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マイルの使い方と交換先を紹介。貯めたマイルを上手に使おう

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2022.01.10
by ドットマネー編集部

マイルの種類と貯め方

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国内外の航空会社には「マイレージ」というポイントプログラムがあり、対象となるサービスの利用金額に応じて「マイル」が貯まります。最初に「どの航空会社のマイルを貯めるか」を決めておきましょう。

国内では主に4種類が使われる

世界には多くの航空会社がありますが、日本居住者が利用しやすい、かつマイルが貯めやすい航空会社というといくつかに絞られます。

●ANA(全日本空輸):ANAマイレージ
●JAL(日本航空):JALマイレージ
●デルタ航空:スカイマイル
●ユナイテッド航空:マイレージプラス

「ANA」と「JAL」は、全国各地の空港に就航する日本の二大航空会社です。デルタ航空とユナイテッド航空はアメリカを代表する航空会社で、日本とアメリカを結ぶ就航便を多く有しています。 

ANAとユナイテッド航空は「スターアライアンス」という同じ航空連合に属しているのも特徴です。どちらかのマイレージに登録していれば、共通のフライトマイルが貯められるメリットがあります。 

ほかにも多くの航空会社がありますが、日本での就航数と便数から見ればマイレージが貯めやすいのは上記の4社でしょう。

フライトや宿泊で貯まる

マイルのメジャーな貯め方の一つが「航空機の利用」です。マイルの積算は「搭乗区間基本マイル×運賃種別ごとの積算率」で算出されます。 

「搭乗区間基本マイル」は都市間の直行距離によって定められたマイル数のことで、距離が長ければ長いほど多くなるのが一般的です。 

「運賃種別」とは、普通運賃や割引運賃などの「予約クラス」を指します。例外もありますが、割引率が低い予約クラスのほうがマイルの積算率が高い傾向です。

フライトマイル以外にも、宿泊代金に応じてマイルが付与されるのも大きな魅力でしょう。国内外には航空会社の「提携ホテル」が多数あり、フロントで「マイレージカード」を提示すればマイルが貯まります

「提携の予約サイト」を経由してホテル予約をすると、マイルが貯まる航空会社もあります。

買い物などでも貯まる

マイルは、普段の買い物やネットショッピングの利用でも貯められます。買い物で貯めるには、航空会社とカード会社が提携する「マイレージカード機能付きのクレジットカード」の発行が必要です。

たとえば「JALカード(一般)」の場合、利用代金200円につき1マイルが加算されます。「ANAカード(一般)」は、1000円につき1ポイントが付与され「1ポイント=5マイル」で交換が可能です。

マイルとポイントのどちらが付与されるかは、カードによって異なります。ポイント付与の場合はマイルへの「移行手数料」などもチェックしておきましょう。

「ドットマネー(.money)」のようなポイント交換サイトを経由することで、手数料無料でマイルに変えられるカードもあります。

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飛行機利用での使い方

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貯まったマイルは、飛行機を利用する際の各種費用に充てられます。航空券の購入やアップグレードなど使い道は幅広く、より快適な空の旅が実現するでしょう。

国内線の特典航空券

国内線の特典航空券との交換は、マイルのお得な使い道の一つです。「特典航空券」とは有償ではなく「貯めたマイル」で交換できる航空券を指します。

航空会社ごとにマイル数・路線・予約クラスが定められており、ANAは「普通席」、JALは「普通席」と「クラスJ」のみが対象です。

ANAの「プレミアムクラス」やJALの「ファーストクラス」には、特典航空券がありません。

また、マイルで足りない部分をカードや現金で補うことはできないのがルールです。必要マイル数が手元にあることが交換時の前提条件になります。

特典交換に必要マイル数は、利用シーズンや区間によって変化するものです。航空券の予約が集中する繁忙期は「利用制限期間」が設けられ、予約ができないケースがあることを覚えておきましょう。

国際線の特典優待

マイルをコツコツ貯めて、価値の高い国際線の特典航空券に交換するのもおすすめです。

デルタ航空やユナイテッド航空のマイルには有効期限がなく、マイルを長く貯めて大きく使えます。 

一方、JALやANAのマイルには有効期限があるため、交換のタイミングを見極める必要があるでしょう。

JALの場合、片道は7500マイル・往復は1万5000マイル~で交換が可能です。有効期限を考慮し、少ないマイルで手軽に行ける東南アジア諸国を狙うのもよいでしょう。 

ANAの場合は「スターアライアンス加盟航空会社」の航空券購入にもマイルが使えます。世界一周なども、スターアライアンスの航空便を組み合わせて可能です。

 国際線特典航空券は、行先に応じて「出入国税」や「燃油特別付加運賃」などが別途かかる点に注意しましょう。

座席アップグレードもおすすめ

ワンランク上の空の旅を堪能したい人は「座席アップグレード」にマイルを使いましょう。

デルタ航空ではほとんどのフライトでアップグレードが可能ですが、JALとANAは「国際線のみ」が対象です。国内線は有償で、会員種別や受付日に指定があります。

JALのマニラ行き(片道)をエコノミークラスからプレミアムエコノミーにする場合は9000マイル、プレミアムエコノミーからビジネスクラスにする場合は1万2000マイルほど必要です。

ANAは、片道1区間9000マイル~で交換可能です。HPで事前に申し込みをして座席が確保されると、交換に必要なマイルが引き落とされます。

マイルを利用する際は、手持ちの航空券が「アップグレードの対象かどうか」を確認しましょう。アップグレードできる席数は決まっています。また、ツアーの中に含まれる格安航空券などは対象外です。

航空会社独自のプログラムに交換

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ANAの「ANA SKYコイン」やJALの「e JALポイント」は、その航空会社にしかない独自のプログラムです。それぞれの特徴や、マイルから交換するメリットについて解説します。

ANA SKYコインに交換

「ANA SKYコイン」は、航空券や旅行商品の購入に使える電子クーポンです。マイルで特典航空券を購入するときも、1マイルから交換できます。

「ANA SKYコイン」は10コイン単位(10円)から支払いに充てられ、無駄がありません。1万マイル以上を交換する場合、会員のステイタスやANAカードの種類によって交換率が通常よりも上がるのが特徴です。

ANAの上級会員であるブロンズ・プラチナ・ダイヤモンドのメンバーは、1万マイル以上の交換率は1.3倍・5万マイル以上は1.7倍にもなります。

クレジットカードで「ANAゴールドカード」以上を持っている人は、1万マイル以上で1.2倍・5万マイル以上で1.6倍です。コインの有効期限は約1年間でマイルの有効期限よりも短いため、必要な分をその都度交換するとよいでしょう。

こんどの旅に、すぐ使える。ANA SKY コイン | ANAマイレージクラブ

e JALポイントに交換

「e JALポイント」は航空券や燃油サーチャージ、ツアー購入代金に充てられるJAL独自のポイントです。 

「5000マイル=5000ポイント(5000円相当)」から5000マイル単位の交換が可能ですが、1万マイル単位で交換すると「1万円=1万5000ポイント(1万5000円相当)」に換算され、お得感があります。 

e JALポイントの有効期限は、交換した日から1年後の同月末です。しかし、マイルを追加で交換するたびに全ポイント残高の有効期限がどんどん延長されていくため、実質無期限になる場合もあります。 

eJALポイントで航空券代金を支払った場合、フライトマイルや「FLYONポイント」は通常通り積算されます。キャンセル時に払い戻しが可能なのもメリットでしょう。

e JALポイント特典 - JALマイレージバンク

電子マネーなど各種ポイントとの交換

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ANAやJALで貯めたマイルは、他社ポイントや電子マネーに交換が可能です。全国に加盟店が多い他社ポイントに交換すれば、使い道が広がります。

ANAマイルの提携ポイント

ANAマイルが交換できる提携先は多く、なかには「楽天ポイント」や「Tポイント」「nanacoポイント」などの知名度の高いポイントプログラムも含まれます。 

楽天ポイント・Tポイント・nanacoポイントの交換レートは「1万マイル=1万ポイント」です。どれも全国のコンビニやドラッグストア、飲食店などで幅広く使えるのがメリットでしょう。 

「マツモトキヨシ現金ポイント」「スターバックスカード」「PASMO」にチャージできるメトロポイントなどに交換すれば、日々の生活で無駄なくマイルが消費できそうです。こちらも、それぞれ1万マイル=1万ポイントで交換できます。

JALマイルの提携ポイント

JALマイルは「WAON」と交換ができるのが特徴です。ANAマイルの場合、WAONに変えるまでに他社ポイントとの交換を数回繰り返す必要があります。 

WAONは「イオン(AEON)」が提供する電子マネーで、イオンや「マックスバリュー」のほか、「しまむら」「ローソン(LAWSON)」「ファミリーマート(FamilyMart)」など、全国のさまざまな店舗で利用が可能です。 

「Suica」を利用する人はSuicaのチャージにマイルを充てるのもよいでしょう。1万マイル=1万円相当で、交換単位は1回につき1万マイルです。 

そのほか「ドコモ(docomo)」の「dポイント」や「Pontaポイント」「Amazonギフト券」「マツモトキヨシギフトカード」などとも交換ができます。それぞれ交換レートや1回で交換できるマイル数が異なる点に注意しましょう。

クーポン券との交換

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ANA・JAL・デルタ航空には、マイルと交換できるクーポン券があります。クーポン券を使う前に、必ず有効期限を確認しましょう。なお、ユナイテッド航空には、クーポン交換サービスはありません。

ANAの場合

ANAでは、提携パートナーで使える各種クーポン券(チケット)を発行しています。クーポンの特典内容は「宿泊」や「食事」、「ショップ利用」などです。マイルに応じた数種類のコースが用意されています。

宿泊ホテルは「シャングリ・ラ ホテルズ&リゾーツ」や「ザ・リッツ・カールトン」「ハイアット ホテルズ&リゾーツ」など、世界の高級ホテルが中心で、交換できるホテルのマイル数は2万マイルコース~とやや高めです。

レストランクーポン券に交換して「ザ・ペニンシュラ東京」や「シャングリ・ラ東京」などで、ハイクラスなディナーやランチを堪能するのもよいでしょう。2名以上が基本ですが、なかには1名の朝食クーポンやディナークーポンもあります。

JALクーポンの場合

JALには、航空券・ツアー購入・機内販売・宿泊・飲食などに利用ができる「JALクーポン」があります。

交換は1万マイル単位で、1万マイル=1万2000円相当のクーポンに換算されるためお得です。クーポンの有効期限は引換申込受付日の翌月から起算し、起算月を含めた13カ月後の月末までとなります。

旅行に関連した特定のサービスにしか使えないため、使い道や旅行の予定がはっきりしてから交換するのがよいでしょう。なお、クーポンは2000円の6枚綴りで、利用代金がJALクーポンより下回る場合、釣り銭を戻すことができません。

デルタの場合

デルタ航空のマイルは「JTBグループ」各販売店にて、国内旅行を取り扱う「エースJTB」の個人旅行商品「JTB国内パッケージツアー」の購入時に使えるクーポン券に交換できます。ホテルと航空券がセットになったプランです。

1万マイル=1万円相当で、1回の交換には最低1万マイルが必要になります。1年間に交換可能な最大マイル数は3万マイルです。

交換できるのは、上級会員である「メダリオン会員」か「スカイマイル対象クレジットカード保持者」のみになります。

クーポン券にはスカイマイル会員の氏名が記載されており、他人への譲渡はできません。有効期限は、クーポン券の申し込み受付日から6カ月以内です。

商品や体験イベントとの交換

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海外の航空会社には「体験イベントのオークション」というユニークなサービスがあります。ギフトサイトで、航空会社がセレクトした逸品と交換するのもおすすめです。

ANAセレクションの利用

「ANAセレクション」は、貯まったマイルと商品が交換できるサービスです。ANAが全国各地から選りすぐった自慢の特産品のほか、ANAロゴ入りのANAオリジナルのグッズや「高島屋」で取り扱っている上質な商品も手に入ります。 

交換できるマイルは1万マイル~です。旅行に行く予定がない人や、ほかでは手に入らない珍しいアイテムがほしい人はぜひANAセレクションを活用しましょう。 

ブロンド・プラチナ・ダイヤモンドメンバーは「ANAセレクション プレミアムメンバー限定サイト」が利用できます。

ANAセレクション |ためたマイルをANAオススメ商品へ交換!

JALとっておきの逸品から選ぶ

「JALとっておきの逸品」は、JALと「大丸松坂屋百貨店法人外商事業部」がセレクトした商品を取り扱うサイトです。数千マイル~の交換が可能で、お目当ての商品があればWeb上で簡単に申請ができます。 

グルメ・お酒・テーブルウェア・ファッション・ヘルス&ビューティー・アクセサリーなど商品カテゴリーは幅広く、新たなアイテムも随時追加中です。ホテル宿泊やエステ、リラクゼーションなどの体験ギフトを選ぶのも楽しいでしょう。 

なお、商品と交換できる「JALクーポン」は、ここでは利用ができません。申し込み後は、返品や交換ができない点にも注意しましょう。 

JALとっておきの逸品 - JALマイレージバンク

デルタやユナイテッド航空の体験イベント

デルタ航空の「スカイマイル エクスペリエンス」は、自分が体験してみたいイベントをオークションのように入札するシステムです。 

バックステージへの招待やチームグラウンドへの案内など普段体験できないようなイベントが多く、一生に一度の思い出ができるでしょう。入札できた場合のみ、マイルが引き落とされる仕組みです。 

ユナイテッド航空には、自分が体験したいイベントを入札する「MileagePlus Exclusives」というサービスのほかに、アメリカの「ブロードウェイのショー」にマイルが利用できる特典も用意されています。

有効期限を知っておこう

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忙しいビジネスパーソンの場合、マイルの有効期限を確認するのを忘れてうっかり失効させてしまうケースがあります。有効期限の有無で「マイルの使い道」も大きく変わってくるでしょう。

ANAマイルは36カ月

ANAマイルの有効期限は36カ月で、利用した月から数えて36カ月後の月末まで使えます。たとえば、2022年の4月16日に貯めたマイルは、2025年の4月30日が期限です。 

有効期限が迫っているときは、マイルをより有効活用できる方法を考えましょう。「ANA SKY コイン」に交換すれば、少ないマイルも無駄なく使えます。

ANAの総合通販「ANAショッピング A-style」では、支払いにマイルを充てることも可能です。 

マイルを特典などに利用する際、有効期限が迫っているものから自動的に使われていきます。「ANA SKY WEB」の会員専用機能ページにログインし、こまめに残高をチェックしておきましょう。 

ANA SKY WEB - 会員専用機能へのログイン

JALマイルも36カ月

JALのマイルの有効期限は、搭乗した日の36カ月後の月末です。ANAと同様、2022年の4月16日に貯めたマイルは2025年の4月30日まで利用ができます。 

なお、マイルの有効期限は、日本時間で毎月1日の0時に失効するということです。アジア・オセアニア地域は前日末日の23時、米州地区は前日末日の7時というふうに「日本時間が基準」となる点に注意しましょう。 

また、特典航空券で空席待ちになった際は、「席が用意できた時点」でマイルが引き落とされます。口座のマイルの有効期限が十分であるかを事前にチェックしておきましょう。マイルの詳細は、JALの会員ページより確認ができます。

有効期限が近いマイルやお得な情報を毎月Eメールで通知してくれる「マイル実績報告付 JALメールニュース」に登録しておくのもおすすめです。 

JAL - JALマイレージバンク会員ログイン

スカイマイルのマイルは無期限

デルタ航空のマイルには、有効期限がありません。目標を立ててじっくり貯め、大きく使えるのがメリットでしょう。 

航空会社の中にはマイルをショッピングに使うたびに有効期限が延長されるところがありますが、スカイマイルのマイルは使用状況にかかわらず無期限です。 

デルタ航空では、特典航空券の予約を制限する「ブラックアウトデイト(利用制限期間)」が設定されていません。

お盆休みや年末年始でも特典航空券の予約ができるのは、大きな魅力といえます。会員口座に加算されたマイルの残高は、公式HPの「マイ デルタ」にログインして確認しましょう。 

ログイン

マイレージプラスも無期限

ユナイテッド航空のマイルにも、有効期限が設定されていません。以前は最後にマイルを獲得または使用した日から18カ月が期限でしたが、2019年にマイレージの規定が変更されました。

ユナイテッド航空は、スターアライアンスという航空連合に加盟しています。マイレージプラスの会員は、加盟航空会社を利用した場合でもユナイテッド航空のマイレージプラスが貯められる仕組みです。

他社で獲得したマイレージプラスにも、有効期限はありません。有効期限がなくなった今、マイレージプラスを本格的に貯めたい人は「MileagePlus JCBカード」を作っておくのがおすすめです。

まとめ

世界には多くの航空会社がありますが、日本居住者が使いやすいのはANA・JAL・デルタ航空・ユナイテッド航空の4社です。

どの航空会社のマイルを貯めようか迷った場合は、就航地の多さや加盟しているアライアンスを考慮するとよいでしょう。

ANAとJALはサービスの内容に類似点が多くありますが、電子マネーに交換ができる提携先や交換できる商品の内容などに違いがみられます。じっくり比較・検討をし、自分に合ったマイレージに加入しましょう。

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