複数枚ある楽天Edyの残高は統合できる?
楽天Edyは「Edy-楽天ポイントカード」「楽天Edy機能付き楽天カード」「おサイフケータイ」で使える楽天の「電子マネー」です。楽天Edyカードを2・3枚持っている場合、一つのEdyカードに残高をまとめられるのでしょうか?
答えは「できない」
結論からいうと、複数の楽天Edyカードの残高は統合できません。楽天Edyカードを新規発行するたびに、それぞれに異なる「楽天Edy番号」が付与されます。残高は「番号ごと」に管理され、一つにまとめたり、合算して使ったりすることはできません。
Edy-楽天ポイントカードの保有者が「楽天Edyアプリ(おサイフケータイ)」を新たにインストールして使う場合も同様です。
楽天Edyは、楽天グループのプリペイド型電子マネーです 楽天Edyの使いかた紹介:楽天Edy
Edyを楽天ポイントへ交換するサービスも終了
「楽天ポイント」とは、楽天ポイント加盟店や楽天グループで「1ポイント=1円」として使える共通ポイントです。
2020年1月8日以前は、楽天Edy残高を楽天ポイントへ移行することが可能でした。複数の楽天Edyカードの残高をポイントに移行すれば、実質的にEdy残高の統合ができたのです。
現在は、Edyを楽天スーパーポイント(現:楽天ポイント)に交換するサービスは終了し、Edy残高をまとめる唯一の方法もなくなってしまいました。なお、楽天ポイントから楽天Edy残高への交換(チャージ)は、現在も可能です。
残高を移せるのはどんなとき?
楽天Edyカードでは「残高の移行」が行えます。ただし、スマホの機種変更時やカードの切り替え時など、残高の移動をせざるを得ないケースに限られます。
ここでは、Android端末向けの「楽天Edyアプリ」を使った手続き方法を確認しましょう。iPhone端末向けの「Edyカード用楽天Edyアプリ」では、残高の確認のみで移行はできません。
スマホの機種変更時
おサイフケータイで楽天Edyアプリを使っている人が「スマホの機種変更」をする際、旧端末から新しい端末にEdyの残高がそのまま引き継げます。
厳密にいえば、残高は引き継げますが、旧端末の楽天Edy番号などは削除される仕組みです。新端末では、新しい楽天Edy番号が再発行されます。
機種変更時は、「旧端末で機種変更の手続き」と「新端末での初期設定」の二つの手続きが必要です。
「今後は、楽天Edyを使う予定がない」という人は、旧端末の楽天Edy残高をすべて使い切った後「楽天Edyの削除」を行いましょう。楽天Edyアプリの「詳細を見る」→「楽天Edyの削除」から操作が行えます。
なお、旧端末ですでに残高が0円の人も、楽天Edyの削除または機種変更の手続きは必要です。
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残高移行と受け取りの手順
最初に、旧端末で「機種変更の手続き」を行いましょう。この手続きにより、旧端末の楽天Edyアプリの情報が削除され、新端末に移行される準備が整います。
楽天Edyアプリのメニューから「機種変更の手続き」に進み「預ける」→「おサイフケータイに機種変更」の順番にボタンをタップします。
画面の案内に従い「楽天ID」と「パスワード」でログインをすれば、手続きは完了です。30日以内に新端末で「初期設定(受け取り手続き)」を行いましょう。
新端末での受け取り手続きは、「楽天Edyアプリ」を新端末にインストールした後、アプリを起動し「はじめる」をタップします。
続いて、利用規約に同意し「はじめる」をタップすると、楽天会員ログイン画面が表示されます。ユーザーIDとパスワードを入力してログインすれば、手続きは完了です。新端末の初期設定が完了すると同時に、旧端末から情報が引き継がれます。
おサイフケータイは楽天Edyオンラインも
「楽天Edyオンライン」とは、楽天EdyをWeb上で利用・保管するための楽天会員専用のサービスです。Androidのおサイフケータイに限り、機種変更時に楽天Edyとオンラインの間でEdy残高の相互移動が行えます。
まず、楽天Edyアプリを起動し「詳細を見る」→「楽天Edyオンライン」と進みましょう。楽天会員ログイン画面でログインを行うと、「移動金額の入力」の画面が表示されます。
切り替えボタンで移動方向(「おサイフケータイ残高」または「楽天オンライン」)を設定し、金額を入力しましょう。「移動する」をタップすると、楽天Edy残高の移動が完了します。
新端末に残高を移動した後は、おサイフケータイと楽天Edyオンラインの連携を解除しておきましょう。アプリの「詳細を見る」から「楽天Edyオンライン」→「Edyオンライン解除」と進み「解除する」をタップします。
なお、楽天Edyオンライン移行後の残高に関しては、支払い方法に「楽天Edy オンライン」のある加盟店での支払いに利用可能です。残高の有効期限は、最終更新日から4年間となっています。
Edy付き楽天カードの切り替え時
残高移行が可能なもう一つのケースが「Edy機能付き楽天カード」を更新したときです。クレジットカードの有効期限が満了し、新しい楽天カードに切り替える際、旧カードに残ったEdy残高を新カードへ移行できます。
また、「ブランドの切り替え」で新しいカード発行する際や、「磁気不良による再発行」を申し込む際も残高の移行が可能です。
移行手続きには、Android端末向けの「楽天Edyアプリ」が使えます。メニューの「楽天カード搭載Edy用機能」にある「残高移行」から「用意できたので進む」をタップしましょう。
画面の案内に従い、旧カードと新カードをスマホ端末にかざすことで「旧カードの残高の預かり」と「新カードへ残高を移行」が完了します。
なお、Androidの対応端末以外の人は、ファミリーマート店内にある「Famiポート」の利用や「楽天Edyリーダー」など専用機器を用意し「Edy Viewer」ソフトによるパソコンからの移行も可能です。
不要なカードの残高はどう使う?
「楽天Edyカードを破棄したいけど、まだ数円の残高が残っている…」というとき、残高をどう使えばよいのでしょうか?そのままカードに切り込みを入れて破棄する方法もありますが、最後の1円まで使い切りたいものです。
現金と併用して使い切るのがおすすめ
楽天Edyの残高が100円だけ残っている場合、現金と併用して100円以上の商品に使えば、残高がすっきりと0円になります。
レジのカードリーダーに楽天Edyをかざした際、残高が不足していると「ブッブー!」という音が鳴ります。スタッフに「残りは現金で支払います」と伝えましょう。
楽天Edy機能付きカードでは、「オートチャージ設定」を解除しておく必要があります。残高が一定金額を下回ると、支払い時に自動的に金額がチャージされるため、いつまでたっても残高が使いきれません。
まとめ
複数の楽天Edyの残高は統合ができないため、不要なEdyカードがある場合は、残高を最後まで使い切ってから破棄しましょう。商品の購入代金に満たない少額のEdyは現金と併用して使うのが賢い方法です。
機種変更やカードの切り替えに備え、楽天EdyアプリやEdyオンラインを使った残高の移動方法も覚えておきましょう。