マリオットボンヴォイが貯まる
「マリオットボンヴォイ(Marriott Bonvoy)」は、2019年2月に「マリオット・リワード」「ザ・リッツ・カールトン・リワード」「SPG」が統合して作られた新しいホテルプログラムです。
日本だけでなく、世界にある7000以上のホテルがプログラムに参加しています。SPGアメックスを保有しているなら、対象のホテルへの宿泊などでポイントを貯めましょう。
ホテル宿泊で貯まるポイント
マリオットボンヴォイに会員登録していると、公式サイトからの予約でポイントが貯まります。マリオットボンヴォイの会員登録に、年会費や入会金は不要です。
ホテルによって還元率は異なりますが、「1米ドルにつき5〜10ポイント」の還元が多いでしょう。直接マイルを貯めたい場合には、マリオットボンヴォイのマイページでポイントかマイルを選択可能です。
なお、「SPGアメックスカード」とマリオットボンヴォイのアカウントを紐付けている場合は、マリオットボンヴォイの「ゴールドエリート」ランクとして認定されます。
ゴールドエリートランクは本来、マリオットボンヴォイに参加するホテルに規定数宿泊すると得られる会員ランクです。滞在ごとに25%のボーナスポイントが付きます。
SPGアメックスの利用でも貯まる
SPGアメックスカードでのショッピングや決済でもマリオットボンヴォイポイントは貯まります。還元率は「100円につき3ポイント」です。
公共料金や税金の支払い、Amazon Payやd払いなどのコード決済サービスなどは「200円につき3ポイント」が還元されます。「NHK」や一部の電子マネーへのチャージなどは、ポイント還元の対象にはなりません。
貯まったポイントは、月に1回自動的にマリオットボンヴォイのポイント口座へ移行される仕組みです。普段の利用だけでなく、ボーナスポイントはカード発行時にも入手できます。「新規発行後3カ月以内に10万円の利用で3万ポイント付与」など、高額還元のキャンペーンも必見です。
さらに、SPGアメックス入会者からの紹介でボーナスポイントがもらえるプログラムもあり、一気にポイントを貯めたいときに役立ちます。
宿泊特典で人気のクレジットカード
SPGアメックスは、ポイントが貯まるだけではありません。2年目以降もカードを継続利用するだけで、「1泊5万ポイントまでのホテルに無料宿泊できる権利」が付与されます。
無料宿泊は、「1泊1室2名」まで利用可能です。スタンダードルームが空いていれば、祝日などを問わずに宿泊できます。
また、滞在時には、カードに自動付帯されているマリオットボンヴォイのゴールドエリート資格によって、多くの特典が受けられる仕組みです。
空室状況によっては客室のアップグレードが可能で、チェックアウトはゆったり過ごせる14時までとなっています。対象のレストラン&バーでの飲食が15%オフになるサービスも同ランクの特典です。
上級会員はポイントボーナスあり
マリオットボンヴォイの会員資格には、「年間の宿泊日数」によるランク制度があります。基本のランクは、6種類です。
・通常会員
・シルバーエリート
・ゴールドエリート
・プラチナエリート
・チタンエリート
・アンバサダーエリート
会員ランクによって、ポイント付与対象サービスの利用時に「ボーナスポイント」が上乗せされます。たとえば、シルバーエリートは+10%、上位のチタン・アンバサダーエリートでは+75%です。
毎年ランクはリセットされますが、SPGアメックスカードを保有しているだけで年間25泊分のゴールドエリートランクが確定します。ワンランク上の「プラチナエリート」を目指す際は、「プラチナチャレンジ」と呼ばれる非公式のキャンペーンも押さえておきましょう。
通常年間50泊のクリアが必要ですが、マリオットボンヴォイに電話で申し込み、提示された規定の宿泊数を達成するとプラチナエリートの資格が得られます。
今後引き続き開催されるかは不鮮明のため、ホテル予約前に電話で問い合わせてみるとよいでしょう。
気になる交換レート
マリオットボンヴォイのポイントは、航空会社のマイルに交換できます。交換対象はJALやANAだけでなく、世界各国40以上のマイレージプログラムです。どのマイレージプログラムを利用していても、交換しやすいでしょう。
ほとんどのエアラインは3:1
JALやANAを含め、ほぼ「3ポイント=1マイル」のレートで交換できます。移行したマイルを使って特典航空券に交換したいときは、必要なマイル数もチェックしておきましょう。
ANAの場合、特典航空券への交換は5000マイル~です。マリオットボンヴォイポイントだけで必要分を交換するには「1万5000ポイント」が必要になります。
JALは、6000マイル~特典航空券に交換可能です。「1万8000ポイント以上」の獲得を目指しましょう。
対象のホテル宿泊やSPGアメックスの利用など、ポイントを貯めるチャンスはいくらでもあります。SPGアメックスでは100円の決済で3ポイントが貯まるため、毎月5万円のショッピングをしていればそれだけで1500ポイントです。
1年間で特典航空券に必要なマイルを貯めることも難しくありません。
レートの低いエアラインも
エアラインによって、交換レートは異なります。ニュージーランド航空の場合は「200ポイント=1マイル」です。
ニュージーランド航空運航の特典航空券を入手したい場合は、同じ「スターアライアンス」に加盟しているANAのマイルを活用しましょう。
「アライアンス(航空連合)」が同じであれば、マイレージを共有しているためANAマイルで予約できます。交換レートを下げることなく交換可能です。
また、ニュージーランド航空運航の特典航空券への交換が30%割引となる期間限定キャンペーンなども、過去に行われています。
ポイントをお得に使うには?
ポイントをマイルに交換する場合、交換単位や交換先によってボーナスが加算されます。「なるべくまとめて交換する」など状況に応じて交換のタイミングをはかり、ポイントの価値を高めましょう。レートアップキャンペーンの利用も、賢い方法です。
6万ポイント単位の交換でボーナスあり
どのマイルに交換する場合でも、「6万ポイント交換ごとに5000マイル」のボーナスが加算されます。「一度に6万ポイント以上交換する場合のみ」が対象です。
たとえば、交換レートが3:1のANAの場合、ボーナス加算対象の交換では以下のようになります。
6万ポイント=2万5000マイル(ボーナス分:5000マイル)
ANA国際線特典航空券に交換すると、ローシーズンならビジネスクラスを利用してソウルと日本を往復できるマイル数です。JALの場合は、エコノミーで北米への片道航空券が手に入ります。
交換時に、特別な手続きは必要ありません。通常通り6万ポイント=2万マイルへの交換手続きを進めると、完了メールでボーナスポイント加算が通知されます。
6万ポイントに足りない場合は、ポイント購入で増やすことも可能です。「1000ポイント=12.5米ドル」で購入でき、仮に1000ポイント購入で6万ポイントに達し5000マイルのボーナスが付くなら活用したいシステムでしょう。
ユナイテッド航空のマイルは10%プラス
ユナイテッド航空への交換の場合は、マイルへの交換レートが「3ポイント=1.1マイル」になります。交換の手続きも簡単で、ユナイテッド航空側のプログラムである「マイレージプラス」に入会し、マリオットボンヴォイから交換の際にマイレージプラスへの交換を選択するだけです。
たとえば、1万2000ポイントをマイルに交換する場合、通常4000マイルのところ4400マイルになります。3:1の交換レートより少しお得に交換でき、目的のマイル数を達成しやすくなるでしょう。
また、ユナイテッド航空のマイルには期限がありません。飛行機の利用が少ない人でも長い時間をかけてマイルを貯められるのが魅力です。ユナイテッド航空のマイルは、同じスターアライアンスに加盟しているANAのフライトでも貯まります。
レートアップキャンペーンは見逃せない
航空会社によって、期間限定の「レートアップキャンペーン」が行われていることがあります。交換するだけでボーナスがもらえるチャンスのため、積極的に活用しましょう。
JALでは、過去にマリオットボンヴォイポイントからマイルへの交換で10%ボーナスのキャンペーンを開催しています。対象ホテルに宿泊するとボーナスとして2000マイルがもらえるキャンペーンもありました。
ANAでも同様に、対象ホテルの宿泊でボーナス2000ポイントが獲得できるキャンペーンが開催されたことがあり、時期によっては一気にポイントが貯まります。
キャンペーン参加には指定の「キャンペーンコード」を入力する必要があるため、航空会社側の公式サイトもチェックしておきましょう。
マイルへの交換方法
マリオットボンヴォイポイントをマイルへ交換するには、ネット申し込みや電話申し込みが利用できます。手軽にマイルを交換するには、ネットからの申し込みを活用しましょう。公式サイトから交換する場合の手順を紹介します。
ログインして「ポイントの移行」へ進む
マリオットボンヴォイポイントを交換する前に、交換先のマイレージプログラムにも入会しておきましょう。原則、「マリオットボンヴォイのアカウントと名義が同じであること」が条件です。
交換には、マイレージプログラムの会員番号が必要になります。たとえば、JALの場合は「JMBお得意様番号」です。JMB(JAL)カードに7桁または9桁で記載されています。
必要な情報が用意できたら、マリオットボンヴォイの公式サイトにアクセスしサインインしましょう。メールアドレスか会員番号と、入会時に設定したパスワードを入力します。
トップページの上部にある「Marriott Bonvoyについて」から「ポイント/サーティフィケートの使用方法」を選択しましょう。「ポイント/サーティフィケートを使う」→「旅」と進み、「ポイントからマイルへの移行」の「詳細」をクリックします。次のページで「ポイントの移行」ボタンを押します。
画面の案内に従ってマイレージプログラムの選択や会員番号、交換したいマイル数を入力し「変換」を押すと、メールアドレスに本人確認案内が届くシステムです。メールに記載された認証コードを入力し、処理を完了しましょう。
交換できるポイントやかかる期間は?
マリオットボンヴォイポイントは、1日に24万ポイントまで交換できます。翌日になるとリセットされ、再度24万ポイントまで交換できるため、大量にポイントを持っている場合でもそれほど心配はありません。
最低交換数は3000ポイント~です。交換するポイント数にかかわらず、手数料などはかかりません。6万ポイント以上であれば5000マイルが上乗せされることもあり、6万ポイント単位での交換が有利でしょう。
交換処理が完了するまでの期間は、約1週間です。ほとんどの場合1週間以内にマイレージプログラムの口座にマイルが反映しますが、必要な日時が決まっている場合は早めの手続きをおすすめします。
マイル交換の注意点
マイル交換を考えている場合は、ポイントの失効などの条件を確認しておきましょう。マイルは原則期限の延長ができませんが、マリオットボンヴォイポイントなら状況によって期限を延ばせます。
できるだけ有利なレートで交換するためにも、ポイント管理や条件の確認は大切です。
有効期限が切れる前にポイント数を動かす
マリオットボンヴォイポイントは、「24カ月間変動がない」場合失効します。定期的に利用がある場合は心配ありませんが、数年に1回の利用などであれば注意が必要です。
ポイントは、ホテルの宿泊以外でも貯められます。なるべく定期的にカードを利用するか、対象ホテルで飲食をするなどでポイント数を動かしておきましょう。
SPGアメックス会員であれば、カード利用で毎月マリオットボンヴォイポイントが貯められます。ポイントが失効する可能性はほとんどないといえるでしょう。
なお、ポイントを貯めるだけでなく、「24カ月以内にマイルへの交換」を行っていれば期限は延長されます。
マイルの有効期限は交換先にもよりますが、デルタ航空やユナイテッド航空のマイルは「無期限」です。マリオットボンヴォイポイントが失効しそうになったときに、とりあえず交換しておく手もあります。
一方で、ANAやJALは原則「搭乗日から起算して3年後の月末」です。この場合は、ボーナスが加算される6万ポイントまで貯めてからマイルに交換するのがおすすめです。
ポイントアドバンスは利用できない
ポイントを利用してホテルを予約する場合には、「ポイントアドバンス」と呼ばれるサービスが利用できます。希望するホテルの必要ポイント数が貯まっておらず、宿泊ができない状態のときに「ポイント交換予約」による部屋の取り置きができるサービスです。
「宿泊初日(到着日)の2週間前」までに必要ポイント数を用意すると、自動的にポイントが差し引かれ宿泊予約が完了します。または、オンラインか会員サポートへ電話して予約を完了させることも可能です。なお、必要ポイント数は、ピーク時とオフピーク時で変動します。
このポイントアドバンスは、ポイントからマイル移行の際にはには利用できません。あくまでも「ホテルの宿泊料金としてポイントを使うとき」に利用するサービスであり、将来貯まるポイントを見越してマイルに交換できるものではないことを理解しておきましょう。
マイル交換だけでなく、体験サービスや航空券などの特典交換も対象外です。
まとめ
SPGアメックスは通常ホテル利用で貯まる「マリオットボンヴォイポイント」が、日々のカード利用でも貯められるカードです。ポイントをマイルに移行する場合も、手数料はかかりません。
ホテルの宿泊や航空券などの特典に興味があるなら、有利なレートで交換できるカードといえるでしょう。交換先のマイレージプログラムも豊富で、ポイントが貯まっているならホテル宿泊と特典航空券で無料での旅行を楽しむこともできそうです。
なお、2022年2月24日以降SPGアメックスは「Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」に切り替わり、年会費や特典・サービスが変更される予定です。詳細は公式サイトでチェックしましょう。
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