ワンワールド系マイルのおすすめは？貯めやすいマイルとクレカはこれ

JALが加盟するワンワールド

「ワンワールド」は、世界の航空会社が複数加盟する「アライアンス（航空連合）」です。「スターアライアンス」や「スカイチーム」とともに「世界三大アライアンス」とされています。

ワンワールドとは

ワンワールドは、13の提携航空会社と、1社の「ワンワールド・コネクト」から構成されています。コネクト関係は、ワンワールド所属航空会社のうち3社以上とスポンサー契約を結んでいる会社です。

「アメリカン航空（アメリカ）」「ブリティッシュ・エアウエイズ（イギリス）」「カタール航空（カタール）」など、世界有数規模の航空会社が加盟しているのもワンワールドの特徴です。

「キャセイパシフィック航空（香港）」「JAL（日本航空）」「マレーシア航空（マレーシア）」などアジアの航空会社も多く、中国・東南アジア方面の幅広いネットワークにも定評があります。

フィジーの「ナンディ国際空港」を拠点とする「フィジーエアウェイズ」は、現時点で唯一のワンワールド・コネクトです。優先チェックインや優先搭乗など、一部サービスの提携を行っています。

ホームページ | oneworld

ステイタス獲得で優待が受けられる

ワンワールドには、「oneworld Priority」というエリートステイタスが存在します。「エメラルド」「サファイア」「ルビー」の三つに区分され、優先チェックインや手荷物許容量の優待、専用ラウンジの利用など、ステイタスに応じたサービスが受けられるのがメリットです。

oneworld Priorityのステイタスは、各航空会社のエリートステイタス（上級会員）に対応して与えられます。アメリカン航空の例を見てみましょう。

・AAdvantage Executive Platinum→エメラルド
・AAdvantage Platinum Pro→サファイア
・AAdvantage Platinum→サファイア
・AAdvantage Gold→ルビー

このように、加盟航空会社の上級会員にはoneworld Priorityのいずれかのステイタスが付与されます。

ワンワールド内でマイルを貯める

ワンワールドの加盟航空会社間では、「マイレージの提携」を行っています。同じアライアンスの他社便に搭乗した際でも、自分が加入するマイレージプログラムのマイルを積算可能です。

JALのマイルを貯める方法

JALマイレージバンク会員（JMB会員）は、ワンワールド加盟の航空会社のフライトでもJALマイルが貯められます。

注意したいのが、提携航空会社のフライトは「マイルの積算対象となる予約クラス」があらかじめ決まっている点です。たとえば「ブリティッシュ・エアウエイズ（BA）」のエコノミー運賃は四つの区分があり、それぞれ積算率が異なります。

・エコノミー クラス普通運賃（100％）：Y・B
・エコノミー クラス 特別運賃1（70％）：H
・エコノミー クラス 特別運賃2（50％）：K・M・L・V・S・N
・エコノミー クラス 特別運賃3（25％）：Q・O・G

積算対象となる予約クラスは、JALのWebサイトで確認できます。予約時や搭乗時は7桁または9桁の「JMBお得意様番号」を提示し、「BAのフライトでJALマイルを貯めたい」と申し出ましょう。

JALの利用でワンワールド系マイルを貯める

ワンワールドのメンバーであれば、JALのフライト利用で「ワンワールド提携航空会社のマイル」も貯められます。

予約時は、各航空会社のWebサイトで「積算対象となるJALの予約クラス」を確認しましょう。「フィンエアー（フィンランド）」の場合、JALの日本国内線では、E・F・J・I・Y・Aの予約クラスのみがマイルの積算対象です。

予約クラスがすでに決まっており、獲得マイル数を調べたい場合は提携航空会社のシミュレーションツールが便利です。たとえば、「キャセイパシフィック航空」の「アジア・マイル」を貯めており、JAL搭乗で獲得できるマイルを調べるとしましょう。

マイレージである「マルコポーロクラブ」の「ステータスポイント とアジア・マイル計算機」画面で、航空会社を「日本航空」に絞ります。出発地・目的地・予約クラスを入力し「計算する」をクリックすると、獲得できるマイル数が表示される仕組みです。

同アライアンスで二つ以上貯めないのが賢明

複数の航空会社のマイレージプログラムに入会すれば、それだけ特典の幅は広がります。しかし、同じアライアンスでは二つ以上のマイルを貯めないのが賢明です。

マイルが分散してしまい、目標としているマイル数に到達しにくくなります。理想は、「メインとなるマイレージプログラムを一つに絞ること」です。

ただ、航空会社によっては「マイルの期限が短い」「航空運賃が高い」などのデメリットも存在します。不足部分をカバーできる他社のマイレージプログラムにも入会しておくと安心です。

1社目がワンワールドなら、2社目をスターアライアンスかスカイチームのメンバーの中から選ぶのもよいでしょう。ネットワークが世界中に広がり、どのフライトを利用してもマイルが貯まるようになります。

ワンワールド内でマイルを使う

ワンワールドには、どの提携航空会社のマイルとも交換ができる特典航空券があります。JALのマイルで予約する手順や、予約時の注意点を確認しましょう。

特典航空券に交換できる

ワンワールドの提携航空会社で貯まったマイルは、「ワンワールド特典航空券」または「JMB提携航空会社の特典航空券」に交換できます。

ワンワールド特典航空券は、「提携航空会社を2社以上組み合わせて利用する」のが条件です。対象路線は提携航空会社が就航する路線全般で、必要マイル数は各区間の実マイル数の合計である「総旅程距離」と「利用するクラス」によって決まります。

一方、JMB提携航空会社の特典航空券は「提携航空会社1社のみ」の旅行で利用します。対象便や予約クラスが決まっているため、事前の確認が必要です。

なお、特典航空券の有効期限は、どちらも「1年間」です。特典航空券発行日から1年以内に旅行を開始する計画を立てましょう。

JALのマイルを交換する方法

JMB会員が「JALマイル」で「ワンワールドの特典航空券」や「JMB提携航空会社特典航空券」を予約する手順は基本的に共通です。

ワンワールド特典航空券に必要なマイル数は、JALのWebサイトにある「ワンワールド特典航空券 マイル早見表」に掲載されています。JMB提携航空会社の場合は「JMB提携航空会社特典航空券 マイル早見表」を確認しましょう。

予約は、JAL WebサイトまたはJMB会員専用国際線予約/JMBセンター（電話予約）にて行います。予約可能期間は「搭乗日の360日前（日本時間10時）」からで、Webサイトは「第1区間出発の48時間前」、電話は「第1区間出発の24時間前」までが期限です。

電話予約では、「航空券取扱手数料」がかかる点に留意しましょう。Webサイトの場合、ログイン後「マイルを特典交換」→「フライトでつかう」→「JMB提携社特典航空券」と進み、「航空券の予約」から「JMB提携社特典航空券」を選択します。ワンワールド特典航空券も同じ選択肢です。

AAdvantageの魅力

アメリカン航空は、ワンワールドの創立メンバーです。50の国と地域に就航があるほか、シカゴやシャーロット、ニューヨークなどアメリカの主要都市を結んでいます。マイレージプログラムは、「アドバンテージ（AAdvantage）プログラム」です。

Admirals Clubの会員権に交換できる

「Admirals Club」は、アメリカン航空の「専用ラウンジ」です。ラウンジ内ではスナックやランチ、アルコール類が提供されます。シャワールームやパソコンが設置されたビジネスセンターが完備されているため、快適な乗り継ぎ時間が過ごせるでしょう。

ラウンジ利用には、マイレージとは別に会員登録が必要です。AAdvantageの会員ランクに応じた年会費がかかります。

AAdvantage会員は650米ドル、AAdvantage Goldは625米ドル、One-Day Pass（1日利用券）は59米ドルです。

AAdvantageでは、貯まったマイルを「Admirals Clubの会員権」に交換することが可能です。必要マイル数の詳細は、Webサイトを確認しましょう。

American Airlines | アメリカン航空の航空券予約はこちらから | aa.com Japan

りそな/AAdvantage VISA Cardで貯まる

カード会社と航空会社が提携したカードを「マイル系カード」または「航空系カード」と呼びます。カード決済で航空会社のマイルが直接貯まったり、カード会社のポイントを提携先のマイルに移行できたりするのが特徴です。

「りそな/AAdvantage VISA Card」は、カード利用でアメリカン航空のマイルを直接獲得できるため、移行の手間がかかりません。

クラシックカードは「200円で1マイル」、クラシックワイドカード及びゴールドカードは「100円で1マイル」の積算です。

アメリカン航空のマイルの期限は24カ月ですが、積算されるたびに期限が延長されます。フライト以外でも日常の支払いに提携クレカを利用すれば、マイルの積算が途切れることなく実質無期限になるでしょう。

なお、アメリカン航空とりそなカードの提携契約終了に伴い、2021年11月以降に有効期限を迎えるカードから順にカードの更新が停止されています。期限が満了したら、別カードの利用を検討しましょう。

りそな / AAdvantage® VISA カード | りそなカード

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードで貯まる

アメックスカードの一つ「Marriott Bonvoy アメックス」は、マイルが貯めやすいカードです。カードを発行すると、世界最大規模のホテルチェーン「マリオット・インターナショナル」が提供する「マリオットボンヴォイ」の会員資格が得られます。

「100円で2マリオットボンヴォイポイント」が貯まり、アメリカン航空をはじめとする40以上の航空会社のマイルに交換できるのが特徴です。交換レートは「3ポイント→1マイル」で、6万ポイント以上の交換では5000マイルのボーナスが獲得できます。

年間150万円以上を利用すると、翌年度のカード継続時にマリオットボンヴォイ参加ホテルの「無料宿泊特典1泊分」が進呈されます。年に1回は、リッチなホテルライフが満喫できるでしょう。

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード|アメリカン・エキスプレス

Aviosの魅力

「Avios」とは、ブリティッシュ・エアウェイズのマイレージプログラム「Executive Club（エグゼクティブクラブ）」で付与されるマイルです。日本で発行されるクレジットカードの中には、ポイントをAviosに移行できるものがあります。

突然の変更にも対応しやすい

Aviosは、BAやワンワールドの提携航空会社の特典フライトに交換が可能です。特典に交換できる必要Avios数が足りない場合、「Aviosの購入」や「Avios & Money（現金併用）」などで、不足分が補えるのは大きなメリットでしょう。

Aviosで予約した特典航空券は、突然の変更にも対応しやすいのが特徴です。ほとんどの場合、空席があれば特典フライトのキャンセルまたは変更が可能です。キャンセル期限は旅程の最初のフライトの24時間前までとなります。

通常、Aviosの払い戻しには所定の手数料がかかりますが、上級ステイタスの「Goldメンバー」になると手数料が無料になります。

ブリティッシュ・エアウェイズ（British Airways） | フライト、ホリデー、シティブレイクの予約とオンライン

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードで貯まる

アメックスカードのポイントプログラム「メンバーシップ・リワード」には、貯まったポイントを提携航空会社のマイルに移行できるサービスがあります。

年会費3300円（税込）の「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録すると、マイルのレートがアップするのが特徴です。Aviosの交換レートは「1250ポイント→1000マイル」で、最少1250ポイントからの交換です。

さらに、登録後は「ボーナスポイントプログラム」への無料参加が可能になります。ショッピングでは通常の3倍にあたる「100円につき3ポイント」が獲得できるため、ポイントが効率よく貯まるでしょう。

「アメックスゴールド」は年会費が3万1900円（税込）と高めですが、入会後3カ月以内の「カード利用ボーナス」がカード利用額に応じて最大3万7000ポイントもらえるなど豪華です。「手荷物無料宅配サービス」などの旅行関連サービスも充実しており、より快適な旅が約束されるでしょう。

ゴールドカード|アメリカン・エキスプレス

三井住友カードで貯まる

「三井住友カード」には、カード利用で貯まった「Vポイント」をBAのAviosに移行できる会員サービスがあります。交換レートの詳細や手続き方法は、会員専用サイトの「Vpass」で確認しましょう。

ショッピングでは、毎月の合計利用金額「200円（税込）につき1ポイント」が付与されます。1ポイントあたりの価値は交換する商品によって変動しますが、おおよそ「1ポイント＝1円」とみておきましょう。

ポイントの有効期限は、カードの種類によって異なります。プラチナ・プラチナプリファードは獲得月から4年間、ゴールドは3年間、そのほかのカードは2年間です。計画的にポイントを貯め、タイミングよくAviosに交換しましょう。

三井住友VISAカード｜クレジットカードの三井住友VISAカード

まとめ

JALのマイレージバンクに入会している人は、ワンワールドの提携航空会社のフライトを最大限に活用しましょう。JAL単体では運航のないさまざまな地域に足が延ばせるうえ、どの航空会社でもJALマイルが貯まります。

アメリカン航空の「AAdvantage」プログラムやブリティッシュ・エアウェイズの「エグゼクティブクラブ」など、ワンワールドの提携航空会社のマイレージプログラムへの入会も検討しましょう。カード利用で貯めたポイントを、マイルに交換できるクレジットカードも発行されています。

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