SMART ICOCAとは
「SMART ICOCA(スマートイコカ)」は、JR西日本が発行する交通ICカードです。J-WESTカードをはじめとする「クレジットカード」の登録が可能で、現金なしで簡単にチャージができます。
クレジットカードが使えるICOCA
JR西日本の交通ICカードには、「ICOCA(イコカ)」と「SMART ICOCA」の2種類があります。どちらもタッチするだけで自動改札が通過できるほか、「電子マネー機能」により現金不要で買い物ができるのが特徴です。
両者の違いとしては、「クレジットカード提携の有無」が挙げられます。ICOCAの購入及びチャージは「現金払い」のみですが、SMART ICOCAは「カード払い」が基本です。
また、無記名式のICOCA(定期券を除く)は紛失すると再発行ができないのに対し、SMART ICOCAはカード情報に紐づいた「記名式」のため、紛失しても再発行ができます。
「手間をかけずにチャージがしたい」「紛失時に備えたい」という人は、SMART ICOCAの発行を検討しましょう。チャージ金額に応じたクレジットカードのポイントも貯まります。
申し込み方法は2通り
SMART ICOCAの申し込み方法は2通りで、購入には「本人確認書類」と「クレジットカード」が必須です。発行時は、「初回チャージ1500円」と「デポジット(カード発行預り金)500円」がかかる点に注意しましょう。
・JR おでかけネットで申請
・SMART ICOCA入会申込書による郵送
「JRおでかけネット」を利用する場合は、事前に「J-WESTネット会員」の登録が必要です。申請後、SMART ICOCAが手元に届くまでに1週間程度の時間を要します。
「SMART ICOCA入会申込書」は、JR西日本のICOCAエリアの主要駅で入手できますが、JRおでかけネットからの請求も可能です。
J-WESTカード入会時も申し込み可能
「J-WESTカード」は、JR西日本とカード会社が提携して発行するクレジットカードです。SMART ICOCAとの一体型ではありませんが、ネット予約サービス「EX予約」と「e5489」サービスが付帯しています。
SMART ICOCAのチャージやショッピング、列車予約でカードを利用すると、1000円(税込)ごとに5ポイントの「J-WESTポイント」が付与されます。
貯まったポイントは「1000ポイント=1000円」として、SMART ICOCAへのチャージに充てられるため、カードを使えば使うほどお得さが実感できるでしょう。
カードのラインナップは、「エクスプレス」と「ベーシック」の2種類です。年会費有料の「エクスプレス」は、割引率の高い「エクスプレス予約」の利用ができます。新幹線をお得に利用したいときに役立つでしょう。
申し込み方法は、SMART ICOCAと同じ2通りです。申請書を利用した申し込みの場合は、希望するJ-WESTカードの申請書から同時にSMART ICOCAを申し込めます。
J-WESTカードのほかにも、提携カードが複数発行されています。「OSAKA STATION CITY J-WESTカード」や「ビックカメラJ-WESTカード」など、用途に合わせて選択するのもよいでしょう。
定期券はどこで購入できる?
SMART ICOCAには、定期券機能が付帯した「SMART ICOCA定期券」があります。無記名式の磁気定期券と異なり、紛失時は再発行できるのがメリットです。購入場所や手持ちの定期券からの移行方法を確認しましょう。
券売機で購入可能
SMART ICOCA定期券は、JR西日本ICOCAエリアの以下の場所で購入ができます。
・みどりの窓口(一部を除く)
・一部のみどりの券売機
・一部の自動定期券発行機(ピンクの券売機)
定期券の購入には「現金」「J-WESTカード」「他社のクレジットカード」が使えます。みどりの窓口では、すでに持っている「ICOCA定期券」や「磁気定期券」からの移行も可能です。ただし、ICOCA定期券の「残額」は、SMART ICOCA定期券への移し替えができません。
すでに磁気定期券を持っている場合
「磁気定期券」とは、ICカードが普及する前に使われていた「紙の定期券」です。自動改札機の投入口に入れたり、降車時に運転手に提示したりすることで、電車やバスでの支払いがスムーズに行えます。
ただ、毎日使っていると紙がボロボロになり、印刷された文字が読みにくくなるのがネックです。紛失時の補償が受けられず、再発行ができないのもデメリットでしょう。
磁気定期券の利用者は、SMART ICOCA定期券への変更(移し替え)も検討しましょう。SMART ICOCAを発行後、利用中の磁気定期券と一緒に「みどりの窓口」に持参すれば、情報の移し替えをしてもらえます。
一部の「みどりの券売機」でも、変更操作が可能です。なお、以下のように一部の磁気定期券はSMART ICOCAでは利用ができません。
・ほかの交通機関と提携して発行する連絡定期券(一部対象となるケース有)
・ほかの交通機関完結の定期券
・ICOCAエリア以外の駅が発着または経由となる定期券
チャージ方法とポイントの貯め方
SMART ICOCAのチャージ方法は複数あり、「現金チャージができる場合」と「クレジットカードしか使えない場合」があります。クレジットチャージは、カード会社のポイントやJ-WESTポイントが貯まるためお得です。
チャージできる場所
チャージ方法は主に5種類です。JR西日本エリアはもちろん、「交通系ICカード全国相互利用」サービスの他社エリアの駅でもチャージが可能です。
・クイックチャージ機
・入金機
・自動券売機
・のりこし精算機
・対応店舗のレジ
クイックチャージ機・入金機・自動券売機では、SMART ICOCAを挿入して希望のチャージ金額を選択する「クイックチャージ」という方法が利用できます。
チャージ可能な金額は、3000・5000円・1万円で、毎月1日~月末の利用額が翌月以降に「口座から引き落とされる」形です。限度額は1日2万円、1カ月4万円です。一部の自動券売機では、「現金払い」も選べます。
降車時に残額が足りない場合は、のりこし精算機でチャージを行いましょう。カード挿入後、「現金チャージ」か「クイックチャージ」を選択します。
店舗レジではICOCAにチャージする旨を伝え金額を支払い、カードリーダーにICOCAをタッチすれば完了です。「現金チャージ」のみ利用できます。
ポイントが貯まるクレジットカード例
SMART ICOCA のチャージにJ-WESTカードを使えば「J-WESTポイント」が貯まり、ほかのクレジットカードを使えば「カード会社のポイント」が貯まります。
ただ、カードの中には「交通ICカードや電子マネーのチャージ=ポイント付与の対象外」としているケースもあるため注意が必要です。
たとえば、「三井住友カード」「dカード」「リクルートカード(JCBのみ)」は、電子マネーや交通系ICカードのチャージにポイントが付きません。一方、「エポスカード」「リクルートカード(VISA・Mastercard)」「イオンカード」などはチャージポイントが稼げます。
特に、エポスカードはよく利用するショップを「エポスNet」で事前登録すると、カード利用時のポイントが倍付される「選べるポイントアップショップ」特典があります。対象店舗・施設には「JR西日本」が含まれており、通学や通勤でICOCAを使う人にとっては好都合です。
クレジットカードはポイントインカム経由でお申し込みすることで、さらにお得になります。
クレジットカードは登録後も変更できる
SMART ICOCAの決済用クレジットカードは、一度登録した後でも変更が可能です。変更手続きは、「Web」「郵送」のいずれかから選択できます。
もっとも簡単でスピーディーなのは、「JRおでかけネット」からの申請です。「J-WESTネット会員」の登録を済ませた後、「J-WEST会員限定メニュー」の「会員サポート」にログインし「SMART ICOCA決済用クレジットカード変更」から申し込みを行います。
郵送での手続きを希望の場合は「SMART ICOCA問合せダイヤル」に電話をし、変更申込書を送ってもらいましょう。
まとめ
クレジットカードとの提携がないICOCAはチャージに現金が必要なうえ、紛失すると二度とお金が戻ってきません。
本人名義のクレジットカードの登録が必要なSMART ICOCAは、定期券でなくとも紛失の補償があるため、安心感があります。
クレジットチャージによるポイントも獲得でき、良いこと尽くめです。ICOCA定期券からSMART ICOCA定期券への切り替えも可能ですが、残額が移せない点には注意しましょう。
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