ファミマTカードの解約方法
「ファミマTカード」は大手コンビニチェーン「ファミリーマート」の利用がお得になるクレジットカードです。ファミマでのカード決済で、最大2%のTポイントが貯まります。ファミマに行く機会が減り「カードが必要なくなった…」という場合、どんな手順で解約すればよいのでしょうか?
クレジットカード会員
ファミマTカードには、「クレジットカード」と「ポイントカード」の2種類があります。クレジットカード会員は、「ファミマTカードサービスデスク(電話)」にて退会手続きを行いましょう。原則、カードの名義人以外の代理手続きはできません。
音声ガイダンスに従い、「クレジット会員(2)」→「各種変更(2)」→「退会(9)」の順番にプッシュボタンを押します。
3587から始まる「クレジットカード番号(16桁)」と暗証番号(4桁)を順に入力すると、オペレーターに接続されるはずです。
カード番号や暗証番号が不明の場合は、入力せずにそのまま待ちましょう。オペレーターに順次つないでもらえます。デスクの受付時間は9~21時です。
利用する電話の種類によって、電話番号が異なる点に注意しましょう。
・一般電話専用:0120-230-553
・携帯電話専用:0570-064-230
・IP電話・携帯電話各社のかけ放題プラン利用者:06-7635-2699
暗証番号の照会方法
「暗証番号を忘れてしまい、カードが使えなくなった」というときは、カードを退会する必要はありません。「ファミマTカードサービスデスク」にて、暗証番号の照会をお願いしましょう。
オペレーターに「暗証番号の通知サービスを希望」と伝えると、暗証番号が記載された書面が郵送されます。手元に届くまで、「1週間~10日ほど」をみておきましょう。
解約証明書が欲しい場合は
住宅ローンを組んだり、銀行で借り入れをしたりする際、「カードの解約証明書」の提出を求められる場合があります。特に、カードローンを利用していた人は、解約証明書で返済された証拠を示す必要があるのです。
また、電話だけで解約手続きを行うと、「手違いで解約がされていなかった」「年会費が引き落としされ続けていた」というケースもあり得ます。
ファミマTカードサービスデスクでは、「解約証明書」や「残高証明書」などの各種証明書の発行が可能です。音声ガイダンスに従い、「特典・その他(4)」→「カードをお持ちの方(1)」をプッシュしましょう。カード番号と暗証番号を入力すると、オペレーターにつながります。
ポイントカード会員
現在、新規発行は行っていませんが、以前は「クレジット機能なしのファミマTカード」の発行が可能でした。Tポイントカードを所持する会員は「ポイントカード会員」と呼ばれます。
ポイントカード会員がファミマTカードを解約する場合も、サービスデスクへの連絡が必要です。自動音声に従い、「ポイント会員(3)」→「ポイントカード退会(3)」を選択しましょう。
Tポイント関係の移行や変更手続き
ファミマTカードを解約すると、TポイントやTマネーも同時に失効してしまいます。別のTカードを使う予定の人は、「移行手続き」を行いましょう。TSUTAYAのレンタル機能を付けている人は、店頭で再手続きが必要です。
カード内Tポイントは解約時に失効
ファミマTカードを解約すると、カードに記載されたT会員番号の「Tポイント」も失効します。解約する前にポイントを使い切るか、別のTカードへのポイント移行を行いましょう。
ファミマTカードで貯まったTポイント数は、Tカードの会員サイト「Tサイト(T-SITE)」やアプリ、または「Tカードサポートセンター」(0570-029-294)にて確認が可能です。カードで買い物をした際も、レシートにTポイント数が印字されます。
Tポイントは移行できる
Tポイントは、別のTカードへの移行が可能です。「レンタル機能付きTカード」やほかの「クレジット機能付きTカード」を持っている場合は、よく使うTカードにポイントをまとめましょう。移行ができるのは「本人名義」のカードのみです。
移行手続きは「Tサイト」にて行います。手続きを行う前に、「ポイントの移動先Tカード」と「Yahoo! JAPAN ID」を紐づけておきましょう。
手続きでは、「移動元Tカードに登録中している電話」を使って「本人確認」を行います。登録中の電話が手元にない場合は、移行手続き前に「Tカード登録情報の変更」より番号の変更をしておくことが必要です。
Tカードポイント移動手続き|Tサイト[Tポイント/Tカード]
Tマネーやレンタル資格も失効
カードを解約すると、「Tマネー」や「TSUTAYAのレンタル登録」も一緒に失効します。Tマネーとは、手持ちのTカードにチャージして利用できる「電子マネー」です。
有効期限は最終利用日から10年と長いですが、一度チャージしたマネーは返金ができません。ファミマTカードを解約する前にTマネーを使い切るか、ほかのTカードにマネーを移行しましょう。
マネーの移行手続きは「Tカードサポートセンター」で行えます。なお、Tポイントカードの移行手続き時には、Tマネーは自動で移行されません。忘れずに手続きを済ませましょう。
また「レンタル機能」は、新カードに移行ができません。ポイントやTマネーを別のTカードに移動した後、TSUTAYA店頭で改めてレンタル機能の手続きをしてもらいましょう。
解約の際に注意するべきこと
ファミマTカードの解約手続き自体は簡単ですが、契約内容によってはさまざまな確認や手続きが必要となります。「未払い残高」や「カードに付帯する追加カード」がないかをチェックしましょう。
未払い金の有無
クレジットカードを解約する前に必ずチェックしたいのが「未払い金の有無」です。カード利用やキャッシング利用の残高があると、「解約時にまとめて請求される」可能性があります。
リボ払いや分割払いにしていたものが一括請求されれば、「お金がなくて支払えない」という事態になりかねません。「会員専用ネットサービス」またはファミリーマート内の「famiポート」で、未払い金や利用履歴を確認しておきましょう。
ETCカードは同時解約になる
クレジット機能付きファミマTカードに付随した「ETCカード」も同時解約されます。ETCカードの利用分はクレジットカードに請求されるため、単独での利用はできません。解約されたのに気付かないと高速道路の料金所でバーが上がらず、足止めを食らうことになります。
今後もETCカードを使いたい人はほかのクレジットカードでETCカードを申請するか、クレジットカードなしで使える「ETCパーソナルカード」を発行しましょう。
公共料金などの支払い方法の変更
公共料金・スマホ代・保険料などの「継続的な決済」にファミマTカードを設定している場合は、各契約先で「支払い方法の変更」を行う必要があります。解約前に別のクレジットカードを登録するか、クレジットカード以外の支払い方法を選択しましょう。
変更を忘れると料金の引き落としができなくなり、サービス会社から催促の連絡が入ります。知らずしらずのうちに「料金の滞納」になってしまうため、解約のタイミングで変更も済ませましょう。
解約後の正しいカードの処分方法
「解約手続きは済んでいるから」といって、解約後のクレジットカードをそのままゴミ箱に捨てていませんか?カードの不正利用被害は年々増加傾向にあります。処分したカードから個人情報が盗まれ、悪用されてしまうケースもあるのです。
不正利用を避けるため細かくハサミで切る
カード解約後は、新しいカードが手元に届いてから自分でカードを処分します。そのままゴミ箱に捨てずに、プラスチック用のシュレッダーにかけましょう。シュレッダーがない場合は、再現不可能な状態までハサミで細かく切り刻むのがポイントです。
ICチップや磁気テープの部分には「個人情報」が含まれており、カットせずに捨てると、情報を第3者に不正に抜き取られるおそれもあります。捨てるときは、まとめて捨てずに何回かに分けて処分しましょう。
まとめ
ファミマTカードの解約は、Webサイト上では行えません。「ファミマTカードサービスデスク」に連絡をし、オペレーターに解約の旨を伝えます。
解約する前、未払い金や追加カードがないかを必ず確認しておきましょう。未払い金がある場合は、返済がすべて完了してから手続きを進めるのがベターです。
継続決済の支払い元にカードを登録している場合は、変更手続きを忘れずに行うことも大切です。カードの解約自体は簡単ですが、解約に伴う確認や手続きはやや面倒といえるでしょう。