イオンカードの種類と特徴。機能や特典の違いを知ってカードを選ぼう

イオンカードの特徴

多くの種類があるイオンカードですが、共通する特徴は何があるのでしょうか？年会費や国際ブランド、選べるカードの種別を知っておきましょう。特に、イオングループの店舗をよく利用するなら、欠かせないカードです。

年会費無料、主にイオンでお得

「イオンカード」は種類を問わず、基本的に年会費無料で発行できます。維持費にコストをかけたくない人も、利用しやすいカードです。

イオングループの「お客様感謝デー」や「ポイントアップデー」など、カード会員限定の優待特典が付帯しています。

なお、2021年9月11日より、貯まるポイントが「WAON POINT」に変更されます。これまでの「ときめきポイント」と同じように、イオンでお得に使えるポイントです。

WAON POINTはイオングループ店舗を始めとする対象店舗のレジで、1ポイント=1円として使えます。イオングループでの利用は200円につき2ポイント、それ以外の利用では200円につき1ポイントの還元率です。

カード会員さまへ重要なお知らせ　ときめきポイント制度変更について | イオンカード　暮らしのマネーサイト

VISA、Mastercard®、JCBが選べる

イオンカードの国際ブランドは基本的に、VISA・Mastercard®・JCBの3種類です。デザインや種類によっては、国際ブランドが固定されているものもあります。
例えば「イオンカード（WAON一体型/ミッキーマウス デザイン）」はJCBのみ、「イオンカード(ミニオンズ)」はVISA・Mastercardです。「イオンSUGOCAカード」「イオンカードKitaca」など、VISAブランドのみのカードもあります。

欲しい国際ブランドが決まっているときは、デザインごとの対象ブランドを確認しておきましょう。国際ブランドの違いによって、海外での使いやすさやブランド限定特典が異なります。

キャッシュカード、WAON一体型が選べる

イオンカードには、イオン銀行のキャッシュカードが一体化した「イオンカードセレクト」があります。

イオン銀行を利用しているなら、一体型が有利です。カードを持っているだけで、「イオン銀行Myステージ」のスコアが貯まります。

イオン銀行Myステージは、「ATM手数料無料」や「普通預金金利アップ」が狙えるサービスです。カード保有のほかに、預金額やイオン銀行のサービス利用状況でスコアが貯まります。

また、電子マネーWAONが付帯した「WAON一体型」は、カードをかざすだけで電子マネーが使えるのが特徴です。

55歳以上はG.Gマークありに切り替え可能

イオンカードでは、「G.Gマーク付きカード」を発行しています。G.Gマーク付きカードは、55歳以上の会員限定で発行できるカードです。マークの付いたカードを提示するだけで、G.G感謝デーの割引や、プレゼントなどの特典が利用できます。

55歳以下でイオンカードを発行した場合、対象年齢になると切り替えが可能です。切り替え対象カードは、「暮らしのマネーサイト」で手続きができます。

なお、G.Gマーク付き対象外のカードでも、一部の特典は利用が可能です。条件を満たすと、「G.G感謝デー」の割引が適用されます。

クレジット機能のないデビットカードも存在

イオンでは、「デビットカード」も発行しています。

デビットカードは16歳から作れるタイプが一般的ですが、イオンデビットカードは「高校生を除く18歳以上」で「イオン銀行口座を保有している人」が申し込みの条件です。

利用した金額はイオン銀行から引き落とされ、リアルタイムで使ったお金の把握ができます。クレジットの利用が不安な人は、デビットカードの発行を検討しましょう。

国際ブランドは、VISAのみです。クレジットカードと同じように、海外でも使えます。

カードを1枚にまとめたい人におすすめ

多様な種類の中から自分に合うカードを探すには、ほかに利用しているサービスがないか確認しましょう。イオン銀行を利用しているなら「イオンカードセレクト」、Suicaを使っているなら「イオンSuicaカード」がおすすめです。

イオンカードセレクト

「イオンカードセレクト」は、イオン銀行口座と紐付いたクレジットカードです。イオン銀行キャッシュカードと、電子マネーWAONが一体化しています。

ノーマルデザインの国際ブランドは、VISA・Mastercard・JCBの3種類です。

イオンカードセレクト特有の特典として、「公共料金支払い設定で毎月5WAON ポイント」と「給与受け取り設定で毎月10WAON POINT」がもらえます。

そのほか、電子マネーWAONへのオートチャージに対応し、チャージ200円につき1ポイントが付与されるのも特徴です。

イオンカードセレクト | イオンカード　暮らしのマネーサイト

イオンSuicaカード

イオンカードと、JR東日本が発行する交通系電子マネー「Suica」が一体化したカードです。クレジットカードと、交通系電子マネーを1枚にまとめたい人に向いています。

特典としてSuicaのデポジットが無料になり、カード盗難補償も付帯しています。年会費も無料です。

貯まったWAON POINTはSuicaにチャージが可能です。ポイント交換単位や詳細な手続き方法は、公式サイトで確認しましょう。

イオンSuicaカード | イオンカード　暮らしのマネーサイト

旅行が好きな人におすすめ

旅行の機会が多い人には、マイルが貯まる「 イオンJMBカード（JMB WAON一体型）」や、旅行保険が手厚い「イオンゴールドカード」が向いています。イオンカードを活用して、旅を楽しみましょう。

イオンJMBカード（JMB WAON一体型）

「 イオンJMBカード（JMB WAON一体型）」は、JALマイルが貯まるカードです。還元率は、200円につき1マイルとなっています。他のカードとは異なりWAON POINTは貯まりません。

他のJAL系カードとの違いは、イオンでお得に使える点です。貯めたマイルは、3000マイルから電子マネーWAONに交換できます。

JMBマイレージカードが付帯し、搭乗がスムーズにできる「タッチ＆ゴーサービス」も利用が可能です。似たようなカードに「JMB WAONカード」がありますが、こちらはクレジット機能なしのポイントカードとなっています。

イオンJMBカード（JMB WAON一体型） | イオンカード　暮らしのマネーサイト

イオンゴールドカード

イオンゴールドカードは、招待制のカードです。年間利用金額が100万円以上の場合に案内が届き、申し込みができます。発行を考えている場合は、まずイオン発行の一般カードに入会しましょう。

ゴールドカードは年会費無料ですが、一般カードにはない特典が付帯しています。海外旅行傷害保険は最高5000万円、国内旅行傷害保険は最高3000万円の補償です。対象となる旅行代金の支払いなどにより適用されます。

また、日本の主要空港ではラウンジが無料で利用できます。旅行前のひとときをゆったり過ごすなら、ゴールドカードがぴったりです。

なお、ゴールドカードは家族カードも年会費無料です。家族カードにも本カードと同様に保険・ラウンジ利用の特典が付帯します。家族での旅行を考えている人にも向いているでしょう。

イオンゴールドカードのご案内｜イオンゴールドカード

キャラクターデザインのイオンカード

「かわいらしいデザインのカードが欲しい」と考えるなら、キャラクターデザインを選択しましょう。イオンカードにはディズニーやミニオンズなど、豊富なデザインがそろっています。

イオンカード(ミニオンズ)は映画が1,000円(税込)に

大ヒットアニメ映画のキャラクターである「ミニオンズ」が描かれたイオンカードには、このカード独自の特典が付帯しています(※)。選べる国際ブランドは、VISA・Mastercardです。

イオンシネマの優待が付帯し、チケット料金が1,000円(税込)になります。優待価格で購入できるチケットは、年間12枚が上限です。

イオンシネマでの映画鑑賞の料金は、一般的に1800円と設定されています。カードを持っているだけで、800円相当の割引が受けられるのが特徴です。

なお、他のイオンカードにも、イオンシネマの優待は付帯しています。いつでも映画料金が300円OFFとなり、イオンカード(ミニオンズ)でなくてもお得です。

(※)沖縄県・西日本など一部のイオン商業施設内の他社映画館および、「割引対象外」表示がある特別興行等ではご利用いただけません。
(※)本特典は「暮らしのマネーサイト」ログイン後、「イオンシネマ優待」ページ内「販売サイト」にてシネマチケットをお買い上げのうえ、有効期限内にACチケット情報を登録された座席指定分のみ適用となります。窓口料金での購入による差額返金などはいたしかねます。
(※)お一人あたりの購入枚数には上限がございます。
(※)シネマチケットの購入は「本人認証(3Dセキュア)」登録済みのイオンカード（ミニオンズ・デザイン）・TGC CARDのクレジット払いに限らせていただきます。詳しくはこちら

気分が上がるディズニーデザイン

イオンカードおよびイオンカードセレクトには、「イオンカード（WAON一体型/ミッキーマウス デザイン）」と「イオンカード（WAON一体型/トイ・ストーリー デザイン）」があります。

すでにディズニーデザインの一般カードを持っている場合は、ゴールドカードにも注目です。保有しているデザインの限定ゴールドカードに切り替えできるため、特別感が増すでしょう。国際ブランドは種類を問わず、JCB限定となります。

ディズニーデザインを含むJCBブランド限定で、JCB主催のディズニーイベントにも申し込みできます。抽選にはなりますが、ディズニーリゾートで楽しみたいと考える会員にはおすすめです。

イオンカードセレクト（ミッキーマウス デザイン） | イオンカード　暮らしのマネーサイト

ドライバーにおすすめ

イオンカードには、ガソリンスタンドや首都高速との提携カードもあります。車をよく利用する人は、ガソリンスタンドで使える「コスモ・ザ・カード・オーパス」や、首都高速の割引サービスが付帯した「 イオン首都高カード（WAON一体型）」も検討してみましょう。

コスモ・ザ・カード・オーパス

「コスモ石油」をメインのガソリンスタンドとして使っているなら、「コスモ・ザ・カード・オーパス」を選択しましょう。

年会費無料のカードを選ぶだけで、コスモ石油のガソリン・灯油が会員価格になります。イオンカードの特典も付帯し、イオンでもコスモ石油でもお得に使えるのが特徴です。

コスモ石油提携のカードには「コスモ・ザ・カード・ハウス」や「コスモ・ザ・カード・トリプル」がありますが、どちらも年会費がかかります。さらに、「ハウス」はコスモ石油限定のカードで、一般的なクレジットカードとしては利用できません。

コスモ石油の会員カードとクレジットカードをまとめたいときは、イオン提携の「オーパス」がおすすめです。

コスモ・ザ・カード・オーパス | イオンカード　暮らしのマネーサイト

イオン首都高カード（WAON一体型）

首都圏エリアが生活圏内なら、「 イオン首都高カード（WAON一体型）」を選びましょう。毎週日曜日の首都高料金が20％オフになります。

高速道路は、日常の混雑回避にも最適です。首都高の利用料金は最低300円からですが、 イオン首都高カード（WAON一体型）があればさらに割安になります。首都高パーキングエリアでの買い物で、WAON POINTが5倍になる特典も魅力です。

高速料金を支払うためのETCカードが自動付帯し、発行手数料や年会費もかかりません。ETCカードに手数料がかかるクレジットカードと比べると、コスト的にもメリットが大きいでしょう。

イオン首都高カード（WAON一体型） | イオンカード　暮らしのマネーサイト

教育、スポーツ関連のイオンカード

教育系サービスの「ベネッセ」を利用している人には、「ベネッセ・イオンカード」がぴったりです。そのほか、スポーツ・アウトドア用品店「スポーツオーソリティ」と提携したカードもあります。

ベネッセ・イオンカード（WAON一体型）

「進研ゼミ」「こどもちゃれんじ」など、通信教育事業や出版事業を営む会社である「ベネッセ」の会員カードとイオンカードが1枚になったカードです。電子マネーWAONも付帯しています。

ベネッセの商品を購入すると、ベネッセポイントが1000円につき3ポイント貯まります。さらに、WAON POINTも200円につき1ポイント還元される仕組みです。

ベネッセ商品以外の買い物では、WAON POINTが200円につき1ポイント貯まります。ベネッセ商品をよく購入する人なら、ポイントがダブルで貯まってお得です。

さらに、進研ゼミ・こどもちゃれんじの受講費支払い手数料が無料になります。ベネッセが提供する優待特典「ベネッセクラブオフ」では、ホテルやレジャー施設の割引特典も活用できます。

ベネッセ・イオンカード（WAON一体型） | イオンカード　暮らしのマネーサイト

スポーツオーソリティカード

スポーツ用品店「スポーツオーソリティ」では、イオンと提携してカードを発行しています。会員証提示でスポーツマイル最大5％、カード支払いで1.5％のWAON POINTが貯まる仕組みです。

21年9月より、ポイント還元制度やカード特典が変わっています。これまでWAON POINTは200円につき2ポイント還元となっていましたが、9月以降は200円につき3ポイントの還元です。

また、毎月20・30日開催の「スポーツオーソリティお客様感謝デー」の割引率も変更されています。これまでは10％割引ですが、9月より5％割引に変更されているため注意しましょう。

スポーツオーソリティカード | イオンカード　暮らしのマネーサイト

イオンカードの種類は変更できる？

イオンカードの種類を変更したいときは、どのような手続きが必要なのでしょうか？それぞれのケースに合わせて、手続き方法や切り替えサービスの有無を解説します。

国際ブランド変更は電話で確認が必要

カードの国際ブランドを変更したいときは、「イオンカードコールセンター」に連絡しましょう。手続き方法を案内してもらえます。

イオンカードコールセンターの営業時間は、9〜18時です。カード名義人が連絡し、変更したい国際ブランドを伝えます。電話をする前に、保有しているカードが対応するブランドを確認しておきましょう。

クレジットカードによっては、国際ブランドの変更は解約後の新規発行となります。イオンカードの多くは変更に対応していますが、一部切り替えできないものもあるため注意が必要です。

なお、本カードの国際ブランドを変更すると、家族カードも合わせて変更されます。

イオンカードからイオンカードセレクトはOK

すでに「イオンカード」を持っている人は、イオンカードセレクトに切り替えができます。イオンカードセレクトの切り替えページから手続きしましょう。

カード切り替えは、入力フォームから申し込みをするだけで簡単に完了します。お届出印や本人確認書類の提出は不要です。

カード番号の変更もありません。手続き後は確認メールが届き、3週間程度でカードが届きます。

カードのお届けは「本人限定受取郵便」となり、受け取り時に写真付き身分証明書の提示が必要です。免許証、マイナンバーカードなど、対象の身分証明書を準備しておきましょう。

イオンカードセレクトからキャラクターデザインは不可

キャラクターデザインのカードは、原則切り替えができません。イオンカード・イオンカードセレクトどちらを保有している場合も、切り替えの対象外です。

ただし、イオンカードは2枚持ちが可能ですので、キャラクターデザインのカードを希望される方は、新たにカードを発行するという方法もあります。

キャラクターデザインから別のキャラクターデザインへの切り替えにも対応していないため、イオンカード（WAON一体型/ミッキーマウス デザイン）やイオンカード（WAON一体型/トイ・ストーリー デザイン）が欲しいときは、今後の切り替えの有無も考えておきましょう。

まとめ

イオンカードはデザインや提携カードなど、種類が豊富です。それぞれ特典が少しずつ異なるため、カード発行前に確認しておきましょう。

イオンで主に利用するならイオンカード・イオンカードセレクトがおすすめです。それ以外のサービスをよく利用する人は、提携カードを検討しましょう。イオンカードは複数枚持ちができないため、向いているカードを選ぶのがポイントです。