はやかけんとは
福岡市交通局が発行している交通系ICカードはやかけんは、福岡市地下鉄の利用に便利です。はやかけんが使えるエリアや、利用によって貯まるポイントについて知ることで、便利でお得に使いこなせるでしょう。
全国の相互利用可能エリアで使える
はやかけんが使えるのは、福岡市交通局のはやかけんエリアです。加えて、全国の相互利用可能エリアでも使えます。全国にはさまざまな交通系ICカードがあり、それぞれお互いのエリアでも電車やバスに乗れるのです。
具体的には、Kitaca・Suica・PASMO・TOICA・manaca・PiTaPa・ICOCA・nimoca・SUGOCAの各エリアで使えます。加えて、SAPICA・icsca・りゅーと・くまモンのIC CARDのエリアでも利用可能です。
全国相互利用のICマークが掲示されている店舗では、電子マネーとして買い物にも使えます。ただし、後払い方式のPiTaPaエリアでは電子マネー利用ができないため注意しましょう。
乗車でポイントが貯まる
福岡市地下鉄に乗車すると「ひと駅ポイント」というポイントが付与されるのも、はやかけんの特徴です。はやかけんを使って「1駅区間」電車に乗ると、1乗車につき60ポイントが加算されます。
ポイントの加算タイミングは利用月の翌月10日で、1カ月につき最大10回、600ポイントまでが付与の対象となります。
貯まったポイントは、「1ポイント=1円」としてはやかけんにチャージして、地下鉄の乗車や電子マネー決済に利用することができますよ。
有効期限に注意しよう
貯めたポイントには有効期限が設定されている点に注意しましょう。有効期限は、「受け取った月から1年後の月末まで」です。
例えば、2022年12月分のポイントを2023年1月10日に受け取った場合、ポイントの有効期限は2024年1月31日に設定されます。期限を迎えると失効し使えなくなるため、期限内にポイントチャージしましょう。
はやかけんが使えるお店は?
福岡市交通局のエリアを中心に全国で利用できるはやかけんは、どのようなお店で使えるのでしょうか?ジャンルごとに、代表的な店舗を紹介します。
交通系ICカードマークがあるコンビニ
はやかけんは身近なコンビニでも使えます。交通系ICカードマークの掲示が確認できれば、そのコンビニで利用可能です。
大手コンビニの「セブン-イレブン」「ローソン」「ファミリーマート」をはじめ、「サークルKサンクス」「ミニストップ」「デイリーヤマザキ」「セイコーマート」「ポプラ」などの支払いに使えます。
通勤中に飲み物を買ったり、昼休みに昼食を買ったり、毎日のようにコンビニを利用している人も多いでしょう。はやかけんで買い物ができれば、急いでいるときでもさっと買い物ができ便利です。
カフェやファミリーレストラン
出勤前にカフェでコーヒータイムを過ごす人もいるでしょう。もしくは、休憩やちょっとした打ち合わせに使うという人もいるかもしれません。はやかけんは「ドトール」や「エクセルシオールカフェ」でも使えます。
ファミリーレストランを展開しているすかいらーくレストランツの系列店での決済にも利用可能です。例えば「ガスト」「バーミヤン」「しゃぶ葉」などが挙げられます。
ランチやディナーにはもちろん、ガストではモーニングも実施しているため、さっと済ませたい朝の時間も、はやかけんを使いスピーディーに会計を終えられるでしょう。
病院や薬局でも
病院や薬局の支払いは現金という印象を持っている人もいるかもしれません。はやかけんは病院や薬局でも使えます。
「福岡大学病院」がその一つです。内科系や外科系はもちろん、アレルギー科・リウマチ科・肛門科まである総合病院のため、お世話になることもあるかもしれません。その際、診療費をはやかけんで支払えるのです。
薬局の中にもはやかけんが使える場所があります。「大賀薬局 地下鉄福大前店」では、調剤の支払いはできませんが、一般薬やサプリメントなどの会計に使用可能です。
福岡市の公共施設でも利用できる
コンビニから病院まで、幅広いジャンルの場所で便利なはやかけんは、公共施設での支払いにも使えます。福岡市交通局が発行しているICカードというだけあり、さまざまな施設がはやかけんに対応しているのです。
区役所の窓口
はやかけんを使える公共施設としてまず挙げられるのは、区役所の窓口です。窓口では、住民票や課税証明書の発行手数料として支払いが発生することがあります。その料金をはやかけんで決済できるのです。
「区役所の窓口」「天神証明サービスセンター(福岡市役所情報プラザ)」「博多駅証明サービスセンター」「千早証明サービスセンター」「入部出張所」「西部出張所」で利用できます。
ただし、利用できない窓口もあるため注意しましょう。使える窓口には、はやかけんのマークが掲示してあるため、すぐに分かるはずです。
プールや体育館
福岡市が運営しているプールや体育館でも、はやかけんによって自動券売機の支払いができます。運動中はできるだけ荷物を少なくし、現金も最小限にしたいという人もいるでしょう。
はやかけんで自動券売機が使えれば、財布なしでも会計できるため、極力荷物を持たずにプールや体育館を利用できます。使える場所は下記の通りです。
各区市民体育館・プール
福岡市民体育館
福岡市総合体育館
ももち体育館
文化施設
美術館や博物館などの文化施設でも、支払いにはやかけんを使えます。例えば「福岡市美術館」は、常設展と駐車場代の支払いに利用可能です。
「福岡アジア美術館」や「福岡市博物館」でも、常設展の料金にはやかけんを使えます。ほかにも「博多町家ふるさと館」「福岡市科学館」「福岡市動植物園」での支払いにも使えて便利です。
その他の利用できる公共施設
他の公共施設でもはやかけんは使えます。使える施設を具体的に紹介するので、日々の利用に役立てましょう。
市内にある市営駐車場
市内の「市営駐車場」もはやかけんによる支払いの対象です。出庫時に小銭を用意することがないため、まごついて行列を作ってしまうといったことがありません。
市民センターや地域交流センター・福岡市緑のまちづくり協会・福岡市総合体育館などの駐車場が対応しています。それ以外にも、下記の駐車場ではやかけんが利用可能です。
アイランドシティ中央公園駐車場
今津運動公園駐車場
市営大橋駐車場
小戸公園駐車場
市営川端地下駐車場
雁の巣レクリエーションセンター駐車場
西南の杜湖畔公園駐車場
市営築港駐車場
市営千早駅前駐車場(なみきスクエア横)
天神中央公園駐車場
福岡市西部運動公園駐車場(東・西)
福岡市動植物園駐車場
舞鶴公園駐車場
地域交流センターなどでも利用できる
地域交流センターといった施設では、会議室やホールなどをレンタルできます。その際の施設利用料を、はやかけんで払えるのです。
例えば「アミカス(福岡市男女共同参画推進センター)」「西部地域交流センター」「博多南地域交流センター」「和白地域交流センター」で料金の支払いができます。
市営渡船や駐輪場も
「市営渡船」の自動券売機や窓口での支払いにも、はやかけんが便利です。市営渡船の各旅客待合所で使えます。
また、駅前を中心に展開されている駐輪場でも、はやかけんが利用可能です。駐輪場での支払いのために小銭を用意する必要がありません。例えば下記の駐輪場で使えます。
今宿駅西自転車駐車場
九大学研都市駅自転車駐車場(東・西)
清流公園自転車駐車場
高宮駅自転車駐車場(西・東)
天神路上自転車駐車場(パルコ北・東・ソラリアステージ前)
唐人町駅自転車駐車場
中洲川端駅路上駐輪場
西新駅自転車駐車場(中央・西・南・北)
博多地下駐輪場
福岡市本庁舎駐輪場
姪浜駅高架下自転車駐車場(西・東)
はやかけんのチャージ方法
チャージしながら使い続けられるはやかけんですが、どのような方法でチャージできるのでしょうか?チャージの仕方について解説します。
現金チャージのみ
はやかけんのチャージに使えるのは「現金」です。ほかのチャージ方法がない点に注意しましょう。現金を用い券売機でチャージする場合には、まず画面左側の「ICカード」を選択します。
次に「現金チャージ」を選び、はやかけんを投入しましょう。1000円・2000円・3000円・4000円・5000円・1万円からチャージする金額を選びます。チャージ金額を入れれば、無事チャージの完了です。
はやかけんマークの付いた券売機のほか、お客様サービスセンターでもチャージできます。また、全国相互利用サービス対象エリアの券売機・チャージ機・バス車載機でもチャージ可能です。
オートチャージ・クレカチャージは未対応
現金チャージのみのはやかけんは、他のチャージ方法に対応していません。そのため、クレカチャージはできないのです。当然、クレカを登録し利用するオートチャージも使えません。
はやかけんのチャージに使えるのは、あくまでも現金のみです。そのため、残高が減ってきたタイミングでその都度チャージをするという使い方がよいでしょう。
まとめ
はやかけんを使えるお店はたくさんあります。身近なコンビニやカフェなどはもちろん、病院や公共施設でも利用可能です。福岡市交通局発行のICカードだからこそ、市が運営している多くの駐車場や駐輪場でも使えます。
クレカチャージには対応していないため、チャージでポイントを貯めるということはできません。しかし、地下鉄の利用金額に応じてポイントが付与されます。
はやかけんへのチャージに使えるポイントは有効期限があるため、失効する前にチャージしましょう。使えるお店やポイントの仕組みを知ることで、はやかけんをよりお得に使えます。