ガソリンカードでガソリン代を節約
「ガソリンカード」は、主に石油販売企業が発行するクレジットカードです。自社施設での給油や商品購入の割引サービスが付帯し、ガソリン代の節約にもつながるでしょう。
よく行くスタンドで使えるカードを選ぼう
ガソリンカードを利用すると、特定の施設で割引が受けられます。発行会社によって、割引が適用されるガソリンスタンドは変化するのです。まずは、普段利用しているガソリンスタンドの系列会社を確認しましょう。
身近なエリアに店舗が多い会社のカードを発行すると、使い勝手がよいはずです。自宅周辺や勤務先、買い物に出かけるエリアを調べてみましょう。
店舗数の多い「ENEOS」や「出光」でも、お得なカードを発行しています。全国区で使えるカードを持っていれば、旅行の際にも使えるでしょう。
利用するガソリンスタンドが固定されていない場合は、ガソリンカードの発行をきっかけに、どのスタンドを利用するか決めるのもおすすめです。
年会費(条件付き)無料がうれしいガソリンカード
ガソリンカードには、年会費無料または「条件付きで年会費無料」のタイプもあります。年間の利用回数が少なく年会費の元が取れないときや、カードにコストをかけたくないときにぴったりです。
条件付き年会費無料のカードは、メインカードとして利用する人に向いています。
apollostation card
「apollostation card」は、出光興産系列のガソリンスタンドで給油が割引になるカードです。年会費は永年無料となっています。出光興産系列のスタンドには「apollostation」「出光SS」「シェルSS」の3種類があり、幅広く利用できるでしょう。
主な特典は「ガソリン・軽油2円/L引き」「灯油1円/L引き」です。入会後1カ月は、ガソリン・軽油5円/L、灯油3円/Lに割引額がアップします。月間の上限は300Lまでです。
ウェブ明細を利用すると、毎年5月のガソリン・軽油の割引が3円/L(100L上限)になります。車のトラブルに備えるロードサービスオプションも、年間825円(税込)と低コストです。
apollostation card - カードをつくる - 出光カード
ウェビックカード
「ウェビックカード」は、バイク用品のオンラインストア「ウェビック」が発行するカードです。提携ガソリンスタンドは出光で、出光興産系列の「apollostation」「出光SS」「シェルSS」で割引特典が使えます。
カード支払いで、ガソリン・軽油が2円/L引きです。入会後1カ月は5円/L引きになります。
バイクのライダーなら、ウェビックの利用でもお得です。通常1000円につきウェビックポイント10ポイントと1%還元ですが、ウェビックでの利用分はポイントが+1.5%上乗せされます。
ウェビックカードで貯めたポイントの有効期限は、獲得から365日です。定期的にウェビックを利用するなら、ガソリンの割引と合わせてお得に使えるでしょう。
ENEOSカード S
ENEOSを利用することが多く、コストをかけたくないなら「ENEOSカード S」を検討しましょう。年会費無料の条件は、年1回のカード利用(Apple Pay・QUICPay・ETCカードでも可)です。
カード年会費の無料条件を満たすのが容易なだけでなく、ガソリン・軽油はいつでも2円/L引き、灯油は1円/L引きで給油できます。
それ以外の特典として「ENEOSロードサービス」や「メンテナンス料金割引」などがあります。カードショッピングではポイントも貯まり、1000ポイント貯まると1000円キャッシュバックの対象です。
車のキーに取り付けてスピーディーな決済ができる、「EneKey」にも対応しています。EneKeyは、ENEOSのセルフサービスステーションで発行が可能です。カード申し込みのときに同時発行し、サービスステーションで受け取るのもよいでしょう。
車移動が多い人におすすめ
車移動が多い人は、利用額に応じて割引額が増えるカードがおすすめです。ガソリンスタンド以外でのショッピングもカウントされるものが多く、日常のカード利用でガソリン代が大幅に割引されます。
ENEOSカード C
「ENEOSカード C」は、カード利用額に応じてガソリン・軽油が最大7円/L引きになるカードです。年会費は1375円(税込)かかりますが、ENEOSでの割引を重視する人に向いています。
年会費が条件付きで無料になるENEOSカード Sはカード利用額にかかわらず2円引きのため、年会費以上にガソリン・軽油を給油するかがポイントです。
1カ月のカード利用額が7万円を超えると、ENEOSカード Cの割引額が最大になります。なお、1カ月の割引適用は150Lが上限です。
月のガソリン使用量が50Lとすると、月250円の差が出てきます。この場合、年会費は5〜6カ月で元が取れるでしょう。ポイント還元タイプの「ENEOSカード P」もありますが、有効期限や利用単位を考えると割引タイプの方が有利といえます。
カード利用金額と値引き単価は下記の通りです。
1万円未満:1円/L
1~2万円未満:2円/L
2~5万円未満:4円/L
5~7万円未満:5円/L
7万円以上:7円/L
シェル スターレックス カード
年間のカード利用額が多い人には「シェル スターレックス カード」がおすすめです。出光興産系列のガソリンスタンドで、割引が利用できます。
6カ月間のカード利用額に応じて、最大ハイオク13円/L、レギュラー8円/Lの割引です。年間のカード利用額が24万円を超える場合、年会費も無料になります。1カ月あたりの利用額が2万円を超えるなら年会費無料の対象となり、条件はそれほど難しくありません。
給油の割引額は、「スタープライズコース」のランクに従って変化する仕組みです。WEB明細を利用すると、割引額が1円/Lアップします。割引適用は、月150Lが上限です。
スタープライズコースのランク条件は以下を参照してください(6カ月間の利用額/WEB明細+1円割引含む)。
12万円未満:ハイオク4円/L・レギュラー2円/L
12~30万円未満:ハイオク6円/L・レギュラー3円/L
30~42万円未満:ハイオク9円/L・レギュラー4円/L
42~60万円未満:ハイオク11円/L・レギュラー6円/L
60万円以上:ハイオク13円/L・レギュラー8円/L
シェル スターレックス カード | カード・決済サービス | 出光興産
給油でポイントアップするカード
給油でポイントを貯めたいときや、大幅値引きを狙うときは、「ガソリンスタンドと提携しているカード」を選びましょう。メジャーな年会費無料カードも、ガソリンスタンドと提携しています。
中には1Lあたり数十円の値引きが狙えるカードもあり、利用する価値はあるでしょう。
ENEOSが特約店のカード
一般のクレジットカードの中には、ガソリンスタンドと提携しているものがあります。ENEOSが特約店になっているカードは、楽天カード・dカード・JALカードなどです。
すでにメインカードとして使っているカードがあるなら、まずはガソリンカードの代わりに使ってみましょう。
中でも楽天カードは出光・コスモ石油・キグナス・SOLATOとも提携し、複数のガソリンスタンドでポイントアップが狙えます。ENEOSではポイント還元率が最大1.5%です。
dカードもENEOSでポイントが最大1.5%、JALカードはマイルが1%還元になります。JALカードの場合は、有料オプションの「ショッピングマイル・プレミアム」の加入が有利です。マイル還元率が2%還元になります。
ガソリンカードのような特典があるカード
ガソリンスタンドが発行するカード以外にも、ガソリン割引特典付帯のカードがあります。「NTTグループカードレギュラー」は、「出光キャッシュバックシステム」が付帯するカードです。
毎月16日〜翌月15日までの出光興産利用金額に応じてポイントが貯まり、2カ月後の割引額が決まります。ガソリンは2〜40円/L引き、軽油は1〜20円/L引きです。
特に出光興産で毎月数万円使うような人は、一般的なガソリンカードよりもお得に使えるでしょう。Web明細に登録すると、本来1320円(税込)の年会費が無料になり、コストをかけずに維持できるのも魅力です。
ENEOSでのガソリン割引を利用したいなら、「レクサスカード」を検討しましょう。利用額は問わず、一律3%が割引されます。
コストコでの給油で1.5%還元のカード
会員制スーパー「コストコ」の多くの店舗には、ガスステーションが併設されています。コストコに行くときにガソリンを給油する人には、「コストコグローバルカード」がおすすめです。
コストコグローバルカードは、コストコで1リワード=1円として使える「リワード」が貯まります。コストコで利用すると1.5%、それ以外の店舗で利用すると1%の還元です。
コストコ併設のガスステーションでは1.5%のリワードが還元され、カードを持っているか否かで大きな違いがあります。コストコで毎月6000円ガソリンを給油する場合、90リワードの還元です。年間にすると1080円分コストコで買い物ができます。
コストコグローバルカードは、コストコの年会費だけで維持できるカードです。普段からコストコを利用するなら、持っておいて損はないでしょう。
まとめ
毎月一定量を利用するガソリンは、ガソリンカードを利用してお得に給油しましょう。クレカ利用や特定のガソリンスタンドでの利用額が多いなら、大幅な割引も狙えます。
車の利用が少ない人も、年会費無料のカードなら持っておくだけでお得です。ちょっとした割引であっても、年間にすると大きな額になります。
「新しくカードをつくるのが面倒」という場合は、楽天カードやdカードなど、ガソリンスタンドが特約店として登録されているカードを使うのもおすすめです。