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QUOカードが株主優待のおすすめ10銘柄。銘柄の選び方と注意点も

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2021.08.20
by ドットマネー編集部

QUOカードを株主優待でもらうメリット

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株式投資をするとき、配当金を目的に株を購入することもあるでしょう。しかし、投資する金額によっては、配当金よりも株主優待を受け取る方がよいこともあります。株主優待でQUOカードをもらうと、どのようなメリットがあるのでしょうか?

節税対策になる

まず挙げられるメリットは「節税対策」になるという点です。配当金には20.315%の所得税と住民税がかかります。そのため、受け取れるのはこれらが差し引かれた後の金額です。

一方、株主優待としてQUOカードを受け取ると、税金がかからないケースが多くあります。会社員であれば株主優待は雑所得として扱われ、1年間に20万円以下だと確定申告の必要がなく税金がかからないからです。

株主優待の金額が20万円を超えるというケースは少ないため、多くの個人投資家にとって株主優待のQUOカードは節税につながります。

金券として全国約6万店で使える

受け取ったQUOカードの使い勝手のよさもメリットといえます。全国のおよそ6万の加盟店で利用できるため、会社独自の優待券にありがちな、使える場所が近くになく持て余すということがありません。

まず利用できるのはコンビニです。飲み物やお弁当の購入に便利な「セブン-イレブン」「ファミリーマート」「ローソン」の大手3社などで利用できます。通勤途中や仕事の合間・家の近所でも使えるのです。

日用品の購入に便利な「マツモトキヨシ」でも使えます。また、家族での食事にぴったりの「デニーズ」も加盟店です。書店は全国に1000軒以上の加盟店があります。「紀伊國屋書店」や「有隣堂」などで利用可能です。

銘柄の選び方と注意点

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株主優待にQUOカードを受け取れると、節税対策につながりますし、使い勝手がよいということが分かりました。しかし、QUOカードが受け取れる株であればどの銘柄でもよいというものではありません。

銘柄選びのポイントを押さえ、安心して保有できる株を選びましょう。

経営実態がしっかりした会社を選ぶ

まず意識するのは企業の経営実態です。株主優待の品は企業の利益から用意されます。利益が少ないときや赤字で余裕がないときには、優待が縮小されることや廃止されることもあるのです。

特にQUOカードは、自社の商品のアピールにつながりにくいため、経営状態が悪いと縮小されるケースが多くあります。そこで、企業の経営状態をチェックするために、財務三表を確認しましょう。

財務三表とは貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書の3種類です。例えば、貸借対照表は経営状態の安全性の高さを判断できます。資産全体に占める純資産の割合や流動比率により、安全性を確認することが可能です。

優待をもらうには条件がある

株主優待を受け取るには二つの条件があります。一つ目は「必要な期日に保有していること」です。権利付最終日の大引け(取引時間終了時)までに株を購入することで、優待を受け取る権利を得られます。

二つ目は「決められた株数を保有すること」です。多くの企業では1単元以上の株を保有している株主を対象に優待を贈っています。1単元は企業が任意で決める株の取引単位です。

企業によっては100株=1単元のこともあれば、1000株=1単元のこともあります。取得する前に、1単元が何株なのか確認しましょう。

QUOカードが株主優待のおすすめ10銘柄

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銘柄選びのポイントを押さえたら、実際にQUOカードを受け取れる株の中から、購入するものを選びます。おすすめの10銘柄を紹介するので参考にしましょう。

継続保有特典あり タマホーム

注文住宅や分譲住宅・リフォームなど住宅関連の事業を手掛ける「タマホーム」は、3年以上株を保有すると優待内容が変わるのが特徴です。最初はQUOカード500円分ですが、3年以上の保有で1000円分を受け取れます。

優待を受け取れるのは、1月と7月の年2回です。11月末までに株主名簿に記載されれば直後の1月から、5月末までに株主名簿に記載されれば直後の7月から、優待の対象です。

加えて、タマホームでは1単元以上の株を保有していると、優待を受け取れます。1単元は100株のため、100株以上保有していなければなりません。

少額投資がうれしい 城南進学研究社

首都圏を中心に予備校を展開している「城南進学研究社」は、少額の投資で株主優待を受け取れます。受け取り条件は1単元=100株以上の保有です。1株400円前後で推移しているため、約4万円で株主優待の権利を得られます。

数万円で株を保有できるため、試しに保有しやすい銘柄でしょう。何かもう一つよい銘柄がないか探しているときや、初めて買ってみたいというときにぴったりです。

権利が決定するのは、3月末と9月末と定められています。3月末に権利が確定すれば7月初旬から、9月末に権利が確定すれば12月中旬から、500円分のQUOカードが届きます。

所有株数と期間で変わる 不二電機工業

毎年1月末と7月末の権利確定日に所有している株数と期間によって、優待の内容が変化するのが「不二電機工業」の株主優待の仕組みです。多く長く株を保有すると、その分株主優待も充実します。

100株以上500株未満で3年未満の保有期間ならQUOカード500円分が、3年以上の保有期間なら1000円分が受け取れます。500株以上の保有なら、保有期間に応じて受け取れるQUOカードの金額はそれぞれ倍になります。

保有期間に応じてカタログギフトも選べる 全国保証

住宅ローンの信用保証業務を担っている「全国保証」は、1年以上の株保有でQUOカード5000円分か5000円相当のカタログギフトを選択できます。1年未満の保有なら、QUOカード3000円分のみです。

権利確定は毎年3月末です。この時点で株主名簿に名前が記載され、1単元=100株以上を保有している株主に、6月ごろに贈られます。

継続的な保有で金額UP 日本取引所グループ

東京証券取引所や大阪証券取引所の運営を行う「日本取引所グループ」の株主優待は、保有期間が長くなるほどQUOカードの金額が高くなるのが特徴です。保有期間が1年未満なら1000円分受け取れます。

1年以上2年未満からは、毎年1000円ずつ受け取れる金額が増えていきます。3年以上で受け取れる最高金額である4000円分に達します。継続保有でどんどんお得になる銘柄といえるでしょう。

権利確定は毎年3月末時点です。この時点で1単元=100株以上を保有していると、毎年6月の定時株主総会終了後に株主優待が贈られます。

少額投資で高利回り 明光ネットワークジャパン

明光義塾や明光サッカースクール・明光キッズなどを運営している「明光ネットワークジャパン」は、少額投資をしたい人にぴったりです。1株1000円以下で推移しているため、予算10万円あれば1単元分の100株を購入できます。

権利確定のタイミングは8月末です。この時点で株主名簿に記載されていると、11月にQUOカードが受け取れます。

100株以上500株未満の保有なら500円分、500株以上1000株未満なら1000円分、1000株以上なら1500円分です。保有期間が3年以上になると、それぞれ1000円分プラスされます。

5コースから選べる優待 TOKAIホールディングス

東海地方を中心に、ガス・電力・CATVといったサービスを提供している「TOKAIホールディングス」の株主優待は、雑誌にも取り上げられるほど充実しています。5種類のコースから好みの一つを選べるのです。

QUOカードのほかに、ペットボトルやウォーターサーバー用の水・グループのレストランで使える食事券・グループが運営するポイント・格安スマホサービスという選択肢があります。ライフスタイルに合わせて選べ、年2回受け取れるのです。

QUOカードの場合、100~299株なら500円分、300~4999株なら1500円分、5000株以上で2500円分が贈呈されます。権利が確定するのは3月末と9月末です。

年1回もらえる テクノアルファ

「テクノアルファ」は、エレクトロニクス関連機材の輸入や販売に加え、技術的なサポートも行っている企業です。1年に1度、2月下旬に株主優待のQUOカードを受け取れます。

保有株数によってQUOカードの金額が変わる企業も多い中、テクノアルファは条件を満たしていれば一律で贈呈されるのが特徴です。1単元100株以上保有していれば、1000円分のQUOカードを受け取れます。

11月末が権利確定の基準日のため、このタイミングで株を保有していればOKです。

400株以上保有者が対象 国際石油開発帝石

石油や天然ガス・再生可能エネルギーに携わる「国際石油開発帝石」の株主優待は、400株以上を1年以上保有することを条件に受け取れます。権利確定は12月末のため、このときに株主名簿へ記載されている株主が対象です。

受け取れるのはQUOカードです。保有年数と保有株数により、下記の通り券面額が決められています。

・400株以上800株未満:1~2年1000円分、2~3年2000円分、3年以上3000円分
・800株以上:1~2年2000円分、2~3年3000円分、3年以上5000円分

9月末日に保有していればOK パラカ

「パラカ」は駐車場の運営や管理のほか、太陽光発電も行っている企業です。株主優待としてQUOカード2000円分を受け取れます。

対象となるのは、9月末時点で100株以上保有している株主です。1年に1回、12月中に手元に届けられます。

まとめ

QUOカードを株主優待として受け取れる企業が増えています。株主へ同じ金額を還元する場合でも、配当と異なり節税効果が期待できるというメリットがあるのです。

また、全国6万の加盟店で支払いに利用できるため、使い勝手のよさでも人気があります。ただし。QUOカードを受け取れる銘柄ならどの企業の株でもよいというわけではありません。

財務三表をチェックすることで安全性の高い銘柄を選ぶことが大切です。おすすめの銘柄も参考になります。条件に合う銘柄を選び、株主優待のQUOカードを受け取りましょう。

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