ドットマガジン by ドットマネー

クレジットカード発行会社や国際ブランドの基礎知識。違いと特徴

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2021.12.04
by ドットマネー編集部

使いやすさを左右する7つの国際ブランド

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クレジットカードを発行する際、「国際ブランド」に注目する人は多いはずです。日本国内なら「JCB」、海外全般なら「Visa」、中国なら「銀聯(ぎんれん)」といったように、エリアによって適したブランドが変わります。

国際ブランドとは

クレジットカードの国際ブランドとは「カード決済のシステム」や「ライセンス」をカード発行会社に提供しているブランドを指します。

ここでいう「カード発行会社」とは、クレジットカードを消費者に発行する役割を担う機関(イシュア)のことです。

「三井住友カード株式会社」「三菱UFJニコス株式会社」「楽天カード株式会社」などが該当します。国際ブランドと混同しないように注意しましょう。

≪国際7大ブランド≫

・Visa
・Mastercard
・JCB
・American Express
・Diners Club
・銀聯(ぎんれん)
・Discover

たとえば、Visa提携の三井住友カードを所有している場合「世界中のVisa加盟店」でカード決済が行えます。国際ブランドの加盟店ネットワークは世界規模のため、カードがあれば海外でも不自由なく買い物ができるのです。

世界的に使われるVisa、Mastercard

数ある国際ブランドの中でも、市場占有率がダントツで高いのが「Visa」と「Mastercard」です。Visaは全体の50%以上を占めており、利用可能な国・地域・店舗数では堂々の1位を誇ります。

Visaは1958年にアメリカで発行された「BankAmericard」が前身です。76年に改名し、2000年にはカードの発行枚数が10億を突破しています。海外旅行でアメリカに出かける機会が多い人は、Visaを発行しておくのが安心でしょう。

Mastercardは60年代にアメリカで誕生した国際ブランドで、80年代に中国やソビエト連邦で最初に発行が許可されたペイメントカード(支払い用カード)としても有名です。現在は、市場の20%以上のシェアを獲得しています。

独自のクレジットカードを発行する国際ブランドもありますが、VisaとMastercardではカード発行を行っておらず、カード会社に決済システムのみを提供しています。

日本国内で使いやすいJCB

アメリカ発祥の国際ブランドが多い中で、JCBは唯一の日本生まれです。VisaやMastercardに比べると国際的な知名度やシェア率はそれほど高くありませんが、American Express・Diners Club・Discover・銀聯と提携があり、海外での利便性もまずまずといったところでしょう。

2021年3月末における加盟店数は約3600万店舗で、ハワイやグアム、韓国、台湾など、多くの国と地域で利用が可能です。とりわけ、日本国内での加盟店数が多く、日常の買い物では不便さを感じません。

JCBは、カード会社に決済システムを提供するほかに「アクワイアラー」と「イシュア」の役割を担っています。

アクワイアラー(Acquirer)とは、国際ブランドからライセンスを取得し、加盟店の開拓や管理をする機関のことです。JCBの場合、クレジットカードの発行・国内加盟店の契約・管理をすべて自社で行っています。

国際ブランドの種類をもっと見てみよう

VisaやMastercardに続き、日本での知名度が高い国際ブランドといえば「American Express」と「Diners Club」でしょう。どちらもステイタス性が高く、富裕層向けのイメージが定着しています。

ただ、世界におけるシェア率がそれほど高くはないため、海外旅行ではVisaやMastercardと併用したいところです。

加盟店数が急速に拡大しているブランドといえば「銀聯」でしょう。中国国内の銀行が共同で「中国銀聯」という銀行間の決済運営会社を設立したのが始まりです。発行総枚数は、20年8月の時点で80億枚を突破しています。

中国国内の加盟店は、都市部はもちろん地方部にも及び中国旅行ではストレスなく決済ができるでしょう。日本では、「三井住友カード」と「三菱UFJニコス」などで発行が可能です。

なお、アメリカ発祥の国際ブランド「Discover」は、21年初めの時点で日本では発行できません。相互開放を締結しているJCB及び銀聯の加盟店では決済にDiscoverカードが使えます。

クレジットカードの発行元に注目

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クレジットカードには「国際ブランド」のほかに、カードを発行する「イシュア」と、加盟店を管理する「アクワイアラー」の二つの機関が関連しています。ここでは、イシュアの具体的な役割と発行されるカードの種類について理解を深めましょう。

カード発行と会員管理を行うイシュアとは

イシュアはひと言でいえば、クレジットカードを発行する「カード会社」のことです。利用者と国際ブランドの仲介役といってもよいでしょう。

・カードの審査・発行
・代金の立て替え・請求
・毎月の利用明細の発行
・ポイント制度や各種サービスの提供
・カードの不正利用に対する監視

クレジットカードは「後払い式」の取引であるため、利用者の「信用情報」が重要です。審査で問題がない場合、イシュアは利用者にカードを発行し「信用取引(=利用代金の立て替え)」を行います。

また、利用金額に応じてポイントを付与する「ポイント制度」や旅行保険などの「各種サービス」を用意するのも、イシュアの役目です。

プロパーカードと提携カードの違い

クレジットカードには、「プロパーカード」と「提携カード」の2種類が存在します。

・プロパーカード:国際ブランドやカード会社が直接発行するカード
・提携カード:カード会社が他業種と提携して、独自のサービスを付帯したカード

プロパーカードの代表格には、American Expressの「アメックスカード」や、三菱UFJニコスの「MUFGカード」「NICOSカード」などがあります。

提携カードはカード会社と国際ブランドに加え、「第3の提携会社」が存在するのが特徴です。提携先は、ガソリンスタンド・航空会社・百貨店・コンビニなど多岐にわたります。

プロパーカードのサービスはショッピング補償や盗難補償などの基本的なものが中心ですが、提携カードは提携先による独自のサービスがプラスされているのが特徴です。

ただ、ステイタス性は、プロパーカードに軍配が上がるでしょう。プロパーカードの多くには「ゴールド」や「プラチナ」などの上級カードが存在し、厳しい審査を通過した人にだけに入会資格が与えられます。

主な提携カードの系統

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提携先の店舗やサービスをよく利用する人は、提携カードの発行を検討しましょう。カードは発行元の会社によって、信販系・銀行系・流通系に分けられます。それぞれの特徴とメリットを確認しましょう。

ジャックス、オリコ等 信販系

信販会社が発行するクレジットカードは、一般的に「信販系」と呼ばれます。クレジットカードの中でも歴史が長く、ノウハウや知識をコツコツと積み重ねた「信頼性の高い発行元」が多いのが特徴です。

ステイタス性は銀行系クレジットカードの次に高く、人前でも堂々とカードが使えます。主な発行会社やブランドは「オリコ」「ジャックス」「American Express」などです。

信販系は総じて「ポイント制度」や「付帯サービス」が充実しており、発行会社も複数あるため自分に合った1枚が見つかりやすいのがメリットでしょう。紛失や盗難などのトラブル時の対応も手厚いため、カードを初めて持つ人にもおすすめです。

三菱UFJ、三井住友等 銀行系

「銀行系」は銀行が発行するクレジットカードです。三つの系統ではもっともステイタスが高く、審査基準は厳しい傾向があります。

ゴールドやプラチナにアップグレードが可能なため、人と差をつけたい人にも向いているでしょう。信販系カードと同様に、発行元の信用度も高めです。

代表的なのは「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」の3大メガバンクが発行するカードですが、「ゆうちょ銀行」や「各地の地方銀行」でもクレジットカードを発行しています。

銀行系のメリットは「キャッシュカードとの一体型カード」が発行できる点です。キャッシュカードとクレジットカードを一緒に持ち歩く必要がなくなり、管理がグッとラクになります。同じ系列会社の銀行口座を使うときに、手数料が優遇されるのもメリットでしょう。

セゾン、イオン等 流通系

デパートや量販店などの大手流通会社が発行するカードは「流通系」と呼ばれます。ステイタスはそれほど高くありませんが、ポイント還元率が高く独自の割引サービスがある点が魅力です。

カードの入会条件や審査の難易度は低めで、年収が少ない若年層でも作りやすい傾向があります。年会費がリーズナブルなため、コストをかけたくない人にもぴったりでしょう。

ただ、付帯サービスや補償の充実度が低く、ゴールドカード以上でないと旅行保険が付かないカードも少なくありません。

代表的な流通系カードには、イオンの「イオンカード」やマルイの「エポスカード」、セブン&アイの「セブンカード・プラス」などがあります。

発行元による違い1 支払い方法

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クレジットカードは翌月以降に口座から自動的に金額が引き落とされる「後払い式」です。締め日や引き落とし日はカード会社によって異なるため、自分の都合に合ったところを選びましょう。分割払い時のルールも要チェックです。

締め日や引き落とし日

クレジットカードにおける「締め日」とは、カードの利用額が締め切られる日を指します。締め日はカード会社によって異なり、15日のところもあれば20日に設定されているところもあります。

注意したいのが、カードを利用する店舗によってはタイムラグが発生する点です。締め日が20日の場合、基本は「20日に決済した分」までが請求の対象となります。

しかし、店舗からカード会社への請求処理が行われるまでに時間のズレが生じると、翌月ではなく「翌々月の請求」に金額が反映されるケースがあることも覚えておきましょう。

締め日に利用料金が締め切られた後は、数日後に請求金額が確定します。その後、「引き落とし日(支払い日)」に金融機関の口座から引き落としが行われる流れです。

分割払いや分割払いの手数料

クレジットカードには1回払い・2回払いのほかに、「分割払い」や「リボ払い」があるものも少なくありません。

・分割払い:利用額を複数回に分割して支払う方法
・リボ払い:あらかじめ設定した一定の返済額を、請求額がゼロになるまで手数料とともに支払う方法

分割払いの場合、「分割できる回数」や「手数料」はカード会社によって異なります。たとえば、三井住友カードの分割回数は3~24回で、最高年利は14.75%です。一方、エポスカードの分割回数は3~36回で、分割3回以上には15%の年利がかかります。

リボ払いの手数料もクレジットカード会社によって異なるため、利用予定のある人はあらかじめ確認しておくのがベターでしょう。

発行元による違い2 特典

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クレジットカード選びにおいて、多くの人が重視するのが「特典」です。どんな特典があるかは、カードの発行元に大きく左右されます。ポイントを貯めるのが目的の人は、「還元率」や「有効期限」もしっかりチェックしておきましょう。

ポイント還元率や交換先、有効期限が違う

クレジットカード会社には、独自のポイント還元システムがあります。利用金額に応じてポイントが付与され、貯まったポイントは商品や他社ポイントに交換できる仕組みです。

クレジットカードの平均的な標準還元率は0.5%前後で、1%を超えると「高還元率」の部類になります。還元率は「カード会社」「カードの種類」「利用シーン」などによって異なるため、利用規約を確認しましょう。

ポイントの有効期限は、「無期限」「有効期限あり」「条件クリアで有効期限が延長」の3パターンに大別されます。

「地道に貯めて大きく使いたい」という人は、ポイントに期限がないカードを選ぶのが賢明です。そのほか、ポイントの交換先や交換に必要な最低ポイント数も、チェックしておきましょう。

マイルが貯められるクレジットカードもある

通常のカード利用ではカード会社独自のポイントが貯まりますが、「航空会社のマイル」が貯まるカードも存在します。カード会社が航空会社と提携したカードで、一般的に「マイル系」または「航空系」と呼ばれるものです。

マイルはフライトで獲得するのが王道ですが、年に数回しか旅行に行く機会がない人はなかなか貯まらないのが実情でしょう。マイル系カードを使えば、普段のショッピングでも効率よくマイルが稼げます。

マイル系は旅行関連のサービスや特典が充実している傾向があり、旅好きには欠かせない1枚です。カード発行にあたり、航空会社の「マイレージプログラム」への入会が必要となります。

なお、普段公共交通機関を使って移動することの多い人は、「交通機関の利用」でポイントが貯まる「交通系クレジットカード」を利用するのも一つです。

割引優待や付帯する保険などをチェック

クレジットカードには、さまざまな特典や優待が付帯しています。カードの発行元によって内容が大きく異なるため、複数のカード会社を比較しましょう。代表的な特典には、以下のようなものがあります。

・国内・海外旅行保険
・旅行関連サービス(空港ラウンジサービス・手荷物サービスなど)
・ポイント還元率アップの特典(特約店・ポイントモールなど)
・ショッピング・グルメの割引優待
・チケット・エンターテインメント割引優待
・コンシェルジュサービス

基本的に、カードランクが上がれば上がるほど付帯する特典は多くなります。「利用したい特典があまりない」という人は、年会費無料の「普通カード」で十分でしょう。

迷ったらこれ、おすすめのカード3選

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カードの発行元だけでも多くのジャンルがあるため、「どのカードが便利でお得なのか?」と迷ってしまう人は多いでしょう。

普段の生活で利用するなら、「ポイント還元率の高さ」と「年会費の安さ」は必ずチェックしたいところです。数あるカードの中でも、コスパの高いおすすめカードを紹介しましょう。

年会費無料で1%以上還元 JCB CARD W

JCBが発行する39歳以下限定のクレジットカードです。39歳までに申し込めば、翌年以降も年会費はかかりません。

JCBのポイント制度「Oki Dokiプログラム」では利用金額1000円(税込)につき1ポイント(還元率0.5%)が付与されますが、本カードはポイントが常に2倍以上貯まるのが特徴です。たとえば、「JCBオリジナルシリーズパートナー」である「セブン-イレブン」では、Oki Dokiポイントが3倍貯まります

本カードは、JCBが発行する「JCBオリジナルシリーズ」の一つです。シリーズ内のカードをすでに持っている場合は申し込みができない点に注意しましょう。

高いポイント還元率、年会費無料のJCB カード W!|クレジットカードのお申し込みなら、JCBカード

高還元でポイント対象項目が幅広い リクルートカード

「株式会社ジェーシービー」「三菱UFJニコス株式会社」「株式会社リクルートホールディングス」が提携して発行するカードです。国際ブランドはJCB・Visa・Mastercardから選択ができ、いずれも年会費はかかりません

標準還元率は1.2%で、年会費無料のカードの中ではトップクラスです。さらに、「じゃらん」「ホットペーパーグルメ」「ポンパレモール」などのリクルート関連サービスでは、還元率が最大4.2%までアップします。賢く使えば、ポイントがすぐに貯まるでしょう。

カードの国際ブランドによっても異なりますが、モバイルSuicaや楽天Edyなどへの「電子マネーチャージ」も一定金額までポイント付与対象です。電子マネーへのチャージはポイント付与対象外のカードも多いため、これは大きな魅力といえるでしょう。

公共料金や固定電話、新聞購読料の支払いを1枚のカードにまとめれば、毎月コンスタントにポイントが獲得できるはずです。

【リクルートカード(Recruit Card)】新規入会+ご利用でポイントプレゼント

便利な電子マネーと一体型 ビックカメラSuicaカード

JR東日本の子会社「株式会社ビューカード」が発行する「ビューカード」の一つで、ビックカメラの「ビックポイント機能」とJR東日本の「Suica機能」が一体化しているのが特徴です。

通常のショッピングでは、実質1%相当(ビックポイント0.5%+JRE POINT0.5%)が積算されますが、クレジットカードチャージをしたSuicaを使ってビックカメラで買い物をすると、計11.5%(ビックポイント10%+JRE POINTの1.5%)が貯まります。

JRE POINTは「1ポイント=1円」としてSuicaにチャージできるほか、「1000ポイント→1000ビックポイント」に交換が可能です。

ブランドはJCBとVisaの2種類から選べます。524円(税込)というリーズナブルな年会費にも注目しましょう。初年度は無料で、2年目以降も前年度の利用が1回以上あれば無料です。

ビックカメラSuicaカード:ビューカード

まとめ

クレジットカードを発行する際、「入会キャンペーンがお得だから」「TVのCMでよく見かけるから」といった理由でカードを選んでいませんか?

クレジットカードは国際ブランドが違えば利用に適したエリアが変わり、カード会社が変われば特典やポイントの付与率、ステイタスなどが違ってきます。複数を比較しながら、自分のライフスタイルに合った1枚を選びましょう。

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