- PASMOの特徴と種類
- 首都圏の私鉄利用や買い物に便利
- カードタイプとモバイルPASMO
- 分離型と一体型はどちらを選べばよいの?
- 分離型はApple Payでも使える
- 一体型は1枚で3役のカードも
- チャージ元クレジットカードの選び方
- よく利用する鉄道で選ぶ
- 年会費と貯められるポイントなどお得度
- PASMOにチャージ可能なおすすめカード
- SEIBU PRINCE CLUBカード セゾン
- To Me CARD Prime
- OPクレジット
- マイラーに人気の一体型カード
- TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO
- ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
- ANA To Me CARD PASMO JCB
- お得にポイントが貯まる一体型カード
- 京王パスポートPASMOカード VISA
- 東京スカイツリー東武カードPASMO
- まとめ
PASMOの特徴と種類
PASMOは、関東エリアの鉄道や全国の「交通系ICカード相互利用エリア」で使える交通系電子マネーです。それぞれの私鉄によってポイントシステムが異なり、PASMO独自のポイント還元はありません。
PASMOは交通費だけでなく、買い物にも利用できます。「カードタイプ」と「モバイルPASMO」があり、好みに合わせて選べるのも特徴です。
首都圏の私鉄利用や買い物に便利
PASMOは、関東エリアの鉄道やバスで利用できる交通系電子マネーです。東急・小田急・京王・東京メトロなど複数の鉄道会社で使えます。
2020年4月からは「東急東京メトロパス」などのお得なチケットも利用でき、PASMOで購入が可能です。
13年からは交通系ICカードの全国相互利用サービスが始まり、JR東日本の「Suica」やJR西日本の「icoca」、JR九州の「SUGOCA」など加盟店同士のエリアで相互利用ができます。全国の交通機関でも、スムーズに移動ができるでしょう。
交通機関での利用だけでなく、買い物にも利用できます。コンビニやスーパーなど、PASMOマークのある店舗を探してみましょう。ただし、買い物では原則ポイント還元がありません。
カードタイプとモバイルPASMO
PASMOには、「カードタイプ」とスマホをかざして使う「モバイルPASMO」があります。カードタイプは、PASMO単体とクレジットカード一体型から選びましょう。
PASMO単体で利用するカードには「定期券」「記名式」「無記名」の3種類があり、用途に合わせて選べます。
通勤や通学など特定区間で利用するなら定期券、1人で利用する場合は記名式を選びましょう。無記名タイプは誰でも使えます。後から情報を登録することで、記名式への変更も可能です。
モバイルPASMOは、PASMOアプリをダウンロードして利用します。Android向けの「モバイルPASMO」アプリは、Android6.0以上かつ最新のおサイフケータイが搭載されている端末が対象です。
iPhoneでは、Apple Payを通してモバイルPASMOが利用できます。モバイルPASMOは会員登録なしでも使えますが、会員登録を行うと記名式PASMOの発行が可能です。
アプリの機能を活用したい場合は、会員登録をしておきましょう。チャージや定期券の購入などの各種手続きが自宅のスマホからできるようになります。
・アプリ名:モバイルPASMO
・価格:無料
・Google play:ダウンロード
分離型と一体型はどちらを選べばよいの?
クレジットカードに付帯しているPASMOには、「分離型」と「一体型」があります。
分離型はクレジットカードのほか、PASMO専用カードが付帯して2枚のカードになっているタイプです。一体型は、クレジットカードにPASMOが搭載されています。どちらを選ぶかは、使い方によって決めましょう。
分離型はApple Payでも使える
分離型のPASMOは、通常のPASMOと同じように使えます。単体のPASMOとの違いは、紐付いているクレジットカードからチャージができることです。
通常、カードタイプのPASMOは、駅やコンビニなどで現金を使ってチャージします。しかし、クレジットカード付帯のPASMOには、「オートチャージ機能」が備わっているのです。
「TOKYU CARD」や「京王パスポートカード」などオートチャージ可能なクレジットカードを発行し、事前に設定することが条件ですが、クレカで支払いたい場合は検討しましょう。
クレジットカード発行の有無にかかわらず、PASMOはiPhone8以降かつ最新バージョンのiOSを搭載したApple Payに連携が可能です。
子ども用や一体型PASMOは取り込みできませんが、すでにカードタイプを持っていてモバイル端末で利用したい場合はApple Payに連携しましょう。
iPhoneの「Walletアプリ」からPASMOを追加し、PASMOカード裏面に記載の番号の下4桁や登録生年月日などを入力してApple Payに移行します。
アプリ名:Apple Wallet
価格:無料
App Store:ダウンロード
一体型は1枚で3役のカードも
一体型はクレジットカードにPASMOが搭載されているため、定期券を利用している場合もクレジットカード1枚ですべての用途に使えます。
カード1枚を持って出かけると、クレカ決済とPASMOでの買い物や交通機関利用、定期券として使えるのです。
ただし、定期券が搭載できるかどうかはカードによって異なります。すべてを1枚にまとめたい場合は、発行するクレジットカードの特徴をチェックしておきましょう。
たとえば、TOKYU CARDは定期券の搭載が可能です。オートチャージが可能なカードでも、定期券に対応していないケースがあるため注意しましょう。
チャージ元クレジットカードの選び方
PASMOオートチャージに対応しているクレジットカードは多数ありますが、使い勝手のよいカードを選ぶとポイントも貯まりやすくなります。
PASMOは提携鉄道によってポイントサービスの内容が異なることが特徴です。利用する鉄道や、カードの維持管理コストなどを比較して選択しましょう。
よく利用する鉄道で選ぶ
PASMOの利用範囲は広く、対応しているクレジットカードも多岐にわたります。しかし、利用しない鉄道のカードを発行してしまうとお得度が下がる可能性があるのです。
それぞれ、対応する鉄道や提携の加盟店でポイントがもらえるサービスを展開しています。たとえばTOKYU CARDなら「電車とバスで貯まるTOKYU POINT」などのサービスがあり、TOKYU POINTが貯まる仕組みです。
PASMO独自のポイントサービスはありませんが、発行するクレジットカードを自分が利用する鉄道に合わせるとクレカポイントが貯まります。TOKYU CARDなら東急百貨店などの提携店舗での利用でもポイントが貯まり、ショッピングにも役立ちます。
年会費と貯められるポイントなどお得度
クレジットカードには、「年会費無料」のものと「有料」のものがあります。PASMOのためだけにカードを発行するのであれば、年会費無料の方が低コストです。
カードを積極的に利用する場合は、年会費だけでなくポイント還元率も考慮しましょう。年間100万円利用するとして、ポイント還元率0.5%なら5000ポイント、1%なら1万ポイントが貯まります。
「1ポイント=1円」とすると、1000円の年会費を払ってもポイント還元率が高いカードの方がお得です。PASMOを活用するなら、交通機関の利用で貯まるポイントも確認しておきましょう。
年会費は、条件によって無料になるカードもあります。ショッピング利用の金額や回数を達成すると年会費が安くなるカードも多いため、利用頻度や金額に合わせたカードを発行するのがおすすめです。
PASMOにチャージ可能なおすすめカード
PASMOはすでに持っているけれど自動チャージを可能にしたい場合は、PASMOへのオートチャージに対応しているクレジットカードを発行しましょう。
オートチャージ設定には別途申し込みが必要ですが、普段使いのクレカとは別にPASMO専用カードを持ちたいときに便利です。PASMOへのチャージでもクレカポイントが貯まり、さらにお得に使えます。
SEIBU PRINCE CLUBカード セゾン
西武の利用が多い場合は、西武の「プリンスポイント」と「永久不滅ポイント」が貯まる「SEIBU PRINCE CLUBカード セゾン」を利用しましょう。
プリンスポイントは加盟店での利用で「110円(税込)につき1ポイント」、永久不滅ポイントは「1000円につき1ポイント」貯まります。PASMOのオートチャージでも永久不滅ポイントが貯まり、効率的にポイント獲得が可能です。
アメリカンエキスプレスは年会費3300円(税込)ですが、それ以外の国際ブランドは年会費無料となっています。「セゾンカード感謝デー」では、西友・リヴィンで5%オフになるのも魅力でしょう。
オートチャージの設定には、PASMOを準備しカード会社に「オートチャージ申込書」を送ります。申請書はセゾンカードの公式サイトから請求可能です。申請書が手元に届いたら西武鉄道各駅で「PASMOオートチャージサービスご入会申込」を記入し、窓口へ提出しましょう。
【公式】SEIBU PRINCE CLUBカード セゾンの入会・お申込み
To Me CARD Prime
東京メトロポイントとクレカポイントが貯まる「To Me CARD Prime」には2種類のカードがあります。記名式PASMOにオートチャージができる「To Me CARD Prime」と一体型の「To Me CARD Prime PASMO」です。
ブランドはJCBとNICOSから選択でき、それぞれ対応のポイントが1000円につき1ポイント貯まります。メトロポイントを貯めるには、カード申込後「メトロポイントplus」に申し込みましょう。
利用するPASMOを申告することで、メトロポイントが貯まっていきます。1乗車ごとに平日10ポイント、土休日20ポイントの還元です。
PASMOをショッピングで使った場合も店舗は「200円につき1ポイント」、自販機は「100円につき1ポイント」還元されます。
年会費は初年度無料で翌年から2200円(税込)かかりますが、年間50万円以上の利用で無料です。
OPクレジット
小田急沿線や小田急百貨店を利用するなら、「OPクレジット」のポイント還元が有利です。PASMOのオートチャージでは「クレジット利用ポイント(小田急ポイント)」が貯まります。
21年3月末までは、PASMOのオートチャージサービス利用に対して「小田急乗車ポイント」と「小田急電子マネー利用ポイント」がそれぞれ付与されていました。
現在は、Visa・Mastercard・JCBブランドいずれの保有者も、PASMOへのチャージ・オートチャージで「200につき1ポイント」が貯まります。さらに、いずれのブランドもモバイルPASMOで定期券を購入すると「100円につき1ポイント」の付与です。
年会費は初年度無料で、翌年から550円(税込)となっています。年に1回以上の利用があれば、翌年からも年会費は無料です。
なお、提携カード「JALカードOPクレジット」の場合、普段の利用時はマイルでの還元ですがPASMOのオートチャージやモバイルPASMOでの定期券の購入は「クレジット利用ポイント」での付与です。
JALの追加サービス「JALカードショッピングマイル・プレミアム」に登録している場合でも、ポイントの付与数はほかのブランドのOPクレジットと同じになります。
OPクレジット(JCB/Visa/Mastercard®) | 小田急ポイントカード[OPカード]
マイラーに人気の一体型カード
ポイントを貯めてマイルに交換したいと考えているなら、交換先に「マイル」が選べるクレジットカードを選びましょう。マイル交換レートが高いカードを選択することで、よりマイルが貯まりやすくなるはずです。
TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO
TOKYU CARDとJMB機能・PASMO機能の3種類を兼ね備えたカードです。カードショッピングやPASMOの利用では、TOKYU POINTが貯まります。
具体的には、PASMO定期券の購入やオートチャージで1%の還元です。カードショッピングで利用すると、基本0.5%分のポイントが貯まります。「ご利用代金Webサービス」へ登録すると「プレミアムポイント」が加算され、1%に還元率が上がる仕組みです。
東急加盟店ではカードの提示や利用で「アップポイント」やボーナスポイントがあるなど、加盟店利用が多い人にも有利でしょう。
なお、PASMOでTOKYU POINTを貯めるには、「電車とバスで貯まるTOKYU POINT」のサービスに登録が必要です。
同カードでは、「JMB(JALマイレージバンク)」機能が付帯しており、JAL便または提携会社の航空便搭乗、提携ホテルやレンタカー利用などではJALマイルが貯まります。
TOKYU POINTは「2000ポイント=1000マイル」に交換できるため、JALマイルへの集約も可能です。年会費は初年度無料で、翌年からは1100円(税込)がかかります。
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
TOKYU CARDには、ANAと提携したものもあり、ANAマイルを貯めることも可能です。同カードは1枚で「TOKYU POINT」「ANAマイル」「PASMO」「定期券」「クレジット」の5種類の機能を備えています。
入会時と毎年更新時にはボーナスマイルとして1000マイルが付与され、飛行機の搭乗などでもマイルが貯まる仕組みです。
PASMO定期券の購入やオートチャージでは、「Vポイント」の還元対象となっています。
TOKYU POINT加盟店ではVポイントに加えて店舗ごとに決められたTOKYU POINTが貯まりますが、「1000ポイント=750マイル」でANAマイルへ交換可能です。
VポイントもANAマイルに交換できますが、レートはANAの会員種別やコース選択によって変動します。年会費は初年度無料で、翌年から2200円(税込)です。「Web明細サービス」やリボ払いの利用状況によって年会費の割引もあり、お得に維持できるでしょう。
【東急カード】ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードのお申込み|クレジットカードの三井住
ANA To Me CARD PASMO JCB
東京メトロのポイントとANAマイルが貯まることから、「ソラ(空)チカ(地下)カード」とも呼ばれます。PASMOを「メトロポイントPlus」に登録すると乗車や加盟店での買い物でメトロポイントが貯まるなど、PASMOでポイントを貯めやすいのが特徴です。
ソラチカカードで貯めたメトロポイントは「100ポイント=90マイル」と、高いレートで交換できます。入会時と毎年のカード継続時に、ボーナスマイルとして1000マイルももらえるのもお得でしょう。
「ANAスキップサービス」「QUICPay」「nanaco」が一体化したキーホルダー「ANA QUICPay+nanaco」が発行できるなど、カード独自の付帯サービスも魅力です。
クレジットの利用では「1000円につき1ポイント」の「Oki Dokiポイント」が貯まり、ANAマイルに移行できます。コースによってレートが変わりますが、「1ポイント=5マイルまたは10マイル」のレートから選択が可能です。
お得にポイントが貯まる一体型カード
財布や定期入れに1枚のカードを持っておくだけで、買い物から乗車までできる一体型カードが便利です。できるだけカードの枚数を抑えたい場合は、一体型カードを選択しましょう。
ただし、モバイルPASMOを利用する場合、一体型のクレジット機能は利用できません。一体型は、カードタイプを使う人におすすめです。
京王パスポートPASMOカード VISA
京王パスポートはクレジットの独自ポイントだけでなく、「京王ポイント」が貯まるのが魅力のカードです。
年会費も初年度無料、翌年度から262円(税込)と維持コストが安くなっています。PASMOオートチャージサービスの利用が年1回以上あると、翌年度からの年会費も無料です。
京王ポイントは、さまざまなところで貯まります。PASMO電子マネーを加盟店で買い物に利用した場合、還元率は月間利用金額に対して1%です。京王線や京王バスなどの定期券購入では購入額に対して1.5%分のポイントが貯まります。
PASMOを利用して京王が運営する鉄道とバスに同日乗車した場合も、ボーナスポイントとして1日につき20ポイントが貯まるサービスが展開されています。電車と京王タクシーの利用でも同様です。
PASMOオートチャージでは、クレカポイントであるVポイントが0.5%貯まります。Vポイントは京王ポイントに500ポイント単位で等価交換も可能です。
京王パスポートPASMOカード VISA | 京王パスポートクラブ
東京スカイツリー東武カードPASMO
東武鉄道の定期券購入をするなら、東京スカイツリー東武カードPASMOがおすすめです。
東武鉄道駅を出発駅とした定期券の購入で1.5%のポイント還元(TOBU POINT)があり、お得に購入できます。モバイルPASMOも対象です。PASMOのオートチャージでも、0.5%が貯まります。
そのほか、特急券の購入などで「東武鉄道チケットレスサービス」の利用でクレジット払いを選択すると、3%分のポイント還元が受けられます。時間帯などによる「乗得ポイント」の上乗せで、最大10%の還元も可能です。
チケットレスサービスを利用するには、無料の「東武ネット会員サービス」に登録しておきましょう。カードショッピング利用のポイント還元は、利用する加盟店やサービスによって異なります。
東武百貨店は、年間の購入金額に応じて3~7%です。東京スカイツリータウンでは、スカイツリーをはじめ併設のプラネタリウムや水族館の利用でも1~2%が付与されます。提携ホテルの宿泊や飲食では、最大5%がもらえる場合もあります。
年会費は初年度無料で翌年度から1000円(税抜)がかかりますが、年間10万円以上の利用があれば1100ポイントが付与されます。1ポイント=1円として加盟店で利用できるため、実質無料です。
まとめ
PASMOを利用するなら、相性のよいクレジットカードと合わせて使うのがお得です。鉄道独自のポイントプログラムをチェックして、貯めやすいカードを発行しましょう。
一体型・分離型・モバイルPASMOがあり、使い方に合わせて選択できます。1枚にまとめたいなら一体型がおすすめです。
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