LINE Payのチャージ&ペイとは?
モバイル決済サービスのLINE Payには、チャージ&ペイという支払い方法があります。どのような特徴のあるサービスなのでしょうか?基礎知識を押さえていきましょう。
クレジットカードで後払いできる
通常、LINE Payの支払いは事前チャージされていなければ使えません。しかし、チャージ&ペイを設定しておけば、クレジットカードによる「後払い」ができます。
チャージ&ペイで支払った金額はクレジットカードに請求された後、クレジットカードに設定されている口座から引き落とされる仕組みです。そのため、支払いをするときに、チャージ残高を気にせず使えます。
使えるカードは限られている
クレジットカードをLINE Payに紐付けると後払いが可能になるチャージ&ペイですが、利用できるクレジットカードは「Visa LINE Payクレジットカード」と「三井住友カードが発行するVisaブランドのクレジットカード」に限られています。楽天カードやイオンカードは登録できないため、注意しましょう。
三井住友カード発行のVisaブランドの対象カードは、提携・法人カードを含む約180種類が対象です。普段利用しているカードを設定できる人も多いのではないでしょうか。ただし、ANAカードは全券種対象外です。
後払いサービスを利用するメリット
スマートフォンのみで決済できるLINE Payは、そのままでも便利なサービスです。対象のクレジットカードを登録し、後払いサービスを使うと、どのようなメリットがあるのでしょうか?
事前チャージが不要に
まず挙げられるメリットは「事前チャージ不要」という点です。チャージ残高が0円でも、LINE Pay加盟店で使うのであれば、そのまま決済できます。そのため、会計時に残高不足に気付き慌てることがなくなるでしょう。さらに便利に使いやすくなるのです。
ポイントの還元がある
「ポイント」を受け取れるのもメリットです。LINE Payでは基本的に支払いやチャージでのポイント還元はありません。
唯一ポイント還元を受けられる方法が、チャージ&ペイによる支払いです。還元率はコード支払い・オンライン支払い・請求書支払いのどの支払方法でも一律0.5%です。
付与されるポイントは、チャージ&ペイに設定しているカードによって異なります。Visa LINE PayクレジットカードであればLINE ポイント、三井住友カードのVisaブランドカードであればVポイントです。
どちらのポイントも1ポイント=1円として、ショッピングなどに利用できます。
利用内容がLINEに届いて安心
Visa LINE PayクレジットカードによるLINE Pay加盟店でのチャージ&ペイ利用時や、Visa加盟店でクレジットカードによる支払いをした場合、利用内容がトークルームに届きます。LINEのトークにリアルタイムで使った履歴が届くため、使い過ぎ防止に役立つでしょう。
また、万が一クレジットカードの不正利用があった場合にも、通知があることで気付きやすくなります。安心してチャージ&ペイや、クレジットカードを使えるようになるでしょう。
ただし、オンラインショッピングやサブスクリプションの利用料などは、通知が遅れて届くこともあるため、注意が必要です。
利用設定のやり方
LINE Payの後払いサービスであるチャージ&ペイを使うには、事前の設定が必要です。必要な設定とその手順について見ていきましょう。
クレジットカード利用前の必須手続きは二つ
メリットにも挙げているポイントを漏れなく受け取るには、使い始める前に二つの手続きをしなければいけません。「クレジットカードの登録」と「チャージ&ペイの設定」です。
LINE Payアカウントでこの二つの手続きをすることで、お得に使える状態になります。
LINE Payアカウントにクレカを登録
まずは、クレジットカードの情報入力画面から登録を行いましょう。LINEアプリの「ウォレット」からLINE Payをタップし、「クレジットカードの登録」を選択します。
情報入力画面でカード番号や氏名などのクレジットカード情報を入力し、「カード登録」をタップ後、注意事項をチェックし「確認」をタップします。その後表示される「確認」を順に押したら、登録完了です。
無事クレジットカードが登録されると、「クレジットカード」の中に追加されます。
チャージ&ペイへの設定
クレジットカードの登録ができたら、次にチャージ&ペイを設定しましょう。支払方法に対象カードを指定すると、自動的にチャージ&ペイが設定されます。
LINEアプリの「ウォレット」からLINE Payコードを表示し、真ん中あたりにある「変更」をタップしましょう。「お支払い方法を選択」の画面で、登録したクレジットカードを選択すればOKです。
設定後は、コード支払い・請求書支払い・オンライン支払いの全ての支払いで、自動的にチャージ&ペイによる後払いが適用されます。残高払いに戻したい場合は、再び支払い方法の選択で「残高」を選べば切り替え可能です。
チャージ&ペイの使い方
クレジットカードの登録やチャージ&ペイの設定が終わったら、実際に利用しましょう。支払い方法や利用履歴の確認方法について、手順を紹介します。
支払い方法は三つ
チャージ&ペイで使える支払い方法は「コード支払い」「請求書支払い」「オンライン支払い」の3種類です。店頭で使うコード支払いは、LINEアプリの「ウォレット」で「コード支払い」をタップし使います。
パスワードの入力を求められた場合は手入力またはFace ID・Touch IDで認証し、レジでコードを提示し読み取ってもらいましょう。支払いが完了し「確認」をタップすると、決済履歴を確認できます。
「コードリーダー」で提示されたコードを読み取り、支払うことも可能です。また、請求書支払いを利用すると、払い込み用紙のバーコードを読み込み支払えます。「ウォレット」の残高をタップし「請求書支払い」から行いましょう。オンライン支払いは、決済方法にLINE Payを選択して支払います。
利用履歴の確認方法
チャージ&ペイは利用履歴を簡単に確認できます。LINEアプリを立ち上げ、「ウォレット」のLINE Pay残高をタップし、「お支払い履歴」を選びましょう。
画面上部に表示されている「すべて」という表示のプルダウンをタップし、「Visa LINE Payクレジットカード」など、登録したクレジットカードを選択して支払い履歴の確認もできます。また、期間を指定して履歴を表示させることも可能です。
過去1カ月・過去3カ月のほか、日付を入力し任意の期間の履歴を一覧で見ることもできます。まとめて確認できるため、使い過ぎ予防のためのチェックにも活用できるでしょう。
獲得ポイントの確認方法
LINE Payの支払いをVisa LINE Payクレジットカードのチャージ&ペイに設定すると、LINEポイントを獲得できます。獲得したポイントは、2種類の方法で確認可能です。
一つ目の方法では「トークで届く通知」を確認します。LINEウォレット公式アカウントからLINEでメッセージが届くため、通知が届いたらチェックしましょう。
二つ目の方法は「LINEポイント履歴」を確認する方法です。LINEアプリから「ウォレット」へ進み、「LINEポイントクラブ」をタップします。すると、現在のポイント残高が画面上部に表示されます。
ポイント残高の横にある「履歴」のマークをタップすると、ポイントの獲得・使用履歴も確認可能です。
利用する際の注意点
ポイント還元が受けられるチャージ&ペイによる支払いですが、利用する際には注意点もあります。よく確認することで、きちんとポイントを貯められるでしょう。
LINEのプリペイドカードは登録できない
後払い方式のチャージ&ペイに利用できるのは、Visa LINE Payクレジットカードです。似た名称の「Visa LINE Payプリペイドカード」や、「LINE Pay カード(JCB)」と間違えないよう注意しましょう。
これら2枚のカードはプリペイドカードとなり、クレジットカードが対象のチャージ&ペイには登録できません。チャージ&ペイを利用するにはVisa LINE Payクレジットカード、または三井住友カード発行のVisaブランドの対象クレジットカードを登録する必要があります。
ポイント付与対象外のものも
0.5%のポイント還元が受けられるチャージ&ペイですが、ポイント付与対象外の支払いもあります。例えば、電子マネーやプリペイドカードなどへのチャージや送金が代表的です。
ギフトカード・バリューカードなどの商品やサービスの購入に使用する場合も、ポイントが付与されません。5万円を超える税金や保険の支払い・国民年金保険料・年会費なども対象外です。
ほかにも、金融商品・寄付や募金・キャッシング・公営機関への支払いなども、ポイントが付きません。今挙げたポイント付与対象外の支払い以外にも、個別にポイント還元がない商品やサービスもあります。
まとめ
LINE Payには、後払いができるチャージ&ペイというサービスがあります。Visa LINE Payクレジットカードなどの対象カードをLINE Payに登録することで、事前チャージせずに支払いができるサービスです。
通常、LINE Payは支払いに対してポイントが貯まりません。しかし、チャージ&ペイによる支払いの場合には、0.5%のポイント還元が受けられます。
ただし、最初の設定のままでは、お得なポイント還元を受け取れません。漏れなく獲得するには、LINE Payの支払い方法をチャージ&ペイに設定しましょう。また、ポイントが付かない支払いにも注意が必要です。
チャージ&ペイの仕組みや注意点を理解した上で活用しましょう。