TOICAとは
交通系ICカード「TOICA」は、SuicaやICOCAと同じように全国の電車・バスの乗車や交通系ICカード加盟店での支払いに使えます。
名古屋・静岡エリアで暮らす人は便利に使えますが、ポイント還元などお得に使えるシステムがないことはネックです。
全国で利用できる
JR東海が発行する「TOICA」は、名古屋・静岡エリア(JR東海と愛知環状鉄道)をサービスエリアとするプリペイド型交通系ICカードです。
TOICAは「交通系ICカード全国相互利用サービス」に参加しており、Kitaca・Suica・PASMO・manaca・ICOCA・PiTaPa・はやかけん・SUGOCA・nimocaの9エリアでも利用できます。
北海道から九州までの電車・バスにTOICA1枚で乗車できるほか、PiTaPaエリアを除く9エリアのコンビニ・駅ビル・自動販売機などでは、ICカード読み取り部にタッチするだけで電子マネー払いも可能です。
チャージは券売機や一部の店舗で可能
TOICAは、事前に現金チャージをして、電車・バスの乗車や交通系ICカード加盟店での支払いに利用します。チャージや支払いができる場所は、「TOICA」マークや、交通系ICカード全国相互利用サービスのシンボルマーク「IC」マークが目印です。
TOICAマークのある自動券売機・自動精算機・入金機では、500円(入金機を除く)・1000円・2000円・3000円・5000円・1万円のいずれかで現金チャージできます。カード残高の上限額は2万円です。
その他エリア内でも、ICマークのある自動券売機・自動精算機などでチャージできます。また、セブン-イレブン・ファミリーマート・ローソンなど一部の交通系ICカード加盟店でも、店頭レジで現金チャージが可能です。
クレジットチャージやオートチャージは不可
TOICAは現金チャージのみに対応した交通系ICカードです。クレジットチャージやオートチャージが利用できないうえ、TOICA独自のポイントプログラムやTOICA一体型クレジットカードもありません。
運営元が提供する利用特典やクレジットチャージによるポイント還元がないことは、TOICAのデメリットといえるでしょう。
マイナポイントへの申込みは可能?
通常はポイント還元を受けられないTOICAですが、「マイナポイント」の獲得は可能です。マイナンバーカードを使って予約・申込みをすると、選択したキャッシュレス決済サービスで利用金額の25%分(最大5000円分)がもらえます。
TOICAはマイナポイントの予約・申込みに利用でき、2万円分のチャージで満額の5000円分が獲得可能です。
申込みに必要なものは?
TOICAによるマイナポイント獲得の予約・申込みをするには、「マイナンバーカード」とマイナンバーカード申請時・受取時に登録した数字4桁の「パスワード(暗証番号)」、TOICAの「決済サービスID」が必要です。
決済サービスIDは、TOICA裏面の「JC」から始まる17桁の番号を指します。申請できるカードは1枚だけで、ほかのキャッシュレス決済サービスとの併用もできないことに注意しましょう。
マイナポイントの予約・申込みは、市区町村窓口や郵便局などの「マイナポイント手続きスポット」のほか、スマートフォンやPCからも手続きできます。
iPhone・Android端末の場合は「マイナポイントアプリ」のインストール、PCの場合は「ICカードリーダライタ」が必要です。
ポイント利用のイメージ
まずは会員登録サイトでTOICAの登録をし、スマートフォン・PC・マイナポイント手続きスポットからTOICAを選択して、マイナポイントの予約・申込みを済ませます。
続いて、マイナポイント事業期間内に申請したTOICAにチャージをすると、利用金額の25%分(最大5000円分)のマイナポイント(1ポイント=1円分)が獲得可能です。
獲得したマイナポイントはセブン銀行ATMからTOICAにチャージして、電車・バスの乗車やICカード加盟店での支払いに利用できます。
ポイントをもらう方法は?
マイナポイント事業はTOICAにとって数少ないポイント獲得の手段ですが、2022年3月31日までの期間限定キャンペーンです。ポイント付与の条件やタイミング、申込みから還元までの流れなどをしっかり把握しておきましょう。
ポイント付与の条件とタイミング
TOICAでは、申込み日以降2022年3月31日までの現金チャージ分に対して、最大5000ポイント(5000円分)のマイナポイントが付与されます。
残高の利用金額に対してではないことに注意しましょう。また、申込み日前にチャージした分はポイント付与の対象外です。
対象期間中にチャージ累計額が2万円に達すると、その翌月に5000ポイントが付与されます。対象期間中に累計額が2万円に達しなかった場合、2022年4月にチャージ累計額の25%(端数切捨)が受け取れる仕組みです。
申込みから還元までの流れ
まずはマイナンバーカードを作成しましょう。交付申請はスマートフォンやPC、郵送で行えます。受け取りまでに必要な期間は約1カ月です。
マイナポイントの予約・申込みの前に、会員登録サイト「TOICAにチャージでチャージ」にアクセスし、「新規登録」から申請するTOICAを登録しましょう。
続いてスマートフォン・PC・マイナポイント手続きスポットから、キャッシュレス決済サービスとしてTOICAを選択し、マイナンバーカードやTOICAに関する必要事項を入力します。
これでマイナポイント獲得の申込みは完了です。あとは2022年3月31日までに、5000ポイント獲得を目指してチャージするだけです。チャージ累計額は「TOICAにチャージでチャージ」のマイページから確認できます。
サービス申込みには事前登録が必要
マイナポイントに予約・申込みができるキャッシュレス決済サービスには、事前登録が不要なものと必要なものがあります。
TOICAは「TOICAにチャージでチャージ」から事前登録を行う必要があり、会員登録をしていない場合はマイナポイントの予約・申込みができません。会員登録が完了すれば、すぐに予約・申込みができます。
なお、マイナポイントアプリかPCから予約・申込みをする際には、上述の「決済サービスID」と、会員登録完了後に表示される「セキュリティコード(生年月日4桁)」が必要です。
ポイントはどうやって受け取るの?
TOICAの現金チャージでマイナポイントが付与されると、セブン銀行ATMから「1ポイント=1円」としてチャージできます。チャージ方法と注意点を見ていきましょう。
セブン銀行ATMからチャージ
マイナポイントが付与されると、「TOICAにチャージでチャージ」で登録したメールアドレス宛に、受け取りの案内メールが届きます。受け取り場所は全国のセブン銀行ATMです。
ATMの「カードを使わない番号入力での取引」を選択し、案内メールの情報を元に「提携先コード」や「お客様番号」を入力しましょう。
あとは画面の指示に従って操作し、カードリーダにTOICAを置いて手続きを進めるとチャージ完了です。チャージ完了後は明細票が出力されます。
ポイント受け取りにおける注意点
TOICAのカード残高は2万円が上限額です。チャージ額とカード残高の合計が2万円を超える場合はマイナポイントを受け取れないため、あらかじめ残高を確認しておきましょう。
また、受け取りの案内メールで指定された受け取り場所・受け取り期間を守る必要があります。その他の場所での受け取りや、受け取り期間の延長はできないことに注意しましょう。
まとめ
TOICAは支払いの利便性に特化した交通系ICカードで、TOICA独自のポイントプログラムはなく、クレジットチャージやオートチャージもできません。
通常はポイント還元の恩恵を受けられないTOICAですが、マイナポイントなら最大5000円分受け取れます。2022年3月31日までの期間限定キャンペーンであるため、この機会を逃さずお得にTOICAを利用しましょう。
※キャンペーンの期間は変更になる可能性があるため、最新の情報は公式サイトで確認してください