VIASOカードの特長
VIASOカードには「MUFGブランド」と「NICOSブランド」の2種類があります。デザインによってブランドが異なり、使えるWEBサービスや特典が違うため注意しましょう。まずは基本的な概要や、ポイント還元率を紹介します。
デザインが選べる年会費無料のカード
VIASOカードは、券面のデザインを選べる年会費無料のカードです。通常デザインは「MUFG」、キャラクターデザインは「NICOS」ブランドでの受付となっています。
2020年12月以降、VIASOカードの通常発行ブランドがNICOSからMUFGに変更したため2種類のブランドが存在します。
MUFG発行のカードデザインは、「ピーコックグリーン」と「ダークグレー」の2種です。一方で、NICOSブランドのカードは10種類以上のデザインから選べます。キャラクターやアニメ、スポーツチームなど、デザインは豊富です。
提携先によって限定の特典があり、くまモンなら「利用代金の一部が熊本県に寄附される」、サンリオキャラクターなら「サンリオショップでのポイント還元アップ」などがあります。
デザインや提携先特典を重視するときはNICOSブランド、シンプルな通常デザインを持ちたい場合はMUFGブランドと使い分けましょう。
なお、いったん発行すると、ブランドをまたいだカードの切り替えはできません。あらかじめ欲しいブランドを決めておきましょう。
選ぼう!VIASOカード|クレジットカードなら三菱UFJニコス
使い方次第で多くのポイントが貯まる
VIASOカードのポイントは「1000円につき5ポイント」が付与され、還元率は0.5%です。「1ポイント=1円」相当の価値があります。しかし、使い方を工夫するとさらに多くの還元が得られます。
クレジットカードの平均的な還元率は「0.5%」程度といわれます。なかには、1%以上の高還元があるカードも多く、VIASOカードの通常還元率は突出して高い還元ではありません。
VIASOカードの利用でポイント還元率が高くなるのは、会員向けのオンラインショップ「ポイントモール」や、ポイントが通常の2倍貯まる「特定加盟店」で利用した場合です。
ポイントモールは利用しているブランドによって変わりますが、MUFGブランドで使える「POINT名人.com」の場合、最大25倍のポイントが還元されます。モールを経由し、スポンサーサイトでショッピングするだけでポイントが倍増するお得なシステムです。
一方で、特定加盟店は、通信会社の「docomo」「au」「Softbank」「Y!mobile」や、一部インターネットプロバイダなどが対象となります。
ポイント交換の手間がない
VIASOカードの特徴は、「ポイントがキャッシュバック還元される」ところです。現金が自動で引き落とし口座に振り込まれるため、ポイント交換のわずらわしさはありません。
ポイントを使いたい加盟店がない人や、ポイント交換を忘れてしまい有効期限切れになってしまいがちな人にも向いています。
現金キャッシュバックのあるクレジットカードは「P-oneカード」や「Booking.comカード」などいくつかありますが、多くのカードはポイントによる還元です。
キャッシュバックされるカードの中にも、一部は「ポイントをキャッシュバック商品と交換する」ことが必要なものもあります。その点、VIASOカードなら「自動還元」で、キャッシュバック手続きの手間がかかりません。
付帯保険や補償内容は?
VIASOカードは年会費無料でありながら、海外旅行保険とショッピング保険が付帯しています。適用には条件もありますが、旅行のトラブルや購入した商品の破損にも対応できるでしょう。具体的な補償内容を紹介します。
旅行代金支払いが条件の海外旅行保険
VIASOカードには、「海外旅行傷害保険」が付帯しています。ブランドによって名称は少し違いますが、内容に大きな差はありません。保険の適用条件は、日本出国前にカードで旅行代金を支払う「利用付帯」です。
最高2000万円の補償が付帯し、内容も多岐にわたります。死亡・後遺障害だけでなく、疾病・ケガ・賠償など、さまざまなトラブルに対応できる保険です。
NICOSブランドの保険内容を紹介すると、死亡・後遺障害と賠償責任は「最高2000万円」、疾病・ケガの補償は「最高100万円」まで付帯しています。救援者費用は最高「100万円」です。
携行品損害は「年間限度額100万円」で、1旅行につき「最大20万円(1品10万円以内)」となっています。利用の際は、1事故につき「3000円」の自己負担が必要です。
分割やリボ払いでショッピング保険も
VIASOカードには、ショッピング保険も付帯しています。MUFGブランドは「ショッピング保険」、NICOSブランドは「ショッピングパートナー保険」と名前は違いますが、内容は同じです。
ショッピング保険の補償は年間限度額「100万円」で、「購入日から90日以内」の事故が対象となります。1事故につき「3000円」の自己負担が必要です。
国内の購入分は、分割払い・リボ払いを購入時に設定すると保険の対象になります。海外購入分は、支払い方法を問いません。
ただし、事前登録型リボ払いサービス「楽Pay」を設定している場合は、国内外のクレジット利用で購入した分に関して、支払い方法を問わず保険の対象になります。
支払い方法を気にする必要がないのはメリットですが、毎月支払額として指定した金額を超えると「翌月の繰り越し分に金利がかかる」のは知っておきましょう。ショッピング保険のメリットと、リボ払いによる金利の支払いどちらを重視するかがポイントです。
VIASOカードは作りやすい?入会について
VIASOカードの申し込み条件は厳しいのでしょうか?どんな人が対象となっているのか、基本的な条件を解説します。カードが届くまでにかかる時間も知っておきましょう。
審査基準と難易度
VIASOカードの申し込み条件は「18歳以上で安定収入のある人」もしくは「高校生を除く18歳以上の学生」です。未成年に限り、親権者の同意が必要です。
VIASOカードを発行する三菱UFJニコスは「三菱UFJフィナンシャル・グループ」の子会社で、複数のカードブランドを保有しています。
ステータスの高いカードもありますが、年会費無料のVIASOカードは幅広い会員を想定しており、申し込み条件を満たすのは難しくありません。学生が発行できることもあって、審査難易度もそれほど高くないでしょう。
カード審査、到着がスピーディー
VIASOカードは審査終了後、最短「翌営業日」にカードが発行されます。審査状況にもよりますが、発行までの期間は短いでしょう。
VIASOカードはMasterCardブランドとなり、公式サイトによると朝9時までの申し込みで最短翌営業日の発行です。NICOSの「浦和レッズ提携カード」はVisaブランドとなりますが、発行の目安は変わりません。
カード発行後、ゆうメールの簡易書留で届きます。到着までの期間は審査の状況や地域にもよりますが、「3日~1週間」です。
豪華な入会特典は必見
VIASOカードは、公式サイトの入会特典が充実したカードです。20年7月から期間の定めのないキャンペーンが行われていますが、時期によって内容は変わります。
現在行われている「最大1万円還元キャンペーン」は、入会後一定期間内に条件を満たすと最大1万円分がキャッシュバックされます。還元が多く、参加するメリットも大きいでしょう。
条件の内訳としては、毎月一定金額を支払うリボ払いサービス「楽Pay」の登録で2000円分の還元です。さらに、会員Webサイトの登録とショッピング利用15万円以上で8000円分がもらえます。
そのほか、スポンサーが広告料を支払い、一部を還元することで成り立っている「ポイントサイト」でも、まれにVIASOカードが紹介されています。しかし、期間限定広告が多く珍しいため、見当たらないときは公式サイトのキャンペーンを狙いましょう。
ETCカードを発行する場合
VIASOカードは追加カードとして、「ETCカード」が発行できます。高速道路を利用するなら、持っておきたいカードです。新規発行手数料は「1100円(税込)」かかりますが、年会費は無料です。最初の発行手数料を支払うと、維持費はかかりません。
VIASOカードの特定加盟店には「ETC加盟店」があり、ETCカードの決済はポイント還元が「2倍」になります。VIASOカードの通常還元は0.5%ですが、高速道路をよく利用する場合その分は1%還元されるということです。車で出かけることが多い人は、手軽に決済をするためにもETCカードを発行しましょう。
支払日、キャッシュバックの時期は?
クレジットカードを使う上で、支払いの時期やポイントの還元時期は重要です。締め日や支払日、ポイントのキャッシュバックの設定はいつなのでしょうか。ブランドごとに異なる点も解説します。
締め日と支払日はブランドで異なる
VIASOカードの締め日・支払日はブランドによって変化します。通常デザインのMUFGブランドは「15日締め、翌月10日払い」です。
コラボデザインや旧通常デザインのNICOSブランドは「5日締めの当月27日払い」となり、月の下旬が給料日の人にも向いているでしょう。
締め日とは「支払日に支払う利用額を締め切る日」、支払日は「口座から利用代金が引き落とされる日」です。毎月、締め日までの利用分が次の支払日に引き落とされます。
支払日が土・日・祝日など銀行休業日に当たるときは、発行ブランドにかかわらず「翌営業日」が支払日です。しかし、引き落としの時間帯は銀行によっても変わるため、前日までに入金を済ませておきましょう。
入会月基準で1年後にキャッシュバック
キャッシュバックは、ブランド共通で「1年に1回」行われます。入会月を基準にしており、キャッシュバックが付与されるのは「毎年の入会月」です。注意点として、キャッシュバックされるのは1年間のポイント数が「1000ポイント」を超えたときに限ります。
通常ポイントだけで貯める場合、年間20万円以上の利用が必要です。公共料金や携帯料金など固定費をカード払いにするだけでも達成に近づきますが、ポイントモールや特定加盟店の利用も検討しましょう。
また、キャッシュバックが年に一度ということは、途中退会や年度の途中で利用しなくなった場合にキャッシュバックがもらえないリスクもあります。早くキャッシュバックが欲しい場合は、翌月にキャッシュバックされる「Booking.comカード」が候補にあがるでしょう。
まとめ
VIASOカードには複数のデザインから選べる、ポイントがキャッシュバックされるなどのメリットがあります。
20年12月より、通常デザインのカードがブランド変更されているのも気にしておきたいポイントです。2種類のブランドが混在していますが、支払日や提携先の特典などを見て使いやすい方を選びましょう。
キャッシュバックや保険内容など基本的な付帯サービスは共通しているため、どちらかにデメリットが存在するわけではありません。