現金で乗車券を買うよりも断然お得
「manaca(マナカ)」は、列車の乗車券と電子マネーが一体化した交通ICカードです。「名古屋交通開発機構」と「株式会社エムアイシー」が発行しており、名古屋エリアと交通ICカードの全国相互利用エリアの交通機関などで利用できます。
乗継割引が受けられる
manacaは、事前チャージが必要な「プリペイド型」です。改札機やバス車載機にタッチすると運賃が自動精算されるため、小銭いらずで移動ができます。
manacaを使うメリットは、指定業者間を90分以内に乗り継いだ場合に「乗継割引」が受けられることです。2回の乗車を1組とし、2回目の乗車時に割引が適用されます。小児用manaca・割引用manacaは、通常割引額の「半額」です。
≪割引額の一例≫
・名鉄電車→名鉄バス(名鉄バス→名鉄電車):80円
・名鉄バス→名鉄バス:40円・80円
・ゆとりーとラインA→名鉄バスA(名鉄バスA→ゆとりーとラインA):80円
条件に合致した場合に限り、「定期券」と併用しても割引が適用になります。上手に活用すれば、1カ月の交通費が大きく節約できるでしょう。利用交通機関の組合せと割引額は、manacaのWebサイトに掲載されています。
おトクな乗継割引|鉄道・バスで使う|manaca|名古屋鉄道
利用で2種類のポイントが貯まる
manacaでは「manacaマイレージポイント」と「ミュースターポイント(μstarポイント)」が貯まります。manacaマイレージポイントは、電車・バスの1カ月の利用実績(回数・金額)に応じて積算されるものです。
翌月の10日以降に駅券売機・チャージ機でmanacaにポイントを還元(チャージ)すると「10ポイント=10円相当」として使えるようになります。電車やバスなどの「交通事業者以外」では利用ができない点に注意しましょう。
ミュースターポイントは「電子マネーでの利用」で貯まります。対象カードはエムアイシー発行の「記名式manaca」で、事前に「ミュースター会員登録(無料)」が必要です。
「ミュースターmanaca加盟店」で買い物をすると、「200円(税込)で1ポイント」が付与されます。貯まったポイントは500ポイント以上・100ポイント単位でmanacaにチャージできるほか、商品や提携先のポイントにも交換が可能です。
また、三菱UFJニコスの「名鉄ミューズカード」を発行し、クレジット機能で決済したときもミュースターポイントが貯まります。基本は200円(税込)につき1ポイントですが、名鉄百貨店などのポイント優遇店の利用時は、200円(税込)につき1~2ポイントが上乗せされる仕組みです。
チャージできる場所とチャージ方法
manacaの発売額は2000円で、そのうち500円分はデポジットです。初回購入時の利用可能額は1500円ですが、利用残高が少なくなったときは「チャージ(入金)」をすれば繰り返し使えます。「現金チャージ」ができる場所とそれぞれのチャージ方法を確認しましょう。
駅で現金チャージ
駅では、「manaca対応の自動券売機」や「チャージ機」で現金チャージが行えます。自動券売機では、タッチパネルのメニューで「ICカード」を選びます。「チャージ」をタップした後、manacaを挿入しましょう。
希望のチャージ金額を選択し、現金を投入すれば完了です。領収書が必要なときは、現金投入前に「領収書発行」を選びましょう。
チャージ機を使う場合は、ICカード投入口にmanacaを入れ、希望のチャージ金額のボタンを押します。現金を投入し、チャージ処理が完了するまで待ちましょう。
また、出札係員配置駅やバスセンターにある「manaca取扱窓口」でも、チャージが可能です。係員にカードを渡し、チャージしたい金額を伝えましょう。
manaca取扱窓口|manacaを買う|manaca|名古屋鉄道
バスで現金チャージ
manacaエリアのバス車内でチャージする際は、乗務員にチャージしたい金額を伝えます。チャージ額は1000円札単位で、それ以外の紙幣や小銭は使えません。安全のため、バスの停止中に申し出ましょう。
manacaの市バスは「前乗り・後ろ降り」です。乗車時にバス料金箱の読み取り部にmanacaをタッチすると、モニターに引去額及び残額が表示されます。
残額不足の場合は乗務員にmanacaにチャージする旨を伝え、その場でチャージしてもらいましょう。不足分の「現金払い」も可能です。
コンビニで現金チャージ
「セブン-イレブン」「ファミリーマート」「ローソン」「ミニストップ」「ポプラ」では、manacaの現金チャージが可能です。
レジでスタッフにチャージする旨を伝え、レジのタッチパネルで金額を選択します。金額を支払い、読み取り機にmanacaをかざすと「チャージ音」が鳴ります。チャージ方法は店舗によって異なるため、詳細はスタッフに確認しましょう。
レジに並ぶのが面倒な人は、セブン-イレブンの「セブン銀行ATM(一部例外あり)」を利用するのも手です。タッチパネルで「電子マネーチャージ」のボタンをタップし、ATMのカードエリア(読み取り部)にmanacaを設置します。
「チャージ」をタップし、希望の金額を選択しましょう。途中でカードを動かすと、チャージがうまく行われない可能性があります。
manacaチャージ対応のクレジットカード
年会費1375円(税込)の「名鉄ミューズカード」を発行すれば、記名式manacaへのクレカチャージが可能になります。チャージやカード決済では「ミュースターポイント」が貯まるため、お得で利便性の高い1枚といえるでしょう。
チャージでポイントが貯まる 名鉄ミューズカード
名鉄ミューズカードはmanacaにクレジットカードチャージができる、数少ないカードの一つです。チャージが可能なのは記名式manacaで、無記名式は現金チャージのみとなります。
記名式manacaと名鉄ミューズカードを事前に紐づけることを、「ジョイント登録」と呼びます。登録後はmanacaへのクレカチャージが可能になるほか、チャージ額200円ごとにミュースターポイントが1ポイント積算されます。
それぞれのカードで獲得したミュースターポイントの合算もできるため、ポイントを効率よく貯めて・使いたい人にはぴったりでしょう。
登録はmanacaの会員サイト「マイミュースター」にログインし、「登録情報変更」→「ジョイント登録・解除」に進みます。駅内や商業施設に設置された「ミュースターステーション」でも、ジョイント登録が行えます。
ミュースターステーションでチャージ
manacaへのクレカチャージは名古屋鉄道の主要駅や商業施設に設置された「ミュースターステーション」で行えます。タッチパネルのメニューで「名鉄ミューズカードでmanacaにチャージ」を選択し、画面の案内に従って手続きを進めましょう。
一度チャージした金額は取消ができません。なお、会員サイト「マイミュースター」では、クレカチャージの上限額が設定できます。
オートチャージ可能なクレカは2種類
名古屋市営地下鉄の改札機でmanaca残高が一定金額を下回った場合、クレジットカードから自動的に金額がチャージされるサービスを「オートチャージ」と呼びます。チャージする手間が省けるうえ、残額を気にせずに乗車できるのは便利でしょう。
一体型と分離型から選べる
オートチャージが可能なクレジットカードは2種類です。先に紹介した「名鉄ミューズカード」は、オートチャージが設定できません。
・wellow card(manacaリンク型クレジットカード)
・wellow card manaca(クレジットカード一体型manaca)
「wellow card」は、manacaとクレジットカードの分離型です。手持ちのmanacaカードに「リンク」させることで、名古屋市営地下鉄でのオートチャージサービスが利用できるようになります。ただし、サービスの対象が名古屋交通開発機構発行の記名式manacaに限られているので、注意しましょう。
manacaのほかに「敬老パス」「福祉特別乗車券」「他社線との連絡定期券」との紐付けも可能です。カードの国際ブランドはMastercardのみで、ほかのブランドは選択できません。
「wellow card manaca」は、クレジットカードとmanacaの一体型です。市バス・地下鉄の定期券も搭載できるため、財布がぐっと軽くなるでしょう。カードの国際ブランドは、Mastercard・VISA・JCBから選択ができます。
オートチャージでは、チャージ額1000円につきオリコカードのポイント「暮らスマイル」が1スマイル(=5円相当)貯まります。
マナカのオートチャージが利用できるクレジットカード|wellow
発行申し込み時にオートチャージ設定が可能
「wellow card manaca」に限り、カードの新規発行時にオートチャージサービスが申し込めます。初期設定ではチャージ残額が2000円以下になると3000円が自動チャージされるように設定されていますが、あとで変更も可能です。
カード発行時にオートチャージサービスを希望しなかった場合は「駅長室(上小田井、上飯田駅を除く)」または「交通局サービスセンターの定期券うりば」で設定の手続きを行います。
「オートチャージサービス利用申込書(兼変更申込書)」に必要事項を記入し、wellow card manacaと一緒に提出しましょう。「wellow card」も同様の方法で申請ができますが、利用中のmanacaを忘れずに持参する必要があります。
オートチャージ額を変更したいときは、オートチャージサービス利用申込書(兼変更申込書)に希望額を記載して提出します。
manacaチャージの注意点
manacaにチャージするときは「上限額」や「チャージ単位」に注意が必要です。大きな買い物をするときは、manacaの電子マネーのほかにクレジットカードや現金も用意した方がよいでしょう。
名鉄電車の自動精算機はmanacaが使えない
名鉄電車の自動精算機では、普通乗車券・定期乗車券などの乗り越し精算ができますが、manacaには非対応です。manaca以外の他の乗車券の精算で自動精算機を利用したい場合は、紙幣か硬貨で支払いましょう。
ただし、自動精算機ではなく「精算窓口」ならmanacaでの精算が可能です。manacaのカード残額から「乗り越し区間の運賃」を減額してもらえます。
同様に、自動精算機ではmanacaのチャージも行えません。駅構内であれば、「窓口」「自動券売機」「チャージ機」のいずれかを利用しましょう。
チャージの上限は2万円
manacaのカード残額の上限は2万円です。「manacaの2枚持ちをすれば残額上限が4万円に上がる」と考える人もいますが、2区間以上の定期券が必要などやむを得ない場合を除いては「manacaの2枚持ち」はできません。
無記名manacaは紛失したら再発行ができないため、上限額があった方が安心ともいえるでしょう。「manaca取扱窓口」「バス・豊鉄市内線車内」では、2万円を上限とし、1000円単位でチャージができます。バス内では小銭が使えないため、必ず1000円札を用意しておきましょう。
「manaca対応自動券売機」「チャージ機」は、1000円・2000円・3000円・5000円・1万円から金額が選択できます。1万円以上のチャージは複数回に分けての操作が必要です。
まとめ
乗継割引が適用になるmanacaは、現金で乗車するよりもずっとお得です。乗車や電子マネー利用によるポイントも付与されるため、日々の生活でどんどんポイントが積み上がっていくでしょう。
現金チャージが基本ですが「名鉄ミューズカード」「wellow card manaca」「wellow card」を発行すれば、便利なクレカチャージが利用できます。目的やニーズに合わせて、使いやすいと思う1枚を選びましょう。
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