- J-WESTカードのメリットと種類
- 新幹線を利用する人は持っておきたい1枚
- J-WESTカードは提携カード含めて16種類
- J-WESTカード エクスプレスの強み
- エクスプレス予約が利用できる
- グリーンプログラムポイントも貯まる
- J-WESTポイントの貯め方
- クレジット決済の基本ポイントは0.5%
- 優待加盟店やグループサービスの利用
- 優遇特典クラスに応じたボーナスポイント
- 他社ポイントやWESPOから交換する
- SMART ICOCAへのチャージでも貯まる
- 還元率は0.5%
- 貯めたポイントはチャージして使える
- ポイントの確認方法と有効期限
- 利用明細や会員画面でポイント照会
- 有効期限は翌年度末のため最短で1年間
- ポイントの使い道はチャージ以外にも
- JR西日本グループ店の商品券に交換する
- 旅行券も等価交換が可能
- まとめ
J-WESTカードのメリットと種類
J-WESTカードは、JR西日本が発行するクレジットカードです。提携カードを含めると全16種類のラインナップですが、すべてが「ベーシック」または「エクスプレス」の2タイプから選択できます。カードの特徴やメリットを確認しましょう。
新幹線を利用する人は持っておきたい1枚
J-WESTカードは、西日本エリアの新幹線・特急を利用する人に有利な1枚です。「J-WESTカード ベーシック」を持つ「ベーシック会員」は、以下の予約サイトにおいて、お得な料金で乗車券が購入できます。
e5489:山陽・九州新幹線/北陸新幹線/JR西日本・JR四国・JR九州エリアの特急や急行列車
スマートEX:東海道・山陽新幹線(東京~博多間)
たとえば、「山陽・九州新幹線(普通車指定席)」で新大阪-博多を移動する場合、通常は1万5600円ですが、カード会員は1万3490円で購入が可能です。新幹線は2000円以上お得になるケースが多いため、旅行では交通費が大きく節約できるでしょう。
ベーシックの年会費は初年度無料、2年目からも前年に買い物でのカード利用があればかかりません。一度もショッピングで使わなければ税込1100円の年会費が必要です。年会費の負担はかなり低いので、持っておいて損はないカードといえます。
J-WESTカードは提携カード含めて16種類
J-WESTカードには通常のJ-WESTカードのほか、ワンランク上の「J-WEST ゴールドカード」にもベーシックとエクスプレスの区分があります。ベーシックとエクスプレスの大きな違いは「利用可能な予約サービス」が異なる点です。
ベーシック:e5489・スマートEX
エクスプレス:e5489・エクスプレス予約
また、J-WESTカードには複数の「提携カード」があり、それぞれベーシックまたはエクスプレスの2種類より選択が可能です。
OSAKA STATION CITY J-WESTカード
LUCUA OSAKA STATION CITYJ J-WESTカード
ミオクラブ J-WESTカード
岡山一番街 さんすて岡山・倉敷 J-WESTカード
ekie J-WESTカード
ビックカメラ J-WESTカード
提携カードの中には、「J-WESTポイント」と「提携先のポイント」の計2種類のポイントが貯まるものもあります。
たとえば、ビックカメラ J-WESTカードでは、ビックカメラの対象商品を購入するとJ-WESTポイントのほかに「ビックポイント(基本還元率10%)」が還元される仕組みです。
J-WESTカードをえらぶ│J-WESTカード:JRおでかけネット
J-WESTカード エクスプレスの強み
「J-WESTカード エクスプレス」の強みは、会員専用の予約サイト「エクスプレス予約」が利用できる点です。カード年会費のほかに「年間利用料」がかかりますが、ベーシックのスマートEXやみどりの窓口で予約するよりもリーズナブルです。「グリーンプログラムポイント」が貯まる点にも注目しましょう。
エクスプレス予約が利用できる
「エクスプレス予約(EX予約)」とは、東海道・山陽新幹線がお得な料金で予約できるインターネットサービスです。年会費は1100円(税込)で、「対象カード」を用意するか、手持ちのクレジットカード(発行会社の指定あり)に機能を追加するかのどちらかの方法が選べます。
≪対象カード≫
JR東海エクスプレス・カード
JR西日本J-WESTカード エクスプレス
「東京⇔新大阪」の新幹線を予約する場合、エクスプレス予約では1万3620円、スマートEX(ベーシックで使える予約サービス)では1万4520円で、900円の差がつきます。
スマートEXやみどりの窓口ではシーズンや列車種別で発売額が変わるのに対し、エクスプレス予約は年間を通して価格が変わりません。お得な「早割」が適用されるのも大きなポイントです。
EX早特21:21日前の予約に適用
EX早特:3日前の予約に適用
EXグリーン早得:3日前までの「のぞみ(早朝)」「ひかり(終日)」グリーン車予約に適用
EXこだまグリーン早得:3日前までの「こだま」グリーン車予約に適用
ほかにも、ファミリー向けの早得もあります。
新幹線に乗るならやっぱりJ-WESTカード 旅行・行楽が断然おトク!|J-WESTカード:JRおでかけネット
グリーンプログラムポイントも貯まる
エクスプレス予約では、利用区間に応じた「グリーンプログラムポイント」が自動積算されます。ポイントが貯まると、普通車指定席の料金でグリーン車の予約ができる「グリーン特典」を享受できるのが魅力です。
グリーン特典の利用に必要なポイント数は、「のぞみ号」は1000ポイント・「ひかり号」が800ポイント・「こだま号」が600ポイントとなります。
利用区間ごとの積算ポイントは、エクスプレス予約の「ポイントを貯める」のページで確認しましょう。たとえば、東京-新大阪間では1乗車につき90ポイントが貯まります。6回往復すると、のぞみ号が利用できる1000ポイントに到達する計算です。
ポイントの有効期限は1年間(1月1日~12月31日)のため、新幹線をよく利用する人に有利でしょう。グリーン特典の申し込み期限は、「乗車日の翌年6月末日」までとなっています(特例あり)。
グリーンプログラム|エクスプレス予約 新幹線の会員制ネット予約
J-WESTポイントの貯め方
J-WESTカードの利用では、「J-WESTポイント」が付与されます。ポイントが貯まるシーンは「クレジット決済」や「加盟店でのショッピング」がメインですが、他社ポイントからの移行も可能です。
クレジット決済の基本ポイントは0.5%
J-WESTカードの標準還元率は0.5%で、利用金額「1000円(税込)ごとに5ポイント」が貯まります。一般的なクレジットカードの還元率は0.5%前後といわれているため、J-WESTカードも平均的なカードといえるでしょう。
前月16日~当月15日に利用した金額分のポイントは、当月の27日に付与されるルールです。J-WESTカードでは、利用するサービスによってポイント付与率が変わります。
「JR西日本グループサービス」や「予約サイト」などを使った場合はポイント還元率が上がりますが、以下の利用では通常通り0.5%のポイントが還元されます。
JR西日本「みどりの窓口」での購入
JR西日本「みどりの券売機」での購入
SMART ICOCAのクイックチャージに利用
優待加盟店やグループサービスの利用
「JR西日本グループのホテル」や「J-WESTポイント優待加盟店」でJ-WESTカードを利用すると、1000円(税込)につき10~50ポイントが貯まります。
J-WESTポイント優待加盟店は「JRおでかけネット宿泊予約」も対象です。大きな金額が動く宿泊予約は、ポイントを稼ぐ絶好のチャンスでしょう。「JRセットプラン」では2~3倍、「宿泊予約」では5~6倍のポイントが付与されます。
LUCUAやコナミスポーツクラブなどの「OSAKA STATION CITY」では、提携カードである「OSAKA STATION CITY J-WESTカード」または「LUCUA OSAKA STATION CITY J-WESTカード」なら6倍という高還元率です。
JRおでかけネットの「J-WESTポイント優待加盟店」でチェックしてから、足を運びましょう。
J-WESTポイント優待加盟店│J-WESTカード:JRおでかけネット
優遇特典クラスに応じたボーナスポイント
J-WESTカードには「J-WESTカードプレミア・プログラム」と呼ばれる上級会員制度が存在します。エクスプレス予約またはe5489で対象区間を利用すると「プレミア・スコア」が貯まり、1年間の「プレミア・スコア」の合計で、翌年度の優遇特典クラスが決まる仕組みです。
「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」の3ランク制で、利用時のプレミア・スコアの100~250%が、J-WESTポイントのボーナスとして積算されます(乗車日の翌月上旬)。
ボーナスポイント = 利用時のプレミア・スコア × 優待特典クラスのボーナス倍率
ボーナス倍率は、シルバーが「100%」・ゴールドが「200%」・プラチナが「250%」です。
J-WEST プレミア・プログラム│J-WESTカード:JRおでかけネット
他社ポイントやWESPOから交換する
J-WESTカード会員は、他社で貯めたポイントをJ-WESTポイントに交換できます。交換は、J-WESTカードの「ポイントをためる・つかう」ページから、希望する交換先のポイント詳細へアクセスしましょう。
≪ポイント交換が可能なサービス≫
洋服の青山(AOYAMAポイント・ROSEポイント):100ポイント→50ポイント
Times(タイムズポイント):300ポイント→300ポイント
JRホテルメンバーズ(JRHMポイント):1000ポイント→1000ポイント
ビックカメラ(ビックポイント):1500ポイント→1000ポイント
JR西日本グループのショッピングセンターアプリ「WESPO(ウエスポ)」を使って、J-WESTポイントを増やす方法もあります。
さまざまな店舗のポイントを共通ポイントの「WESPO」に交換し、さらにJ-WESTポイントに交換する流れです。交換レートは「1WESPO→1J-WESTポイント」で、500ポイント以上・100ポイント単位の申し込みとなっています。
ポイントをためる・つかう│J-WESTカード:JRおでかけネット
SMART ICOCAへのチャージでも貯まる
「SMART ICOCA」は、JR西日本が発行する電子マネー機能付き交通ICカードの一種です。現金チャージのみに対応する「ICOCA」に対し、SMART ICOCAはクレジットカードからのチャージが可能です。
還元率は0.5%
SMART ICOCAは、「クレジットカードチャージ」に対応する交通ICカードです。チャージ元にJ-WESTカードを登録すると、「1000円(税込)につき5ポイント」のJ-WESTポイント(ゴールドカードは10ポイント)が付与されます。
還元率は、通常のクレジット決済と同じ0.5%(ゴールドカードは1%)です。
以前は、SMART ICOCAの「利用」でもJ-WESTポイントが付与されていましたが、2018年9月30日にサービスが終了し、現在は「ICOCAポイント」が貯まる仕組みに変わっています。
現在、ICOCAでJ-WESTポイントが貯まるのは、「J-WESTカードからのチャージのみ」と覚えておきましょう。なお、SMART ICOCAには、J-WESTカード以外のクレジットカードも登録が可能です。
貯めたポイントはチャージして使える
SMART ICOCA会員は、チャージで貯まったJ-WESTポイントを「1ポイント=1円」として、SMART ICOCAにチャージできます。チャージ単位は、1000・3000・5000ポイントです。
交換申請は、「JRおでかけネット」の「会員サポートページ」にて行います。あらかじめ、「J-WESTネット会員への登録」を済ませておきましょう。
「J-WESTポイントの照会/交換商品お申し込み」より「SMART ICOCAへのポイントチャージ」を選択し、申し込みます。
申し込みの翌日(23時以降の場合は翌々日)以降、JR西日本の駅にある「クイックチャージ」が可能な自動券売機やチャージ機で、ポイントチャージ操作を行いましょう。
タッチパネルの「チャージ(入金する)」→「ポイントチャージ」を選択してカードをかざすと、「ポイントチャージ確認画面」に申請したポイント数を含めた「ポイントチャージ可能額」が出てきます。
ポイントの確認方法と有効期限
JR東日本の「JRE POINT」はポイント数が変動するごとに有効期限が自動的に延長されていきますが、J-WESTポイントは期限が過ぎたら失効してしまいます。ポイント数と有効期限は、こまめにチェックしておきましょう。
利用明細や会員画面でポイント照会
J-WESTポイントの照会方法は3パターンあります。
J-WESTカードの利用明細で確認
「JRおでかけネット(J-WESTネット会員向けサービス)」の会員サポートページで確認
「Club J-WEST会員専用ダイヤル」での電話確認
ポイント数や有効期限をこまめにチェックしたい場合は、「JRおでかけネット」を利用するのが便利です。「J-WESTネット会員」の登録を行った後、会員ページにログインし「J-WESTポイント照会」の画面に進みましょう。
なお、J-WESTネット会員のサービスを1年以上利用していない場合、会員資格が自動的に取り消される場合があります。
専用ダイヤルに問い合わせる際は、手持ちのJ-WESTカードの裏面に記載されている電話番号に連絡をしましょう。受付時間は、8~22時(年中無休)です。
有効期限は翌年度末のため最短で1年間
ポイントの有効期限は、獲得年度の翌年度末(3月末)に設定されています。ポイントを新たに獲得しても、有効期限の更新や延長はありません。
有効期限がもっとも長いのは、4月1日に獲得したポイントです。翌年度の3月31日に期限を迎えるため、2年間じっくりと使えるでしょう。
有効期限がもっとも短いのは、3月31日に獲得したポイントとなります。高額の支払いやICOCAへのチャージは、年度の前半にまとめるのがベターでしょう。
ポイントの使い道はチャージ以外にも
J-WESTポイントは、SMART ICOCAチャージ以外の使い道も豊富です。商品券や宿泊券に交換した場合、ほとんどは「1ポイント=1円」相当になると考えましょう。交換手数料はかかりません。
JR西日本グループ店の商品券に交換する
ショッピングでポイントを消費したい人は、会員サイトで「ショッピングチケットコース」を選択しましょう。JR西日本グループ店で使える商品券に交換ができます。
≪商品券の一例≫
The cube(京都駅ビル)お買い物券
金沢百番街 商品券
京都駅前地下街ポルタ お買い物券
天王寺ミオ お買い物・お食事券
和歌山ミオ お買い物・お食事券
岡山一番街・さんすて 商品券
ekie(広島駅)お買い物・お食事券
LUCUA(大阪駅)商品券
花とみどりのギフト券
商品券は、すべて「3000ポイント→3000円分」の等価交換です。ほとんどのカードは、「発行日より6カ月間」が有効期限となっています。
「花とみどりのギフト券」は各券面に個々の有効期限が記載されている一方で、「金沢百番街商品券」と「岡山一番街・さんすて商品券」には期限はありません。
ポイント交換申請は、会員サイトで行いましょう。J-WESTカード券面に記載の「J-WEST ID」でログインし、画面の案内に従って申し込みを完了させます。商品券は準備ができ次第の発送で、日時の指定はできません。
旅行券も等価交換が可能
旅行に行く機会が多い人は「旅行券」や「宿泊券」に交換しましょう。「トラベル&レジャー チケットコース」のラインナップから、希望するチケットをポイントで手に入れられます。
西日本JRバスが運行する高速バス・定期観光バス全線に使用できる「西日本JRバス ご利用券」や「JR西日本ホテルズ ギフトチケット」に交換すれば、旅のコストがぐっと抑えられるでしょう。いずれも「3000ポイント→3000円分」の換算です。
人気ホテルのペア宿泊券は、2万ポイント以上ないと交換できません(2022年3月現在)。ポイントの有効期限を考慮しながら、コツコツと貯めて旅行に備えましょう。
まとめ
JR西日本のJ-WESTカードは新幹線や特急の料金がお得になるカードです。年会費はかかっても通常の「J-WESTカード ベーシック」なら1100円と安く、元を取るのは難しくはありません。
カード利用で貯まる「J-WESTポイント」は、1ポイント=1円相当の価値があります。SMART ICOCAにチャージしたり商品券・宿泊券に交換したりすれば、日常の中でポイントが無駄なく消費できるはずです。
JR西日本グループのホテルやJ-WESTポイント優待加盟店では、ポイント倍率が大きく上がるケースもあります。カードを上手に活用して、ポイントをどんどん貯めましょう。
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