AndroidスマホでSuicaを活用しよう
iPhoneのApple PayにSuicaが追加できるように、AndroidスマホでもSuicaが利用できます。利用方法は「Google Pay」「楽天ペイ」「モバイルSuica」の三つから選べますが、機種やOSのバージョンによっては使えないケースもあります。
3つの使い方があり併用ができる
Androidでは、以下の三つの使い方でSuicaが使えます。
・Google PayにSuicaを登録
・楽天ペイにSuicaを登録
・モバイルSuicaアプリを使用
「Google Pay」は、Googleが提供する非接触型決済です。Suicaを登録すると、改札やレジではスマホをかざすだけで支払いができます。
楽天ユーザーは、「楽天ペイ」を活用しましょう。楽天ペイアプリをインストール後、Suicaの発行または登録を行います。楽天カードからSuicaにチャージするたびに楽天ポイントが貯まるため、ポイ活にはぴったりです。
専用アプリ「モバイルSuica」をスマホにインストールして使う方法も有用です。楽天ペイとGoogle Payでは専用アプリなしでSuicaが使えますが、より多くの機能を求める人は「モバイルSuica」の併用を検討しましょう。
どの方法でも、「おサイフケータイアプリ」のインストールが必須となります。
対応機種を確認しよう
それぞれのアプリや決済手段を使うときは、対応機種をチェックしましょう。基本的に「おサイフケータイ機種」でなければ利用できません。
・Google Pay:Android OS 5.0以上のおサイフケータイ対応機種
・楽天ペイ:Android OS 6.0以上のおサイフケータイ対応機種
・おサイフケータイアプリ:Android OS 5.0以上のおサイフケータイ対応機種
・モバイルSuica:Android6.0以上のおサイフケータイ対応機種
モバイルSuicaはAndroid6.0以上のスマホでも、一部機能が制限される可能性があります。また、おサイフケータイ搭載でも一部対応外の機種があります。くわしくは、各サービスのWebサイトで確認しましょう。
また、ソニーとセイコーが共同で開発する「wiredwena」やGARMINの「vívo(ヴィヴォ)シリーズ」など、Suicaに対応する「スマートウォッチ」も販売されています。
おサイフケータイアプリを入れておく
モバイルSuicaとおサイフケータイアプリは、セットで利用する流れになります。おサイフケータイアプリが入っていない人は、インストールしておきましょう。
また、モバイルSuicaとモバイルPASMOを併用する場合や、交通系ICカード以外の電子マネーを1台のスマホで使う場合も、おサイフケータイアプリのインストールは必須です。
アプリをダウンロード後、利用したい電子マネー(Suicaなど)の利用設定を行います。おサイフケータイアプリでは一括で設定ができないため、各電子マネーの公式アプリにアクセスして操作を行う必要があります。
・アプリ名:おサイフケータイ アプリ
・価格:無料
・Google Play:ダウンロード
Google Payで電子マネーをまとめて管理
Google Payの強みは、クレジットカードや電子マネーなどをまとめて管理できる点です。レジでGoogle PayのSuicaを使うときはメインカードに設定の上、「Suicaで支払います」と伝えてリーダーにスマホをかざしましょう。アプリを起動する必要はありません。
Google PayにSuicaを登録(新規発行)し、チャージをするまでの流れを解説します。
新規発行もしくはカードを追加
Google Payアプリをインストール後、「使ってみる」をタップします。「追加して利用開始」の画面で「Suica」を選択し、規約・特約の「同意する」をタップしましょう。
Suicaを新規発行する場合は、ここで「Suicaアカウントの作成」を行います。メールアドレスやパスワードなどを設定後、「Google PayでSuicaが使えるようになりました」の画面で「OK」をタップすると、Suicaが発行されます。
すでに「モバイルSuica」に登録している人は、アカウントの新規作成は不要です。「Google PayでSuicaが使えるようになりました」の文字が表示されるため、「OK」のボタンをタップしましょう。モバイルSuicaで利用中のSuicaがGoogle Payに追加されます。
チャージのやり方
Googleアカウントに登録したクレジットカードを使って、Google PayのSuicaにチャージが行えます。Suicaにチャージできるカードは「日本で発行されたほぼすべてのクレジットカード」です。
≪チャージ可能な国際ブランド≫
・JCB
・VISA
・Mastercard
・American Express
・Diners Club
このほかに、「ビューカード」及び「JR東海エクスプレス・カード」も利用が可能です。まず、Suicaのメイン画面の「チャージ」をタップして、支払い方法から対象のクレジットカードを選択します。
カードが未登録の場合は、カード情報を入力しましょう。金額を入力し、「チャージする」をタップすれば入金が完了します。
Google PayのSuicaは、コンビニなどでの「現金チャージ」も可能です。レジでSuicaチャージをする旨を伝え、金額を支払います。スマホをレジのリーダーにかざし、入金を確認しましょう。
入れて損はないモバイルSuica
モバイルSuicaアプリはGoogle Payや楽天ペイよりも機能面が充実しており、登録して損はありません。Suicaグリーン券・定期券の購入やネット決済にも使えて、利用シーンが広がるでしょう。
利用開始方法とチャージ方法の種類
最初に、初期画面「新規会員登録」より「モバイルSuicaの会員登録」を行いましょう。利用規約を確認後「同意して会員登録する」を選択し、「各種設定へ」と進みます。画面の案内に従い、クレジットカードなどを登録すれば完了です。
Suica定期券をすでに持っている場合は、初回登録時にカードから「モバイルSuica定期券」への切り替えを行いましょう。いったんモバイルSuicaの利用を始めてからの移行はできません。
モバイルSuicaへのチャージは、複数の方法から選択できます。チャージ可能な時間帯は、「4時~翌日2時」です。
・クレジットカードでのチャージ
・コンビニなどでの現金チャージ
・JRE POINTでのチャージ
・オートチャージ
チャージ上限は「残高と合わせて2万円」です。1回のチャージ上限は1万円で、500円単位で金額が指定できます。
「オートチャージ」とは、自動改札で入出場する際、残額が一定金額以下になると自動で金額が入金されるサービスです。JR東日本グループが発行する「ビューカード」を登録した場合のみ利用ができます。
・アプリ名:モバイルSuica -電子マネーでキャッシュレス、定期券も買えて、電車や新幹線にも乗れる-
・価格:無料
・Google Play:ダウンロード
アプリで定期券やグリーン券を購入できる
Google PayのSuicaでは、「Suicaグリーン券」の購入ができません。楽天ペイに限っては「Suicaグリーン券」と「定期券」の両方の購入ができないため、モバイルSuicaは必須でしょう。
モバイルSuicaで購入できるのは、「通勤定期券」「グリーン定期券」「FREX定期券」「通学定期券」「FREXパル定期券(通学用)」です。通学用の定期券は、通学証明書や学生証の郵送が必要な点に注意しましょう。
通勤定期券やグリーン定期券を新規購入する場合、アプリの「チケット購入」→「定期券」→「新規購入」を選択し、購入する定期券の種類を選択します。
定期券の情報(区間・使用開始日・期間など)を入力後、「購入する」に進みましょう。原則「他社線のみ」や「JR線+バス」の定期券は購入ができません。
JR東日本:モバイルSuica>モバイルSuicaを使う>定期券
ネット決済ができる
PCやスマホでネットショッピングをする際、モバイルSuicaの電子マネーによる「ネット決済」が利用可能です。決済時はクレジットカードの情報入力が不要なため、より安全・快適に買い物が楽しめるでしょう。
対応店舗には「Amazon」「Qoo10」「楽天市場(一部店舗)」などの大手通販サイトも含まれます。
各サイトの支払い画面では、「支払い方法」に「モバイルSuica」を選択しましょう。モバイルSuicaで登録済みのメールアドレスを入力すると、URLが記載された「決済依頼メール」が届く流れです。
メールを使わず、モバイルSuicaアプリを使って決済する方法もあります。各サイトの支払い画面で「モバイルSuica」を選択後、アプリを起動してログインしましょう。「支払手続きする」をタップすると、決済が完了します。
Suicaポケットの受け取りも
Suicaでは「JRE POINTからの交換」や「キャンペーン」によるSuicaチャージが付与された際、電子マネーには直接チャージされません。いったん「Suicaポケット」に保管され、受取り操作を行うことで残高に反映される仕組みです。
「貯まったJRE POINTをSuicaにチャージして使いたい」という人は、モバイルSuicaアプリのインストールが必須です。Google Payや楽天ペイのSuicaでは「Suicaポケットの受け取り」ができません。
また、Google Payや楽天ペイのSuicaでJRE POINTを貯めるには、JRE POINT WEBサイトでの登録作業を行います。登録にはモバイルSuicaアプリが必要なため、いずれにせよ早めにインストールしておいた方がよいでしょう。
楽天カードユーザーは楽天ペイアプリが必須
楽天カードは、楽天ペイに登録したSuicaにチャージできる唯一のクレジットカードです。チャージでポイントが貯まるため、楽天ユーザーにはメリットが大きいでしょう。
新規発行もしくはモバイルSuicaと連携
楽天ペイでは、Suicaの新規発行が可能です。アプリのメイン画面にある「モバイルSuicaアイコン」より、「Suicaを新規発行する」へと進みましょう。利用規約に同意後、会員登録に必要な情報を入力すれば、Suicaが発行されます。
すでにモバイルSuicaアプリを使用している会員は、楽天ペイとの連携を行いましょう。併用により、楽天ペイとモバイルSuicaアプリの両方のメリットが享受可能です。
メイン画面の「モバイルSuicaアイコン」を開き、「ご利用中のモバイルSuicaを連携する」をタップします。「規約に同意して次へ」に進み、手続きを完了しましょう。
・アプリ名:楽天ペイ-楽天ポイントがいつものお支払いで使える・貯まる!
・価格:無料
・Google Play:ダウンロード
チャージでポイントが貯まる
楽天ペイアプリを利用するメリットは、Suicaへのチャージで「楽天ポイント」が貯まる点です。チャージが可能カードは楽天が発行する「楽天カード」のみで、チャージ額「200円につき1ポイント」が付与されます。
1回あたりのチャージ額は1000円以上・1円単位です。また、楽天ポイント(通常ポイント)でのチャージも可能で、1ポイント以上1ポイント単位で充当できます。チャージ額上限は端末内の残高と合算して、2万円です。
チャージをする際は、楽天ペイのSuicaマークをタップし、「チャージ」または「ポイントチャージ」ボタンをクリックします。チャージ金額(ポイント数)を入力後、端末起動時に設定した顔認証やパスコードで本人認証を行いましょう。
まとめ
Android端末は「楽天ペイ」「Google Pay」「モバイルSuicaアプリ」の三つの方法でSuicaが使えます。それぞれにメリットがありますが、機能面の充実度でいえばモバイルSuicaアプリが便利です。
定期券の発行やSuicaポケットの受け取りは、Pay系単体では行えません。楽天ユーザーはモバイルSuicaと楽天ペイの併用がおすすめです。楽天カードを登録して、チャージポイントを稼ぎましょう。
ポイントサイトで貯まったポイントはドットマネー経由で様々な電子マネーに交換できます。さらに今ならドットマネーおすすめのポイントサイトで新規会員登録キャンペーンを開催中です。