LINE Pay解約前に確認しよう
LINE Payを解約する前に、いくつか確認すべきことがあります。確認せずに解約すると、うまく引き継げずに損してしまうこともあるかもしれません。
一定条件を満たさないと、そもそも解約できないこともあります。これから紹介することを、LINE Pay解約前に確認しましょう。
残高は消滅してしまう
LINE Payを解約すると、「LINE Pay残高」は消滅してしまいます。220円以上の残高がある場合、LINE Payを解約できません。
解約するには、「残高を219円以下にする」か「残高を放棄する」かを選ぶ必要があります。残高を放棄する場合、残高を捨てることになるためもったいない状況です。
残高を219円以下にする方法としては、「残高を使う」か「残高を出金する」の2択があります。出金すれば、銀行やセブン銀行ATMでLINE Payの残高を現金化することが可能です。なお、出金するには本人確認が必要なうえ、220円の手数料が発生します。
残高を使い切る方法はあるのか
残高を出金することなくLINE Payの中で使い切る方法は、「追加チャージ」と「送金」の2種類です。追加チャージは、「あと少し料金を足せば、LINE Pay残高を使いきれそう」という場合に適しているでしょう。
店舗の中には、クレジットカードや現金などとLINE Payが併用できないところもあります。銀行口座やコンビニ端末で追加チャージをした後に、LINE Pay残高で使い切るとよいでしょう。
LINEでつながっている家族や友達にLINE上で残高をあげたり、銀行口座に振り込んだりできるのが送金です。LINEでつながっている友達や家族に送金する場合、手数料はかかりません。口座振込は、176円(税込)の手数料が発生します。
利用レポートは解約時に削除される
LINE Payの利用状況を確認できる「利用レポート」も、LINE Pay解約時に削除されてしまいます。利用レポートでは、LINE Payで使用した金額やカテゴリー別の入出金、ポイントの獲得状況などを月次や週次などで確認可能です。
解約時に削除された利用レポートは、復元できません。家計簿のアプリやノートにLINE Payの使用履歴を残すなら、解約前に利用レポートを確認しましょう。利用レポートは、LINE PayとLINE両方のアプリから確認できます。
利用停止状態になっている場合は再開を
LINE Payのサービスが「利用停止状態」になっている場合、すぐに解約することはできません。解約するには、LINE Payを利用しているアカウントから再開する必要があります。
過去に自分で利用停止状態にしたなら、ほとんどの場合はLINE Payにログインすればアカウントを再開可能です。
しかし、LINEアカウントの引き継ぎや機種変更などの理由でLINE Payの利用が制限されている場合は、運営に問い合わせましょう。パスワードを忘れたりパスワードが未登録だったりする場合も問い合わせが必要です。
保留中の取引は完了しないと解約できない
「保留中」の取引がある場合は、取引を完了しないとLINE Payを解約できません。取引が保留中とみなされる場合や、取引完了までの所要時間を紹介しましょう。
送金・送金依頼履歴で確認
LINE Payの解約画面に進んだとき、「保留中の取引があるためアカウントを削除できません。」と注記が入ることがあります。
保留中の取引があるかどうかは、LINE Payの「設定」→「送金・送金依頼履歴」で確認可能です。送金(またはリクエスト)した相手と日付、金額が1件ごとに確認できます。
金額の下には現在の取引状況が記載されており、送金できたものに関しては「完了」と表示されるはずです。進行中の取引があれば、「保留中」と表示されます。
表示される取引例は、LINE Payでの決済や友人・家族への送金、銀行振込が完了していない場合などです。該当するケースがある場合は、完了になってから解約手続きをしましょう。
銀行振込の場合、着金するのは「振込先の金融機関の営業時間中」です。金融機関の営業時間外に送金すると、翌営業日以降に入金されます。
LINE Pay カードの売上確定を待つ
「LINE Pay カード」は、発行手数料と年会費が無料のプリペイドカードです。売上確定前にLINE Payの解約はできません。
LINE Payの「設定」→「支払い履歴」には、過去1カ月の決済について詳細がわかります。日付・使用時間・利用加盟店・金額・獲得ポイント数が1件ごとに表示される仕様です。
決済の処理が完了していない場合、加盟店の欄は「LINEPayカード決済」となっています。記載がある場合は、処理中という意味です。
売上確定までの所要時間は、LINE Pay カード決済をした加盟店次第でしょう。早ければ数日、最大で2カ月ほどかかります。
LINE Payの解約を予定している場合、解約までに日数を要するLINE Pay カードの利用は控えたほうがよいでしょう。
なお、LINE Pay カードは2020年12月に新規発行を終了しました。ただし発行済みのLINE Pay カードは、有効期限までは利用可能です。
他サービスを利用中の場合も保留対象
LINE Payを解約できない原因として、「LINEが提供する他サービスを利用中の場合」もあげられます。どんなLINE Pay関連サービスが保留対象なのか、どうすれば解約できるかを紹介しましょう。
LINEほけんは加入履歴から解約可能
「LINEほけん」は、最短1日、100円から利用できる保険サービスです。加入中のLINEほけんは、ホーム画面の設定→「加入履歴」から解約できます。
加入履歴の「解約」または「キャンセル」したい保険を選び、「解約」または「キャンセル」を選びましょう。なお、LINE Payで保険料を支払った場合、返戻金は「LINE Pay残高」へ返金されます。
12時間単位で都度加入する「半日からの自動車保険シリーズ」以外の保険は、期間中いつでも解約可能です。ただし、毎月月末0時~翌月1日16時は、1年型の保険の解約およびキャンセルはできません。
半日からの自動車保険シリーズは、解約手続きをした時点から1日単位で補償期間が計算されます。
いつでも、簡単に、100円から入れる保険|LINEほけん公式サイト
LINEスマート投資は連携解除
オンライン証券サービス「フォリオ」の口座開設や投資、保有資産状況の確認などをLINEアプリを介してできるサービスが「LINEスマート投資」です。LINEスマート投資を利用している場合、連携を解除すればLINE Payを解約できます。
フォリオで開設した口座や有価証券などは残るため、LINE Payを解約してもLINEスマート投資のWebサイトから投資を継続可能です。連携解除後に引き続きスマート投資のみ使う場合は、解除前にパスワードを設定しておきましょう。
マイページの設定→「パスワードの設定」で登録できます。なお、連携解除の際にフォリオの口座を解約する場合は、フォリオに問い合わせましょう。
LINE証券とBITMAXは売却、出金後に解約
LINEスマート投資と同じように、「LINE証券」や「BITMAX」を利用している場合は、LINE Pay解約前に手続きを行う必要があります。
証券サービスのLINE証券は、「株式や現金などの資産がある」と口座を閉鎖できません。口座閉鎖には申請から約5カ月を要するため、LINE Payの解約を決めたら早めに口座閉鎖の手続きをしましょう。
LINEの暗号資産サービスのBITMAXは、「出金手数料以上の日本円が残っている」と解約できません。LINE Payへの出金手数料は110円(税込)、銀行口座へは400円(税込)です。BITMAXを解約すると、解約前の取引履歴や保有残高などを復元できなくなるため注意しましょう。
LINE Payを解約する
ここからは、具体的なLINE Payの解約方法を紹介しましょう。また、LINE Payの解約によるLINEアプリへの影響もあわせて紹介します。
設定画面から解約に進む
LINE Payの解約は、LINEアプリの設定画面から手続き可能です。「ウォレット」の画面で「LINE Payメインメニュー」を開き、「設定」を選択しましょう。設定から「解約」の項目を選ぶと、解約画面が表示されます。
LINE Payを解約した場合に消失するサービスや取引情報についての記載があるため、残高の移行などやり残したことがないか確認しましょう。
一度解約すると、利用明細や残高、LINE Payアカウントの復元はできなくなります。確認後にもう一度画面下部の「解約」ボタンを押し、最終確認画面で「はい」を選択するとLINE Payの解約が完了する流れです。
LINE Pay解約後もLINEアカウントは残る
LINE Payを解約した後も、LINEアカウントは残ります。LINEアカウントは、LINEサービスの利用全般に共通で使用するものです。友人とのトークの際に利用するアカウントなどと、同じものを使っています。
LINEアカウントを削除するには、先にLINE Payを解約する作業が必要です。LINE Payを残して、LINEアカウントだけ削除することはできません。他サービスを解約・連携解除しないと、LINE Payを解約できなかったのと同じです。
LINE Payを解約しても、LINEアプリのサービスには影響しません。LINEアカウントやLINEポイントなどは、LINE Pay解約前と変わらず利用できます。
まとめ
残高の扱い方や保留中の取引への対処法など、LINE Payの解約手順には押さえておきたいポイントがあります。LINEの他サービスの利用中だったり保留中の取引があったりする場合、LINE Payを解約できません。
解約できない原因を一つずつつぶし、残金を使いきってから手続きに進めばスムーズにLINE Payを解約できます。追加チャージや銀行口座への出金など、有効な措置を講じましょう。
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