学生専用ライフカードの基礎知識
ライフカードの学生版、「学生専用ライフカード」はどんなカードなのでしょうか?年会費やポイント還元率、学校を卒業した後の対応も見ていきましょう。学生が初めて持つカードとしては、発行しやすく使いやすいカードです。
年会費
学生専用ライフカードの国際ブランドは、MasterCard・Visa・JCBから選べます。どのブランドでも、年会費は無料です。
高速道路料金を支払う「ETCカード」も追加できます。ETCカードの発行費用や年会費も無料です。
「おサイフケータイ」で利用できる電子マネー、「ライフカードiD」の登録・利用や、付帯サービスにも費用はかかりません。発行や維持にコストがかからず、収入が少ない学生でも無理なく所有できます。
卒業後も年会費無料
学生専用ライフカードを卒業後も使いたい場合、切り替えなどの手続きは必要ありません。入会申込書に記入した卒業予定年月以降の所定の時期に一般カードに自動更新され、卒業後も年会費無料で使えます。
一般のライフカードにも、基本的に学生専用ライフカードと同じ特典がついています。ただし、学生特典である海外旅行保険や、海外利用のキャッシュバックサービスは在学期間中のみの付帯です。
学生専用ライフカードは利用可能枠が最高30万円と定められていますが、一般のライフカードでは最高200万円までと大幅に上がります。実際の利用可能枠は審査により指定されますが、就職する場合は限度額アップも狙えるでしょう。
ポイントの基本還元率0.5%
ライフカード全般で貯まるポイントは「サンクスポイント」です。基本ポイントは1000円の利用につき1ポイント貯まります。商品によって交換レートは変わりますが、おおむね1ポイント=5円の価値があり、ポイント還元率は0.5%です。
クレジットカードの還元率は0.5~1%が主流で、ライフカードは平均的な還元率といえるでしょう。年間30万円使う場合、貯まるポイントは300ポイントです。商品などと交換する場合、1500円相当のものに交換できます。
ポイントを貯めやすく、使いやすい
学生専用ライフカードで貯まるサンクスポイントは、ステージプログラムやポイントモールなどポイントが貯まりやすいサービスが充実しています。交換先も豊富で、使いやすいポイントといえるでしょう。
ポイントが貯まりやすい仕組み
ライフカードのポイントプログラム「LIFEサンクスプレゼント」には、特典やステージプログラムがあります。
ステージごとのポイント還元アップは、最大で2倍です。還元率は0.5~1%相当になります。ステージ判定は会員ごとに設定されている「プログラム期間」を基準とし、前年の利用金額によって決められます。
レギュラーステージ 1倍(基本ポイント)
スペシャルステージ 1.5倍(前年度利用金額50万円以上)
ロイヤルステージ 1.8倍(前年度利用金額100万円以上)
プレミアムステージ 2倍(前年度利用金額200万円以上)
そのほか、誕生月には基本ポイント3倍、新規入会後1年間は基本ポイント1.5倍です。また、プログラム期間(1年間)に50万円以上利用すると300ポイントのボーナスポイントがもらえます。
ただし、誕生月ポイントアップはほかのポイントアップキャンペーンと併用はできません。基本的には最大で1.5%程度の還元率になると考えておきましょう。
L-Mallの利用でポイント最大25倍
「L-Mall」は、ライフカードが運営する会員限定のショッピングモールサイトです。楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの人気通販ショップがそろい、サイトを経由して買い物をすると最大25倍のポイントが貯まります。
ボーナスポイント付与は、ライフカードでの支払いが条件です。登録や利用は無料で、ボーナスポイントは100円単位で付与されます。
本来ライフカードのポイントは、1000円ごとに1ポイントです。ボーナスポイント20倍のショップで1万円分購入した場合、通常ポイント(10ポイント)とボーナスポイント(190ポイント)を合わせた200ポイントが加算されます。
ポイント付与の時期は請求月から2~4カ月後です。基本ポイントと付与の時期が異なる点には注意しましょう。
ポイント交換先も充実
サンクスポイントは、さまざまな商品・ポイントに交換できます。主な交換先やレートを紹介しましょう。
ポイントを現金に交換する「キャッシュバック」は、750ポイント=3000円から交換できます。交換するポイント数により、レートは1ポイントあたり4.00~4.72円相当です。
ポイント移行コースには「dポイント」「楽天ポイント」「ANAマイル」「Pontaポイント」などがあります。交換単位は300ポイント以上100ポイント単位です。
交換レートはポイントによって異なります。dポイントの場合、300サンクスポイント=1500dポイントです。そのほか、電子マネー・ギフトカード・カタログギフトなど、多くの交換先があります。
ポイントの有効期限を延長できる
サンクスポイントの有効期限は、通常2年間です。しかし、繰越手続きを行うと最大5年間まで延長できます。繰越手続きは、会員サイト「LIFE-Web Desk」または自動音声ガイダンスで行いましょう。
LIFE-Web Deskでは特典の一覧から「ポイント繰越コース」を選び、カゴに入れるだけで失効予定のポイント期限が延長されます。2年目以降は毎年1回手続きが必要ですが、それほど手間はかかりません。
自動音声ガイダンスでは、*ボタンを2回→42#→カード番号+末尾に#→暗証番号+末尾に#→商品コードの入力で手続きができます。
海外での利用がお得
学生専用ライフカードには、学生の間にお得に使える特典が付帯しています。海外で使える特典が充実していて、在学期間中に海外旅行や短期留学を考えている人におすすめです。ただし、特典を利用できない場合はデメリットもあるでしょう。
海外での利用分3%キャッシュバック
ライフカードのポイント還元率は0.5%ですが、海外で使うと実質の還元率は基本ポイントに加えて3%アップします。
学生特典の「海外ショッピングキャッシュバック」は、LIFE-Web Deskからの事前申請で利用金額分の3%が口座に振り込まれるサービスです。インターネット海外サイトの利用は対象外となり、渡航先でのショッピングやサービス利用に限られます。
基本のキャッシュバック上限は年間10万円で、現地払いであればホテル代や移動の費用も対象です。1回の海外旅行で10万円使うと、キャッシュバックは3000円となり、還元率は大幅に上がります。
海外旅行傷害保険が自動付帯
学生専用ライフカードには、「海外旅行傷害保険」が付帯しています。カードを保有しているだけで保険が適用される「自動付帯」で、基本的な補償内容は以下の通りです。
傷害死亡・後遺障害 最高2000万円
傷害治療 最高200万円
疾病治療 最高200万円
救援者費用 最高200万円
個人賠償責任危険 最高2000万円(免責金額なし)
携行品損害 20万円(免責金額1事故につき3000円)
海外旅行保険自動付帯の年会費無料カードはいくつかありますが、メジャーなカードは旅行費用にカードを利用しないと保険が適用されないなどの「利用付帯」が多くなっています。マルイと提携する「エポスカード」は自動付帯ですが、傷害死亡・後遺障害の補償は最高500万円です。
海外に行かない場合は魅力が減る
学生専用特典のうち二つは、海外旅行・短期留学などに関わるものです。在学中に海外へ行く予定がない人は、利用できる特典が減ってしまいます。
残り一つの特典は、500円分のAmazonギフト券が当たる「ケータイ利用料金決済deプレゼント」ですが、抽選でのプレゼントとなり全員がもらえる特典ではありません。ケータイ料金を親がまとめて払っている場合も、対象外となります。
海外旅行に行かない人は、ほかのカードを検討する方が有利です。例えば同じような若年層向けカードの場合、「三井住友デビュープラス」はポイント常時2倍、「セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス」はロフトや西友での優待サービスがあります。
学生専用ライフカードの作り方
学生専用ライフカードには、申し込み資格が設定されています。条件を満たしているか確認の上、いつまで申し込みが可能なのかも合わせて見ておきましょう。便利なオンライン申し込みの手順も紹介します。
申し込み資格
学生専用ライフカードは、申し込みできる条件が限られています。高校生を除く満18歳以上満25歳以下で、「大学・大学院・短大・専門学校に在学中の学生が申し込みできるカード」です。
なお、申し込みができるのは、大学に籍が移る4月1日以降です。高校の卒業旅行に使うのは、発行にかかる日数を考えると難しいでしょう。
収入に関する要件はなく、学業に専念している学生でも申し込みが可能です。学生限定のカードのため、一般カードのように収入で審査されることは少ないでしょう。
申し込みはいつまで可能?
学生専用ライフカードには、申し込みの期限が設定されています。オンラインでは「卒業予定月1カ月前の月末」、郵送では「3カ月前の月末」が締め切りです。
卒業前の海外旅行で使いたいなど、目的がある場合は早めに申し込みましょう。しかし、卒業直前に申し込んだとしても学生特典はすぐに使えなくなってしまいます。
学生特典に魅力を感じて申し込むのであれば、早めの発行がおすすめです。卒業直前の場合、就職先が決まってからほかの一般カードに申し込む方が特典の面では有利でしょう。
オンライン申し込みの流れ
学生専用ライフカードは、「オンライン」「郵送」などで申し込みができます。特にオンライン申し込みは24時間対応で、いつでも好きなときに手続きができるのが魅力です。
申し込みページで個人情報を入力し、手続きすると審査結果メールが届きます。最短3営業日の発行ですが、本人への確認や親権者への連絡が必要な場合は、メールが届くまでに時間がかかるケースもあるでしょう。
審査結果メールには引き落とし口座申請のURLが記載されており、口座情報を登録するとカードが発行されます。簡易書留または本人限定受取郵便が届くまで待ちましょう。
まとめ
学生の間に留学や海外旅行を楽しもうと考えている人は、学生専用ライフカードがおすすめです。アルバイトなどの収入がなくても申し込みができ、ポイントプログラムも充実しています。
学生限定特典に魅力を感じる場合は、申し込みを検討してみましょう。