条件達成により無料で持てる優秀カード
NTTグループカードは、NTTの主要会社「NTTファイナンス」が発行するクレジットカードです。「NTTグループカードレギュラー」と「NTTグループカードゴールド」があり、どちらもNTTグループでさまざまな特典が享受できます。
条件達成で年会費が無料になるため、カードにコストをかけたくない人にもおすすめです。
NTTグループカードの特典
「NTTグループカードレギュラー」は、年会費1320円(税込)のベーシックなカードです。利用明細書を郵送からWeb明細サービスに切り替えると年会費が免除されるため、「実質無料のカード」といえるでしょう。
カードの大きな特徴として「ネットショッピングに強いこと」があげられます。
ネット予約キャンセル補償サービス:ネットで支払いした際のキャンセル料を補償
倍増TOWN安心サービス:ポイントモールにおけるカード不正利用の損害を補償
また、出光サービスステーションでカードを継続的に利用すると、「出光キャッシュバックシステム」により給油代の一部が翌々月にキャッシュバックされます。通勤に車を使う人は、毎月の給油代は大きな負担です。支出が多い人ほどお得さが実感できるでしょう。
NTTグループカードレギュラーのサービス | NTTグループカード
NTTグループカードゴールドの特典
NTTグループカードゴールドはレギュラーのワンランク上にあたる1枚です。年会費は5500円(税込)ですが、年間カード利用額が100万円以上になると、次年度年会費が免除される特典があります。毎月8万4000円以上のカード利用(8.4万円×12カ月=100万8000円)がある人に向いているでしょう。
レギュラーカードの特典に加え、「空港ラウンジサービス」や「国際線手荷物宅配優待サービス」など、旅行におけるサービスが充実しているのも特徴です。最高5000万円を補償する海外旅行保険が自動付帯しているため、旅のお守りとなってくれるでしょう。
また、ゴールド専用の優待サービス「クラブオフ」では、宿泊・レジャー・グルメ・映画鑑賞などが優待価格で利用できます。
ポイント付与率はともに1%
NTTグループカードは、カード申し込み時に「ポイント・プレゼントコース」または「おまとめキャッシュバックコース」のいずれかのコースが選べます。ポイント・プレゼントコースを選択した際の「ポイントの付き方」をみてみましょう。
ショッピング:利用額1000円につき10ポイント
NTTグループサービス:利用額200円につき2ポイント
利用するサービスによってポイントの付き方が異なりますが、付与率はどちらも「1%」です。カード利用日の「翌月」に全ポイントがまとめて付与されます。
2月~翌年1月は「ボーナスポイント計算期間」で、この期間に貯めたポイントが5000ポイントを達成するごとに、500ポイントの「ボーナスポイント」が積算されます。ポイントを効率よく貯めたい人は、期間中にまとめ買いをするとよいでしょう。
ポイントの有効期限は「獲得月より2年間」です。会員サイト「MyLink」または「毎月の利用明細」で、ポイント数や有効期限を定期的にチェックしておきましょう。
おすすめのポイント交換先は?
ポイント・プレゼントコースでは、貯まったポイントを自分の好きなアイテムに交換できます。「普段の暮らしの中でポイントを使いたい」という人は、「他社ポイント」に移行するのもよいでしょう。マイル・JRキューポ・共通ポイントなど、さまざまな交換先が用意されています。
家電やグルメなどの景品に
家電やグルメ、日用品などの景品に交換できる「景品コース」は、3000ポイントから利用が可能です。ラインナップは年1回(7月)変わります。
2022年度の景品では、2万ポイント以上で充電式クリーナーやIH炊飯ジャー、プラズマクラスター 空気清浄機などの人気の家電も獲得可能です。
「三重 霜ふり本舗 松坂牛(1万6000ポイント)」や「うなぎ割烹 一愼 特製蒲焼(1万5500ポイント)」など、いつもの食卓がぜいたくになる「地域の特産品」もあり、ポイントを貯めるのが楽しくなるでしょう。
なかでも「地モール(西日本地域産直)コース」は、西日本エリアの特産品を集めた人気のコースです。鹿児島の「黒豚餃子」や山口の「ふぐ刺身」、佐賀の「特選A5 佐賀牛ハンバーグ」など、一度は味わってみたい絶品グルメが満載です。
よく利用する他社ポイントやマイル
共通ポイントに交換して生活圏で消費するのもよし、マイルに移行して特典航空券を狙うのもよし、「ポイント移行コース」はポイントを自分の使いたいように使えるコースです。交換時は「ポイント交換率」を忘れずに確認しましょう。
ポイントによっては移行完了までに1~2カ月の期間を要するため、余裕を持って申し込みをする必要があります。
dポイント
Tポイント
Pontaポイント
JRキューポ
ちょコムポイント
ANAマイル
JALマイル
スターバックスカード
また、「Web申し込み限定コース」では、Web上や実店舗で使える各種ギフト券と交換できます。
Amazonギフト券(2000・6000・2万円)
nanacoギフトID(2000・6000・2万円)
EdyギフトID(2000・6000・2万円)
App Store&iTunesギフトカード(2000・6000・1万8000円)
JRキューポならレート100%
ポイントによっては、保有しているカードがレギュラーかゴールドかによって交換レートが異なるものもあります。
ゴールドカード会員の場合は「交換レートが100%」になる交換先があり、「JRキューポ」と「スターバックスギフトカード」の2種類です。
「JRキューポ」は、JR九州が発行するポイントで、交通系ICカード「SUGOCA」やJR九州のクレジットカード「JQ CARD」の利用で貯まります。「100ポイント=100円」として、SUGOCAにチャージ可能です。
ゴールド会員は「3000ポイント→3000JRキューポ(Web限定)」の等価でSUGOCAに移行できるため、ほかのポイントと交換するよりもお得でしょう。レギュラー会員は「5000ポイント→3000JRキューポ」とレートが60%まで下がります。
また、ゴールドカード会員は、全国のスタバでプリペイドカードとして利用できるスターバックスギフトカードに「1000ポイント→1000円」の100%のレートで移行できます。
レート60%で請求金額に充当
ポイントを現金に換算し、カードの請求金額に充当することを「キャッシュバック」と呼びます。キャッシュバックコースは「当月の最終営業日の20時」までに申し込むと、翌月の請求分よりポイント分が減額される特典です。
コースは「キャッシュバック 6000円分」のみで、「1万ポイント→6000円分」の換算となります。交換レートは60%とそれほど高くはありませんが、家計の節約につながるでしょう。キャッシュバック金額は、利用明細書で確認できます。
目標ポイントに向けて効率的に貯めよう
NTTグループカードのポイントは、獲得月から2年の有効期限があります。期限内に使用されないポイントは失効してしまうため、効率よく貯めて早めにポイント交換をするのが理想です。
倍増TOWNを活用してガッツリ貯める
ポイントが貯まるのが早い人の共通点として、ネットショッピングの際に「ポイントモール」を活用していることがあげられます。
モールを経由して各ショップで買い物をすると、通常のショッピングポイントのほかに「モール経由によるポイント」が上乗せされるのが特徴です。
NTTグループカード専用のポイントモールは「倍増TOWN」と呼ばれます。「楽天市場」「DHC」「Yahoo!ショッピング」「ニッセン」など、大手総合通販も加盟中です。ショップによっては、最大26倍のポイントが獲得できるチャンスがあります。
特におすすめなのが、ふるさと納税サイト「さとふる」です。ポイント倍率は通常3倍ですが、人によっては万単位のお金が動くため、一気にポイントが増えるでしょう。
店舗によっては、「ポイントアップ期間」を実施していることもあります。サイトトップにある「ピックアップ」のカテゴリを見逃さないようにしましょう。
電子マネーへのチャージで貯める
電子マネーへのクレカチャージが「ポイント付与対象外」とされるクレジットカードが多い中、NTTグループカードはチャージポイントがしっかりと稼げます。「チャージポイント」+「電子マネー決済のポイント」が、ダブルで貯まるのもメリットでしょう。
≪ポイント付与の対象となる電子マネー≫
楽天Edy
モバイルPASMO
SMART ICOCA
専用アプリにクレジットカードを一度登録しておけば、その後はボタン一つでチャージが行えるものがほとんどです。
電子マネーの中には、残高が一定金額以下になると、クレジットカードから自動で入金が行われる「オートチャージ」が設定できるものがあります。
ただし、上記の電子マネーは、SMART ICOCAはオートチャージサービスを行っておらず、楽天EdyとモバイルPASMOは「オートチャージ対応カード」が限定されています。NTTグループカードからは、どちらもオートチャージができません。
ポイント交換方法は2通り
ポイントの交換方法は「Webサイト」と「郵送」の2通りから選べます。郵送の場合、電話をして申請書を取り寄せなければならないため、急ぐ場合はWebサイトを活用しましょう。
MyLinkから申し込む
「MyLink」は、カード会員専用のWebサービスです。ポイント交換のほか、利用明細の確認や個人情報の変更、NTTグループ料金のカード払い申し込みなどが行えます。
カードが手元に届いたら、「MyLinkの新規登録(無料)」を行いましょう。手元に「カード番号」「暗証番号(4桁)」「生年月日」を用意しておくとスムーズです。
MyLinkにログインするためのパスワードは「英数字混在8~16桁(半角)」で、自由に設定ができます。ログイン後、「ポイント・プレゼントコース 景品交換のお申し込み」の画面へと進みましょう。
会員専用Webサービス「MyLink」 | NTTグループカード
電話で紙申込書での交換を申し込む
郵送で申し込む場合は、サービスセンターに連絡をして「申込用紙」を取り寄せます。センターは24時間・年中無休の自動音声対応です。ダイヤル(0120-774-442)後、サービスコード「4」を選択しましょう。
商品の内容は、Webサイト「ポイント・プレゼントコース」で確認できます。日時の指定は不可で、景品が手元に届くのは申し込み受付後1カ月前後です。紙申込書では申請できない「Webサイト限定」のアイテムがある点に注意しましょう。
景品ラインナップは毎年7月にリニューアルするため、「7月1日〜翌年6月30日(当日消印有効)」がポイント・景品の申込期間となっています。
おまとめキャッシュバックも選択できる
NTTグループカードはポイント・プレゼントコースのほかに「おまとめキャッシュバックコース」も選択できます。本コースを選択すると、カード利用でポイントが付与されません。
その代わり、「毎月のショッピング利用合計額」と「対象の通信料金」に応じて最大60%分がキャッシュバックされます。
キャッシュバック条件
おまとめキャッシュバックコースは、電話やネットを「NTT系列」で契約している人が対象です。具体的には、以下のキャッシュバック対象料金をクレジットカードでの「定期払い(毎月)」に登録する必要があります。
≪キャッシュバックコースの対象の通信料金≫
NTT東日本・NTT西日本(電話・フレッツサービス・ひかり電話)
NTTドコモ(Xiサービス・FOMAサービス・パケット通信サービス、衛星電話サービス)
NTTコミュニケーションズ(OCN・NTTコミュニケーションズの電話料金)
NTT-ME(プロバイダーWAKWAKなど)
NTTぷらら(プロバイダーぷらら・ひかりTV)
スカパーJSAT(スカパー視聴料)
NTTファイナンスおまとめ請求
キャッシュバックの対象となる通話料金の上限は「1万5000円」で、対象の利用料金が高ければ高いほどお得になります。
還元率は利用料金で決まる
キャッシュバック額は、以下の方法で算出します。
キャッシュバック額=「毎月の通話料金の合計(上限1万5000円)」×「キャッシュバック率」
キャッシュバック対象料金の合計額が1万5000円を超えた場合は「1万5000円×キャッシュバック率」の計算に基づきます。
≪毎月の利用額とキャッシュバック率の一例≫
0~2万円未満:0%
2〜4万円未満:1.5%
4〜6万円未満:3%
6〜8万円未満:4.5%
50〜60万円未満:50%
60万円以上:60%
「キャッシュバック率」は「毎月のカード利用額」に比例します。月々のカード利用額が60万以上の場合、最大で「1万5000円(通信料合計額)×60%=9000円」がキャッシュバックされる計算です。2万円以上の利用がなければ、キャッシュバックが受けられない点に注意しましょう。
おまとめキャッシュバックコースの人が倍増TOWNを利用した場合、倍増TOWN分のポイントは「1ポイント =0.5円」としてキャッシュバックされます。
まとめ
NTTグループカードは「ポイント・プレゼントコース」または「おまとめキャッシュバックコース」のいずれかが選択できます。
ポイント・プレゼントコースはポイントの交換先が豊富なため、使い道に悩むことはないでしょう。倍増TOWNを活用すれば、みるみるポイントが貯まります。
おまとめキャッシュバックコースのポイント付与率は1%で、NTTグループと契約していることが条件です。カード利用額が毎月2万円以上ない場合は特典の恩恵が受けられませんが、利用額が多ければしっかりキャッシュバックされます。