- LINE Payとは何か
- LINE提供のおサイフサービス
- 提携サービスや加盟店が多い
- LINE Payの基本的な機能
- コードや請求書払いなど複数の決済サービス
- チャージや出金
- 集金や割り勘が簡単にできる機能も
- LINE Payのメリットとは
- 利用することでポイントが貯まる
- キャンペーンやクーポンの発行も
- プリペイド式のLINE Payカードを利用する方法もある
- LINE Payの設定方法
- 電話番号認証と同意
- パスワード登録と本人確認
- 銀行口座やカードの登録
- 主なチャージ方法の種類と流れ
- 銀行口座を登録してチャージ
- コンビニでチャージ
- LINE Pay カードでチャージ
- 支払い方法と流れ
- 店頭での決済
- オンライン決済
- チャージ&ペイ設定で都度チャージが不要に
- まとめ
LINE Payとは何か
LINE株式会社が提供するコミュニケーションアプリ「LINE」には「LINE Pay」という決済機能が搭載されています。実際、LINE Payでは何ができるのでしょうか?
LINE提供のおサイフサービス
LINE Payとは「LINE」が提供する決済サービスです。バーコードやQRコードをレジで読み取ってもらうことで、LINE Pay加盟店での会計がスピーディーに行えます。
LINEアカウントを持ったユーザーなら、基本的に誰でも利用可能です。LINEの友だちに「送金」をしたり、複数のメンバーと「割り勘」をしたりできる機能も魅力でしょう。
LINE Payへのチャージ方法には、銀行口座やATM、コンビニなどがあります。銀行口座を登録しておくと、残金が足りなくなったときでもアプリ内でチャージ完了です。
2020年5月からは、特定カード使用者に限り残高チャージなしで支払いができる「チャージ&ペイ」機能も追加されています。
提携サービスや加盟店が多い
LINE Payは「コード支払い」「オンライン支払い」「請求書支払い」に対応しており、さまざまな加盟店やオンラインショップで使えます。
コード払いを導入している飲食店には「ガスト」「くら寿司」「松屋」など、全国規模のチェーン店も豊富です。「ローソン」や「セブン-イレブン」などのコンビニはもちろん、「上野動物園」や「アパホテル」「ホテルモントレグループ」などでも使えます。旅行や出張時は、多くの現金を持ち歩かなくても済むでしょう。
自治体によっては、LINE Payの請求書払いで県民税や固定資産税、自動車税を支払うことも可能です。すでに、100を超える団体で取り入れられています。LINE Payが使える店舗の詳細は「LINE Payメインメニュー」下方にある「マップ」マークから検索しましょう。
LINE Payの基本的な機能
LINE Payがあると、スマホ1台で、決済・出金・チャージ・割り勘・集金などができるようになります。ただし「本人確認」の完了有無で使える機能が変わる点に注意しましょう。
コードや請求書払いなど複数の決済サービス
LINE Payの支払い方法のうち、店舗での支払いは基本コード払いです。LINEアプリの「ウォレット」ページから、LINE Payの「バーコード」または「QRコード」を使用します。
店舗ごとに「店舗読み取り式」と「ユーザー読み取り式」が決められており、使い分ける仕様です。店舗によっては、請求書払いに対応しているところもあります。
2021年8月からは、キャッシュレス決済サービス「PayPay」の加盟店でも、一部でLINE PayのQRコード決済が使えるようになりました。
PayPayのユーザー読み取り式(ユーザースキャン式)を採用している店舗が対象です。PayPayのQRコードの上に「LINE Payも使えます」という表記があるか確認しましょう。
「請求書払い」とは、各種請求書についているコードをコードリーダーで読み込んで支払いを行う方法です。オンライン決済では、支払方法に「LINE Pay」を選択した後、LINEアプリに遷移して引き落としを確定します。
チャージや出金
LINE Payにチャージする方法は複数あり、いずれもチャージ手数料はかかりません。
・銀行口座
・セブン銀行ATM
・Famiポート
・QRコード・バーコード(レジチャージ対応店舗のレジ)
おすすめは、銀行口座からのチャージです。LINE Payでは、登録後に「本人確認」を済ませると、アカウントの種類が変わります。この時点で初めて、送金や出金などLINE Payの全機能が利用できるようになる仕組みです。
出金は、支払い時に使う「LINE Pay残高」を銀行口座やセブン銀行ATMなどを通して「現金化」できるサービスです。本人確認が完了していることが条件で、取引には220円の手数料がかかります。
集金や割り勘が簡単にできる機能も
LINE Payの便利な機能といえば「送金」や「割り勘」です。
送金は、LINEのトーク画面から、LINE友だちへ送金できる機能になります。 相手の口座番号を知らなくても、簡単にお金のやりとりができることが特徴です。
送金は24時間対応で、手数料はかかりません。本人確認が完了していない人は「送金依頼」のみ可能です。
飲み会や食事会では、LINE Payの「割り勘」が役立ちます。合計額を入力してメンバーを選択すると、均等に割られた金額を各自に請求できる機能です。
幹事が作成したQRコードを読み取る方式で「LINEの友だち以外」に対しても使えます。立て替えたお金の集金にも利用できるため、参加したメンバー間で「払った」「払わない」でもめることが少なくなるでしょう。
LINE Payのメリットとは
LINE Payのメリットは、会計時の利便性が増すだけではありません。ポイント付与やクーポンの発行、キャンペーンが充実しており、上手に活用すれば家計がグッとラクになるでしょう。
利用することでポイントが貯まる
LINEでは、LINEPayの利用(チャージ&ペイ)やLINEの各種サービスの利用、キャンペーンの参加などで「LINEポイント」が付与されます。
獲得したポイントは「1ポイント=1円」換算で、LINEギフトやLINEデリマなど、さまざまなLINEサービスで使えるのが特徴です。LINE Payでも、ポイントを支払いに充当できます。
LINE Payでの支払い関しては、ポイント還元の条件をしっかり理解しておきたいところです。以前は「LINE Pay残高でのコード決済」や「LINE Payに登録した他社クレジットカードでの決済」などもポイント付与の対象でした。
しかし、現在は「Visa LINE Payクレジットカード」のカード利用時と、同カードまたは「Visaブランドの三井住友カード」を登録した「チャージ&ペイ」の利用時のみポイントが還元されます。三井住友カードは、Vポイントでの付与です。
キャンペーンやクーポンの発行も
LINE Payでは、季節や店舗、新規発行者限定など多彩なキャンペーンを開催しています。キャンペーンで獲得できるものもさまざまで、過去には限定デザインのデジタルカードや数百~数千円分のLINE Pay残高、LINEサービスの支払いに利用できるLINEコインなどが提供されました。
LINE Payの公式ブログでは、キャンペーン情報も発信しているため、チェックしてみましょう。また、普段から使いやすい割引としては、電子クーポンがあります。
LINEサービスの利用でもらえるクーポンは、「LINEクーポン」「店舗側のLINEアカウントが発信するクーポン」「LINE Pay特典クーポン」の3種類です。
このうち、LINE Pay特典クーポンは、「LINE Payアカウント」を持っている人に付与されます。コード払い・オンライン決済・チャージ&ペイで利用でき、ほかの種類のLINE関連クーポンやLINEポイントとも併用可能です。
21年4月末のサービス改定に伴い、LINEのランク制度である「LINEポイントクラブ」は廃止されています。これまで、LINE Pay特典クーポンはランク特典の扱いで決められた枚数までしか使えませんでしたが、変更によって枚数制限なく使えるようになっています。
プリペイド式のLINE Payカードを利用する方法もある
アプリではなく「LINE Payカード」を利用して支払いをする方法もあります。「LINE Payカード」はLINEとJCBが提携した「プリペイドカード」です。
オンライン店舗専用の「バーチャルタイプ」と店舗でも使える「プラスチックカードタイプ」の2種類で、JCBの加盟店やオンラインストアで使えます。
ただ、現在は新規発行が終了しています。すでに発行済のカードは有効期限までは使えるため、保有している人は活用しましょう。
なお、以前はLINE Pay カードのバーチャルカードを登録することで、Google Payを使ったQUICPay+決済もできていました。
しかし、新規発行終了とともに、LINE PayをQUICPay+の支払い方法としてGoogle Payへ登録することはできなくなっています。また、発行済みのカードで機種変更などをする際も、再登録は受け付けていません。
LINE Payの設定方法
LINE Payは、コミュニケーションアプリ「LINE」の中に搭載された機能です。すでにLINEを利用している人は、ほかのアプリをインストールする必要はありません。手順に従い、LINE Payの設定を行いましょう。
電話番号認証と同意
LINE Payの登録はLINEメニューの「ウォレット」から行います。ウォレットをタップすると画面上に「LINE Payをはじめる」という文字が表示されるため、タップして登録画面に移動しましょう。
LINE Payの利用には「LINEアカウントで登録した電話番号」が必要です。LINEアカウント作成時に電話番号を登録せずSNS連携をしている人は、まずはLINEで電話番号を登録しましょう。
LINE「ホーム」右上の設定マークから「アカウント」を選択すると「電話番号」の項目があります。設定後、LINE Payの登録画面で電話番号によるSNS認証を行い、規約に同意をすれば登録作業は完了です。
・アプリ名:LINE
・価格:無料
・App Store:ダウンロード
・Google Play:ダウンロード
パスワード登録と本人確認
LINE Pay登録後は、安全に利用するための「パスワード登録」を行いましょう。パスワードは6桁で、同じ数字の連続使用や電話番号などを除く、任意の数字が設定できます。
これは、LINEで設定しているパスワードとは別に新たに設定するものです。「ウォレット」→「LINE Pay」メニュー→「設定」→「アカウント」→「パスワード」と進み、登録を完了させましょう。
登録後は「スマホでかんたん本人確認」を済ませておくのがおすすめです。
認証によって「LINE Cash」から「LINE Money」へアカウントの種類が変わります。LINE友だちへの送金や出金など、LINE Payで利用できるサービスの幅が広がるのがメリットです。
銀行口座を登録しない人は「ウォレット」→「LINE Payメインメニュー」→「設定」→「本人確認」と進み、スマホ上で本人確認を行いましょう。申請者の顔写真と運転免許証やパスポートなどの身分証明書での照合と、記入した個人情報の一致などを確認します。
銀行口座やカードの登録
銀行口座からチャージをしたい人は「銀行口座の登録」を行いましょう。「ウォレット」ページの金額の横にある「+」たタップし「銀行口座」選択します。
登録したい銀行を選ぶと各銀行のWebサイトに移動するため、必要事項の入力をすれば完了です。登録時は、口座情報や暗証番号の控えを手元に準備しておきましょう。
LINE Pay経由でクレジットカード決済をする人は、続けて「クレジットカードの登録」を行います。LINE Payの「メインメニュー」から「クレジットカード登録」へ進みましょう。
画面の説明に従って、カード番号・有効期限・セキュリティコードを入力します。なお、登録できるクレジットカードのブランドは「VISA」や「Mastercard」で、複数枚の登録も可能です。
主なチャージ方法の種類と流れ
LINE Payのチャージ方法は複数ありますが、多くの人が利用しやすい「銀行口座」「コンビニ」「LINE Pay カード」の三つのやり方を紹介します。
銀行口座を登録してチャージ
銀行口座を登録しておくと、好きなときにチャージができるようになります。「ウォレット」を開き、残高表示の横にある「+」をタップしましょう。
チャージ方法の「銀行口座」をタップし、自分が登録した口座の中から選択します。あとはチャージしたい金額を入力し、「チャージ」を押せば完了です。
1日にチャージできる金額は、LINE Payへ登録している銀行全体で100万円までです。三菱UFJ銀行のみ、1日10万円までの上限が別途あります。
限度額はLINE Payメインメニューの「設定」にある「アカウントタイプ・利用限度額」から確認しましょう。口座の残高が不足している場合はチャージができず、LINE Payメインメニュー左上の「ベルマーク」にメッセージが表示されます。
コンビニでチャージ
コンビニでのチャージ方法は「セブン銀行ATM」「ファミリーマートのFamiポート」「ローソンのレジ」の三つです。
セブン銀行ATMでは、ATM画面で「スマートフォンでの取引」をタップしましょう。画面のQRコードをLINE Payのコードリーダーで読み取ると、スマホ画面に「4桁の企業番号」が表示されます。現金を投入してチャージを完了させましょう。
「ファミリーマート」の「Famiポート」でチャージをするときは、ウォレットの「+」をタップし「Famiポート」を選択します。
受付番号や予約番号などチャージに必要な情報が表示されるため、コンビニ店内のFamiポートの「代金支払い(コンビニでお支払い)」からレシートを発行しましょう。レジに持って行き、金額を支払います。
ローソンでは、プリペイド式の「LINE Payカード」を使ったレジチャージが可能です。
LINE Pay カードでチャージ
LINE Payカード でチャージができるのは、全国の「ローソン」「ナチュラルローソン」「ローソンストア100」「アインズ」「アインズ&トルペ」です。
まず、ウォレットの「+」をタップし「LINE Payカード レジチャージ」を選択します。店員にチャージをする旨と金額を伝えた後、LINE Payカードを提示するか、レジの端末でカードをスライドさせましょう。
レジでチャージできる上限は、1回あたり4万9000円です。ローソンとナチュラルローソンでは、最低チャージ額が1000円以上に設定されています。
支払い方法と流れ
LINE Payを使って支払いをするときは、バーコードを提示したり、QRコードを読み込んだりする作業が必要です。レジ前で慌てないように、一連の手順を確認しておきましょう。
店頭での決済
店頭でのコード支払いは、「スマホのコードを店員にスキャンしてもらう方法」と「お店のQRコードをスマホで読み取る方法」の2種類です。
店員にスキャンしてもらう場合、ウォレットタブから「LINE Payのコード」を開きます。レジでコードを提示しながら「LINE Payで」と伝えましょう。
お店のQRコードを自分で読み取る場合は、ウォレットタブから「コードリーダー」を開き、お店のQRコードを読み取ります。
金額が表示されているときは、内容を確認し「支払う」をタップするだけです。支払い確認のため、店員に「完了画面」を見せましょう。
金額が表示されていないときは自分で金額を入力し、店員に金額に誤りがないかを確認をしてもらいます。こちらも、支払うボタンを押してから、完了画面をしっかり店員へ見せましょう。
オンライン決済
オンライン決済のメリットは、クレジットカード情報を入力する手間が省ける点です。
LINE Payが使える大手ネットショップには、「ラクマ」「ZOZOTOWN」「Joshin webショップ」「ワタシプラスオンラインショップ」などがあります。
スマホで商品を購入する際、決済画面で「LINE Pay」を選択しましょう。LINEアプリが起動し、LINE Payの決済画面に移行します。
LINE Payパスワードなどを入力し、最後に「決済」を押しましょう。購入完了後はLINEに通知があり、残高の変化がリアルタイムにわかります。手数料はかかりません。
チャージ&ペイ設定で都度チャージが不要に
「チャージ&ペイ」は事前に残高をチャージしなくても支払いができる「後払いサービス」です。
「Visa LINE Payクレジットカード」や「Visaブランドの三井住友カード」をLINE Payのアカウントに登録すると、支払い金額は「クレジットカードの請求」となります。
カード申込み時に設定した金融機関の口座より、自動的に引き落とされる仕組みです。
また、チャージ&ペイはポイント還元の対象で、利用金額の0.5%のポイントが付与されるメリットもあります。LINE Payにおいて、同カード以外のクレジットカードとの連携では得られない優待です。都度チャージが面倒な人はもちろん、ポイントを貯めたい人にとってはうれしいサービスでしょう。
なお、22年4月30日までは、Visa LINE Payクレジットカード(LINEクレカ)を利用すると2%の還元が受けられます。
Visa LINE Payクレジットカード|クレジットカードの三井住友VISAカード
まとめ
近年はさまざまなスマホ決済サービスがありますが、LINE利用者にとって使い勝手がよいのがLINE Payです。
LINEの友だち同士で送金や割り勘ができるため、面倒なお金のやりとりに悩まなくても済むようになるでしょう。
残高を気にせずに支払いをしたい人やポイントを貯めたい人はチャージ&ペイがおすすめです。ポイント還元もあり、毎回チャージする手間も省けます。