- マイルの合算とまとめるメリットは
- 家族プログラムの参加が必要
- 合算で不足マイルを補える
- まとめて交換した方がお得な特典も
- ANAカードファミリーマイルの条件とは
- 生計を共にする同居の1親等の家族まで
- 18歳以上の場合ANAカード会員であること
- 特典利用者登録で家族もマイルを使える
- プライム会員、ファミリー会員の登録手順
- オンラインなら即時登録できる
- 郵送で申し込む場合は確認書類が必要
- ANAファミリーアカウントとの違い
- 海外在住者が有料で家族を登録できる
- 特典を申し込めるのはプライム会員のみ
- JALカード家族プログラムの条件とは
- JALも夫婦や親子など1親等の家族まで
- 18歳以上の場合JALカード会員であること
- 合算したJALマイルの使い方
- メンバーを決めたら登録しよう
- オンライン手続きが簡単
- 郵送の場合は登録申込書到着から約1週間
- 海外エアラインでマイル合算ができるのは?
- アシアナ航空
- 大韓航空
- まとめ
マイルの合算とまとめるメリットは
ANAやJALではマイルの共有や合算、譲渡は基本的にできません。ただし、条件を満たした家族や親族に限り、マイルの合算が認められています。
家族プログラムの参加が必要
マイルの合算には、家族プログラムへの参加が必須です。ANAは「ANAカードファミリーマイル」、JALは「JALカード家族プログラム」に参加して初めて合算が可能となります。
海外在住者は、参加できるプログラムが異なる点に注意しましょう。海外在住者向けには「ANAファミリーアカウント」や「JALファミリークラブ」といった別のプログラムが設けられています。
なお、世界には、スターアライアンス、ワンワールド、スカイチームという「アライアンス(航空連合)」があります。同じアライアンスに所属する提携航空会社間ではマイルの相互利用は行っていますが、「マイルの移動」や「合算」はできません。
たとえば、ANAの会員がANAマイルを使って「ユナイテッド航空」の特典航空券を予約することはできますが、ユナイテッド航空のマイレージにANAマイルを移行するのは不可能です。
合算で不足マイルを補える
JALやANAでは、マイルと現金の併用は不可です。海外航空会社で取り入れられていることも多い「バイマイル」制度も、両社では行っていません。特典交換に必要なマイル数がマイル口座にない場合は、特典利用ができないのがルールです。
家族プログラムを利用すれば、各会員が獲得したマイルで不足分が補えるようになります。少額のマイルは使い道に困りますが、合算すれば大きな額となり「国内線の特典航空券」や「宿泊クーポン」などへ交換できるかもしれません。
「みんなでハワイ旅行に行く」といった共通の目標を掲げ、家族全員でコツコツとマイルを貯めるのもよいでしょう。
まとめて交換した方がお得な特典も
ANAの「ANA SKY コイン」は、航空券やツアー代金の支払いに使える電子クーポンです。1~9999マイルまでは「1マイル→1コイン」の等価交換ですが、1万マイル以上では、交換レートがアップします。
保有するANAカードの種類や会員のステイタスによっても交換レートが変わるため、代表者がまとめて交換する方がお得な場合もあるでしょう。
ANAの上級会員「プレミアムメンバー」のステイタスをもっていると、5万マイル~の交換は、最大レートである1.7倍です。本来5万マイル→5万コインのところ、8万5000コインと大幅にアップします。
なお、ANA SKY コインは、家族間の合算はできません。まとめて利用したい場合は、ANAカードファミリーマイルに参加したうえで「マイルの状態で合算してからコインに移行する」方法を取りましょう。
ANA SKYコインは、ANAマイレージクラブ会員(AMC会員)及び「特典利用者登録」を行った2親等以内の家族などが利用できます。
ANAカードファミリーマイルの条件とは
ANAでは特典交換をする場合に限り、家族が貯めたマイルが合算できます。18歳以上は「ANAのクレジットカードの発行が必須条件」のため、先にカード申し込みを済ませておくとスムーズです。
生計を共にする同居の1親等の家族まで
合算の対象になるのは、日本在住の「ANAカード本会員」と生計・住居を共にする「配偶者(同性パートナー含む)」及び「1親等以内の家族」です。
1親等は、本会員の「父母」や「子」を指します。子どもの配偶者や「配偶者の両親」も対象です。一方で、祖父母や兄弟、孫は2親等にあたるため、合算はできません。本会員を含め最大10名が登録できます。
通学や療養などで同居していないメンバーがいる場合、手続きには「各種健康保険証のコピー」または「戸籍謄本」が必要です。
「同性パートナー」は、地方自治体が発行する「同性パートナーシップ証明」の提出が求められるケースがあります。事前に必要書類を準備しておきましょう。
18歳以上の場合ANAカード会員であること
ANAカードファミリーマイルは、ANAカード会員限定のサービスです。ANAカードとは、カード券面に「ANACARD」の文字が記載されたクレジットカードを指します。
カード発行ができない18歳未満や高校生は「AMCへ入会し会員資格を得る」だけでプログラムに参加できますが、18歳以上はカード発行が必須条件です。
ANAカードとひと口にいっても、さまざまな種類があります。マイル合算のために入会するのであれば、年会費がリーズナブルな「ANA一般カード」や「家族会員」がよいでしょう。ANA一般カードは年会費2200円(税込)で、入会・継続時には1000マイルが進呈されます。
ANAカード一覧 数あるカードの中から絞り込み | ANAマイレージクラブ
特典利用者登録で家族もマイルを使える
ANAカードファミリーマイルでマイルを合算した場合、代表者の口座にマイルが合算されます。代表者以外がマイルを使うにあたっては、代表者による事前の「利用登録」が必要です。
Webの会員サイトにログインし、「ANAマイレージクラブトップページ」→「マイメニュー」→「会員情報管理」→「ご家族のご利用」→「特典利用者登録」で詳細を入力します。
「ANA公式マイレージクラブアプリ」または「ANA公式スマートフォンアプリ」を持っている人は、アプリからも手続きの一部を行えます。
特典利用者登録を行えば、自分が貯めたマイルを使って家族に特典をプレゼントすることも可能です。対象は「会員の配偶者」「同性パートナー」「2親等以内の家族」となっています。
ファミリーマイルの合算は1親等以内の家族が行えるのに対し、「特典利用」は2親等まで範囲が拡大されるのが特徴です。
プライム会員、ファミリー会員の登録手順
ANAカードファミリーマイルでは、カード会員の中から代表して手続きを行う「プライム会員(親会員)」を1名選びます。プライム会員以外は、すべて「ファミリー会員(子会員)」です。
新規登録は無料ですが、メンバーの変更・退会には手数料として1名につき5000マイルがかかる点に注意しましょう。
オンラインなら即時登録できる
手続きを始める前に、「プライム会員(本会員のみ)」と「ファミリー会員」を決定します。家族全員が「ANAカードの本会員」であれば、その中から代表となるプライム会員を選出しましょう。
本会員とはANAカードの所有者のことで、ANAカードに付随して申請できる「家族カード(家族会員)」の保有者は自動的に「ファミリー会員」となります。
ファミリー会員が「プライム会員のANAカード家族会員のみ」の場合は、オンライン申請が可能です。
プライム会員がWebサイトにログインし「マイメニュー」の「会員情報管理」から手続きを進めます。「ご家族のご利用」→「ANAカード(家族会員)」とクリックしましょう。完了後はすぐにマイルの合算が確認できます。
郵送で申し込む場合は確認書類が必要
ファミリー会員がプライム会員のANAカード家族会員ではない場合は、Web手続きが行えません。Webサイトで「参加申込書」をダウンロードして、所定の「確認書類」と一緒に郵送します。
確認書類は「各種健康保険証のコピー」「住民票」のいずれかです。住民票は3カ月以内に発行したもので、登録者の続柄・氏名・生年月日が明記されている必要があります。
記載されている保険者番号やマイナンバーは、ペンなどで塗りつぶしましょう。記載のない状態での申請が条件です。
さらに、ファミリー会員のうち、現在プライム会員と同居していない人は「各種健康保険証のコピー」か「戸籍謄本(コピー可・3カ月以内発行のもの)」のいずれかの提出が求められます。必要書類が窓口に到着してから、約2週間で合算手続きが完了します。
ANAファミリーアカウントとの違い
ANAの家族プログラムには「ANAファミリーアカウント(AFA)」というサービスもあります。ANAファミリーマイルとの違いや、手続き上の注意点を確認しましょう。
海外在住者が有料で家族を登録できる
ANAファミリーマイルの対象が「日本在住のANAカード会員」なのに対し、AFAは「海外在住者のみ」が参加できます。
海外在住のAMC会員は、「配偶者(同性パートナー含む)」及び「2親等以内の家族」のマイルを合算して特典に交換可能です。登録できるのは、本会員を含め最大8名となっています。
ANAファミリーマイルとの大きな違いは、登録ごとに「1000マイルの登録手数料」がかかる点です。手数料は、代表者となる「プライム会員」のマイル口座から自動的に引き落とされます。
特典を申し込めるのはプライム会員のみ
まずは、AMC会員の中で、プライム会員とファミリー会員を決定しましょう。AFA登録も、プライム会員が代表して手続きを行います。
会員サイトにログイン後、「登録フォーム」に必要事項を記入しましょう。登録完了までに1~2週間の期間が必要です。
また、合算したマイルを使って「特典利用の申し込み」を行う場合も、プライム会員が代表して手続きを行います。
特典利用時は「有効期限が近いマイル」が優先的に合算され、消費されるのがルールです。続いて「減算マイル数が少ない口座」→「プライム会員」→「家族会員」の順番にマイルが使われていきます。
JALカード家族プログラムの条件とは
JALカード家族プログラムは、家族のマイルを合算して特典に交換できるサービスです。「JALカードの保有者」が対象のため、18歳以上で対象カードを持っていない人は先にクレジットカードを発行しましょう。
JALも夫婦や親子など1親等の家族まで
プログラムに参加できるのは、JALカード本会員と生計を共にする「配偶者」及び「1親等の家族」です。本会員と姓が異なる1親等も登録が可能ですが、「生計・居住を共にしていること」が条件です。家族関係や年齢が証明できる書類が必要になる場合もあります。
最初に、20歳以上のカード本会員の中から、プログラムの代表者となる「親会員」を選出します。以下の場合は、自動的に「子会員」の扱いです。
・JALカード家族会員
・学生専用JALカードnavi会員
・JMB会員(18歳の高校生以下)
登録できるのは本会員を含めて「最大10名」までで、登録費はかかりません。
JALカード家族プログラム(カードの機能) - JALカード
18歳以上の場合JALカード会員であること
本プログラムは、JALカード会員のみが対象です。18歳以上のJMB会員は、先にJALカードの入会手続きを済ませましょう。
ここでのJALカードとは、「株式会社JALカード」が発行するカードで「TOKYU CARD ClubQ JMBカード」「イオンJMBカード(JMB WAON一体型)」などの提携カードは対象外です。
JALカードには、主に普通カード・CLUB-Aカード・CLUB-Aゴールドカード・プラチナカードの4種類があり、それぞれ年会費や加入条件が異なります。
プログラム参加のためにカードを発行する人は、年会費が一番手頃な「普通カード」がよいでしょう。1年目は無料で、2年目からは2200円(税込)です。
カード利用還元はもちろん、入会時と毎年最初の搭乗でボーナスがつくなどマイルが貯まる特典がしっかりついてきます。
合算したJALマイルの使い方
合算したマイルは、「特典の交換」に利用できます。特典交換を伴わない譲渡や合算はできません。
マイルの合算ができるのは1親等以内のJALカード会員のみですが、マイルで交換した特典は「配偶者(同性パートナーを含む)」「親会員の2親等以内の親族」「義兄弟・姉妹の配偶者」も利用できます。
特典の交換申請は、親会員または18歳以上の子会員から可能です。「家族のマイルを合算するか」「個人のマイルのみを使うか」のいずれかより、選択できます(一部を除く)。
合算マイルの使い道としてお得なのは、国内のツアーサービス「どこかにマイル」です。行先は自由に選べませんが、通常の国内特典航空券に必要なマイル数の半分以下で往復航空券が予約できることもあります。
本プログラムに関しては、家族プログラムに参加しているメンバー(18歳以上)が申し込む場合、家族のマイルを合算する方法のみの選択が可能です。個人のマイルのみの使用は認められていません。
メンバーを決めたら登録しよう
親会員と子会員を決定したら、さっそく登録を始めましょう。登録は基本的にオンラインで行いますが、登録申込書による郵送手続きが必要になる場合もあります。
オンライン手続きが簡単
メンバー全員が初めてプログラムを利用する場合や、子会員を新たに追加する場合は、オンライン上で手続きが行えます。親会員は、JALカードの会員専用サイトにログインし「プレミアムサービス申し込み」をクリックしましょう。
画面の案内に従い手続きを完了させると、「マイル詳細」画面の下に「JALカード家族プログラムに登録済みです」のマークが表示されます。
なお、プログラムの登録は親会員のみ申請できますが、特典交換の申請は「親会員」のほか「18歳以上の子会員」でも可能です。
JALカード - 会員専用オンラインサービス MyJALCARD
郵送の場合は登録申込書到着から約1週間
オンライン上で、手続きができないケースもあります。「子会員の姓が親会員と異なる」場合や「親会員を変更する」場合は、「登録申込書」による郵送手続きが必要です。
親会員は、JALカードの会員専用サイトにログインし、画面右上の「資料請求」のボタンをクリックしましょう。
登録申込書は請求して送ってもらうことが可能ですが、PDFでダウンロードする方がスピーディです。申請書が窓口へ到着してから手続き完了までは、少なくとも1週間はかかるとみておきましょう。
海外エアラインでマイル合算ができるのは?
家族のマイルが合算できるのは、日系航空会社に限りません。海外のエアラインでも合算サービスを導入しており、家族みんなで特典が享受できます。韓国を代表する2社を見てみましょう。
アシアナ航空
アシアナ航空は1988年に創立した韓国の航空会社で、ANAと同じ「スターアライアンス」の所属です。アシアナ航空のマイレージプログラムは、「アシアナクラブ」と呼ばれます。
会員は、特典航空券の交換や座席アップグレードの際に、家族会員のマイルが合算できる「家族マイレージの合算(Family mileage Plan)」が利用できます。
合算できるのは「本人を含め8名分」までで、両親・子・祖父母・孫・兄弟姉妹・婿(義理の息子)・嫁(義理の娘)・配偶者・配偶者の両親が対象です。
登録手続きに必要な書類は「家族マイレージ合算制度登録申込書」と「家族関係証明書類」です。韓国国内と国外で証明書類として該当する書類が異なる点に注意しましょう。
必要事項を記入したのち、Web手続き・支店への直接提出・FAX送信のいずれかの方法で提出します。
大韓航空
大韓航空は韓国を代表するフラッグ・キャリアです。大韓航空のマイレージクラブは、「スカイパス」です。スカイパス会員は、事前に登録した家族に対し、マイルで交換した特典が譲渡できる「ファミリープラン(家族マイレージ合算)」が利用できます。
対象となるのは、配偶者・両親・子・兄弟姉妹・義理の親・義理の息子・義理の娘・祖父母・孫で、「本人を含む最大5名」まで利用が可能です。
申し込み方法は、Web手続き・支店への直接提出・FAX送信から選択できます。指定の申請書に「家族証明書類」を添えて提出しましょう。こちらも、韓国内と韓国外で証明書類に該当するものが異なります。
なお、大韓航空とJALは2社間での「パートナー提携」を結んでいます。アライアンスは別々の航空会社同士であっても、個別に提携することは問題ありません。そのため、大韓航空の搭乗でも対象の路線・クラスであれば、JALマイルを貯めることができます。
まとめ
日系航空会社や韓国の航空会社では、家族のマイルを合算して特典に交換できる「家族プログラム」が一般的です。合算が可能になれば、マイルの使い道がさらに広がるでしょう。
どの航空会社でもサービスを利用するには事前の「利用者登録」が必要です。対象者や登録のルールが細かく規定されています。戸籍謄本や住民票の提出が求められるケースもあるため、早めに準備しておくとよいでしょう。
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