QUICPayの使い方
QUICPayは、カードやスマホを端末にかざすだけで決済できる「非接触決済手段」の一つです。厳密には、プリペイド・ホストペイ・デビットに対応する「QUICPay+」と、ホストペイのみに対応する「QUICPay」に大別されます。
カードタイプで使うこともできますが、iPhoneやAndroid端末を使ったスマートフォンタイプなら専用の読み取り端末にかざすだけでスマートに決済できます。「Apple Pay」や「Google Pay」との連携方法を確認しましょう。
iPhoneはWalletにカードを登録
iPhoneでQUICPayを使う場合は、「Wallet」アプリから対応カードを紐づけして「Apple Pay」の設定を行います。QUICPayが使えるのは、「iOS 12.5.2」以降を搭載した端末です。
まずはWalletをインストールし、起動したらQUICPay対応の「クレジット/プリペイド」からQUICPay対応のクレジットカードを登録しましょう。
QUICPayでは、登録したカードの種類によって利用できる店舗が変わります。
・クレジットカード:「QUICPay対応店」及び「QUICPay+対応店」
・プリペイドカード・デビットカード:「QUICPay+対応店」
プリペイドカードとデビットカードの登録自体は可能ですが、QUICPay対応店では支払いができないため、クレジットカードを1枚登録しておくと安心です。
画面の指示に従ってカードを登録すると、自動的にQUICPay対応カードとして認識されます。Walletにカード情報を登録するだけで、QUICPayの設定は完了です。
アプリ名:Apple Wallet
価格:無料
App Store:ダウンロード
Android端末はGoogle Payに
AndroidスマホでQUICPayを使う場合は、「Google Pay」アプリから対応カードを紐づけします。QUICPayが使えるのは、「Android 5.0以降」とおサイフケータイアプリ「6.1.5以上」を搭載した端末です。
おサイフケータイ機能の利用が前提であるため、FeliCa(非接触型ICカード技術)非搭載の端末では使えません。
「Google Pay」アプリをインストールし、「クレジット/デビット/プリペイド」を選択します。
カメラ画面の指示に従ってカードを読み込ませると、自動的にQUICPay対応カードとして認識される流れです。Google Payにカード情報を登録するだけで、QUICPayの設定は完了します。
Apple Pay同様、登録したカードの種類によって利用できる店舗が変わる点に注意しましょう。
・クレジットカード:「QUICPay対応店」及び「QUICPay+対応店」
・プリペイドカード・デビットカード:「QUICPay+対応店」
アプリ名:Google Pay
価格:無料
Google Play:ダウンロード
QUICPayで支払うには?
QUICPayが使える店は公式サイトで一覧表示を確認でき、現在地やキーワードでの検索もできます。加盟店の検索方法や支払い方法を見ていきましょう。
使えるお店を公式サイトで検索
QUICPayの設置数は、2021年6月時点で160万台を突破しています。全国のコンビニ・スーパーマーケット・百貨店やタクシー・レジャー施設などを幅広くカバーし、活用シーンは多彩です。
QUICPayが使える店舗は、QUICPay公式サイトの「QUICPayの使えるお店」から確認できます。ジャンル別の一覧表示を確認できますが、ピンポイントで店舗検索をするなら「現在地・キーワードでさがす」を利用しましょう。
キーワード・駅名・住所・郵便番号からそれぞれ検索できるほか、スマートフォンなら位置情報サービスの利用で現在地周辺の店舗も検索できます。
QUICPay+対応店舗でQUICPayは使える?
QUICPay+は、QUICPayの機能拡張版で、Apple PayやGoogle Payに対応しています。
QUICPayにはクレジットカードしか登録ができませんが、QUICPay+ではデビットカードやプリペイドカードの登録も可能です。
クレジットカードを登録したQUICPayは、QUICPay+対応店舗でも問題なく使えます。1回あたりの利用金額も、使用するカードや店舗の規定分まで利用できて便利です。
反対に、デビットカードやプリペイドカードを登録した場合は、「QUICPay+対応店舗のみ」でしか支払いができません。QUICPayは現在順次QUICPay+に拡張中であり、店舗によっては対応していてもQUICPay+のステッカーを貼っていない場合もあります。
「クイックペイ」と鳴るまでかざす
Google PayでのQUICPay支払いは、支払い時に「QUICPayで」と伝え、決済端末にAndroidスマホをかざすだけです。決済端末が青色の点滅から青(緑)の点灯に変わり、「クイックペイ」という決済音が鳴るまでかざしたままにしましょう。
Apple Payでも決済方法は同様ですが、端末をかざす前に本人認証が必要です。Face IDの場合はサイドボタンをダブルクリック、Touch IDの場合はホームボタンをダブルクリックし、顔認証/指紋認証を行ってからかざしましょう。
QUICPayはどこで使える?
QUICPayはスーパーマーケットやガソリンスタンドなど、日々の生活に必要な店舗を幅広くカバーしています。加盟店の例をジャンル別に見ていきましょう。
スーパーやガソリンなど生活に必要な店
QUICPayは、セブン-イレブン・ファミリーマート・ローソンなど豊富なコンビニで使えます。基本的に、公共料金の支払いや通販のコンビニ払いなどには対応していません。
スーパーマーケットの加盟店は非常に多く、イオングループ・イトーヨーカドー・PEACOCK STORE・ピアゴ・まいばすけっと・カクヤスなどです。一部のイオンモールなどではQUICPay+に非対応の場合もあります。
ドラッグストアの加盟店も豊富で、マツモトキヨシ・ウエルシア薬局・ゴダイドラッグ・ツルハドラッグ・サンドラッグ・くすりの福太郎などで利用可能です。
ガソリンスタンドは、現時点でENEOSと昭和シェル石油のみ対応しています。
カフェ、レストラン
グルメでは、ガスト・デニーズ・ジョナサン・バーミヤンなどのファミレスをはじめ、牛角・餃子の王将・かっぱ寿司・日本海庄や・ピザ・カリフォルニアなどのチェーン店でもQUICPayが使えます。
カフェでは、ドトールコーヒーショップ・タリーズコーヒー・珈琲所コメダ珈琲店・エクセルシオールカフェ・銀座ルノアールなどで利用可能です。タリーズカフェの一部店舗では、非対応となっています。
ファストフードでは、マクドナルド・ロッテリア・モスバーガーをはじめ、すき家・吉野家・カレーハウスCoCo壱番屋・リンガーハットなどで利用できます。ただし、マクドナルド・ロッテリア・モスバーガーの一部店舗はQUICPay非対応です。
ショッピング
百貨店・モールでは、ラフォーレ原宿・六本木ヒルズ・表参道ヒルズ・ヴィーナスフォート・赤レンガ倉庫、阪急百貨店・阪神百貨店・名鉄百貨店などでQUICPayが使えます。2021年11月時点では三越・伊勢丹・大丸・松坂屋・そごうなどでは対応していません。
家電量販店ではビックカメラ・ヨドバシカメラ・コジマ・ソフマップ・ジョーシン・PC DEPOTなどが対応しています。また、アップルストアやauショップでもQUICPayが使えます。
本・音楽の加盟店は、TSUTAYA・紀伊國屋書店・HMV&BOOKS・古本市場などです。過去には、夏フェスの物販の支払いがApple PayのQUICPay支払いに対応しているケースなどもありました。
QUICPayが使えない場合
QUICPayは、1回あたりの支払い上限が決められています。iPhoneやAndroidスマホで使う場合、店舗によっては利用金額の上限を超える場合があるかもしれません。
アプリでメインカードに設定していない場合や、端末やカードに不具合が生じて使えなくなることもあるでしょう。考え得る原因と、その場でできる対処法を紹介します。
プラス対象外店で2万円以上の決済
QUICPay+に対応していないQUICPay加盟店では、1回あたりの利用上限額が2万円までです。これは店舗に依存する問題で、QUICPay+支払いのできるApple PayやGoogle Payを使っていてもQUICPay対応店では上限が発生します。
QUICPay+対応店舗では仕様上の利用上限額はありません。クレジットカード・プリペイドカード・デビットカードを登録したApple PayやGooglePayでは、1回につき2万円(税込)以上の高額決済が可能です。
ただし、支払元のカード会社の定める上限には従う必要があります
メインカードに設定されていない
Apple PayやGoogle Payには複数のカードを登録できますが、支払いに利用できる「メインカード」は1枚だけです。メインカードにQUICPay対応カードが設定されていない場合、QUICPayでの支払いはできません。
Apple Payの場合は、iPhoneの「設定」→「WalletとApple Pay」ページに「メインカード」の項目があり、複数カードの中からメインカードを最前列に持ってくることで設定できます。
Google Payの場合は「支払い」タブを押すとカードの一覧が出てきます。メインカードとして希望するものを選び、詳細画面で「QUICPayのメインカード」のつまみをオンにしましょう。
端末やカードに不備がある
登録しているQUICPay対応カードが有効期限切れであったり利用可能枠が足りなかったりした場合には決済ができません。
カードの方に不備がないにもかかわらずQUICPayで支払いができない場合、端末の「ICチップ」が破損しているかもしれません。ほかの電子マネーも同様に使えない状態なら、可能性が高いといえます。携帯電話会社に問い合わせましょう。
アプリのバージョンが古いために、カードが画面上に表示されないケースもあります。手動で更新する場合は、アプリをダウンロードする際にも使う「App Store」の「Today」をタップしましょう。
プロフィール写真の部分をタップすると、保留中のアプリが出てくるため「アップデート」を押して更新します。
Android端末の設定アプリを開き、「端末情報」の「ソフトウェア更新」からアップデートしましょう。なお、現在のバージョンは同アプリの「システム」→「詳細設定」→「システム アップデート」へと進みます。「Android バージョン」から確認可能です。
まとめ
QUICPayは日常生活で利用する幅広い店舗で利用でき、加盟店は続々と増加中です。Apple PayやGoogle Payに対応カードを登録して、便利なキャッシュレス決済を行いましょう。
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