払い以外の決済にも対応しています。SuicaやiDなどの電子マネーやKyashなどのプリペイド式決済、クレジットカードやデビットカードも登録可能です。

「Apple Payで支払う」と伝えても、Apple Pay対応のどの支払い方法かは店舗スタッフにはわかりません。

そのため「QUICPay+で支払うこと」を伝えるのが確実です。支払い方法を伝えると、店舗側で端末の準備をしてくれます。端末をかざして支払いましょう。

支払えない商品や併用できる決済方法は?

QUICPay+には、併用できない決済方法や対象外の商品も存在します。たとえば、セブンイレブンの場合、一部電子マネー決済・クレジットカード・現金などとは併用できません。

専用カードとスマホの組み合わせなど、QUICPayのタイプの違うものを合わせて使うこともできないとされています。

基本的には「QUICPay+単一で支払う」と考えておきましょう。ツルハドラッグなど、一部現金との併用が可能な店舗もあります。

支払いには対応しているものの、対象外商品がある点にも気をつけましょう。公共料金や切手・はがきなどはQUICPay+利用の対象外です。電子マネーのチャージやギフト券なども購入できません。

また、「ユニクロ」のようにQUICPay+の中でもApple Payのみ対応」など、支払い方法が限定されることもあるため事前の確認が必要です。

Apple Payに登録する方法

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Apple Payに登録するには、「Walletアプリ」を利用します。紐付けるカードを読み込む必要があるため、事前に準備しておくとスムーズです。

Walletアプリを起動する

iPhoneには、Walletアプリが初期から搭載されています。QUICPayの設定をするには、まずWalletアプリを起動しましょう。「Apple Payを始める」画面が表示されます。

もしWalletアプリが見当たらない場合は、「App Store」からダウンロードが可能です。なお、アプリを利用するには「iOS 12.5.2以降」の端末を用意しておきましょう。

画面内の「追加ボタン」または「プラスマーク」を選択すると、Apple Payの説明画面に切り替わります。「続ける」を選択するとカードを選択する画面が開きます。「クレジット/プリペイドカード」を選択し、カード情報を読み込みましょう。

・アプリ名:Apple Wallet
・価格:無料
・Appl Store:ダウンロード

カードをカメラで読み込むか入力する

カード情報は、カメラまたは手動で入力できます。カメラで読み込んだ場合は、手動入力の手間が省けてスムーズです。読み込めない情報があるときは、カード詳細情報でその都度入力できます。

情報が合っているか確認しながら、カードの有効期限やカード裏面に記載されている「セキュリティコード」などを入力していきましょう。

すべての情報入力が終わったら、画面右上の「次へ」を選択します。利用規約に目を通して同意すると、Apple Payの設定は完了です。カード情報が追加されていることを確認し、完了ボタンを押して終了しましょう。

Google Payに登録する方法

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Google Payにカードを登録する場合は、まずアプリをダウンロードしましょう。対応のおサイフケータイに限り、起動できます。カメラでカードを読み込める点はiPhoneと同じです。

Google Payアプリを入れる

Android端末では、Google Payアプリを利用してQUICPayの設定を行います。Google Payアプリが見当たらない場合は、「Google Play」よりダウンロードしましょう。

おサイフケータイ対応の機種は必要ですが、アプリの利用やダウンロードに費用はかかりません。

Google Payアプリを起動すると、Google Payの設定画面が開きます。「+お支払い方法」を選択し、「クレジット/デビット/プリペイド」をタップするとQUICPay対応のカード情報の入力が可能です。

・アプリ名:Google Pay - 支払いもポイントもこれ1つで。
・価格:無料
・Google Play:ダウンロード

カメラで読み込み、続行する

カード情報入力の画面が開くと、中央部にフレームが現れます。対応のカードをフレーム内に収めて、カード情報を読み込みましょう。

手動での入力も可能です。カメラでカード情報を読み込むか、手動入力を選ぶと詳細情報の入力画面に遷移します。

カードの有効期限や、カード裏面に記載されているセキュリティコードなどを入力し、詳細情報の入力を完了しましょう。

入力を終えると「Google PayでQUICPayを利用できます」と表示されます。「続行」をタップして、利用規約の確認を行いましょう。SMSまたはメールにて本人認証を完了させるとカード登録手続きが終了します。

Kyashでポイントを倍貯める

QUICPay+はカードと紐付いていることから、紐付けたカードのポイントが貯まります。しかし、QUICPay+独自のポイントはありません。

カードのポイントを効率よく貯めたいなら、クレジットカードと紐付けるだけでポイントが貯まる「Kyash」のような決済サービスを活用しましょう。

Kyash (キャッシュ) - いつものカードがもっと便利に

クレカポイントと別に0.5%から1%付与

Kyashは、チャージ用として登録したカードのポイントとは別に独自のポイントが0.5〜1%貯まるプリペイド式決済サービスです。まずはKyashのチャージに利用するクレジットカードを登録します。

対象ブランドはVISAまたはMasterCardで、JCBは非対応です。クレジットカードからKyashにチャージが行われると、クレカの利用ポイントが貯まります。さらに、KyashをQUICPay+に紐付けると、Kyashのポイントも二重取りできる仕組みです。

KyashをQUICPay+に登録する際は、「プリペイドカード」として設定します。Apple Payは「クレジット/プリペイドカード」、Google Payは「クレジット/デビット/プリペイド」の項目です。

なお、カードの種類によってKyashポイントの還元率は異なります。本人確認を済ませている場合、上位ランクのリアルカード(プラスチックカード)である「Kyash Card」を登録した場合は1%ですが、リアルカードの「Kyash Card Lite」とバーチャルカードの「Kyash Card Virtual」は0.5%です。

Kyash Card Virtualの上限に注意

アプリ上のバーチャルカードである「Kyash Card Virtual」は、本人認証を済ませていない場合上限が低めの設定です。1回または24時間以内の決済に対する上限は「3万円」、1カ月の上限も「5万円」までとなります。

本人認証をしていると、1回または24時間以内の決済の上限は「10万円」です。1カ月の上限も「15万円」まで増やせます。

また、リアルカードのKyash Cardは、カード到着時に「有効化」という作業をすることで、アプリ上のバーチャルカードと情報がリンクします。

プラスチックカードでの支払いと、QUICPay+での支払いでは上限が異なることにも注意が必要です。リアルカードを発行している場合、一般の決済は1回30万円までとなります。しかし、QUICPay+の支払いに限り、利用する店舗側が定めた上限額までの利用がルールです。

ほかにも多様なサービスが利用できて便利

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QUICPay+は、コード決済サービスやプリペイドカードとも紐付けできます。かざすだけでスムーズに決済したい場合は、登録しておきましょう。ポイントが貯められる決済サービスであれば、実質QUICPay+でポイントが使えます。

au PayプリペイドカードでPontaが貯まる

Apple Payでプリペイドカードを使いたいなら、「au Payプリペイドカード」を登録しましょう。「200円(税込)ごとに1Pontaポイント」が貯まります。iPhoneのWalletアプリでau Payプリペイドカードを登録すると、QUICPay+の設定は完了です。

プリペイドカードには、Pontaポイントがチャージできます。
定期的にチャージしておけば、QUICPay+の支払いでもPontaポイントの還元が反映されてお得です。

au PAY プリペイドカード(au WALLET プリペイドカード)|ポイント・決済|au

手軽なみずほWalletも使える

「みずほ銀行」の口座を持っているなら、iPhone・Android対応の「みずほWallet」が無料で使えます。iOSはQUICPay+とSuicaの支払いに対応しており、利用金額はみずほ銀行の口座から引き落とされる仕組みです。

iOSの場合、口座からの引き落としを設定するにはApple PayにSmart Debitを登録します。Android端末では、「みずほWallet for Android」にカードを登録しましょう。

どちらのOSでも使える「Smart Debit」は、アプリ上で使えるモバイルデビットカードです。設定時に新規発行の形で手持ちのキャッシュカード情報を入力し、モバイル化できます。

インターネットバンキング「みずほ JCB デビット」に登録済の人は、iPhone・Androidともに「サービス内で利用しているSmart Debitの情報」を入力すればOKです。

ポイントの還元はありませんが、金額の上限なしで0.2%分が毎月キャッシュバックされます。パスコードや指紋認証にも対応し、限度額などもみずほWalletアプリから設定が可能です。

・アプリ名:みずほWallet みずほ銀行の口座直結スマホ決済アプリ
・価格:無料
・App Store:ダウンロード
・Google Play:ダウンロード

LINE Payは新規登録や更新はできない

2021年1月をもって、LINE Payでは、QUICPay+の新規・更新の受付を停止しました。ただし、今回の提携終了前にLINE PayとQUICPay+を紐づけている人は、問題なく利用できます。

「Google Pay対応の端末」に限りますが、LINE Payと紐付けることによりQUICPay+の支払いに「LINE Pay残高」が使えるのです。LINE Pay残高はLINEPayの通貨にあたる電子マネーですが、本来LINE Payが使えない店舗でもQUICPay+として利用できます。

もちろん、QUICPay+非対応の店舗などでLINE Payをそのまま使いたいときは、「LINEアプリ」または「LINEPayアプリ」を起動してコード決済やリアルカードでの決済が可能です。

LINE Pay側で「ポイント利用」の手続きをしておけば、QUICPay+の支払いでもLINEポイントが消費されます。LINE Payは基本先払い式で、リアルタイムで決済状況がわかるのも魅力です。

LINE Pay

まとめ

QUICPayはQUICPay+に進化して、取引上限がなくなっています。スマホ決済のみ対応ですが、対象のiPhoneやおサイフケータイ対応のAndroid端末を持っているならQUICPay+を利用してみましょう。

クレジットカード・デビットカード・プリペイドカードと紐付けて決済をスムーズにするだけでなく、カードのポイントも貯まります。使える店舗は、QUICPay+の「Q+」ステッカーが目印です。

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