セブンカードの種類と入会条件
「セブンカード・プラス」はセブン&アイグループの一員である「株式会社セブン・カードサービス」が発行するクレジットカードです。電子マネーnanacoのクレジットチャージに新規登録できる唯一のカードで、申し込み時に「nanaco一体型カード」も選択できます。
セブンカード・プラスの種類と入会条件
セブンカード・プラスは、カード利用で「nanacoポイント」が貯まる年会費無料のクレジットカードです。国際ブランドはJCBに限られるものの、「ディズニーデザイン」を選択することができます。
機能面では「nanaco一体型」と「nanaco紐付型」の2種類があります。nanaco紐付型は手持ちのnanacoカードやモバイルnanacoとの紐付けが可能なタイプです。
nanacoカードを持っていない人はnanaco一体型を発行しましょう。本来、nanacoカードの発行には300円(税込)の手数料がかかりますが、クレカとの一体型を発行することで手数料が免除されます。
申し込みが可能なのは、「満18歳以上で本人または配偶者に継続して安定した収入がある人」または「18歳以上の学生(高校生除く)」です。審査のハードルはそれほど高くありません。
nanacoクレジットチャージに新規登録できる唯一のカード
nanacoは事前チャージが必要なプリペイドタイプの電子マネーです。
nanacoクレジットチャージに新規登録できるのは、株式会社セブン・カードサービスが発行する「セブンカード・プラス」のみで、他社カードを使ってチャージしたい場合はApple Payを経由する必要があります(こちらはチャージによるnanacoポイント付与の対象外になります)。
nanacoを頻繁に利用する人は、チャージがラクに行えるセブンカード・プラスの発行は必須でしょう。nanaco残高が一定金額を下回った際、カードから自動チャージがなされる「オートチャージ」の設定も可能です。
チャージで0.5%のポイントを獲得
セブンカード・プラスからnanacoにチャージをすると、200円(税込)につき1ポイントのnanacoポイントが獲得できます(還元率0.5%)。毎月1万円のチャージをした場合、50ポイント(=50円相当)が貯まる計算です。
nanaco決済でも200円(税抜)につき1ポイントが貯まるため、「チャージ+nanaco払い」ではポイントの2重取りができるでしょう。毎月1万円のチャージ+利用では100ポイント(=100円相当)、年間では1200ポイント(=1200円相当)になります。
セブン-イレブンでは、公共料金や保険料金などの支払いにnanacoが利用できます。
本来、収納代行サービスは「ポイント付与対象外」ですが、クレカチャージをしたnanacoを使うことで、0.5%のチャージポイントが得られます。現金払いでは1ポイントも獲得できません。
基本のポイントの貯まり方
セブンカード・プラスでは、カード利用でnanacoポイントが貯まります。一部のセブン&アイホールディングスの店舗ではポイント倍率が上がるため、生活費や生活用品を購入するメインカードとして重宝するでしょう。
基本のポイントは0.5%
ショッピング利用では、利用額200円(税込)ごとに1ポイントが付与されます。1nanacoポイントは1円相当に換算されるため、還元率は0.5%です。
一般的なクレジットカードの還元率は0.5%前後で、1%を超えると「高還元率カード」と呼ばれるようになります。セブンカード・プラスはごく標準的な還元率のカードといえるでしょう。
ポイント付与日は「翌月5日」で、前月16日~当月15日のショッピング利用分がまとめて付与されます。有効期限は最大2年間で、当年4月1日~翌年3月末日までに加算されたポイントは「翌々年の3月31日」まで利用が可能です。
商品の購入はもちろん、電気・ガス・水道などの公共料金やケータイ電話の支払いでも同様のポイントが貯まります。
セブン&アイ・ホールディングスの店舗で2倍
セブン&アイ・ホールディングスの対象店舗でセブンカード・プラスを利用すると、200円(税込)につき2ポイントが貯まります。
・イトーヨーカドー・ヨークマート・ヨークフーズ・ヨークプライス
・セブン-イレブン
・デニーズ
・ENEOS・ENEOSでんき・ENEOS都市ガス
・サミットエナジ―
・SEIBU
・SOGO
・Ario
・ビックカメラ
・セブンネットショッピング
対象商品を購入した場合は通常ポイントに加え、商品ごとの還元率に基づいた「nanacoボーナスポイント」が加算されます。対象商品は各店舗にて確認しましょう。
なお、「セディナカード」や「三井住友カード」でも、セブン-イレブンでの利用で多くのポイントを獲得できるカードを発行しています。ポイント還元率やカードの使いやすさを考慮した上で、自分に合ったものを選びましょう。
セブン-イレブンを含む「セブン&アイグループをよく利用する人」はセブンカード・プラスが断然お得です。
ポイントの確認方法と使い道
nanacoポイントはセブン&アイグループの各店舗での支払いに使えるほか、他社ポイントやマイルへの移行も可能です。有効期限をこまめにチェックしながら、自分のペースでポイントを使いましょう。
nanaco会員メニューで残高確認
ポイント残高は「nanacoの会員メニュー」から確認できます。セブンカード・プラスまたはnanacoカードの裏面に記載されている「nanaco番号」及び「その下にある7桁の数字」を入力してログインしましょう。
会員メニューでは「nanacoの利用履歴」「ポイント残高・有効期限の確認」「電子マネーの残高確認」「クレジットチャージの申し込み」が可能です。
なお、セブンカード・プラスの「カード利用明細」はnanacoの会員メニューには表示されません。
確認するためには、会員専用ページ「MyJCB」から照会が可能です。ログインするためには新規登録が必要になりますので、カードが手元に届いた後、IDを取得しましょう。
買い物に使ったりマイルに交換したりできる
セブンカード・プラスで貯めたnanacoポイントには以下の使い道があります。商品やギフトカードへの交換はできません。
・電子マネーnanacoに交換する(1ポイント=1円)
・ANAのマイルに交換する(500ポイント→250マイル)
・ANA SKY コインに交換する(500ポイント→500コイン)
・トラノコポイントに交換する(1ポイント→1ポイント)
・BOSAI POINTに交換する(1ポイント→1ポイント)
・募金する(1ポイント=1円)
「電子マネーnanaco」に交換すると、全国のセブン&アイグループ各店やnanacoマークのある店舗で幅広く利用ができます。nanacoが使える店舗は、2021年6月末時点で80万店舗以上です。
ポイントを交換する際は、セブン-イレブンのレジなどで「ポイントを電子マネーに交換します」と店員に伝えましょう。
入会で受け取れるポイント
カードの新規入会では、カード会社から「入会特典」としてポイントが進呈されます。「ポイントサイト」を経由して申し込みをすれば、さらなるポイントアップが狙えます。
オートチャージ設定など条件達成が必要
セブンカード・プラスを新規発行すると、数千ポイントのnanacoポイントが進呈される「期間限定の入会キャンペーン」が行われることがあります。
入会で1000ポイント、JCB選択で300ポイント、nanacoのオートチャージで500ポイントといったように、条件を達成するごとにポイントが増えるルールです。場合によっては、5000円相当のポイントが獲得できるかもしれません。
入会キャンペーンは期間ごとに内容が変わるため、詳細は公式サイトを確認しましょう。エントリーは不要ですが、「対象の申込期間」に「対象のページ」から申し込みをする必要があります。
ポイントサイト経由が断然お得
カードを申し込む際は「ポイントサイト」を経由して申し込むと、ポイントサイトのポイントが獲得できます。
ポイントサイトは、モッピーやハピタスに代表される「お小遣い稼ぎサイト」のことです。ユーザーが広告をクリックしてサービスを利用すると、広告主から支払われた広告料の一部がユーザーに還元される仕組みです。
ポイントが貯まる案件は数多く、中でもクレジットカードの新規発行案件や口座開設案件では、一度に数千円相当のポイントを獲得できる場合があります。
セブンカード・プラスの入会キャンペーンと合わせれば、1万ポイントの獲得も不可能ではありません。
まとめ
セブン-イレブンでポイントが倍付けされるカードは複数のカード会社が発行していますが、セブン-イレブンを含む「セブン&アイホールディングス各社」でお得になるカードはセブンカード・プラスとセブンカードだけです。
カードの基本還元率は0.5%とごく一般的ですが、ポイントが2倍になったり、ボーナスポイントが上乗せされたりする優待店があるため、人によっては普段の生活で自然とポイントが貯まっていくでしょう。
nanacoクレジットチャージに新規登録できる唯一のクレジットカードである点を考えると、nanacoのヘビーユーザーはぜひつくっておきたい1枚です。