DCカード Jizileはリボ払い専用
三菱UFJニコスが発行する「DCカード Jizile(ジザイル)」はリボ払い専用のクレジットカードです。毎回の支払いが自動的にリボ払いになるため、カード利用額が多い月でも無理なく支払いができます。
自動的にリボ払いになるカード
通常のクレジットカードは、店頭での支払い時に「支払い回数」が指定できますが、DCカード Jizileは支払いが自動的にリボ払いになるのが特徴です。
「リボ払い」とは、「リボルビング払い」の略称で、ショッピングの回数や金額に関係なく、月々の支払い額がほぼ一定になる支払い方法を指します。
通常のクレジットカードでも「リボ払い設定」は可能ですが、DCカード Jizileは「リボ払い以外の支払い方法」が選択できません。
メリットは、リボ払いに対応していない店舗でも支払いがすべてリボ払いになる点です。店頭で支払い方法を聞かれた際は「1回払い」を選択しましょう。自動的にリボ払いに切り替わるため、リボ払いの可否を店員に聞く必要はありません。
DCカード Jizile(ジザイル)※リボ払い専用カード|クレジットカードなら三菱UFJニコス
リボ払いとはどんな支払い方法?
リボ払いは、月々の支払い額をほぼ一定にして、手数料とともに返済していく方法です。
通常、リボ払いには、元金+手数料を毎月一定にして返済する「元利定額方式」と、一定額の元金に手数料を加えて返済する「元金定額方式」の2種類があります。DCカード Jizileは「元金定額方式」を採用しています。
毎月の支払い額を3万円に指定した場合、7万円の買い物をしても支払いは「3万円+手数料」で、残りの4万円は「リボ残高」として翌月以降に繰り越される仕組みです。締め日は毎月15日で、翌月の10日(一部の方は12日)から返済となります。
リボ払いを選択すると、手元にお金がなくても大きな買い物ができます。毎月の支払い額が一定になるため、家計管理もしやすくなるでしょう。
DCカード Jizileのメリット
DCカード Jizileは年会費が永年無料でありながら、魅力的な特典やサービスが多く付帯しています。リボ払いは「手数料」がかかりますが、お得な特典をうまく活用すれば、手数料の負担が軽減されるかもしれません。
ポイントがいつでも3倍
三菱UFJニコス発行の「DCカード」は、1カ月のショッピング合計額1000円ごとに1ポイントが付与されますが、DCカード Jizileでは「1000円ごとに3ポイント」が貯まります。ポイント付与率は通常のDCカードの3倍で、効率よくポイントが貯まるのがメリットです。
1ポイントあたりの価値は交換先によって変動しますが、キャッシュバックにすると1ポイント=4円です。ポイント還元率は1.2%になる計算で、年会費無料のクレジットカードの中ではかなりの高還元といえるでしょう。
会員情報誌定期購読料やギフトカードなどの「リボ払いの対象とならない支払い」は、ポイント3倍の対象外です。1000円未満は切り捨てとなるため、毎月少なくとも1000円以上の利用がなければポイントは付与されません。
お出かけに使える会員限定割引
DCカード Jizileは日常のショッピングだけでなく、レジャーにも役立つ1枚です。DCカード共通の優待特典として、さまざまな会員割引が付帯しています。特に、海外旅行に行く機会が多い人は、カードの恩恵が最大限に享受できるでしょう。
・ツアーデスク:パッケージツアーの基本旅行代金が最大5%割引
・レンタカーサービス:会員優待料金あり
・海外おみやげ宅配サービス:全商品10%割引
・スーツケースレンタルサービス:会員優待料金あり
・海外Wi-Fiルーターレンタルサービス:会員優待料金あり
・チケットサービス:優待割引公演や特典付公演あり
・ゴルフデスク:ゴルフ場予約を手数料無料で代行
このほかに、「海外アシスタンスサービス」や「海外専用トラベルプリペイドカードの発行」といった海外滞在をサポートするサービスが付帯しています。
海外旅行傷害保険、ショッピング保険
DCカード Jizileには「海外旅行傷害保険」と「ショッピング保険」の二つの保険が付帯しています。
海外旅行傷害保険は最高補償額が1000万円で、旅行中のケガや病気、携帯品の損害までに幅広く対応しています。カードを持っているだけで自動的に保険が適用される「自動付帯」のため、別途加入手続きをする必要はありません。
「ショッピング保険(ショッピングセイバー)」は、Jizileで購入した商品を補償するサービスです。破損・盗難などの損害があった場合は、購入日からその日を含めて90日間補償されます。
年間限度額は100万円で、1回の事故につき1万円の自己負担が必要な点に注意しましょう。
ポイントの使い道
DCカードのポイントプログラムは「DCハッピープレゼント」と呼ばれます。貯まったポイントはさまざまな用途に使えますが、普段の生活で無駄なくポイントを消費したい人は「キャッシュバック」や「他社ポイントへの交換」がおすすめです。
1ポイント=4円でキャッシュバック
「キャッシュバック」とは、カード利用合計額から「1ポイント=4円」の換算でポイント分を差し引くサービスです。
交換単位は「500ポイント以上100ポイント単位」で、カード会員専用の「DC Webサービス」で申し込みをすると、「次回の請求額」からキャッシュバックが適用されます。毎月15日頃までに交換申請を完了させましょう。
キャッシュバックの魅力は、ネットショッピングや携帯電話の支払いなど、日常生活の幅広いサービスでポイントが消費できる点です。実用性重視の人にとってはぴったりの使い方でしょう。キャッシュバックをした際のポイント還元率は1.2%です。
他社ポイントに交換
DCハッピープレゼントには、提携先の「他社ポイント」や「マイル」に交換ができる「ハッピースウィングコース」があります。交換先によってポイントの交換率が異なるため、交換前に必ずチェックしましょう。
以下は「DCハッピープレゼント100ポイント」を、各ポイントに交換した際の一例です。
・楽天ポイント:300ポイント
・nanacoポイント:300ポイント
・dポイント:400ポイント
・Tポイント:400ポイント
・TOKYU POINT:500ポイント
・ヨドバシカメラゴールドポイント:500ポイント
・JALマイル=200マイル
注意したいのが、ポイント交換先によっては還元率が1.2%以下になってしまうことです。TOKYU POINTやヨドバシゴールドポイントは1.2%以上ですが、楽天ポイントやnanacoポイントは約0.9%にまで下がります。
リボ払いの注意点
「家計管理がラク」「月々の支払い負担が軽くなる」など、メリットの多いリボ払いですが、使い過ぎには注意が必要です。手数料が高めに設定されているため、計画的に返済していかなければ、ダラダラと返済期間が延びていくでしょう。
手数料が高めに設定されている
DCカード Jizileでリボ払いをすると、年率15.0%の手数料が毎月かかります。15.0%はごく一般的な年率ですが、中には10%を下回るカードも存在します。DCカード Jizileは手数料が優遇されているわけではないため、使い過ぎに要注意です。
手数料は「リボ残高」がなくなるまで発生します。買い物をして残高が増えれば、手数料も多くなり、結果的に実際のショッピング利用額よりも支払い総額が増えてしまうのです。
借金をしている意識を持つ
リボ払いは「借金」と同じ仕組みで利息が増えていきますが、毎月の返済額を低く設定すれば借金をしている感覚が薄れます。「自分にはまだ余裕がある」「月々の返済はうまくいっている」と勘違いして、利用額がどんどん増えてしまうケースがあるようです。
リボ払いを利用している場合は、こまめに利用明細をチェックし、「リボ残高がどれくらいあるのか」「どの程度の手数料を支払っているのか」を把握するようにしましょう。場合によっては、返済額の半分が手数料に消えてしまうことも珍しくありません。
設定によっては一括払いにもできる
リボ払い専用カードでも、設定によっては「一括払い」も可能です。月々のお金に余裕があるときは、支払い額を引き上げて返済期間をできるだけ短くするようにしましょう。
支払い金額は最大5万円に設定できる
カードが手元に届いた直後は、毎月の支払い額は「5000円」に設定されています。この場合、毎月の支払いは「5000円+手数料」となり、5000円を超えた分は翌月以降に繰り越されます。
月々の支払い額が低すぎると、支払いが長期化する恐れがあるため、家計の状況に合わせて「支払い額の変更」を行いましょう。支払いコースは、5000円・1万円・2万円・3万円・4万円・5万円から選択が可能です。
支払い金額が「設定したコースの金額内」であれば、自動的に「1回払い」となります。なお、1回払いとなった場合でもポイント付与率は変わらず、1000円ごとに3ポイントが貯まります。
利用金額を繰上返済でまとめて支払える
DCカード Jizileではリボ残高の「繰上返済(一部・全部)」が行えます。
繰上返済は臨時返済とも呼ばれ、毎月の支払い額とは別に追加で返済をする方法です。返済を繰り上げると支払い期間が短くなり、その分手数料が安く抑えられます。ボーナスで余裕があるときは「一括返済」も検討しましょう。繰上返済の入金方法は以下の3パターンです。
・提携金融機関やコンビニエンスストアのATM
・カード会社指定口座へ振込
・金融機関口座から引き落とし
金融機関口座からの引き落としにする場合は、DC Webサービスにログイン後、「リボお支払方法変更」→「カード選択」→「一時加算返済・一括返済」と進みましょう。
DCカード Jizileの入会方法
DCカード Jizilは三菱UFJニコスのWebサイトから簡単に申し込みができます。本人確認書類や金融機関の口座情報など、必要な書類を手元に準備しておくとスムーズです。審査に日数を要する場合があるため、余裕をもって申し込みましょう。
オンラインで入会申し込み可能
カードの「オンライン申し込み」は24時間対応で、いつでも好きなときに申し込めるのがメリットです。
DCカード Jizileのページで「お申込みはこちら」をクリックすると、「Jizile(ジザイル)入会申込」が表示されます。会員規約に同意後、必要事項を入力しましょう。支払い口座の設定方法は、「オンライン」と「書類の郵送」のいずれかより選択が可能です
申込フォームを送信すると、申し込み受付のEメールが届き、「入会審査」が開始されます。審査中、自宅や職場などに「在籍確認」の電話がかかってくる場合があるため、必ず対応するようにしましょう。
問題なく審査に通過すれば、申し込みから約1~4週間で手元にカードが届きます。
三菱UFJニコスが発行するカードの中には、最短翌日発行の「スピード審査」に対応しているものもありますが、DCカード Jizileは対象外です。海外旅行でカードを使うときは出発直前ではなく、少なくとも1カ月以上前に申し込んだ方がよいでしょう。
申し込み資格と審査について
DCカード Jizileに申し込みできるのは、「18歳以上で安定した収入のある人」、または「18歳以上の学生(高校生を除く)」です。未成年者は親権者の同意を得た上で申し込みをしましょう。
ショッピング利用枠は10~100万円(内リボ枠10~100万円)で、審査によって限度枠が決まります。必ずしも100万円いっぱいまで利用できるわけではありません。
DCカードの審査条件は公開されていませんが、個人情報や信用情報を基に「返済能力があるかどうか」が厳しくチェックされるでしょう。
信用情報機関に登録されているカードの取引履歴やローンの返済状況も審査材料となるため、過去に金融事故や支払い延滞がある人は、審査通過は難しいかもしれません。
まとめ
リボ払い専用カードは、一般的なクレジットカードよりも「ポイント還元率」が優遇されています。会員限定の割引や付帯保険も充実しているため、さまざまな場面で「お得さ」を実感するでしょう。
リボ払いにすると、月々の支払い負担は少なくなりますが、上手にコントロールしなければ、手数料がどんどん膨らんでいきます。明細書のチェックはこまめに行いましょう。