PASMO定期券更新の前に
PASMO定期券の更新は、保有している定期券の種類によって変わります。更新後の購入エリアも確認しておきましょう。クレジットカードとの連携をしている場合、区間変更によってお得なカードが変わる可能性もあります。
種類と購入可能なエリアについて
PASMO定期券には「PASMO機能のみの定期券」「クレジットカード一体型定期券(一部対象外)」「モバイルPASMO定期券」があります。
更新の前に、種類変更が必要な場合は検討しましょう。すでに保有しているPASMO定期券の情報を移すことはできないため、種類を替えたい場合は有効期間を過ぎてからの新規購入になります。
クレジットカード一体型は、1枚のカードで定期券・クレジット・PASMOの機能を備えているのが魅力です。手持ちのカードを増やしたくないなら、更新の際にまとめてしまうのもよいでしょう。
PASMOには独自のポイントシステムがなく、定期券購入では交通機関提携のクレジットカードによる決済で「クレジットカードのポイント」が貯まります。
お得にポイントを貯めたいなら、東京メトロの「To Me CARD」や東急の「東急カード」など、路線によって紐付けるクレジットカードを選択しましょう。定期券外の利用でも、カードからのPASMOチャージで効率よくポイントが貯まります。
進学・勤務先の変更などで利用交通機関が変わる場合は、今のクレジットカードでよいのか検討するよい機会です。区間変更のみであっても、PASMOが使えるエリアなのか確認をしておきましょう。
PASMOの定期券更新方法
まずは、カードタイプのPASMO定期券の更新方法を見ていきましょう。一般的な継続購入以外に、「区間指定」をともなう場合や「有効期限切れ」の定期の取り扱いについても解説します。
定期券の更新は駅の券売機や窓口で
定期券の更新は、自動券売機や窓口で対応しています。同じ区間の場合、定期券の有効期限が近づくと更新が可能です。小田急線や東京メトロでは「発売日の14日前」から継続購入できます。
券売機での継続手続きは「PASMO」を選択し、「定期券」の購入画面に進みます。今のカードで継続して同じ区間の定期券を購入する場合は「継続購入」を選択して処理を進めましょう。
窓口では「PASMO定期券購入申込書」に記入します。利用しているPASMO定期券を持っていき、あわせて窓口に提出しましょう。
なお、期限が切れる前の購入の場合、あくまでも「継続」購入であるため「旧定期の有効期限最終日の翌日」のみを新定期開始日に設定が可能です。
しかし、長期休暇などを挟むなど、必ずしも翌日から必要とは限りません。有効期限から離れた日にちを設定したい場合は、期限が切れてから購入するか新規で発行しましょう。新規購入も「14日前」からの購入が可能です。
区間変更を伴う場合
定期券の区間変更がある場合は「新規発行」となります。「利用したい日の14日前」から手続きが可能です。現在使っている定期券は使えなくなるため利用期間中に「払い戻し」を行うか、有効期限終了後に新たな区間の定期を購入するか決めましょう。
払い戻し手数料は基本220円ですが、使用日数によって払い戻し額がないケースもあります。たとえば、1カ月定期の場合、使用日数が7日を超えると交通機関によっては払い戻しの対象外です。
計算方法は交通機関によって変わるため、窓口や公式サイトで確認しておきましょう。区間変更の予定があらかじめわかっている場合は、変更前までの定期を購入して新規発行に備えておくと払い戻しで損する可能性は低くなります。
有効期限が切れている場合
PASMO定期券の有効期限が切れていても、更新は可能です。PASMOの定期券には、印字を書き変える「リライト機能」が備わっています。新規発行と同じ扱いで、14日前から手続きが可能です。
有効期限が切れた定期券を券売機や窓口で更新すると、新しい日付の定期に切り替わります。区間が変わらないのであれば、払い戻しの必要はありません。
PASMO定期券ではなく、通常のPASMOに戻したいときもリライト機能は役立ちます。有効期限が切れた定期の印字を削除し、記名式PASMOとして使うこともできるのです。
当面定期券の利用予定がない場合は、定期券の日付を消去してもらいましょう。定期券の日付が残っていると、紛失や磁気トラブルなどで再発行を希望する際に、定期を発行した鉄道事業者の窓口以外での処理ができません。
定期券更新はPASMOのアプリが便利
カード型の定期券を持っている場合、「PASMOアプリ」に切り替えるとモバイル端末が定期として使えるようになります。
カードの紛失が気になるときや、スマホを活用したいときはアプリで定期券を使うことも検討しましょう。すでにPASMOアプリを利用している場合の継続定期購入方法も紹介します。
アプリでできることと注意点
PASMOアプリでは、定期券の購入やPASMOへのチャージができます。鉄道だけでなく、バスの定期も対象です。PASMOアプリでは、区間変更手続きにも対応しています。
アプリ下部のメニュー「定期券購入・PASMO管理」より、区間変更手続きを行いましょう。今まで使っていた定期は払い戻しとなり、購入時のクレジットカードに後日払い戻される仕組みです。
なお、「鉄道から鉄道バスへの連絡定期」券や「2区間定期券」など、PASMOアプリ上で区間変更手続きができないケースもあります。
そのほか、東急線などモバイルPASMO定期券ではポイント還元対象外となる路線もあり、定期の種類を決めるときは路線ごとのルールの確認も大切です。
アプリ名:PASMO
価格:無料
Apple Store:ダウンロード
Google Play:ダウンロード
定期券を更新する手順
定期の更新は、現在持っているPASMOの種類によって方法が変わります。カードタイプのPASMO定期からの切り替えは、PASMOアプリで「モバイルPASMO新規発行」から「PASMOをモバイルPASMOに切り替える」を選んで手続きを行いましょう。
なお、カードからの切り替えができるのは「PASMOアプリの利用開始時」のみに限られます。移行後はカードの定期が払い戻しとなるため、窓口で手続きも必要です。
すでにPASMOアプリで定期を利用している場合は、「定期券購入・PASMO管理」のタブより手続きします。有効期限内の定期は「継続購入」、有効期限切れで同区間の定期は「前回内容から購入」を選択しましょう。
iPhoneを利用している場合、PASMOアプリだけでなく「Walletアプリ」の「定期券を更新」からも継続購入が可能です。エラーやトラブルなど、不明点は「モバイルPASMOサポートセンター」に問い合わせましょう。
通学定期券で年度をまたぐ場合
通学定期券の場合は「通学証明書の提示」などが必要となり、一般の定期とは取り扱いが異なります。高校生までと大学・専門学生でも購入方法に違いがあり、学生なら知っておきたい内容です。
高校生までは窓口での購入となる
小児用や高校生までの通学定期券は、新規購入・年度をまたいでの継続購入どちらも「窓口での手続き」が必要です。窓口にPASMO定期券・通学証明書など必要書類を持って、手続きに行きましょう。
申込書を記入し、手続きを行います。小児用PASMOの場合は、利用者本人の生年月日がわかる身分証明書も必要です。
通学定期券は、年度をまたがない場合のみ券売機での継続購入ができます。有効期限が切れたものや年度をまたいだものは新規購入扱いになるため窓口で再度手続きとなり、少し手間がかかるでしょう。
大学、専門学生は事前手続きでアプリ購入可
PASMOアプリを使うには、本人名義のクレジットカード・デビットカード・プリペイドカードが必要です。対象は18歳以上の大学生・専門学生となっています。19歳になる年の4月1日以降を有効開始日とする通学定期券を、アプリ上での手続きで購入できます。
翌年度4月30日までの定期は書類提出などなしで継続購入できますが、5月1日以降の定期は新規購入が必要です。
まずは、通学証明書の準備をした上で、定期を利用したい日の7日前までに申請フォームから通学定期の購入を申し込みましょう。通学証明書のアップロードや申し込みを済ませると、後日「予約完了メール」が届きます。
メール内のリンクから、PASMOアプリで通学定期券の新規購入が可能です。定期の購入が可能な期間は、予約完了メールが届いてから14日以内かつ、定期の有効開始日の14日前からとなります。
まとめ
PASMO定期券の更新は、券売機や駅窓口、PASMOアプリで行います。定期券の種類や変更内容によっては、窓口での受付のみ対応の場合もあるでしょう。
継続購入・新規購入どちらも14日前から可能ですが、旧定期の払い戻しが発生する場合は別途受取が必要です。学生の場合は通勤定期と取り扱いが異なるため、更新方法を事前に確認しておきましょう。
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