Suicaを洗濯してしまったら。対処法と注意したい乾かし方も

Suicaを洗濯機で洗ったときの対処法

急いでいるときや疲れているときには、ポケットにSuicaを入れたまま洗濯機に入れてしまうこともあるでしょう。そのようなときの正しい対処法を紹介します。

Suicaカードは意外と丈夫

Suicaカードは、ICチップとアンテナをプラスチックで挟み込んだ作りになっています。ICチップやアンテナは繊細な部品ですが、プラスチックが保護する役目を果たしているため、全体としては「頑丈」です。

耐水性があるため、洗濯により濡れても利用できるケースが多いといわれています。洗剤や柔軟剤といった水以外の成分が付着しても問題ありません。

慌てずタオルでトントンしよう

衣類と一緒にSuicaを洗濯機にかけたときには、まずカード表面に付着した水分を「タオル」で拭き取りましょう。目立った傷がなければそのまま使えることがほとんどです。

タオルで拭くときには、ごしごし力を入れると傷つく可能性があります。傷つけることがないよう、乾いたタオルで優しくトントンと水分を吸い取りましょう。

脱水で変形している可能性も

水に強い性質のSuicaカードですが、脱水の過程で変形することがあります。特に脱水が強めに行われる洗濯機の場合には注意が必要です。

変形の仕方によっては、内部のICチップやアンテナが破損し、使えなくなることもあるでしょう。

やってはいけない乾かし方

目視で確認し変形といった異常が見られない場合には、乾かして使えることがほとんどです。しかし、乾かし方によってはSuicaが使えなくなることもあるため注意しましょう。

ドライヤーで乾かす

水に強いプラスチック素材のSuicaカードですが、熱には弱く温度によっては変形し故障する可能性があります。そのため「ドライヤー」で乾かす方法は避けましょう。

水濡れした小物類をスピーディーに乾かすためにドライヤーを利用することもあります。しかし、熱に弱い素材を利用しているものは、ドライヤーの使用に向いていないため注意が必要です。

うっかり乾燥機にかける

熱に弱いSuicaカードは「乾燥機」にかけてしまわないよう注意しましょう。乾燥機のタイプにより異なりますが、中には100℃近い高温に達する機種もあります。

これだけの高温にさらされると、カードが変形するリスクが高まります。溶けてしまうことや、ICチップが壊れてしまうこともあるのです。

洗濯機で洗うだけならそのまま使い続けられる可能性が高いですが、乾燥機にかけてしまった場合には使えなくなるケースも多いでしょう。

変形していなければ使ってみよう

洗濯してしまったSuicaカードでも、変形しておらず見た目に問題がない状態であれば、まずは使ってみましょう。問題なく使い続けられるケースが大半です。

コンビニなどで確認しよう

変形がないことを確認し、水気を拭き取ったSuicaカードが使えるか確認するには、「コンビニ」といった交通系ICカードに対応している店舗で利用しましょう。買い物をするときにSuicaで支払うのです。

うまく読み込めず支払えない場合には破損の可能性がありますが、タッチして正常に支払いが済めば、壊れておらずそのまま使い続けられるでしょう。万が一使えない場合でも、現金や他の電子マネーで決済できます。

駅の改札で使う方法でも確認できますが、その方法では通勤といった急いでいるタイミングで足止めされることもあります。電車をスムーズに使うためには、事前にコンビニで確認しておくのがよいでしょう。

使えない場合は再発行手続きを

コンビニで実際に使ってみて支払いができない場合、Suicaは破損しています。障害カードになり使えないSuicaは「再発行」の手続きを速やかに行いましょう。

再発行の申し込みができるのは、Suica・PASMOエリアの主な駅・バス営業所・JR東日本の新幹線停車駅にあるみどりの窓口です。まずは障害カードとなったSuicaの利用停止をし、再発行を申し込みます。

再発行手数料やデポジットは必要ありませんが、裏面に記載されているカード番号が判別できなくなっている場合には再発行できません。また再発行されたSuicaカードは、JR東日本の窓口で翌日以降に受け取ります。

まとめ

Suicaカードを誤って洗濯したとしても、まずは慌てずタオルで優しく水分を拭き取りましょう。プラスチックがICチップやアンテナを守る構造のSuicaカードは、耐水性があり丈夫です。

見た目に変形や破損がなければ、そのまま使えることが多いでしょう。ただし、熱には弱いため、ドライヤーの使用や乾燥機は厳禁です。誤って使用すると、変形し故障する可能性があるからです。

洗濯したSuicaカードが使えるか確認するには、コンビニでの買い物に使用する方法がよいでしょう。無事決済できれば、問題なく使えます。支払いができない場合には、駅の窓口で再発行を申し込みましょう。

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