ANAの必要マイルは時期によって変わる
ハワイに行くために特典航空券に交換する場合、ANAではローシーズン・レギュラーシーズン・ハイシーズンと時期によって必要マイルが変化します。
フライト以外の方法でも貯めやすいANAマイルで、ハワイ行きの航空券を手に入れるにはどのくらいのマイルが必要なのでしょうか?
ポイ活やカード更新でも貯めやすいマイル
ANAマイルは、他社クレカで貯めたポイントを移行することでも貯められますが、ANAカードの利用が効率的です。カード利用の還元としてANAマイルが直接貯まるほか、入会や更新時にもボーナスマイルが貯まります。
フライト利用やクレカ還元以外にも、「ポイ活」で増やす方法も近年では主流です。ショップやクレカ会社などがスポンサーの「ポイントサイト」を利用すると、広告宣伝費の一部をサービス利用者にポイントとして還元してくれます。
貯めたポイントは、「ポイント交換サイト」を経由することで、公式サイトで交換するよりも高いレートで交換できることもあります。
エコノミー往復3万5000マイルから
国際線の特典航空券は、ANAの場合「往復のみ」受け付けています。日本〜ハワイの往復運賃は、ANA独自の「シーズン」によって異なるのが特徴です。
同じエコノミークラスでも、時期によって必要マイル数に差があります。
ローシーズン:3万5000マイル
レギュラーシーズン:4万マイル
ハイシーズン:4万3000マイル
エコノミーよりワンランク上の「プレミアムエコノミー」は、ローシーズンで5万3000マイルから交換できます。
シーズンは毎年少しずつ変化しており、利用したい日程がどのシーズンに該当するのか都度確認が必要です。おおむね、ハイシーズンは年末年始やゴールデンウィーク、お盆などが該当します。
ANAでは2019年よりホノルル行きの機内サービスを変更し、機内でもハワイの雰囲気を感じられるよう機内食やアメニティにこだわっているのも特徴です。
ビジネス往復6万マイルから
「機内でもゆったり過ごしたい」などの目的があれば、ビジネスクラスも検討しましょう。シートが広くベッドのように使えるなど、リラックスできるのが特徴です。機内食も、名店とのコラボなどを行っています。
こちらも、特典航空券の場合は往復での予約です。
ローシーズン:6万マイル
レギュラーシーズン:6万5000マイル
ハイシーズン:6万8000マイル
クラスによっても必要マイルは異なりますが、ハワイ以外への旅行など、行先によってもマイル数は大きく変化します。ANAでは世界中を「ゾーン」で区分分けしており、ハワイは「Zone5」です。
なお、最上級のファーストクラスにも、特典航空券で搭乗が可能です。往復12~12万9000マイルで、夢のファーストクラスでのハワイ旅行が実現します。
JALの場合はシーズン関係なし
追加マイルで取りやすくなる
JALには、「国際線特典航空券PLUS」サービスがあります。特典航空券分の座席が埋まっている場合でも、マイルを追加することで予約を取りやすくするシステムです。
混んでいると予測された場合は、追加マイル数も多くなります。すでに満席の場合など特典航空券を利用できないこともありますが、追加前よりも予約が取りやすくなるのは確かです。
ある程度追加でマイルを使ってもよい場合は、混み合う時期でも優先的にマイルの旅が楽しめます。「ファーストクラス以外の座席」が対象です。
ただし、マイルを利用するのが必ずしも得になるとは限りません。追加マイルが多い場合、有償航空券の価格を上回る可能性があります。
特典航空券のレートが不利になるときは、マイルを有償航空券の購入に利用できる「e JALポイント」に交換して使うのもよいでしょう。
エコノミー往復4万マイルから
JALでハワイ行きの特典航空券を交換する場合、エコノミークラスは往復4万マイルかかります。プレミアムエコノミーでは往復6万マイルです。なお、JALでは片道のみの特典航空券利用もできます。
エコノミーで特典航空券PLUSを利用すると、コナ行きは片道最大11万4000マイル必要です。ホノルル行きの飛行機でも、最大10万7000マイルかかります。
有償でホノルル行き航空券を予約する場合、半年近く前の時点では年末は安くて8万円弱・日によっては20万円前後です。ただ、クリスマスまでは4万円以下で予約できます。
通常、マイルは航空券の購入よりもお得な設定になっていますが、出発の便によってはマイルのアドバンテージを生かせません。
JAL国際線特典航空券(特典航空券について) - JALマイレージバンク
ビジネス往復8万マイルから
ビジネスクラスで東京からホノルルまでの航空券を購入する場合、JALの予約クラス「ビジネスFlex」では片道56万円程度の予算が必要です。しかし、マイルを利用すると往復8万マイルで特典航空券に交換できます。
「航空券に数十万円は使えない」という場合でも、貯めたマイルでビジネスクラスを利用するなら費用はかかりません。また、ファーストクラスも往復10万マイルで利用できます。
追加マイルが必要ない空いている時期に予約をするなら、普段よりも贅沢な空の旅を格安で楽しめるでしょう。
ビジネスクラス以上のクラスは、広々とした足を伸ばせるシートや名店とコラボした機内食が魅力です。ワインや日本酒などのアルコールも自由に楽しめます。
予約が取れないときは
希望する日程でANA便やJAL便の空きがないときは、提携空港会社でもマイルが使えます。
ANAは「スターアライアンス」・JALは「ワンワールド」のアライアンス(航空連合)に所属しており、加盟の航空会社でマイルの相互利用ができるのが特徴です。
特典航空券の予約が取れないときや割高になってしまうときは、航空券の購入に使えるポイントに交換する方法もあります。
提携航空便の特典航空券を予約
航空会社は「アライアンス」と呼ばれる航空グループをつくり、マイル加算やマイレージの提携をしています。
たとえば、ANAであれば同じ所属である「ユナイテッド航空」のホノルル便でも、ANAマイルで特典航空券が予約できるのです。
ユナイテッド航空便で日本〜ハワイ路線の必要マイル数は、エコノミーの往復で4万マイルになります。ANA便に比べるとやや高めですが、シーズンによる変動はありません。
繁忙期には、日系航空のマイルは自社だけでなく提携会社の特典航空券も予約しづらくなります。予約が取れない場合は、提携会社のマイルを貯めるのもよいでしょう。
JALの提携会社である「ハワイアン航空」は、片道4万マイルで日本〜ハワイの特典航空券(エコノミークラス)が利用できます。
マイル数は多いですが、ハワイアン航空は「距離1マイルにつき1マイル」が貯まる仕組みです。
日本〜ハワイの往復で片道6500マイルほどが貯まることを考えると、4万マイル到達のハードルは高くないでしょう。
ポイントに交換して活用
繁忙期には、特典航空券への交換が難しくなります。提携会社の利用もできない場合は、ANAの「ANA SKYコイン」やJALの「e JALポイント」へ交換して航空券を購入しましょう。
ANA SKYコインは、「1マイル=1コイン」のレートで交換できます。ANAカードの保有状況や会員ランクに応じて1.2〜1.7倍のレートで交換できるのも特徴です。
e JALポイントも通常「5000マイル=5000ポイント」ですが、1万マイルごとの交換の場合1万5000ポイントとレートが上がります。
日程の移動ができないときは、マイルをポイントに交換して使うことも検討しましょう。
まとめ
JALやANAマイルを使ってハワイに行く場合、エコノミークラスなら必要マイルは3万5000~4万3000マイルです。繁忙期は予約が取りづらくなりますが、JALなら追加マイルで予約が取れることもあります。
ビジネスクラスでも、往復6万マイルから交換可能です。予約が取りづらい繁忙期は、提携会社を利用したりマイルをポイントに交換したりとさまざまな方法で航空券を手に入れましょう。