- マイルを貯めないのはもったいない
- マイルを貯めるメリット
- 目標のマイル数は?
- フライトマイルを貯めるには?
- マイレージカードの種類と発行方法
- クレジット機能なし
- アプリのデジタルカード
- クレジットカード一体型
- クレジット機能なしでも陸で貯められる
- お店の利用時に提示してマイルを貯める
- ポイントの移行で貯める
- クレジット機能なしで持てるJMBカード
- JMB WAON
- ビックカメラJMB WAONカード
- JMB G.G WAONカード
- りそなデビットカード〈JMB〉
- JAL Global WALLET
- クレジット機能なしで持てるAMCカード
- ANAプリペイドカード
- Financial Pass Visaデビットカード
- ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLET
- 外資系のマイルを貯めるのもあり
- 有効期限がないマイルは貯めやすい
- まとめ
マイルを貯めないのはもったいない
航空会社では、搭乗のたびに「マイル」が貯まります。自動的にマイルが積算されるわけではなく、各航空会社の「マイレージプログラム」に入会し、会員番号が付いたマイレージカードを発行する手続きが必要です。
いったん登録すれば、対象サービスの利用でマイルがザクザク貯まります。「手続きが面倒」という理由で入会しないのであれば、大きな損をしてしまうかもしれません。
マイルを貯めるメリット
マイレージプログラムは、「フリークエントフライヤープログラム(FFP)」とも呼ばれます。マイルはお店でいう「ポイント」のようなもので、一定数を貯めると「特典」との交換が可能です。
特典は、航空券・座席のアップグレード・宿泊クーポン・電子マネーなど多岐にわたります。なかでも「特典航空券」は、マイルの価値が2・3倍に跳ね上がる人気の交換先です。
無償でチケットが手に入るため、旅行や出張ではわずかな燃油サーチャージや施設使用料などを払うだけで済むでしょう。事前に購入した航空券の座席クラスを、マイルで「アップグレード」させることもできます。
旅行の予定がない場合は、電子マネーや他社ポイントへの移行がおすすめです。WAONや楽天Edyに交換すれば、スーパーやドラッグストア、コンビニなどの身近な店舗でマイルが使え、家計の節約につながります。
目標のマイル数は?
マイレージプログラムに入会すると、「フライト」や「提携クレジットカードの利用」などでマイルが積算されます。まずは「目標のマイル数」や「交換したい特典」を決めましょう。
JALの国内線特典航空券は片道6000マイル~、ANAは5000マイル~から交換が可能です。「特典航空券までの道のりは遠い…」と思われがちですが、JALの「どこかにマイル」やANAの「今週のトクたびマイル」なら、通常よりも少ないマイル数で交換ができます。
特典航空券に満たない少額のマイルは「ANA SKYコイン」に交換して、ツアーや航空券の支払いに利用しましょう。「1コイン→1マイル(=1円相当)」の換算ですが、交換数や保有するANAカードの種類などによって交換率がアップします。
同様に、JALには航空券やツアー代金に利用できる「e JALポイント」があるため活用しましょう。5000マイル=5000ポイントの交換レートで、1ポイント=1円相当です。1万マイルの交換では、1万5000ポイントとお得に交換できます。
JALやANAのマイルの有効期限は、「獲得日から起算して36カ月後の月末」です。「国際線の特典航空券」などの大きな目標を掲げる場合は、途中で失効しないように綿密な計画を立てましょう。
フライトマイルを貯めるには?
搭乗で貯まるマイルを「フライトマイル」と呼びます。マイルを貯めるには、「予約時」または「搭乗前」にマイルの積算手続きを行うことが必要です。
予約時は航空会社のWebサイトに「会員ログイン」をしたうえで予約をするか、所定欄にマイレージ番号を入力します。
電話予約をする場合は、オペレーターにマイレージ番号を伝えましょう。搭乗日に空港で登録する場合は「自動チェックイン機」で番号を入力するか、カウンターでマイルの積算を申し出ればOKです。
予約時や搭乗時に積算手続きができなかった場合は、Webサイト・郵送・電話で「6カ月以内」に事後登録を行います。手続きが終わるまでは、「搭乗券」「保安検査証」「搭乗案内」などは捨てずに保管しておきましょう。
マイレージカードの種類と発行方法
マイレージクラブに入会すると、マイレージ番号が印刷された「マイレージカード」が手元に届きます。カードは、主に「クレジット機能なし」と「クレジットカード一体型」に大別可能です。
クレジット機能なし
「クレジット機能なし」のマイレージカードは、航空会社のWebサイトで会員登録をすると発行されます。基本のマイレージカードのほか、別機能が付帯した利便性の高いカードも要チェックです。
マイレージカードのみ(無料)
マイレージカード+デビットカード
マイレージカード+プリペイドカード
マイレージカード+電子マネー
デビットカードやプリペイドカードにはVisaやJCBなどの国際ブランドが付帯しており、加盟店ではカード決済が可能です。
入金方法の性質上、残高内で決済が行われるため、クレジットカードのように必要以上に使い込む心配がありません。決済でマイルやポイントが貯まるカードもありますが、クレジットカードよりも還元率は低く設定されていることがほとんどです。
アプリのデジタルカード
近年では、スマホアプリ上ですぐに発行できる「デジタルカード」も登場しています。「これ以上カードを増やしたくない」という人や、「今すぐマイレージカードを利用したい」という人にはぴったりでしょう。
ANAでは、マイレージカードの申し込み時にデジタルカード(ANAマイレージクラブアプリ)とプラスチックカードのいずれかが選べます。
アプリでは、マイル積算・国内線スキップサービス・ANAラウンジ入室手続きなどが行えるほか、マイル残高やお得な情報もチェック可能です。一方で、JALにはマイレージカードのデジタル版はありません。今後の対応を待ちましょう。
クレジットカード一体型
クレジットカード一体型のメリットは、フライト利用はもちろん、ショッピングや公共料金の支払いなどの「カード支払い」でもマイルが積算される点です。フライトだけでマイルを貯めるのが困難な陸マイラーにとっては、不可欠といえるでしょう。
クレジットカード一体型の代表格となるのが「JALカード」や「ANAカード」です。JALカードはカード決済のたびにJALマイルが直接積算されるのに対し、ANAカードではカード会社のポイントが貯まるのが基本となります。
入会や継続時には数千マイルが進呈されるほか、フライト時はカードの種類に応じた「ボーナスマイル」が積算されるため、特典交換への道が一気に開けるでしょう。
ただ、クレジットカードの発行には「年会費」がかかります。年会費が高くなればそれだけ特典の数も増えますが、1年で元が取れるかどうかを考えた方がよいでしょう。
クレジット機能なしでも陸で貯められる
クレジット一体型は、普段のショッピングで効率よくマイルが貯まるのがメリットです。陸での利用において、「クレジット機能」や「決済機能」がないマイレージカードではマイルは貯まらないと思っていませんか?
お店の利用時に提示してマイルを貯める
全国にある航空会社の提携店舗では、支払い時にマイレージカードを提示すると、店舗ごとの付与率に基づいたマイルが積算されます。カード決済をする必要はありません。
たとえば、JALのマイルパートナーである「ビックカメラ」では、「JAL IC機能付きJMBカード」の提示で100円(税込)につき3マイルが貯まります。また、ANAの予約・検索サイト「ANAグルメマイル」では、マイルが貯まるグルメスポットの検索が可能です。
対象店舗ではANAマイレージクラブ(AMC)カードを提示し、マイル積算希望の旨を伝えましょう。100円(税込)につき最大2マイルが獲得できます。
ポイントの移行で貯める
「他社ポイントからの移行」で、マイルを獲得する手もあります。ポイントの有効期限ギリギリに移行すれば、そのぶんだけマイルの期限も延長できるのです。
クレジットカード会社のポイント
モッピーなどの「ポイントサイト」のポイント
楽天ポイント・Pontaポイントなどの共通ポイント
ポイントの中には、ANAマイルまたはJALマイルのいずれかにしか移行ができないものもあります。たとえば、楽天ポイントはANAマイル、PontaポイントはJALマイルとの直接交換が可能です。
買い物の際は、「どちらのマイルが貯まるポイントか」を意識してお店を選びましょう。「移行レート」や「手数料の有無」の確認も欠かせません。
「ポイントサイト」とは、サイトを経由して商品購入やサービス利用をすると金額の数%が還元される「お小遣い稼ぎサイト」のことです。大手ポイントサイトの「モッピー」では、貯めたポイントをJALマイルに交換できます。
ANAマイルに交換したいときは「.money(ドットマネー)」などの「ポイント交換サイト」を経由しましょう。交換手数料がかからないうえに、さまざまなポイントをまとめて交換できるのがメリットです。
ポイント交換サイト│ドットマネーは手数料無料・業界No1交換レート!
クレジット機能なしで持てるJMBカード
JALマイレージバンク(JMB)機能が付帯するカードには、さまざまな種類があります。特に、電子マネーWAONとの一体型はカードをかざすだけで会計ができ、利便性においても優秀です。口座管理をラクにしたいならデビットカードを選びましょう。
JMB WAON
イオングループでの買い物が多い人におすすめなのが、電子マネーWAONとJMBカードが一体化した「イオンJMBカード(JMB WAON一体型)」です。イオングループやコンビニなどでは、レジのリーダーにJMB WAONカードをかざすだけで決済ができます。
WAONが使えるお店ではWAONでの支払い「200円(税込)につき1マイル」、WAONマイル特約店では2倍の「200円(税込)につき2マイル」が積算される仕組みです。WAONの加盟店は生活に密着した店舗が多いため、1カ月でもかなりのマイルが稼げるでしょう。
毎月5日・15日・25日のわくわくデーには、WAONのお支払いでマイルが通常の2倍貯まります。ボーナスマイルが付与されるキャンペーンも、こまめにチェックしておきましょう。
ビックカメラJMB WAONカード
「JMBカード」「ビックポイントカード」「電子マネーWAON」の3機能を兼ね備えています。ビックカメラでは一部のJMB・JALカードで、ビックポイントまたはJALマイルのいずれかを選んで積算できるのが特徴です。
ビックポイントの場合は「商品のポイントサービスの割合(基本10%)」、マイルの場合は「100円につき3マイル」が積算されます。
貯めたポイントとマイルの相互交換も可能なため「特典交換までのマイルが少し足りない」というときにも便利でしょう。ポイントからマイルへの交換は「4000ポイント→1000マイル」のレートです。
なお、本カードは、JALのWebサイトからは申し込みができません。ビックカメラに設置された申し込み用紙にて手続きを行いましょう。
ビックカメラJMB WAONカード | ビックSUPERサービス
JMB G.G WAONカード
「G.G」とは、年齢にとらわれず人生を自分のスタイルで楽しむ年長者「Grand. Generation(最上級の世代)」を指す言葉です。本カードの対象年齢は55歳以上で、JMB WAONカードにはない特典が多く付帯しています。
通常、マイルの有効期限は獲得日から起算して36カ月後の月末ですが、JMB G.G WAON会員期間中は期限が60カ月後の月末まで延長されます。
ツアーが割引になるサービスやマイルのプレゼントもあり、旅が好きなG.Gにとってはぴったりの1枚といえるでしょう。毎月15日「G.G感謝デー」では、イオンの買い物をJMB G.G WAONで支払うと「5%オフ」の優待が受けられるのにも注目です。
55歳以上限定 JMB G.G WAONカード - JALマイレージバンク
りそなデビットカード〈JMB〉
銀行の預金口座と紐づけて使うカードを、「デビットカード」と呼びます。決済と同時に「りそな銀行」の口座から金額が即時引落しされる仕組みで、買い物のたびに現金を下ろす手間が省けるのがメリットです。
本カードではカード支払い「200円ごとに1マイル」が積算されます。通信費や公共料金の支払いも1枚のカードにまとめれば、マイルが効率よく稼げるでしょう。JALグループ便の航空券購入では、マイルの付与率が2倍にアップします。
りそなクラブのルビー以上・JMBのクリスタル以上の会員には、2000マイルのボーナスマイルが付与されお得です。
また、JALの国内・海外旅行が最大5%オフになるオプションサービスに3300円(税込)で加入すると、年間利用額100万円以降は50万円ごとに500マイルが加算されていきます。
カード年会費は1100円(税込)ですが、メリットを活用すれば元を取ることも難しくないでしょう。
りそなデビットカード〈JMB〉のメリット|りそな銀行・埼玉りそな銀行
JAL Global WALLET
「JMBカード」と「トラベルプリペイドカード」の一体型で、チャージしたお金はスマホアプリ上で15の通貨に両替が可能です。
現地のATMで直接引き出せるため、旅行や出張では両替所に立ち寄る必要がなくなります。海外ATMの出金手数料は米ドルやユーロなど取り扱いのある通貨の場合は200円(非課税)相当で、利息は発生しません。
世界各国のMastercard加盟店では、「カード払い」及び「コンタクトレス決済」が利用できます。大金を持ち歩かずに済むのもメリットでしょう。カードの紛失や盗難時は、アプリ上でカード利用を止めることが可能です。
ポイント(マイル)サービスは、海外ATM利用者向けの「ショッピング+ATMコース」と「ショッピング専用コース」の2種類があります。どちらのコースも、両替でもショッピングでもマイルを貯めることが可能です。
JAL Global WALLETとは|JAL Global WALLET
クレジット機能なしで持てるAMCカード
プリペイドカードやデビットカードとの一体型では、ショッピングでのカード決済でマイルが積算されます。ショッピング利用以外でもマイルが貯まるチャンスがあるため、カードをフル活用しましょう。
ANAプリペイドカード
ANAプリペイドカードは、「ANA VISAプリペイドカード」と「ANA JCBプリペイドカード」の2種類のラインナップです。国内・国外の加盟店で利用ができ、カード支払い額「1000円(税込)につき5マイル」が積算されます。
ANA JCBプリペイドカードは「マイルコース」と「キャッシュバックコース」という2コースからの選択制です。半年間のチャージ合計額が一定額以上になると、ボーナスマイルまたはキャッシュバックがされる特典が付いています。
注意したいのが、ANAが発行するマイレージ機能付きの「ANAカード」の一種ではない点です。ANAカード限定の入会・継続・搭乗ボーナスマイルなどは対象外となります。
Financial Pass Visaデビットカード
「AMCカード」「Visaデビットカード」「スルガ銀行ANA支店のキャッシュカード」の一体型です。1回ごとのカード利用ではマイルは付与されませんが、年間利用額が100万円以上・200万円未満の場合は3000マイル、200万円以上の場合は8000マイルの「ボーナスマイル」が進呈されます。
本カードの魅力は、ショッピング以外でもマイルが獲得できる点です。電話料金や保険料の引落しに口座を指定すると5マイル(毎月・1件につき)、カードローンでは最大60マイル、給与振込では50マイルが貯まるため、毎月コンスタントにマイルが積み上がっていくでしょう。
ANAマイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカード | ANAマイレージクラブ
ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLET
AMCカードに、Sony Bankの「デビット付きキャッシュカード機能」が付帯したカードです。海外ATMでは現地通貨を自分のソニー銀行口座から直接引き出せるため、両替所に足を運ぶ手間が省けるでしょう。
国内では、カード利用額「1000円につき5マイル」が付与されます。毎月の総額に対してマイルが付くため、毎回のショッピング時の端数が無駄になりません。
また、ショッピングだけでなく、外貨預金・外貨定期預金・投資信託などの「資産運用」でもマイルが獲得できるのは大きな強みといえるでしょう。
「ソニー銀行の新規口座開設」と「ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLET」の同時申し込みでは、500マイルが進呈されます。先に口座を開設するとマイル付与の対象から外れるため、チャンスを逃さないようにしましょう。
海外でデビットカードを賢く、便利に利用!「ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLET」
外資系のマイルを貯めるのもあり
クレジットカード機能がないカードはフライト・入会・継続によるボーナスマイルの付与がなく、積算スピードが遅いのがネックです。JALやANAではマイルの期限が約3年間のため、特典に交換する前に失効するおそれもあります。
コツコツ貯めて大きく使うなら、有効期限がない「外資系航空会社」のマイレージプログラムの入会も検討しましょう。
有効期限がないマイルは貯めやすい
アメリカの「ユナイテッド航空」や「デルタ航空」のマイルには有効期限がありません。イギリスの「ブリテッシュ・エアウェイズ」のAviosには36カ月の期限がありますが、期間内に1度でも変動があると期限が延長される仕組みです。
また、多くの外資系航空会社ではマイルの購入や現金との併用が認められており、少額のマイルが無駄になりません。
「海外旅行に行かないのに外資系航空会社を選ぶの?」と思う人もいるかもしれませんが、同じアライアンス(航空連合)に加盟する航空会社間では「マイルの相互利用」が可能です。
たとえば、ユナイテッド航空の会員になれば同じ「スターアライアンス」に加盟するANAの特典航空券が予約できるため、不便さを感じることは少ないでしょう。大手航空会社であれば、日本語対応の電話窓口があります。
まとめ
陸でマイルを貯めるには「航空会社の提携クレジットカードが不可欠」といわれてきましたが、クレジットカードでなくてもマイルは貯まります。
プリペイド・デビット・電子マネーとの一体型は利便性が高いうえに、見境なく使ってしまう心配がありません。海外のATMで外貨が引き出せたり、割引が適用になったりするカードもあるため利用価値は高いといえるでしょう。
ただし、フライトによるボーナスマイルが獲得できないなどのデメリットもあります。フライト利用が多い人は、JALカードやANAカードを発行した方がよいかもしれません。
クレジットカードの発行はポイントサイトからのお申し込みでさらにお得になります。今なら新規会員登録キャンペーンも開催中です。