- ゴールドカードの特徴
- 高いステータス性を示せるカード
- 年会費無料から数万円のカードまでさまざま
- 一般カードより限度額が高い
- 安心や優越感がメリット
- 旅行中のケガや購入商品の破損などの補償
- 医療相談サービス
- 空港ラウンジの利用が無料
- プライオリティ・パスの会費が無料
- ゴールドカードは必要?必要ない?
- 利用金額が高い、旅行好きの人におすすめ
- よく使う店舗提携のカードはポイントでお得
- ステータスが気になり始める30代から持つ
- ゴールドカードへの入会は難しい?
- インビテーション制のカードとは
- アップグレード、ダウングレードする場合
- 人目を気にせず使える定番ゴールドカード
- 三井住友ゴールドカード
- 三井住友カード プライムゴールド
- MUFGカード ゴールド
- JCBゴールド
- 圧倒的コストパフォーマンスを誇るカード
- Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD
- NTT グループカードゴールド
- ミライノカード GOLD
- インビテーションによる入会で年会費無料
- エポスゴールドカード
- イオンゴールドカード
- 利用するサービスによって超お得
- dカード GOLD
- au PAY ゴールドカード
- 楽天ゴールドカード
- Amazon Mastercard ゴールド
- 都心での移動が多いビジネスパーソンに
- ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード)
- ビューゴールドプラスカード
- 旅行保険やラウンジの特典が充実
- アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード
- TRUST CLUB ゴールドカード
- 楽天プレミアムカード
- セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
- ダイナースクラブカード
- 100円=1マイル以上の高還元率カード
- CLUB-Aゴールドカード
- ANA VISA ワイドゴールドカード
- デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
- まとめ
ゴールドカードの特徴
ゴールドカードは、ハイクラスのカードに見合った特徴を持っています。一般カードよりも高いステータスを持ち、年会費や限度額も一般カードとは異なる傾向です。
高いステータス性を示せるカード
ゴールドカードは、一般カードとは異なる審査基準で発行されるカードです。収入や年齢、信用情報機関に登録された情報をもとに審査が行われ、発行に至ります。
信用情報機関とは、カード申し込み者のこれまでの利用実績(クレジットヒストリー)やローン状況などを記録し、審査の際にカード会社に提示する機関です。カード会社は信用情報機関の情報をもとに、過去に延滞や立て替えなどの履歴をチェックします。
ゴールドカードは一般カードよりも審査が厳しく、その分ステータスも高いのが特徴です。ほかの人よりもランクの高いカードを持ちたいと考えるなら、まずはゴールドカードを検討しましょう。
なお、「ゴールドカード」は一般的な名称ですが、会社によっては別の名前がついていることがあります。一般カードよりワンランクステータスが高いカードの中には、名称が異なっても「ゴールドカードと同程度のサービスが受けられるもの」があると覚えておきましょう。
年会費無料から数万円のカードまでさまざま
ゴールドカードの年会費は、基本的に一般カードより高く設定されています。付帯サービスやステータスによって異なり、高いものでは数万円です。
1万円前後の料金設定が多いですが、どの程度のステータスを求めるかで合うカードも変わってきます。年会費が高いほど付帯サービスの価値が高いとは限りませんが、会費が高い分何らかのメリットは得られるでしょう。
「招待特典」などで、ゴールドカードでも年会費無料としているカードもあります。年会費にこだわる場合は、会費が安く付帯サービスも充実したゴールドカードを選びましょう。
一般カードより限度額が高い
限度額を高く設定したいと考える場合、ゴールドカードが選択肢に上がってきます。一般カードでは限度額が10~80万円程度ですが、ゴールドカードの場合は50~200万円程度が主流です。
必ずしもゴールドカードの限度額が高いとは限りませんが、100万円以上の買い物を1枚の一般カードで済ませるのは難しいでしょう。
高額な商品を購入することが多い人や、数カ月の利用料金が100万円を超える場合には、ゴールドカードが役立ちます。もちろん、日常シーンでも海外旅行や大人数での飲み会の予約など、限度額に余裕がある方が便利でしょう。
ただし、利用限度額は年収や職業など、審査によって決まるため必ず最大まで使えるわけではありません。なお、ゴールドカードであっても、利用限度額を下限まで下げることはできます。下げる場合はカード会社への電話で済むことが多く、下げたからといって信用情報に影響はありません。
安心や優越感がメリット
ゴールドカードの主なメリットは、付帯サービスの魅力です。保険やショッピング補償だけでなく、旅行好きにうれしいサービスもそろっています。カードごとに内容が異なるため、自分が発行したいカードの詳細をチェックしておきましょう。
旅行中のケガや購入商品の破損などの補償
ゴールドカードに付帯する旅行傷害保険は、一般カードよりも「最大補償額」が高く設定されています。死亡事故だけでなく、急な病気やケガに対応する保険も付帯しているのが特徴です。
海外で病気やケガの治療を行うと高額な医療費が請求されることが多いですが、自動付帯の保険なら請求するだけで後日返金されます。
旅行だけでなく、カードショッピングの際に役立つ「ショッピング保険」も多くのゴールドカードに付帯しています。購入から指定の期間内に何らかのトラブルで商品が破損・盗難に遭ってしまったときに補償を受けられるサービスです。
医療相談サービス
医療相談サービスは、病院に行くか迷う程度の体調不良や夜間のトラブルに対応してくれるサービスです。対象のカードは限定されていますが、「三井住友ゴールドカード」や「JCBゴールドカード」などに付帯しています。
忙しく病院に行く時間が取れないときでも、専用の窓口で医師・看護師が対応してくれるのが特徴です。電話での健康相談が主ですが、カードによっては郵送で検査を行うタイプもあります。
診断ではなく、あくまでもアドバイスにとどまりますが「子どもが急に体調が悪くなった」などの突発的な事態に頼れる存在です。
空港ラウンジの利用が無料
多くのゴールドカードには、一般カードではあまり見ない「空港ラウンジ利用サービス」が付帯しています。
カードを見せるだけで、「提携の航空会社のラウンジ」や「カード会社が運営するラウンジ」を無料で利用できるのがメリットです。主に国内の主要空港で利用できるサービスですが、カードによっては海外ラウンジも対象となっています。
ラウンジにはソファーやテーブルがあり、ドリンクサービスなどの利用も可能です。新聞や雑誌を置いているところも多く、出発や帰国後のひとときをゆったりと過ごせます。
プライオリティ・パスの会費が無料
「プライオリティ・パス」は1992年に生まれた、世界各国にある対象の空港ラウンジ(1300カ所以上)が気軽に利用できるサービスです。
プランが3タイプあり、年会費とラウンジ利用料金(本人・同伴者それぞれ)を支払います。都度32米ドルのラウンジ利用料金を支払う「スタンダード」は、年会費99米ドルと比較的リーズナブルな料金設定です。
年間10回のラウンジ無料利用権がついた「スタンダード・プラス」は、年会費299米ドル・利用料金は都度32米ドルです。最高ランクの「プレステージ」は年会費429米ドルですが、会員本人のラウンジがいつでも無料で利用できます。
カードによって付帯するランクは異なりますが、プライオリティ・パスの特典のついたゴールドカードを保有するだけで年会費は基本無料です。
ゴールドカードは必要?必要ない?
ゴールドカードが必要なのか必要ないかは、それぞれのライフスタイルや環境によって変化します。年会費が高くても、場合によっては一般カードよりお得です。申し込み資格があるなら、自分の目的に合うゴールドカードを検討してみましょう。
利用金額が高い、旅行好きの人におすすめ
クレジットカードの利用金額が多い人は、ゴールドカードに向いています。限度額アップだけでなく、利用実績に合わせた特典も用意されているためです。
たとえば、年間100万円を超える利用金額の場合、各カード会社の特典で「カタログギフト」や「ボーナスポイント」の対象となることもあります。
そのほか、旅行向けの付帯サービスが充実しているのも特徴です。ラウンジ利用サービスや旅行保険などが付帯しており、旅行が多いほどゴールドカードならではのサービスを利用する機会も増えるでしょう。
よく使う店舗提携のカードはポイントでお得
ゴールドカードは一般カードよりもポイント還元率が高くなっていることが多く、利用する機会が多いほどお得です。たとえば「dカード」や「エムアイカード」などは、一般カードよりも提携サービス利用時のポイントが高く設定されています。
dカードゴールドならドコモのスマホ料金など支払いでポイント付与数がアップし、エムアイプラスゴールドカードなら三越伊勢丹グループでの買い物が有利です。
逆にいうと、ほとんど利用しない店舗と提携しているゴールドカードを所有していてもメリットはほとんどありません。利用金額自体が少ない場合も、得られるポイントは少額です。
付帯サービスやポイントアップ制度をうまく活用できるか、年会費の元が取れるのかをシミュレーションしてから発行の検討をしてみましょう。
ステータスが気になり始める30代から持つ
30~40代になると、後輩や仕事関係の仲間の前で体裁を保つ必要も出てきます。旅行の機会も増え、海外でカードを使うこともあるはずです。
クレジットカードの「ステータス」は、簡単に自分の身分を証明してくれます。ゴールドカードを持っているだけで、ハイクラスのカードを発行できる収入や職業であることがわかるのです。
ゴールドカードは年会費が高い印象もあり、「高額な年会費を支払える余裕のある人だ」と周囲が判断する材料になります。
自分から見せる機会は少ないとしても、カード払いの機会は多いでしょう。周囲に信頼してもらうためにも、ゴールドカードは必要になってきます。
ゴールドカードへの入会は難しい?
ゴールドカードの入会は難しいともいわれますが、実際はどうなのでしょうか?招待制、申し込み制などカードの入会方法によっても変化します。まずは、申し込み基準である年齢や収入の状況を満たしているか、確認しましょう。
インビテーション制のカードとは
ゴールドカードを含むハイクラスカードには、「インビテーション制」を導入しているカード会社があります。インビテーションの意味は「招待」です。
利用実績など、カード会社独自の条件を満たすとゴールドカードの入会案内が届きます。招待制のカードは、ある程度入会のハードルも高くなるでしょう。
ただし、いったん招待されれば「信用に足る利用実績を持った人である」と認められていることにもなり、審査をスムーズに通過できます。
近年では若い世代向けや、厳しい条件を設けていないゴールドカードも増えています。さらに上のプラチナカードやブラックカードが増えていることもあり、昔に比べると入会しやすいはずです。「招待制もあるが、自己申し込みも可能」といったカードもあります。
アップグレード、ダウングレードする場合
最初からゴールドカードに申し込むのではなく、一般カードを利用してから「アップグレード」を行う方法もあります。
利用実績や延滞の有無など事前情報があり、カード会社としても判断がしやすいはずです。アップグレード時にも審査はありますが、延滞などのなく利用額もある程度積み重ねている「印象のよい利用」を続けていると、審査に通りやすくなります。
ゴールドカードを作ってみて、合わなかった場合は「ダウングレード」も可能です。ただし、アップグレード・ダウングレードの際はカード番号や有効期限が変わります。引き落とし用カードとして設定している継続利用のサービスは、番号の変更などを行いましょう。
人目を気にせず使える定番ゴールドカード
銀行系のカード会社や国際ブランド発行のクレジットカードは、ブランド力に安定感がありメインカードとしてもおすすめです。1枚持っておきたい定番カードを紹介しましょう。
三井住友ゴールドカード
三井住友ゴールドカードは、満30歳以上で本人に安定した継続収入がある場合に発行できます。年齢制限や収入の審査などがあり、ある程度の社会的身分を証明できるカードといってよいでしょう。
年会費は1万1000円(税込)ですが、インターネットから申し込むと初年度年会費が無料になります。家族カードも1枚目は無料です。
最大5000万円までの海外・国内旅行傷害保険と、購入商品のトラブルを年間300万円まで補償する「お買物安心保険」がついています。空港ラウンジサービスや、ゴールドカード会員専用受付ダイヤルの利用も可能です。
三井住友カード プライムゴールド
満20〜30歳未満限定の「三井住友カード プライムゴールド」は、比較的発行しやすいゴールドカードです。
本人に安定継続収入は求められますが、30歳になると「三井住友ゴールドカード」に切り替わるため、30歳以降もゴールドカードを利用するための前準備と考えてもよいでしょう。
年会費は5500円(税込)と、若い世代向けにリーズナブルな設定です。海外・国内旅行傷害保険やお買物安心保険など、付帯サービスはゴールドカードと同様になっています。
若いうちにゴールドカードを発行する資格を得ている人は、年会費がお得な世代限定カードを検討しましょう。
MUFGカード ゴールド
三菱UFJニコスが発行する「MUFGカード ゴールド」は、年会費2095円(税込)とリーズナブルな会費が特徴のカードです。ポイントプログラムは「グローバルポイント」で、「1000円につき1ポイント」が貯まります。
自分で指定する記念月にポイント還元が1.5倍にアップする「アニバーサリーポイント」や、お得にネットショッピングができる「POINT名人.com」など、ポイントが貯めやすいサービスも充実です。
三菱UFJグループのカードでもあり、三菱UFJ銀行の利用者はさらにお得になります。支払口座を三菱UFJ銀行口座に指定すると、銀行ATM手数料や提携コンビニATM手数料が無料です。
MUFGカード ゴールド|クレジットカードなら三菱UFJニコス
JCBゴールド
JCBカードには、招待制の「JCBゴールド・ザ・プレミア」や「JCBザ・クラス」などのハイランクカードがあります。
JCBゴールドを利用し、一定の基準を満たすとさらにランクの高いカードへのグレードアップも可能です。ゴールドカードよりもランクの高いカードを発行したい場合の前準備として、JCBゴールドを発行するのもよいでしょう。
JCBゴールドは20歳以上で安定継続収入があると、申し込みができます。年会費は1万1000円(税込)です。海外でのショッピング利用でポイント2倍や、海外・国内旅行傷害保険なども付帯しています。
ゴールドカードなら、【JCB ORIGINAL SERIES】JCBゴールド
圧倒的コストパフォーマンスを誇るカード
年会費がリーズナブルで、ポイント還元率も高いゴールドカードなら無理せず保有できます。年会費やポイント還元率を重視するなら、検討してみましょう。
Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD
ポイント還元率で選ぶなら、オリコが発行する「Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD」がぴったりです。入会後6カ月は還元率が2%となり、それ以降も1%と安定したポイント還元が得られます。
ネットショッピングが多い人にも向いており、オリコが運営するネットショッピングモール「オリコモール」を経由すると、ボーナスポイントが付与されるのも特徴です。
たとえば、オリコモールからAmazonを利用すると、オリコモールでもらえる0.5%の還元に加えて対象ショップの「特別加算ポイント」が1%追加されます。通常のポイント還元1%を足すと、合計2.5%が還元される仕組みです。
電子マネーやスマホ決済でも還元があり、付帯のiD・QUICPayでは0.5%、Apple Payの利用で0.5%が還元されます。年会費は1986円(税込)となっており、コスパの高い1枚です。
ゴールドカードはOrico Card THE POINT PREMIUM GOLD(オリコカード ザ ポイント プレミア
NTT グループカードゴールド
ゴールドカードでありながら年会費5500円(税込)と、利用しやすい料金設定が特徴です。さらに、年間の利用実績が100万円を超えると、翌年度の年会費が無料になります。家族カードを発行する場合、年間150万円以上の利用で本会員と家族カード1枚の計2枚分の年会費が無料です。
ゴールドカード限定の優待サービス「クラブオフ」は、宿泊施設・レストラン・ショッピングなどが最大90%オフで利用できます。
そのほか、NTTカード会員サイト「MyLink」の会員でインターネットからカードを利用して旅行代金を支払った場合のキャンセル補償も特徴です。
急なケガや病気などでキャンセルとなった場合、「ネット予約キャンセル安心補償サービス」により、キャンセル料を負担してもらえます。
ミライノカード GOLD
住信SBIネット銀行のゴールドカード「ミライノカード GOLD」も、年会費とポイント還元率のバランスが取れています。年会費は3300円(税込)で、ポイント還元率は1%です。
年間100万円以上の利用があると、次年度年会費が無料となります。JCBと提携し、空港ラウンジサービスや海外・国内旅行傷害保険など旅に役立つ付帯サービスも充実の内容です。
もちろん、住信SBIネット銀行を使う人にもメリットがあります。ATM利用や振込の無料回数がアップする「スマートプログラム」が2ランクアップするのが魅力です。
そのほか、カードローンの利率も下がります。独自性のあるサービスとして、2021年2月から破損等に備える「スマホ保険」が付帯するのも特徴です。
ミライノ カード GOLD|クレジットカードのミライノ カード
インビテーションによる入会で年会費無料
インビテーション制を導入しているカードは、入会特典として年会費が無料となることがあります。年会費無料のままで、ワンランク上の特典が利用できるお得なゴールドカードを紹介しましょう。
エポスゴールドカード
エポスゴールドカードは「プラチナ・ゴールドカードを持った家族からの紹介」か、エポス一般カードの利用実績などにより「カード会社」からの招待があります。
招待がなくても年間の利用額がある程度あれば申し込めますが、招待制でない場合、初年度は5000円(税込)、2年目以降は利用額に応じて年会費の有無が決まるため招待の方がお得です。招待によりカード発行をした場合は、年会費が永年無料で使えます。
エポスゴールドカードはポイント有効期限が無期限となり、三つのショップやサービスを選んでポイントアップできる「ポイントアップショップ」にも登録可能です。スーパーやコンビニなど身近なお店も対象で、登録したショップ(サービス)ではポイントが3倍付与されます。
さらに、年間の利用額に応じてボーナスポイントが獲得でき、50万円以上で2500ポイント、100万円以上なら1万ポイントです。対象の国内外空港ラウンジが無料で利用でき、海外旅行傷害保険も最大1000万円にアップするなど旅行時にも役立つでしょう。
イオンゴールドカード
イオンカードにもゴールドカードがあり、一般カードで年間100万円以上の利用を目安に発行されます。一定の基準を満たした会員のみ発行できるため、年会費は無料です。
ゴールドカード保有者は、一部イオン店内にある「イオンラウンジ」が利用できます。買い物の途中にゆっくりくつろぎたいときは、ドリンクサービスを利用してみましょう。
イオンカードで購入した商品の破損・盗難に備える「ショッピングセーフティ保険」が年間300万円まで付帯し、海外・国内旅行傷害保険も利用できるなど付帯サービスも魅力的です。
利用するサービスによって超お得
利用する携帯会社やネットショッピング、店舗によってはポイント還元率が大幅に跳ね上がるカードがあります。まずは、利用するサービスと提携しているゴールドカードを検討しましょう。特に使いやすく還元率の高いカードを紹介します。
dカード GOLD
dカード GOLDは、ドコモを利用している場合にポイント還元率が跳ね上がります。通常のカードの還元率は1%で一般カードと同じですが、ドコモのケータイ料金などを支払う際には「1000円(税抜)につき100ポイント」と10%の還元です。
ドコモの電話料金だけでなく、「ドコモ光」の料金も対象となっています。スマホ利用で5000円、ドコモ光4000円としても月900ポイントの還元です。
1年間では、1万800ポイントになります。dカード GOLDの年会費は1万1000円(税込)のため、ドコモ料金のポイント還元だけでも年会費分がほぼ戻ってくる計算になります。
なお、10%の還元は、「ゴールドカードの登録電話番号として登録している端末」のみです。家族でドコモのスマホを使っている場合、「家族カード」を発行すれば登録した家族の端末もサービス適用となります。家族カードは1枚目が年会費無料、2枚目以降は1000円(税抜)です。
au PAY ゴールドカード
普段、QRコード支払いで「au PAY」を使っているなら、「au PAY ゴールドカード」が有利です。au PAYにはクレジットカードからチャージができます。au PAYカードからの残高チャージで1%、au PAYの利用で0.5%の「Pontaポイント」が還元され、現金チャージよりお得です。
通常のカード利用は100円(税込)につき1ポイントですが、auキャリアを利用しているなら、利用料金の支払いでさらにPontaポイントが還元されます。
20年3月25日までの旧プランを利用:利用料金1000円(税込)につき最大100ポイント
20年3月26日からの新プランを利用:利用料金の支払額に応じて最大800ポイント
年会費1万1000円(税込)も、au PAYやauの利用を積極的に行っているのであれば高くはありません。そのほか、総合ショッピングサイト「au PAYマーケット」の1000円クーポンが毎月もらえるうれしい特典もあります。
楽天ゴールドカード
楽天ゴールドカードは、楽天カードよりも付帯サービスがワンランクアップしています。海外38カ所のトラベルデスクが利用できたり、国内・対象の海外空港ラウンジが年2回無料で利用できたりするなど、旅行に重宝する1枚です。
年会費2200円(税込)と、ゴールドカードにしては格安の料金設定も魅力でしょう。楽天サービスを利用しているなら、さらにお得です。
通常のカード利用では100円につき1ポイントのところ、「楽天市場」で楽天ゴールドカードを使うとポイントが2倍にアップします。もともと+4倍ポイントに設定されていましたが、21年4月から+2倍と「一般カードと同様の還元率」となる予定です。
ただ、楽天市場では、楽天市場アプリの利用や楽天モバイルの契約などサービスをフルに使うと、「スーパーポイントアッププログラム(SPU)」により最大14倍までポイント還元率が上がります。
楽天ゴールドカード 国内旅行を楽しむ方におすすめの1枚|楽天カード
Amazon Mastercard ゴールド
Amazonで買い物をすることが多い人には、Amazonが提携するゴールドカードがおすすめです。カードを発行するだけで、年会費4900円(税込)のAmazonプライムが無料になります。
Amazonプライムでは、通販の日時指定や「お急ぎ便」の利用などが可能です。Amazonプライム会員限定の商品も販売されています。ポイント還元率も高く、Amazonでの利用なら「2.5%」還元、それ以外のショッピングも「1%」です。
年会費は1万1000円(税込)ですが、Web明細の利用や毎月定額のリボ払いサービス「マイ・ペイすリボ」の利用で、最大6600円が割引になります。
Amazon Mastercardのお申込み|クレジットカードの三井住友VISAカード
都心での移動が多いビジネスパーソンに
交通機関の利用が多いなら、交通機関と提携したゴールドカードが最適です。交通系電子マネーのチャージや、定期券の購入時にも高いポイント還元率が期待できるでしょう。
ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード)
東京メトロを利用する人や、ANAマイルを貯めている人に最適なのが「ソラチカゴールドカード」です。東京メトロの利用では、「メトロポイント」が貯まります。
ショッピングでは「Oki Dokiポイント」が「1000円につき1ポイント」貯まり、飛行機に乗るときは「ANAマイル」が貯まるなど3種類のポイントが貯められるのが特徴です。
一般カードの場合、メトロポイントは1乗車につき5〜15ポイントの還元ですが、ゴールドカードなら「20〜40ポイント」と高い還元率になります。
ANAのフライトマイルボーナスも一般カード10%のところ「25%」となり、年会費は1万5400円(税込)ですが元が取りやすいでしょう。海外旅行傷害保険も最大1億円と、旅行が多い人も使いやすくなっています。
ビューゴールドプラスカード
「Suica」が一体化したビューゴールドプラスカードは、1年間の利用実績が100万円を超える人に最適なカードです。100万円を超えると、利用特典としてJRE POINTが5000円分もらえます。
年間100万円は月83334円相当となり、定期券・公共料金・携帯料金など固定費をまとめると無理のある金額ではありません。
また、「ビューゴールドボーナス」として、年間70万円以上にはボーナスポイントが付与されます。70万円で1500ポイント、100万円で2000ポイントと加算され、200万円以上利用すると最大1万500ポイントものボーナスが得られるのです。
年会費は1万1000円(税込)ですが、年間の利用金額によってはボーナスポイントだけで十分年会費分が戻ってきます。東京八重洲口にある「ビューゴールドラウンジ」を無料で利用できるのも魅力です。
旅行保険やラウンジの特典が充実
旅行や出張に役立つのが、旅行保険と空港ラウンジの利用権です。魅力的な付帯サービスを備えたゴールドカードを見ていきましょう。
アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード
アメックスのゴールドカードは年会費3万1900円(税込)とやや高めですが、豪華なサービスが付帯しています。
海外空港ラウンジを利用できる通常99米ドルのプライオリティパス(スタンダード会員)が、年会費無料で申込み可能です。ラウンジ利用料32米ドルも、年2回まで無料となります。
さらに最大1億円の海外旅行傷害保険が付帯し、海外旅行が多い人にも最適です。海外旅行先でも日本語サポートが受けられる「オーバーシーズ・アシスト」も利用できます。出発・帰国時にスーツケース1個を無料で宅配してくれる「手荷物無料宅配サービス」も便利です。
本カードでは、家族カードが1枚まで無料で発行できます。家族カードでも最大5000万円の海外旅行傷害保険が付帯するなど、本会員に準じたサービスが利用可能です。
TRUST CLUB ゴールドカード
「TRUST CLUB ゴールドカード」は、世界148カ国・1300カ所以上のラウンジが利用できるプライオリティパスに年会費無料で登録できます。帰国時に手荷物宅配サービスが利用できるのも特徴です。
カード年会費は1万3200円(税込)となっており、通常99米ドル年会費がかかるプライオリティパス(スタンダード会員)を利用できるだけでもお得です。
ポイント還元率も高めで、ショッピング利用では「100円につき3ポイント」が貯まります。年間の利用額に応じてボーナスポイントもあり、50万円以上で2500ポイント、100万円以上で6000ポイントと高還元です。
TRUST CLUB ゴールドカード | カードラインナップ | クレジットカードなら三井住友トラストクラブ
楽天プレミアムカード
楽天カードには4種類のカードがありますが、招待制のブラックカードの次にランクが高いのが「楽天プレミアムカード」となります。
年会費は1万1000円(税込)ですが、通常に申し込むと年会費429米ドルかかるプライオリティパスの「プレステージ」会員が、無料で付帯するのが特徴です。
楽天サービスの利用時にもメリットがあり、楽天市場のカード決済ではポイントが最大5倍になります。プレミアムカードでは、さらに「選べるサービス」がセットできるのが魅力です。
楽天市場コース・トラベルコース・エンタメコースの中から一つ選ぶと、該当するコースのサービスでポイントがプラス1倍になります。楽天市場コースを選ぶと、最大でポイント「6倍」になるということです。
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
年会費を抑えたい人にぴったりなのが、セゾンとアメックスが提携して作られた、「セゾンゴールドアメックスカード」です。
初年度年会費無料で2年目以降も1万1000円(税込)と、ゴールドカードの中では比較的リーズナブルな設定になっています。
ただし、プライオリティパスを利用するには、年会費に1万1000円の追加が必要です。利用できるランクは年会費429米ドルの「プレステージ」となっており、追加料金を支払っても通常に申し込むよりお得な設定になっています。
手荷物無料宅配サービスも利用でき、海外・国内旅行傷害保険は最大5000万円まで自動付帯です。家族の事故も対象になるなど範囲が広いのも特徴でしょう。
【公式】セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カード|クレジットカードはセゾンカード
ダイナースクラブカード
「ダイナースクラブカード」は、ダイナースの加盟店で利用できるクレジットカードです。JCBと提携し、日本国内では多くのJCB加盟店でも利用できます。
加盟店数をカバーするため、ダイナースクラブカード保有者はMastercardブランドの「ダイナースクラブコンパニオンカード」を年会費無料で発行できます。
ダイナース・JCB・Mastercardのブランドがそろっていれば、日本国内の多くの店舗で利用できるはずです。ダイナースでは独自の優待サービスにより、国内・海外1000カ所以上の空港ラウンジも無料で利用できます。
海外旅行保険も最高1億(利用付帯5000万・自動付帯5000万)、国内旅行保険も最大1億円まで付帯し、オールマイティに使えるでしょう。年会費は2万4200円(税込)となっており、限度額が一律に決まっていないのも特徴です。
100円=1マイル以上の高還元率カード
飛行機に乗る機会が多く、マイルを貯めているなら航空会社のゴールドカードがおすすめです。一般カードに比べて、還元率が大幅にアップします。その中でも、マイル還元率が高いカードを紹介しましょう。
CLUB-Aゴールドカード
一般カードに比べて、マイル還元率が高く設定されている「CLUB-Aゴールドカード」は、無理なくJALマイルを貯められます。
一般カードでは入会後の初回搭乗ボーナスや毎年初回搭乗ボーナスが1000マイルとなっていますが、CLUB-Aゴールドカードなら入会後初回搭乗は「5000マイル」、毎年初回搭乗は「2000マイル」です。
フライトごとにもらえるボーナスマイルも、一般カードが10%のところ「25%」にアップしています。また、年会費3300円(税込)でショッピングマイルが2倍貯まる「ショッピングマイル・プレミアム」が、無料で付帯しているのも特徴です。
年会費は1万7600円(税込)ですが、利用金額やフライトの頻度によっては一般カードよりもお得に使えるでしょう。
CLUB-Aゴールドカード (カードの種類) - JALカード
ANA VISA ワイドゴールドカード
ANAマイルを貯めたいなら、入会・継続ボーナスが2000ポイントずつもらえる「ANA VISA ワイドゴールドカード」を検討しましょう。
年会費は1万5400円(税込)ですが、Web明細やリボ払いサービス「マイ・ペイすリボ」の利用で年会費が最大約5000円割引になります。
ショッピングでポイントを貯めると「200円につき1ポイント」の「Vポイント」が貯まり、ANAマイルに換算すると2マイル相当です。毎回の搭乗ボーナスも25%と高く、フライトの機会が多いほどマイルが貯まります。
ANA ワイドゴールドカード|クレジットカードの三井住友VISAカード
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
デルタ航空の「スカイマイル」を貯めたいなら、アメックスと提携した「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」が最適です。
入会後1年間はデルタ航空の上級会員資格「ゴールドメダリオン」の資格が付与され、優先搭乗・チェックインなどさまざまなサービスが受けられます。2年目以降も150万円以上の利用実績で、資格の継続も可能です。
マイル還元はショッピング利用「100円につき1マイル」ですが、デルタ航空のサービスにカード払いを利用すると3倍のマイルが還元されます。
年会費は2万8600円(税込)ですが、家族カード1万3200円(税込)相当が1枚無料となっており、家族でマイルを貯められるのも特徴です。
まとめ
ゴールドカードは、付帯サービスや基本機能が一般カードに比べて充実しています。年会費が安いものもあり、カードによっては20代から気軽に申し込めるでしょう。
付帯サービスの使い道や年間の利用金額によっては、一般カードよりも使い勝手がよいはずです。自分にゴールドカードが必要なのかは、普段の利用頻度から見極めましょう。