クレジットカードの締め日とは
期間中の取引の合計を集計する日を「締め日」といいます。クレジットカードの場合、締め日でカード利用額を締め切り、「支払い日」に利用者の銀行口座から請求額を引き落とすのが一般的です。締め日や支払い日は、カード会社ごとに異なります。
ビューカードの締め日と支払い日の関係
「ビューカード(VIEW CARD)」はJR東日本グループの「ビューカード株式会社」が発行するクレジットカードブランドです。「Suica」や「Suica定期券」が付帯できるのが特徴で、買い物も通勤・通学も1枚のカードでまかなえます。
ビューカードの締め日や支払い日はいつに設定されているのでしょうか?
・締め日:毎月月末(1日~月末分の利用金額を集計)
・利用代金明細書:利用月の翌月20日頃送付
・支払い日:利用月翌々月4日
ビューカードはSuicaを便利に使えるJR東日本グループのクレジットカード
休日でも締め日は変わらない
締め日が土日・祝日に重なった場合でも、日にちの変更は行われません。毎月同じ日にカード利用額の集計が行われます。
一方で、支払い日は金融機関の営業状況に左右されます。ビューカードの場合、土日・祝日・年末年始が重なったときは「翌営業日」が引き落とし日です。口座残高が不足しないように、支払日の前営業日までには入金を済ませておきましょう。
ビューカードの5つの支払い方法
ビューカードは毎月の支払い方法が5パターンから選択できます。「1回払い」が基本ですが、毎月の金額が大きい人は「リボルビング払い」や「分割払い」「ボーナス一括払い」などを活用して、無理のない範囲で支払いを行いましょう。
もっともポピュラーな「1回払い」
1回払いは、利用率の高いもっともポピュラーな支払い方法です。1カ月のカード利用金額を1回で引き落とす方法で、手数料はかかりません。
たとえば、1カ月のカード利用額が5万円の場合、利用月の翌々月4日にビューカードを登録した預金口座から5万円が引き落とされます。
分割払いに対応している加盟店では「お支払い回数は?」と尋ねられることがあるため「1回(払い)で」と答えればOKです。店舗によっては1回払いのみに対応しているところもあります。
支払い額を定額にする「リボルビング払い」
ビューカードのリボルビング払い(リボ払い)は、金額の大きさや利用回数にかかわらず、「1カ月の請求額を請求時の残高に応じてほぼ定額にする」方法です。
一般的に「残高スライド方式」と「定額方式」の2種類があります。ビューカードは残高スライド方式で、月末の締め日時点のリボ払い利用残高(翌月のリボ支払い額の元金を除く)に応じて請求額が変動(スライド)する仕組みです。
支払い額は「5000円コース」「1万円コース」「2万円コース」「3万円コース」の4コースから選択できます。
リボ払いは、「手数料」がかかるのがネックです。ビューカードの場合、初回は手数料はかかりませんが、2回目以降は「商品代金+手数料」が引き落とされます。実質年率は「13.2%」で、月利は「1.1%」です。
ビューカードの手数料=リボ払い残高 × 月利(1.1%)
高額な買い物には「ボーナス一括払い」
ボーナス一括払いは、夏と冬の「ボーナス月」にまとめて支払いをする方法です。ボーナス払いのメリットは、1回払いと同様に手数料がかからない点でしょう。
支払いが先延ばしにできるため、高額な買い物でもためらわずに購入ができます。利用金額が1万円以上の買い物が対象です。
以下は、「みどりの窓口」「びゅうプラザ」での利用期間・支払い日です。利用期間・支払い日は、店舗ごとに異なります。詳細は各店舗のスタッフに確認しましょう。
≪「みどりの窓口」「びゅうプラザ」でボーナス一括払いをする場合≫
12月1日~翌6月30日の利用分:夏(支払日:8月4日)
7月1日~11月30日の利用分:冬(支払日:翌1月4日)
「カードの利用限度額」には、ボーナス1回払い分も含まれています。限度額30万円のカードで25万円分をボーナス払いにすると、次の支払いまでに使えるのは5万円になってしまう点に注意しましょう。
2回から24回払いを選べる「分割払い」
分割払いは、カード決済時に「支払い回数」が指定できる方法です。ビューカードの支払いは月々1000円~で、「2~24回払い」から希望の回数が選べます。
加盟店によって支払い回数が指定されている場合もあるため、会計時に確認しましょう。3回以上の支払いには、一定の「分割払手数料」がかかります。
3~10回:12.0%(実質年率)
11~24回:15.0%
以下の利用は原則1回払いのみで、分割払いやリボ払いは選択ができません。
・Suica定期券
・MySuica(記名式)
・Suicaカード
・Suicaへのチャージ
・定期券
・飲食店・食品店・ホテル・駅レンタカー・海外ショッピングの利用
ボーナス月は多めに「ボーナス併用払い」
JR東日本の駅にある旅行会社「びゅうプラザ」に限り、「ボーナス併用払い」が利用できます。分割払いの際、ボーナス月に通常よりも多めの額を支払う方法です。
分割払いは支払い回数が増えれば増えるほど手数料がかかり、総支払い額が大きくなります。ボーナス月に多めに返済すれば、支払い回数及び手数料が減らせるでしょう。
月々の支払い額は1000円~、ボーナス月(1月・8月)の支払い額は1万円~です。分割払いと同額の手数料がかかる点に注意しましょう。
引き落としできなかった場合の対処法
ビューカードでは、利用月の翌月20日頃に利用代金明細書が届きます。「支払い遅延」を避けるためにも、必ず入金を行いましょう。支払い日に引き落としができない場合、翌日以降の再引き落としは行われません。
引き落としがされない理由は?
利用月の翌々月4日に、カード会社は利用者の預金口座から利用代金の自動振り替えを行います。4日に引き落としがされなかった場合、以下のケースに該当していないかをチェックしましょう。
・預金口座の残高不足
・前月の支払いが遅れている
・引き落とし口座の登録が完了していない
身に覚えがない場合は、振込依頼書に記載された連絡先に電話をするか「ビューカードセンター」に連絡しましょう。
利用代金の引き落とし時間は、金融機関ごとに異なります。支払い日当日に入金した場合、引き落としに間に合わないケースもあるため必ず前日までに入金を行いましょう。
銀行など金融機関から入金する
残高不足などで引き落としがされなかった場合、翌日以降の再度の引き落としはありません。自動振替ができなかった利用者には、カード会社から「振込依頼書」が届きます。「カード契約者名」+「お問い合わせ番号」で、指定された口座に金額を振り込みましょう。
ビューカードのWebサービス「VIEW's NET」でも、振込先が確認可能です。トップ画面の「ご利用明細照会(お支払方法の変更)」または、上部タブメニューにある「ご利用明細照会」メニューをクリックします。
「確定済みの最新明細」を選択し、画面下部にある「自動振替ができない場合のお支払いのご案内」を確認しましょう。
ATMのVIEW ALTTEから入金する
駅にあるビューカードのATM「VIEW ALTTE(ビューアルッテ)」でも、入金手続きが行えます。「新機種」と「旧機種」では操作画面が若干異なりますが、操作の大まかな流れは同じです。
新機種の場合、取引画面で「ご返済」→「今月分一括返済」を選択します。支払いをするビューカードを挿入し、返済するカードを選びましょう。画面の案内に従い、現金を投入します。投入できる紙幣は50枚で、小銭は使えません。
営業時間は6~23時(初電から終電まで)が基本です。ビューカードの公式Webサイトで、VIEW ALTTEの設置場所を確認しておきましょう。
駅のATM 「VIEW ALTTE」(ビューアルッテ)のご利用方法:ビューカード
支払方法は変更できる
ビューカードはショッピングの利用後でも、支払い方法の変更が可能です。「今月は支払い額が大きくなりそうだ」と思ったら、分割払いやリボ払いなどに変更をしましょう。「変更可能期間」が決まっているため、早めに手続きを行う必要があります。
会員向けWebサービス VIEW's NETから
支払い方法の変更は、カード会員向けのWebサービス「VIEW's NET」でのみ行えます。変更可能期間は「利用月の翌月14日23時まで」で、それ以降の変更は不可です。
変更は1回限りで、1度変更した支払方法を元に戻したり、再度変更したりすることはできません。手続き完了後の「翌々月の引き落とし分」からの適用です。
VIEW's NETにログイン後、「ご利用明細照会」→「未確定 請求予定の明細(お支払方法の変更)」をクリックし、手続きに進みましょう。
カード利用時に「リボ払い」を設定した場合、「コース」の変更はできますが、リボ払いの解除はできません。口座預金に余裕がある人は「VIEW ALTTE」にて、引き落とし日前に支払いを済ませることも可能です。
まとめ
ビューカードは複数の支払い方法が選べます。基本は1回払いですが、自分のライフスタイルや支出の多さに応じて、分割払いやリボ払い、ボーナス払いなどを賢く利用しましょう。支払い日に引き落としができないと「支払い遅延」となり延滞料が発生します。カード会社からの信用も失われるため、「今月は支払いが危ない」と思ったら、早めに支払い方法を変更しましょう。