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Kyashにデメリットはないの?注意したい5つのポイント

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2022.03.28
by ドットマネー編集部

Kyashは使わない理由がない

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近年はキャッシュレス決済手段の選択肢が増えていますが、「ポイントの多重取りができる」と話題なのが「Kyash」です。プリペイドカードでありながら、クレジットカードのように支払いができ、不正利用の補償も付帯しています。

ポイント還元やアプリの利便性がメリット

Kyashのメリットは「チャージポイント」と「Kyashポイント」がダブルで貯まる点です。Kyashはプリペイド式のため、事前チャージが必要になります。

クレジットカードから残高にチャージをすると、利用金額に応じた「カード会社のポイント」が貯まる場合があるのです。Kyash支払いでは「Kyashポイント(Kyashマネー・Kyashバリュー)」が0.2%付与されるため、「ポイントの2重取り」が実現します。

ただ、Kyashは1ポイント未満が切り捨てです。還元率1%のKyash Cardで199円の決済した場合、付与されるのは1ポイント(199円×1%=1.99ポイント)だけのため、できるだけキリのよい金額を決済しましょう。

Kyashは専用アプリと連動しており、支払いがあると「プッシュ通知」が届きます。加えて、アプリ上で利用履歴がタイムリーに確認でき、「いつ・どこで・何に使ったのか」が一目瞭然です。お金の流れがきちんと把握できるのも、Kyashの強みでしょう。


アプリ名:Kyash(キャッシュ) - アプリと連動するVisaカード
価格:無料
App Store:ダウンロード
Google Play:ダウンロード

リアルカードは発行すべき?

Kyashには、オンライン専用の「バーチャルカード」と実店舗でも使える2種類の「リアルカード」があります。

バーチャルカードは無料で発行できますが、リアルカードの「Kyash Card Lite」は300円・「Kyash Card」は900円の手数料がかかるため、発行を迷ってしまう人もいるようです。

実際、900円の年会費は、9万円のカード利用(還元率1%)で元が取れます。手数料は発行時と更新時(5年ごと)のみで、毎年かかるわけではありません。リアルカードがあると実店舗でもカード決済ができるようになるため、発行して損はないでしょう。

また、Kyash Cardは、2020年11月より決済時の「3Dセキュア」に対応しています。3Dセキュアとは「会員が設定したパスワード」や「パーソナルメッセージ」の入力によって、なりすましなどの不正利用を防ぐ「本人認証サービス」です。

これまで、Kyashのいずれのカードも「支払い時に3Dセキュア対応カード必須」の店舗では利用できませんでした。これからは、Kyash Cardは3Dセキュア対応キャッシュレス決済の支払い元として登録ができるうえ、ECで安全にオンライン決済ができるのがメリットです。

不正利用に対する補償がある

Kyashでは20年9月7日から、不正利用に対する補償を開始しました。Kyashにはカード利用を自分で制限できる「カードロック設定」や「ICチップの搭載(Kyash Cardのみ)」など、不正利用を防ぐさまざまな機能があります。

今回の補償制度の導入により、さらに安全な利用が可能になったといえるでしょう。対象は、本人確認済アカウント「Kyashマネーアカウント」または本人未確認アカウント「Kyashバリューアカウント」の保有者です。

不正利用に気づいたときは、すぐに以下の手続きを取りましょう。条件を満たした場合に、補償対象となります。

≪補償請求の手順≫

アプリでカードロック(ウォレットの「ロック」をタップ)
警察に被害届を提出
申請被害発生の翌日から30日以内に補償申請(申請日の90日までが補償対象)

申請は、アプリの「お問い合わせ」から行いましょう。「お問い合わせ種別」のカテゴリから「12 不正利用被害に伴う補償申請」を選びます。

ホームページの「Kyash HELP」→「リクエストを送信」のページで「不正利用の補償申請フォーム」を提出することも可能です。

また、スマホ紛失時はすぐに連絡し、カードをロックしてもらうこともできます。

各種上限に注意

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Kyashでは、カードの種類に応じて各種上限が設定されています。同じカードでも、「本人確認」や「本人認証(3Dセキュア)」の有無によって上限額が大きく変わる点にも注意しましょう。

カード種類別の利用金額上限

利用上限金額は、カードの種類別に設定されています。また、本人確認の有無でアカウントの種類が変わり、上限に違いが出てきます。

3カードそれぞれ、かつKyashマネーアカウント(本人確認済)とKyashバリューアカウント(本人未確認)で上限が異なる仕組みです。Kyash Cardは利用上限がもっとも高く、「1回あたり30万円・1カ月あたり100万円」です。

Kyash Card LiteはKyashマネーアカウントなら「1回あたり10万円・1カ月あたり15万円」ですが、Kyashバリューアカウントの場合は「1回あたり5万円・24時間あたり5万円・1カ月あたり12万円」にまで上限が下がります。

Kyash Card VirtualはKyashマネーアカウントが「1回あたり10万円・1カ月あたり15万円」です。Kyashバリューアカウントの場合、登録しているクレジットカードが「本人認証(3Dセキュア)に対応しているか」によって上限額が変わります。

≪本人認証(3Dセキュア)対応≫

1回あたり 3万円
24時間あたり3万円
1カ月あたり 12万円

≪本人認証(3Dセキュア)未対応≫

1回あたり3万円
24時間あたり3万円
1カ月あたり5万円

還元は月最大1200ポイント

Kyashポイントには、月間付与上限があります。還元率1%のKyash Cardは「1カ月あたり最大1200ポイント」還元率0.5%のKyash Card LiteとKyash Card Virtualは「最大600ポイント」です。

Kyash Card LiteとKyash Card Virtualは、Kyashバリューアカウントの場合は利用上限額までに対してのポイント還元となります。

たとえば、Kyash Card Virtualの場合、Kyashマネーアカウントは1カ月最大15万円の利用で600ポイントの付与ですが、Kyashバリューアカウントは1カ月最大2万円の利用で「100ポイント」までの付与になる計算です。

このほか、3カードとも付与されるマネーの種類(Kyashマネー・Kyashバリュー)でも月間上限ポイント数が変わります。

付与されたポイントは、いずれのカードも「売上確定」されたタイミングでの計算結果です。アプリの「ポイント履歴」上で「獲得」と表示されます。

売上確定は3~7日とみておきましょう。なお、「ポイント確定=ポイント還元」ではありません。実際の還元は後日行われます。

Kyashの使いにくいところは?

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Kyashはクレジットカードと同じ仕組みを持っていますが、本質はプリペイドカードです。利用できない店舗や支払いが多くあるため、Kyash1枚だけでの外出は心もとないでしょう。「Kyashポイント対象外の取引」にも要注意です。

登録できるカードが限定されている

Kyashは、支払い元として登録できるカードが限定されているのがデメリットです。対象となるカードは「VisaまたはMastercardのクレジットカード・デビットカード」で、JCBやアメックスなどのカードは登録ができません。

≪Kyashに登録できないカード 例≫

Visa及びMastercard以外の国際ブランドのカード
プリペイドカード
海外で発行されたカード
本人名義ではないカード
有効期限を過ぎたカード
利用停止のカード

登録可能な枚数は5枚ですが、一度にまとめての登録は不可です。24時間に1枚ずつ登録をしなければならないのも面倒な点でしょう。

また、Kyashでは、カードを登録する際に「3Dセキュア」による本人認証を行っています。あらかじめ各カード会社のWebサイトで「3Dセキュアの利用設定」を済ませておきましょう。3Dセキュア非対応のカードでも登録は可能ですが、利用上限額が下がります

一部のお店では使えない

Kyashはプリペイドカードという性質上、一部の店舗では利用ができません。

継続的な支払い及び自動更新が発生する支払い・加盟店
一部の月額料金及び継続契約料金
高速道路通行料金(有人ブース)
レンタカー
各種プリペイド・電子マネーの購入・チャージ代金

以下は、「Kyash Card」のみに対応する支払いです。Kyash Card LiteとKyash Card Virtualは利用ができません。

一部のホテル
一部の航空会社や航空券予約
一部のホテル及びホテル内店舗
4桁の暗証番号入力が必要なもの
ICチップの読み取りが必要なもの
海外実店舗
3Dセキュアが必要な支払い・店舗
ガソリンスタンド

ただし、Apple PayやGoogle Payに登録することで全国の「QUICPay+加盟店」で支払いができるようになるケースもあります。Apple PayやGoogle Payに登録した場合も、Kyashポイントは通常通り還元対象です。

利用できてもポイント対象外の取引がある

Kyash支払いをしても、Kyashポイントが付与されない取引があります。アプリ上では「獲得予定」と表示されますが、実際はKyashポイント獲得にはならない点に注意が必要です。

モバイルSuicaアプリでの購入やチャージ(Apple Pay・Google Pay経由を含む)
交通機関での支払い(定期券・乗車券・鉄道・バスなど)
現金同等物の購入
現金同等物を販売しているサイトでの支払い
税金・公共料金・寄付の支払い
郵便局での支払い(実店舗・オンライン)
造幣局での支払い
月間ポイント還元上限を超えた支払い

なお、ドコモのキャッシュレス決済「d払い」の支払い元にKyashを登録すると、Kyashポイントが還元されます。d払いには3Dセキュア対応カード以外は登録ができないため、KyashではKyash Cardのみが対象です。

まとめ

Kyashのよさは、クレジットカードが持てない未成年でも「カード払い」ができるところです。独自のポイントが貯まるため、使い方次第でポイントの2重取りや3重取りも叶います。

ただ、プリペイドカードという性質上、支払いにおける制約が多いのも実情です。チャージポイントが大きく稼げるはずの支払いでもポイントが還元されないことがあります。Kyashのメリットとデメリットを知り、賢く使いましょう。

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