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海外出張でマイルを貯めてもよいの?予約時の賢い貯め方と優良カード

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2022.02.24
by ドットマネー編集部

海外出張で貯めたマイルは使ってよいの?

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海外出張で貯めたマイルをプライベートで使ってよいかは、「法律上のルール」と「会社のルール」に抵触しているかどうかによって決まります。出張で貯めるポイントやマイルは交通費と同じように問題ないケースもありますが、まずは会社に確認してみましょう。

クレジットカードで支払う場合

出張費用は、必ずしも個人が支払うとは限りません。しかし、社員が手配する場合、クレジットカードで支払うとポイントやマイルは個人のカードに貯まってしまいます。

本来、法人に対してマイルは付与されません。しかし、ビジネスカードのような「法人カード」の場合は、会社がカードの費用を負担し社員へ支給しているものです。「還元されたポイントやマイルは会社のものである」と捉えることもできるでしょう。

現状、明確に法律化されていない問題ですが、以下のような判断方法も一つです。

・「前払い」で会社が費用を用意したものに対する還元→会社のもの
・「後払い」で手当を渡す場合→立て替えた社員側にクレカ支払いを行う理由があると見なされ個人のもの

前払いの場合や購入額が高額だった場合、「会社の利益を理由なく享受している」として「業務上横領」に問われる可能性もあります。

また、後払いであっても、会社の就業規則で使用が禁止されていれば「就業規則違反」の対象です。どちらのケースであっても「会社の規則はどうなっているか」で、利用可否は変わります。

会社に確認しておくのがベター

税金の支払い義務が発生するかとは別に、そもそも会社の海外出張で貯まったマイルやポイントを個人が利用することに問題はないのでしょうか?

現状法律上の制約はなく、基本的には「会社のルール」がすべてです。法律で罰せられないからといって、会社のルールを破ってしまうと懲戒などの対象になる可能性があります。

また、海外出張の有無で個人差が出ることから、ポイントやマイルの取得を避けるようルールを定めているケースもあります。公務員などでは、経費が税金から出ていることもあり禁止しているところもあるようです。

「使ってもよい」とされていれば、税金の支払い義務が発生したときに申告しましょう。個人利用の場合は、雑所得や一時所得のような収入としてカウントされる可能性があります。自営業であれば、一時所得や事業所得として計上することもあるでしょう。

仮にこれらの所得に該当する場合でも、1ポイントから税金の支払い義務が発生するわけではありません。とはいえ心配な場合は、税理士や税務署に相談することをおすすめします。

海外出張ではどれくらいマイルが貯まる?

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会社側と話をして問題がないようなら、マイルやポイントを貯めることはできます。海外出張に行くと、どのくらいマイルが貯まるのでしょうか?マイルを貯めるための手順も見ていきましょう。

まずはマイレージプログラムに登録

「マイル」は、航空会社の「マイレージプログラム」に登録することで貯まるポイントの一種です。マイレージプログラム未登録の場合はマイルが貯まりません。

海外出張でマイルを貯めるには、まず個人でマイレージプログラムに登録しましょう。JALやANAなどは公式サイトから入会手続きができるほか、提携クレカ発行時に同時入会もできます。

出張で利用することが多い路線や、航空会社をチェックしておくのも重要です。あくまでもマイレージプログラムは、「航空会社ごと」に作られています。「提携会社」のマイルが貯まることはありますが、無関係な路線のマイルは貯まりません。

フライトマイルの計算方法を知ろう

フライトマイルは、計算式に基づいて付与されます。国際線では「移動距離に基づく区間基本マイレージ×予約クラスごとに定められた積算率」で計算します。

一例として、東京〜シンガポールで試算してみましょう。区間基本マイルは3312マイルです。ANAの場合、エコノミーとプレミアムエコノミーの一部が積算率100%となっています。

「ANA一般カード」を保有していると、ボーナスマイルがフライトマイルの10%分追加され、片道で3643マイル貯まる計算です。

JALでも区間基本マイルは同じです。予約クラスによる積算率もANAとほぼ変わりません。「JAL普通カード」を保有していると、10%のフライトマイルボーナスが追加されます。

ワンランク上位の「CLUB-Aカード」を持っている場合は、ボーナスマイルが25%になり4140マイルが貯まります。

なお、フライトマイルの計算は、ANAやJALの公式サイトにある「シミュレーションツール」で簡単に算出可能です。自分がよく使うフライトは、どちらの航空会社が貯めやすいのかなどを比較してみるのもよいでしょう。

フライトマイルの貯め方

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フライトマイルは、予約時や搭乗時だけでなく、乗り継ぎ手続きの際や搭乗後にも貯められます。しかし、搭乗後の手続きには何点か書類の提出が必要になることもあり、「予約時」または「搭乗時」に手続きを済ませておくのがスムーズです。

搭乗前の積算手続き

通常、マイル積算手続きは、予約時やチェックイン前に行えます。予約の場合は、Webサイトか電話による手続きです。「公式Webサイト」の場合、まずは会員番号とパスワードを入力し、ログインします。通常通り予約すると、搭乗後に自動的にマイルが加算される流れです。

「予約センター」へ電話し、口頭での積算手続きもできます。電話予約の場合は、スタッフに会員番号を申し出ましょう。

ANAの場合、手続きが完了していればeチケットの控えなどに、受付済みの記載があります。ただし、マイルが積算されると決定したわけではありません。本人が搭乗しなかったなどの理由で、マイルが付与されないこともあります。

もし予約時に積算手続きができなかった場合は、JAL・ANAともに、搭乗時に「チェックインカウンター」でも手続きが可能です。航空会社によって利用できる便や路線は異なりますが、「自動チェックイン機」でも受け付けています。

事後登録で積算

事後登録は、飛行機の搭乗を終えてからマイル積算手続きができるシステムです。JALは「搭乗後6カ月以内」、ANAは「搭乗後3日以降6カ月以内」に手続きを済ませましょう。

JALの場合はWeb申請時のみ、国際線は基本搭乗5日後からの受付となります。JMB提携航空会社(マイレージ提携を行っている会社)の場合は、搭乗14日後からの受付です。

積算手続きを忘れてしまった場合だけでなく、カード発行後手元に届く前に搭乗したときにも事後登録できます。JAL・ANAどちらもWebサイト・電話・郵送などでの手続きが可能です。

必要書類はeチケットまたは航空券の控え・搭乗券の原本・マイレージ事後登録の申請用紙などとなっています。「マイル積算の手続きができていないなどのトラブル」を考えると、積算が完了するまで控えや原本を残しておく方がよいでしょう。

なお、航空会社の違いや、国内線・国際線の違いで申請方法や必要書類が若干異なる場合があります。公式サイトの「事後登録」に関するページをあらかじめチェックしましょう。郵送先や電話窓口の番号などの情報もわかります。

現地ホテル予約でもマイルを獲得

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海外出張では、宿泊を伴うことも多いはずです。航空券だけでなく、ホテル予約でもマイルを貯めることができます。提携ホテルやサイトの利用で、マイルやポイントが貯まるホテルを予約してみましょう。

航空会社提携のホテルを利用する

航空会社とホテルが提携し、宿泊でマイルを付与しているケースがあります。JALの場合「ホテルマイル」プログラムを活用すれば、海外のホテルで効率的にマイルを貯めることが可能です。

ホテル宿泊時は、「宿泊数」「利用金額」「1滞在ごと」のいずれかの基準でマイルが積算されます。たとえば、ホテルニッコー & JALシティを利用した場合、対象のプランは、泊数が基準の「J-SMART」です。Web予約時に該当プランを選択することで、1泊につき200~2000マイルが貯まります。

そのほか、ホテルプログラム「マリオットボンヴォイ」や「IHGリワーズクラブ」に入会すると、提携ホテルの利用やポイント移行でJALマイル(ホテルマイル)を貯めることが可能です。

ANAの場合、ニューオータニホテルズや東急ホテルズなど「泊数」や「利用金額」によってマイルが還元される提携ホテルがあります。
キャンペーンなども不定期に行われており、マイルアップも期待できるでしょう。

ポイントやマイルが付くサイトを利用する

航空会社の提携ホテル以外を利用する場合、「ホテル比較予約サイト」などを通して予約するのも一つの方法です。「予約サイト独自のポイント」がつき、マイルに交換できるケースもあります。「購入金額に対するクレカ払いのポイント」と、二重取りが可能です。

そのほか、ホテル予約サイトを利用するときは、「ポイントサイト」を経由するのもよいでしょう。ポイントサイトでは予約サイトなどの広告を掲載し、その広告から予約をすることで利用者にポイントを還元しています。

ポイントサイト経由で予約するだけで、「ポイントサイト」のポイントも貯まるのです。多くのポイントサイトでは、貯めたポイントをマイルへ交換可能です。

よく利用するエリアのホテルが多い予約サイトを探しておき、ポイントサイトに広告があるかチェックしておきましょう。

海外出張が多い人のクレジットカード選び

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クレジットカードには、さまざまな優待や特典がついています。海外で使える特典だけでなく、日本の空港で役立つものもチェックしておきましょう。海外出張先で使うことも考えて、「加盟店が多い国際ブランド」を選ぶのも効果的です。

国際ブランド

クレジットカードには「発行会社」と「国際ブランド」があります。発行会社は「JAL」や「ANA」などのカードを発行している会社です。国際ブランドは、「VISA」「JCB」「MasterCard」などのカードブランドを指します。

発行会社単体ではクレジット決済ができませんが、国際ブランドとセットにすることによって国内外の加盟店で使えるようになる仕組みです。

なお、「アメックス(American Express)」カードや「ダイナース(Diners Club)」カードなど、発行会社と国際ブランドが同一のカードもあります。

カードブランドはそれぞれ特徴があり、VISAやMasterCardなど幅広い国で使われているもののほか、JCBは日本国内や日本人観光客が多いエリアに強い点が売りです。

アメックスやダイナースはいわゆる「T&E(トラベル&エンターテインメント)カードブランド」で、空港ラウンジやホテルでのサービス内容が充実しています。

空港や現地で役立つ特典

クレジットカードには、「旅行保険」や「ラウンジ利用特典」などが付帯しています。カードによって保有しているだけでよいものや、何らかの手続きや費用が必要になるなど内容はさまざまです。

海外出張が多いなら、手続きなしで旅行保険が「自動付帯」しているものを選びましょう。クレジットカードの中には「利用付帯」扱いのものもありますが、旅行関係の対象サービスへクレカ払いしたときのみが対象となります。

ラウンジ特典は、カード提示だけで多くのラウンジが使えるものがよいでしょう。世界各国を移動するなら、あらゆる空港のラウンジが使える「プライオリティ・パス」が付帯されているカードも魅力的です。

航空会社のカードには予約や搭乗がスムーズになる機能が付帯していることもあり、飛行機を使うなら欠かせません。

マイル還元率、サービスも満足のカード

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出張に必要な航空券や宿泊予約をカード決済するなら、マイルが効率的に貯まるカードを準備しておきましょう。現地での移動や飲食などに使えば、さらにマイルが貯まりやすくなります。

よく利用する航空会社が決まっているなら、「フライトマイルのボーナス」がある航空会社発行のカードがぴったりです。

JALカード CLUB-Aカード

JALカードにはさまざまな種類がありますが、CLUB-Aカードは年間の搭乗が多い人に適したカードです。年会費は1万1000円(税込)かかりますが、入会後初搭乗ボーナス「5000マイル」、毎年初回搭乗時に「2000マイル」のボーナスがあります。

さらに、搭乗ごとに「フライトマイルの25%」がボーナスとして上乗せされます。カードを提示するだけで、国際線のビジネスクラス・チェックインカウンターが使えるのもうれしいところです。

ショッピングや決済での還元は「200円につき1マイル」ですが、年会費に3300円(税込)を追加すると「ショッピングマイル・プレミアム」が適用され「200円につき2マイル」が貯まります。

CLUB-Aカード(カードの種類) - JALカード

ANA ワイドゴールドカード

ANAや系列会社の利用が多い場合は、ANAのゴールドカードも視野に入れてみましょう。ワイドゴールドカードは、1万5400円(税込)と比較的利用しやすい価格帯の年会費が設定されています。

ANA ワイドゴールドカードで貯まるポイントは「Vポイント」です。「200円につき1ポイント」貯まり、マイルに交換すると「1ポイント=2マイル」になります。移行手数料は無料です。

ANA航空券の購入など、加盟店で利用すると「ANAカードマイルプラス」の対象となり、カード還元に上乗せする形で「100円につき1マイル」または「200円につき1マイル」が貯まるのもうれしいでしょう。

入会時や継続時にボーナスマイルが貯まることも特徴です。その他、搭乗ごとに「フライトマイルの25%」も加算されます。

ANA ワイドゴールドカード|クレジットカードの三井住友VISAカード

スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード

「SPGアメックス」の名前で親しまれるカードです。SPGはマリオットと統合し、SPGカードの決済で「100円につき3マリオットボンヴォイポイント」を貯められます。

マリオットボンヴォイは40社以上の航空会社と提携し、マイルへの交換ができる便利なポイントプログラムです。

SPGアメックスを保有しているだけで、マリオットボンヴォイのステイタス制度のうち、「ゴールドエリート会員」の資格も得られます。本来は、年間25泊以上を達成した人のみ得られるステイタスです。

対象ホテルの滞在で付与される「ポイント25%アップ」や、会員限定料金でのレストランやバーでの飲食など、マリオット提携ホテルを利用する人にはうれしい特典も多いでしょう。

年会費は3万4100円(税込)ですが、2022年2月24日以降は「Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」へ切り替わり、4万9500円(税込)に上がります。特典やサービスも変更されるため、詳細は公式サイトをチェックしましょう。

スターウッドプリファード カード|アメリカン・エキスプレス

デルタ スカイマイル TRUST CLUB ゴールドVISAカード

「デルタ航空」の利用が多い場合は、「スカイマイル」が貯まるカードを検討しましょう。フライトだけでなく、「100円の決済につき1.3マイル」が貯まります。年会費は1万9800円(税込)です。

ゴールドVISAカードは、カードで旅行代金を支払うと最高7000万円までの海外旅行傷害保険が付いてきます。さらに、保障が充実した「海外旅行保険 プラス」にオプションで加入も可能です。

ラウンジ利用サービスもあり、年3回または3名まで「デルタスカイクラブラウンジ」が無料で使えます。日本国内の提携ラウンジも無料で利用が可能です。海外のホテルやレンタカーの優待サービスもあり、出張時の移動や宿泊に使えます。

デルタ スカイマイル TRUST CLUB ゴールドVISAカード |クレジットカードなら三井住友トラストクラブ

まとめ

海外出張の航空券やホテルを自分で手配するなら、マイルやポイントを貯められます。利用の可否については、会社のルールを確認しておくことが重要です。

出張の回数が多いなら、マイルが貯めやすいカードを発行しておくのもよいでしょう。ステイタスの高いカードは、無料ラウンジ利用や海外旅行保険などのサービスも充実しています。

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