- Peachの予約にANAのマイルは使える?
- Peachは国内外50路線で運航するLCC
- かつてANAマイルが使えたバニラエアと統合
- Peachポイントへの交換でANAユーザーも格安で搭乗が可能に
- 航空券購入でANAやJALのマイルを貯める方法
- 航空券の比較、予約サイトを利用する
- ポイントサイトを経由すればさらにお得
- Peach便搭乗でマイルは貯まる?
- マイレージはなくフライトマイルは貯まらない
- コードシェア便でANAマイルを積算可能
- キャンペーン利用で他航空会社のマイルが貯まる
- Peachにはポイント制度がある
- 運賃や受託手荷物料金の支払いに利用できる
- ポイントでの決済で手数料がお得に
- Peachポイントは手数料無料で購入できる
- その他払い戻しでも貯まる
- Peach Cardを活用しよう
- 入会ポイントやセールの案内など嬉しい特典
- ベーシックのJCBは年会費無料
- Visaは条件付きで年会費無料
- まとめ
Peachの予約にANAのマイルは使える?
ANAには「ANAマイレージクラブ(AMC)」というマイレージプログラムがあり、搭乗ごとに「ANAマイル」が付与されます。
マイルはANAや提携のある航空会社の各種特典に交換が可能ですが、ANAの傘下にある「Peach」の予約にも使用できるのでしょうか?
Peachは国内外50路線で運航するLCC
「Peach(ピーチ)」は、2011年に設立された「LCC(格安航空会社)」です。2012年3月~就航を開始し、33路線の国内線を有するほか、上海・香港・バンコク・台湾などのアジア諸国にも路線を拡大しています。
運賃タイプは、節約したい人向けの「シンプルピーチ」・基本パッケージの「バリューピーチ」・サービスが充実した「プライムピーチ」の三つです。
予約時の空席状況で運賃額が変動しますが、関西-新千歳におけるシンプルピーチの最安値は片道4990円~と格安で搭乗できます。
PeachはANAホールディングスが約80%を出資する「連結子会社」です。これまでマイレージやフライトの提携はありませんでしたが、21年からは一部路線でのコードシェアやPeachポイントからANAマイルへの交換もできるようになっています。
かつてANAマイルが使えたバニラエアと統合
19年に、Peachは「バニラエア」との事業統合を行っています。統合により、バニラエアの運営は終了し、Peachは新たな事業体制へと生まれ変わりました。
バニラエアの拠点であった「成田空港」の路線がPeachに加わり、関西空港を基盤としながらも首都圏からのネットワークが大きく拡大したのが特徴です。
もともと「バニラエア」は、ANAホールディングスとマレーシアの航空会社「エア・アジア」の共同出資で設立されたLCCです。
バニラエアにはマイレージプログラムがありませんが、ANAとマイレージ提携を行っており、かつてはANAのマイルでバニラエアの特典航空券を予約することも可能でした。
Peachポイントへの交換でANAユーザーも格安で搭乗が可能に
ANAは「スターアライアンス」という「航空連合(アライアンス)」に加盟しており、本来同じ所属の「提携航空会社」とはマイルの相互利用ができる関係にあります。
Peachとの統合に伴い、バニラエアとANAとのマイレージ提携は終了しました。しかし、21年からは、新たにPeachポイントからANAマイルへの交換を開始しています。
PeadhポイントはPeach運航の運賃や座席指定料、オプションに使えるポイントです。ANAマイルから換えれば、Peachの格安便を予約できるようになります。
ANAマイルを「ピーチポイント交換用クーポン(eギフトカード)」と交換する形です。500円マイル=450ピーチポイントとして、90%の交換率で換えられます。
航空券購入でANAやJALのマイルを貯める方法
Peachの航空券購入でANAやJALのマイルを貯められることをご存じでしょうか。「予約サイトやポイントサイトで獲得したポイントを各社のマイルに交換する」という裏技を活用しましょう。
航空券の比較、予約サイトを利用する
複数の航空会社の路線と価格が一覧表示される「航空券の比較・予約サイト」では、特定の路線における「最安値」が狙えます。
格安航空券をメインに扱う「エアトリ」では、お得な航空券が検索できるだけでなく、JALやANAの航空券を予約してそれぞれのマイルを貯めることも可能です。
エアトリのサイト上では、マイルは自動積算されません。航空券の予約が完了すると、エアトリから「確認番号」が届きます。
各航空会社のWebサイトで予約した記録を出し、「マイルの積算手続き」を行いましょう。フライト利用後に、マイルが口座へ反映されます。
格安航空券を比較・予約|飛行機チケット・LCC(国内線)予約なら【エアトリ】
ポイントサイトを経由すればさらにお得
「ポイントサイト」とは、サイトを経由してショッピングやサービス利用をするだけで、ポイントがザクザク貯まる「お小遣い稼ぎサイト」を指します。
代表的なサイトには「モッピー」や「ハピタス」などがあり、サイト内で貯めたポイントは、他社ポイントやマイルに移行が可能です。
たとえば、モッピーに掲載されている「航空券予約サイト」を経由して航空券を購入すると、1回の予約につき数百~数千の「モッピーポイント」が獲得できます。
ポイントからマイルへ直接交換できるサイトもありますが、「.money」などの「ポイント交換サイト」を活用するのもよいでしょう。
さまざまな場所で貯めたポイントを共通通貨の「ドットマネー」としてプールしておくことで、必要なときにまとめてマイルへ交換できます。交換手数料が無料のため、「レートの高いポイントを経由してマイルに交換する」といった裏技も可能です。
ポイント交換サイト│ドットマネーは手数料無料・業界No1交換レート!
Peach便搭乗でマイルは貯まる?
Peachには、フライトに関して独自のマイレージは積算されません。ただし、ANAマイルとのコードシェア便を利用すれば、ANAマイルが積算できる場合があります。
また「航空会社のキャンペーン」を上手く活用すれば、Peach便搭乗でもボーナスマイルが獲得できるかもしれません。
マイレージはなくフライトマイルは貯まらない
ANAやJALをはじめとするフルサービスキャリアでは、フライトのたびに「マイル」が積算されます。Peachにはマイレージプログラムがないため、フライトマイルは貯まりません。
基本的にLCCにはマイレージプログラムが存在せず、独自のポイント制度やキャンペーンを導入しているケースがほとんどです。
Peachでは「Peachポイント」を導入していますが、入手方法にフライトの利用はありません。
・ピーチポイント(ピーチポイントギフト)の購入
・運賃払い戻し(シンプルピーチコースを除く)
・提携クレジットカード「Peach CARD」の特典
・ANAマイルからの交換
・各種キャンペーンでのプレゼント
コードシェア便でANAマイルを積算可能
21年8月27日より、Peach航空の国内一部路線でANAとのコードシェアが始まっています。
対象は東京(成田)と札幌(千歳)・福岡・沖縄(那覇)を結ぶ便と、名古屋(中部)から札幌(千歳)・沖縄(那覇)の便です。それぞれ1日に1~3便(往復)が対象となっています。
ANA便での予約・搭乗でANAマイルの積算が可能です。運賃は、基本ANA便で適用されているコースから選択します。
ANAマイレージクラブ会員でない人は、事前に入会手続きを済ませておきましょう。入会費や年会費無料のカードもあります。
Peach便ではフライトマイルが貯まらないことを考えると、登録して損はありません。ANAマイルはPeachポイントへ換えられるため、次回以降のPeach便利用の際にお得に搭乗できる可能性があります。
キャンペーン利用で他航空会社のマイルが貯まる
アメリカの航空会社「デルタ航空」では、過去に「日本国内定期路線」1フライトにつき500ボーナスマイル(最大20フライトまで)を付与するキャンペーンを行っています。
20年9月末のフライトをもって終了しましたが、他社航空会社であるPeachもキャンペーンの対象となっており、マイル獲得の貴重な機会でした。
キャンペーンの対象者は、デルタ航空の「メダリオン会員」または「スカイマイル提携クレジットカード本会員」です。航空会社の指定はなく、「定期路線」であればPeachなどのLCCもマイル積算の対象となります。
Peachの国内線を利用した後、規定の「申請フォーム」に必要事項を記入し「搭乗券」とともに送付すれば、受領後約8~12週間後にボーナスマイルが積算される流れでした。
今後もアライアンスや傘下などに関わりのないキャンペーンが開催される可能性は、ゼロではありません。定期的に航空関係のキャンペーンをチェックしましょう。
Peachにはポイント制度がある
Peachで付与される「Peachポイント」は、主に自社内のサービスで利用できます。マイルに比べると利用範囲はそれほど広くありませんが、運賃の支払いに充当できるのはメリットです。Peach利用者にとっては、十分お得感があるでしょう。
運賃や受託手荷物料金の支払いに利用できる
Peachポイントは、「1ポイント=1円」として各種料金や運賃の支払いに利用できます。
・Peachの航空券の購入
・受託手荷物料金
・座席指定料金・座席オプション
・Peachの運賃や料金に付随する税金及び手数料
JALやANAのマイルは他社ポイントやギフト券などに交換できるのに対し、Peachポイントは用途が限定的です。有効期限が「発行日から180日間」と短い点にも注意しましょう。
利用できる場所は「Peach WEBサイト」「空港Peachカウンター」「コンタクトセンター」です。利用時はポイントごとに記載された「Peachポイント番号」や「セキュリティコード」の入力を行います。
空港カウンターを除いては「ポイントとクレジットカードの併用」が可能です。
ポイントでの決済で手数料がお得に
Peach WEBサイトで予約をする場合、クレジットカード・Alipay(アリペイ)・d払い・銀聯(ぎんれん)カード・We Chat Pay(ウィーチャットペイ)では600円、コンビニ・ATM・ネットバンキングでの支払いでは670円の手数料がかかります。
手数料は1人・1区間ごとに加算されるため、人数や区間が多い場合は、手数料も高額になるでしょう。
一方、Peachポイントの決済手数料は1人・1区間ごとに210ポイント(=210円相当)です。手数料が高くなりそうなときは、Peachポイントを購入して、手数料の支払いに充てるという方法がおすすめです。
Peachポイントは手数料無料で購入できる
JALやANAのマイルは購入ができないのに対し、Peachポイントは手数料無料で購入ができ、かつ友人や知人へのプレゼントも可能です。
Peachポイントの券面は3000・4000・5000・1万・1万5000・2万・2万5000円で、支払い方法はクレジットカード・コンビニ払い・ネットバンキング・ペイジーなどから選べます。
なお、ピーチポイントで航空券を購入する際は、搭乗者に「ピーチポイントを持つ名義人」が含まれていなければ利用はできません。
また、ギフトとしてもらったポイントを勝手に第三者へ譲渡したり、名義を変更したりするのはNGです。
その他払い戻しでも貯まる
節約プランの「シンプルピーチ」はキャンセル及び払い戻しが不可ですが、基本プランの「バリューピーチ」は1100円の手数料を支払えば、チケットのキャンセル及び払い戻しが可能です。
この際、払い戻しは現金ではなく「取消手数料を差し引いた金額分のPeachポイント」が払い戻されます。
最上位の「プライムピーチ」の場合、予約の取消手数料は無料です。キャンセル時は、「支払った代金の全額」がPeachポイントで返金されます。
Peach Cardを活用しよう
「Peach Card」とは、Peachとクレジットカード会社が提携して発行するクレジットカードやプリペイドカードです。カード会員ならではの特典も満載で、Peachでの旅がより充実するでしょう。
入会ポイントやセールの案内など嬉しい特典
Peach Cardの特典は、保有するカードの種類によって異なります。カードの国際ブランドは「JCB」または「Visa」のいずれかから選択が可能です。マネパカードのみ「Mastercard」となります。
・ベーシック:Peach Cardベーシックの本会員
・プレミアム: Peach Cardプレミアムの本会員
・家族:Peach Cardベーシック・プレミアムの家族カード会員
・マネパカード:Peach Manepa Card(プリペイド式)の本会員
カード入会時のボーナスとして、ベーシックとマネパカードは1000ポイント、プレミアムでは2000ポイントが進呈されます。
クレカ決済では「それぞれのカード会社のポイント」が貯まりますが、Peachポイントへの交換もできます。また、カード限定特典として、PeachポイントからANAマイルへ交換できるのも強みです。
また、年数回行われるカード会員限定の「航空券セール」は、お得に航空券が手に入るビッグチャンスです。家族カード以外にあたる本会員が対象で、ベーシックとマネパカードは年2回・プレミアムは年4回実施されます。
ベーシックのJCBは年会費無料
クレジットカードの多くは年会費がかかりますが、「JCB Peach Cardベーシック」は年会費が永年無料です。家族カードの発行にも、年会費がかかりません。
入会時は1000ポイント(1000円相当)のPeachポイントが進呈されるほか、カード利用ではJCBのOki Dokiポイントが付与されます。
毎月の利用合計金額1000円(税込)につき1ポイントが貯まり、「1ポイント=5円分のピーチポイント」の換算レートです。旅行傷害保険は付帯していませんが、年会費無料ながら最高100万円の「海外ショッピングガード保険」が付いています。
Visaは条件付きで年会費無料
「三井住友カード」が発行する「Visa Peach Cardベーシック」は、初年度のみ年会費が無料で、翌年からは1375円(税込)がかかります。
ただし、カード利用が「年間1回以上」ある場合、翌年の年会費は無料です。カードを日常的に利用している人であれば、条件はすぐにクリアできるでしょう。
また、毎月の明細を郵送からWEB明細に切り替えると、年会費が550円(税込)になる「割引特典」もあります。
Visa Peach Cardベーシックでは、カード利用200円(税込)につき三井住友カードのVポイントが1ポイント貯まります。交換レートは「1ポイント=1円分のピーチポイント」です。
Peach Card(ピーチカード)のお申込み |クレジットカードの三井住友VISAカード
まとめ
Peachには独自のポイント制度があり、Peach Cardの利用やキャンセル時の払い戻しなどで「Peachポイント」が獲得できます。「購入したポイントをギフトとして贈る」使い道ができるのは、Peachならではでしょう。
PeachはANAホールディングスの傘下にあり、ANAマイルからPeachポイントへの交換も開始しています。また、ANA便としてPeachのコードシェア便を予約すれば、ANAマイルを貯められます。
提携クレジットカードを利用すれば、カード利用で貯めた他社ポイントをPeachポイントに交換可能です。カード限定特典としてポイントをANAマイルへ移行することもでき、ますます便利に使えるでしょう。
ANAやJALのマイルはポイントサイトで貯まったポイントをドットマネー経由で交換することでお得に貯めることができます。さらに今ならドットマネーおすすめのポイントサイトで新規会員登録キャンペーンを開催中です。