楽天ANAマイレージクラブカードの特徴
楽天のクレジットカードといえば、年会費永年無料で還元率が1%の「楽天カード」が有名ですが、空の旅が好きな人には、ANAマイルが貯まる「楽天ANAマイレージクラブカード(楽天AMCカード)」がおすすめです。
ポイントもしくはマイルコースが選べる
楽天AMCカードは「楽天カード」と「ANAマイレージバンクカード(AMCカード)」の一体型です。
楽天カードは通常、決済金額100円(税込)ごとに楽天ポイントが1ポイント付与されますが、楽天AMCカードは、楽天ポイントが付与される「楽天ポイントコース」、またはANAマイルが付与される「ANAマイルコース」のいずれかを選択できるのが特徴です。
ANAマイルコースの還元率は0.5%で、200円(税込)につき1マイルが貯まります。普段の買い物でもマイルが積算されるうえ、マイルへの交換手続きがいらないのがメリットでしょう。 コースは随時変更が可能で、貯めたものを途中で交換することもできます。
複数の機能が一枚のカードに集約
楽天AMCカードには、クレジット・AMCカード・楽天Edy・楽天ポイントカードの4つの機能が搭載されています。
「AMCカード」はANAの会員カードで、フライト利用時にカード提示するか会員番号を入力するとフライトマイルが積算される仕組みです。フライトもショッピングもこの1枚で済ませられるため、旅の相棒としては心強いでしょう。
「楽天Edy」はプリペイド式の電子マネーで、利用金額200円ごとに1ポイントが貯まります。加盟店ではカードを端末にタッチするだけで支払いができ、小銭を出す手間が省けるのがメリットです。
「楽天ポイントカード」は、共通ポイントの「楽天ポイント」を貯めたり使ったりできるカードです。加盟店で提示すると、購入金額に応じたポイントが付与され、貯まったポイントは「1ポイント=1円」として利用ができます。
楽天AMCカードを持つメリット
1枚4役をこなす楽天AMCカードがあれば、複数のカードを持ち歩く必要がなくなります。年会費や入会特典も魅力的で、あまりお金をかけずにクレジットカードを持ちたいという人にもぴったりです。
年会費実質無料で入会特典もある
楽天AMCカードは多くの機能を持ちあわせていながら、年会費はわずか550円(税込)です。初年度は年会費がかからず、翌年以降は「年1回以上の利用」で年会費が無料になります。
ポイントの付与率や付帯する海外旅行保険の上限金額は楽天カードと同じですが、楽天AMCカードならではの入会特典があるのも見逃せません。
楽天カードは新規入会キャンペーンを行っており、楽天AMCカードも対象です。入会時に条件を達成すると、5000ポイントが獲得できます。不定期で年に数回、7000または8000ポイントがもらえることもあります。
ポイントの内訳は「新規入会特典」2000ポイント(通常ポイント)+「カード利用特典」ポイント3000(~6000)ポイント(期間限定ポイント)です。
入会特典で付与された通常ポイントは、楽天カード会員向けサイト「楽天e-NAVI」で受け取りましょう。カード利用特典の期間限定ポイントは、「口座振替設定を済ませた後にカードを初めて利用する」と条件が達成となり進呈されます。
楽天市場や楽天カードポイントプラス利用でポイントアップ
楽天には楽天の各種サービスを利用するごとに還元率がアップする「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」があります。
楽天カード同様、楽天AMCカードの所持者は「楽天市場」でカード決済をすると「+2倍」の楽天ポイントが積算されます。
また、街での買い物では、カード決済でポイントがアップする「優待サービス」が用意されているのにも注目です。
「楽天ポイントプラス」では、楽天e-NAVIへのログイン後にエントリー(一部店舗不要)すると、対象店舗において通常の還元とは別にさらにポイントがもらえます。近くにある対象店舗を利用するようにすれば、短期間でもポイントがザクザク貯まるでしょう。
ANAカードの一部機能を付帯
「ANAカード」とは、AMCカードにクレジット機能が付帯した「ANAマイレージクラブ会員向け」のクレジットカードです。 楽天AMCカードにはANAカードの一部機能が付帯しています。
たとえばANAの国内線には、ICチップ内蔵のAMCカードや二次元バーコードなどを機器にかざすと搭乗手続きが省略できる「スキップサービス」がありますが、楽天AMCカードの所持者も本サービスが使えます。
また、ANAと同じアライアンスに属する航空会社間では基本的に「マイルの相互利用」が可能です。楽天AMCカードを持っていれば、同じアライアンスである「ユナイテッド航空」や「エア・カナダ」のフライトでANAマイルを貯めることもできます。
楽天AMCカードのデメリット
楽天AMCカードは楽天カードとANAカードのよい点が合わさった1枚ですが、本腰を入れてマイルを貯めたい人や楽天の会員ランクを上げたい人にとっては、あまりおすすめできないケースもあります。
継続、搭乗ボーナスマイルがもらえない
楽天AMCカードは、あくまでも楽天が発行しているカードであるため「ANAカード」の全サービスが享受できるわけではありません。 ANAカードの大きな特徴として、フライト利用やカード継続による「マイルの進呈」が挙げられます。
年会費2200円(税込)の「ANA一般カード」の場合、入会とカード継続時にそれぞれ1000マイルが進呈されるほか、搭乗時は「運賃倍率×10%」のボーナスマイルが付与されます。
楽天AMCカードには、搭乗によるボーナスマイルや入会・継続の特典がありません。年に数回フライトを利用するのであれば、ANAカードのほうがお得度は高いでしょう。
マイル交換できないポイントも
楽天AMCカードの「楽天ポイントコース」のポイント還元率は、通常の楽天カードと同じ1%です。ただし、楽天の各種サービスやキャンペーンを上手に活用すれば、ポイント倍率がどんどんアップします
貯まった楽天ポイントは「2ポイント=1マイル」の換算でANAマイルに交換ができるため、「特典航空券のマイル数まであと少し足りない」というときに重宝するでしょう。
ただ、キャンペーンなどで獲得した「期間限定の楽天ポイント」や「提携先から交換したポイント」はANAマイルに交換ができません。交換が可能なのは、買い物などで獲得した「通常ポイント」のみです。
楽天AMCカードの場合、はじめからANAマイルコースを選択していても、楽天市場で得られるポイント(ご利用ポイント・特典ポイント)はマイルではなく楽天ポイントで付与されます。このときの楽天ポイントは期間限定ポイントにあたり、交換はできないということです。
着実にマイルを貯めたい人は「ANAカード」を活用するか、例外なくポイントがマイルに移行できるクレジットカードを選ぶのが賢明です。
マイルコースでは会員ランクは上がらない
楽天には、レギュラー・シルバー・ゴールド・プラチナ・ダイヤモンドの4つのランクがあり、各会員ランクは楽天ポイントの獲得回数と獲得数によって決まります。
会員ランクが上がれば上がるほど享受できる特典が増える仕組みですが、残念ながら「ANAマイルコース」を選択した場合はランクアップの対象にはなりません。買い物やサービスの利用で獲得したポイントは、ANAマイルに自動交換されるためです。
「お誕生日ポイント」や「特別優待セール」など、楽天のランク特典を享受したい人は、最初から「楽天ポイントコース」を選択するのがよいでしょう。
楽天の他カードからの切り替えは可能?
楽天カードと一口にいっても「楽天ゴールドカード」や「楽天銀行カード」、女性に特化した「楽天PINKカード」などさまざまな種類があります。楽天AMCカードに切り替える際は、切り替え手数料がかかる点に注意しましょう。
楽天AMCカードへの切り替え手続き
楽天のほかのカードから、楽天AMCカードへの切り替えは、楽天カード会員の専用のオンラインサービス「楽天e-NAVI」で行えます。
ログイン後、メニューの「お申込み」→「カードの追加・切り替え」と進み、「楽天ANAマイレージクラブカード」を選択しましょう。画面の案内に従って手持ちの楽天カードの情報を入力し、申し込みを完了させます。
新しいカードが手元に届くまでに、1週間から10日の日数を要します。年末年始やゴールデンウィークは通常よりも長く時間がかかるため、余裕をもって申請しましょう。
切り替える際の注意ポイント
楽天AMCカードに限らず、カードの種類を変更する際は1100円(税込)の「切替手数料」がかかります。
切り替え後は、カード番号・カードの有効期限・セキュリティコード・楽天ポイント番号・Edyカード番号などが変更になりますが、Edy機能付きカードの場合、Edy残高は自動移行されません。
旧カードを破棄する前に残高を使いきるか、専用機器(楽天Edyリーダーなど)で新カードへの残高移行を行いましょう。「楽天ポイント」は切り替え後のカードに自動的に引き継がれます。
公共料金の支払いを切り替え前のカードで行っている場合、新カードへの変更手続きを忘れずに行う必要があります。
まとめ
楽天ANAマイレージクラブカードは、楽天カードとANAカードのいいところ取りができる1枚です。
ショッピング重視の人は「楽天ポイントコース」を、ANAを利用する予定がある人は「ANAマイルコース」を選ぶのがよいでしょう。
1枚4役をこなす優れもので複数のカードを持ち歩かずに済むのもメリットですが、ANAのフライト利用が多い人の場合、ボーナスマイルが充実した「ANAカード」のほうがよい場合もあります。自分のニーズに合ったカードやコースを選びましょう。
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