Kitacaの入手方法
「Kitaca(キタカ)」はJR北海道が導入する交通系ICカードで、キャラクターはエゾモモンガです。札幌圏をはじめとするJR・地下鉄・バス・市電などで利用できます。
電子マネー機能も搭載されており、「Kitaca電子マネー加盟店」ではカードリーダーにタッチするだけでスピーディーに決済が完了します。
全国で利用できるKitaca
Kitacaは、主に「JR北海道のKitacaエリア」で利用ができます。具体的には、札幌駅を中心とした計54駅で、小樽や岩見沢、苫小牧なども含まれます。
「交通系ICカード全国相互利用サービスエリア」の電車・バス・地下鉄などでも利用ができるため、旅行や出張の移動時も欠かせません。
Suicaエリア
TOICAエリア
ICOCAエリア
SUGOCAエリア
PASMOエリア
manacaエリア
PiTaPaエリア
はやかけんエリア
nimocaエリア
乗車時は交通系ICカード全国相互利用サービスの「シンボルマーク(ICマーク)」があるかどうかを確認しましょう。
なお、相互利用可能エリアであっても、「エリアを跨ぐ利用」はできません。たとえば、JR函館駅は「ICAS nimoca(イカすニモカ)」のエリアです。
KitacaエリアからICAS nimocaエリアにそのまま乗り継ぐことは原則できないため、同じ道内であってもKitacaエリア内でいったん精算を済ませる必要があります。
やむを得ず乗り継いだ場合は下車駅で駅係員に申し出て現金での精算が可能ですが、Kitacaは次回以降利用できない状態となっています。Kitacaエリア内の駅改札係員に事情を説明し、カードの処理をしてもらわなければなりません。
Kitaca|駅・鉄道・旅行|JR北海道- Hokkaido Railway Company
札幌圏の駅で購入
Kitacaには主に「記名Kitaca」「無記名Kitaca」「Kitaca定期券」があり、札幌圏のKitacaエリア内の駅で購入できます。
記名Kitaca:みどりの窓口
無記名Kitaca:みどりの窓口・Kitaca対応券売機
Kitaca定期券:みどりの窓口・Kitaca対応券売機・指定席券売機
定期券を除くKitacaの販売額は2000円で、うち500円はデポジットです。初回購入時の利用可能額は1500円ですが、残高が足りないときは都度入金ができます。
現金チャージは、さまざまな場所で行えて便利です。券売機などを使う際は、「Kitacaマーク」があるかを確認しましょう。
Kitaca発売駅のみどりの窓口
チャージ機
自動券売機
継続定期券券売機
指定席券売機
コンビニ
セブン銀行ATM
コンビニでは店員にチャージ希望の旨を伝え、金額を支払います。リーダーにKitacaをかざし、完了音が鳴れば完了です。セブン銀行ATMでは「電子マネー」をタップし、カードエリアにKitacaをセットします。
Kitacaでクレジットカードは使える?
Kitacaは現金チャージが基本で、クレジットカードからのチャージは行えません。クレジットチャージをしたい場合は、「クレジットカード一体型Kitaca」の利用を検討しましょう。「Kitaca定期券」の購入にも、クレジットカードが使えます。
チャージは対象カードのみ使える
クレジットチャージができるのは、「クレジットカード一体型Kitacaのみ」です。「北洋銀行」「北海道銀行」「イオン」などで申し込みができ、クレジットカードからKitacaへのチャージをするたびにカード会社独自のポイントが貯まるのが特徴です。
道銀キャッシュ・クレジットカードKitaca
clover Kitaca
イオンカード Kitaca
JRタワースクエアカード Kitaca
クレジットカード一体型Kitacaは、「記名式Kitaca」の扱いとなります。定期券機能やオートチャージ機能は搭載されていません。チャージができるのは「同クレジットカードに搭載されたKitacaのみ」である点に注意しましょう。
クレジットチャージのやり方
クレジットチャージは「Kitacaエリア内の駅(有人駅)のみどりの窓口」や「JR指定席券売機」で行えます。1回でチャージできる額の単位は「1000円」「2000円」「3000円」「4000円」「5000円」「1万円」です。チャージ上限は残高と合わせて2万円で、上限になるまで何回でもチャージが行えます。
JRタワースクエアカード Kitacaなどは、クレジットチャージ「100円ごとに1ポイント」が付与されるため現金チャージよりもお得です。
Kitaca定期券はクレジットカードで買える
「Kitaca定期券」とは、「改札機タッチで自動的に精算できるKitacaの機能」に「定期券の機能」がプラスされたカードです。
定期券には利用期間や区間が設定されていますが、Kitaca定期券であれば「定期券区間外」でもあらかじめ入金した電子マネーを使えるため、改札タッチでスイスイと通過ができます。
Kitaca定期券の新規・継続購入には、クレジットカードの利用が可能です。購入できる場所はKitacaエリア内のKitaca発売駅(有人駅)の「みどりの窓口」と「指定席券売機」の2カ所となっています。継続購入の場合は継続定期券券売機でも購入可能です。「Kitaca対応の券売機」は現金が使えますが、クレジットカードには対応していません。
クレジット一体型定期券はある?
クレジット一体型Kitacaには、電子マネー機能やキャッシング機能が付いたものがありますが、Kitaca定期券との一体型はありません。カードチャージをする際は、Kitaca定期券とクレジットカードの両方を準備しましょう。
一方、全国の交通ICカードの中には、クレジット一体型定期券もあります。北洋銀行では、SAPICA乗車券+SAPICA定期券+クレジットカードが一体化した「clover SAPICA」の発行が可能です。SAPICAは札幌圏の地下鉄・バス・市電で使えるICカードで、電子マネー機能も付帯しています。
JR東日本グループが発行する「ビュー・スイカ」も、クレジットカードとSuica定期券が一体化した便利な1枚です。
すでに定期券を利用しており、新たにビュー・スイカを発行した場合、駅の多機能券売機を使って利用中の定期券からSuica定期券機能付きビューカードへ定期券情報を移し替えることができます。そのほか、PASMOやマナカにもクレジット一体型定期券があります。
Kitaca定期券のクレジットカード購入方法
Kitaka定期券をクレジットカードで購入する場合は「みどりの窓口」または「指定席券売機」を利用します。操作手順や手続きに必要な書類を確認しましょう。
定期券の購入ができるのは、定期開始日の7日前からです。同一区間・同一有効期間を継続して購入する場合は14日前から購入できます。
みどりの窓口の場合
みどりの窓口はKitacaエリア内(函館本線・千歳線・室蘭本線・学園都市線)のほとんどの駅にあります。窓口ごとに営業時間が異なるため、早朝や仕事帰りに立ち寄る場合は時間を確認しておきましょう。
窓口にある購入申込書を記入し、現金またはクレジットカードで金額を支払います。発売金額は「定期代金」+「デポジット500円」です。
Kitaca定期券には、「通勤用」と「通学用」があります。通学定期券を新規購入する場合は、学校が発行した「通学証明書」または「通学定期乗車券購入兼用証明書」を忘れずに持参しましょう。
継続購入で年度をまたがる場合は、「学生証」や「生徒証」など進級がわかるものの提示でOKです。現在の定期券(有効期間満了のものを含む)と一緒に提出します。
指定席券売機の場合
指定席券売機は新幹線のきっぷや旅行商品の受け取り、定期券の購入などができるマルチな券売機です。小樽駅や札幌駅など、一部の主要駅にのみ設置されています。詳細は、JR北海道のWebサイトで確認しましょう。
定期券の新規購入時は券売機のパネルのメニューから「Kitaca定期券・磁気定期券」→「新規定期券」を選択します。画面の案内に従い、有効期限(1・3・6カ月)・利用開始日・乗車駅・降車駅などを入力しましょう。
続いて「定期券のタイプ(Kitaca定期券・磁気定期券)」を選択後、名前・生年月日・電話番号などを入力し、支払い画面に進みます。支払いに使えるのは、以下ブランドのカードです。
Visa
Mastercard
JCB
American Express
Diners Club
DISCOVER
Orico
VIEW
UC
DC
Nicos
UFJ
イオン
通学定期券の新規購入や年度をまたぐ継続購入では、通学証明書などの確認が必要なためみどりの窓口で購入しましょう。
まとめ
Kitacaは、記名Kitaca・無記名Kitaca・Kitaca定期券に大別されます。カードの種類により対応券売機が変わるため、少しややこしいかもしれません。迷った場合は、みどりの窓口に直接行くのが賢明です。
お得さを重視する人は、チャージのたびにカード会社のポイントが貯まる「クレジットカード一体型Kitaca」を発行してはいかがでしょうか?