LINE Payの特徴
LINE Payは、「LINE Pay株式会社」が運営するコード決済サービスです。利用するには、「LINE」アプリの登録が必須となります。LINEが運営するほかのサービスを利用している場合は、ポイントの活用もしやすいでしょう。
アプリ名:LINE
価格:無料
App Store:ダウンロード
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LINEユーザーならすぐに使える
LINE Payは、LINEアプリを通して決済を行います。LINEユーザーなら、アプリ内の「ウォレットタブ」から登録するだけで使えるようになり簡単です。
「今すぐLINE Payをはじめる」をタップすると規約画面に移動し、同意するだけで登録が完了します。
実店舗でより円滑に決済したい人は、「LINE Payアプリ」のダウンロードもおすすめです。LINEのSNS機能がなく、直接コード決済画面を表示できます。使える店舗の検索も可能です。
すでにLINEからLINE Payに登録している場合、LINE Payのアカウント情報を引き継げます。
本格的にLINE Payを使うなら、「スマホでかんたん本人確認」で本人確認を行いましょう。アカウントの種類が変わり、「送金」や「出金」など、LINE Payのサービスがすべて利用できるようになります。
アプリ名:LINE Pay - 割引クーポンがお得なスマホ決済アプリ
価格:無料
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LINEショッピングで貯めたポイントが使える
LINE Payでは、「LINEポイント」が利用できます。LINEポイントはLINEのポイントモール「LINEショッピング」の利用や、lacore・LINE PLACEなどの利用で貯まるポイントです。
LINEショッピングでは同サイトを経由し、さまざまな通販サイトを利用することでポイントが貯まります。たとえば楽天市場の利用で0.5%、ユニクロオンラインストアの利用で1%の還元などです。
もちろん、それぞれのサービスを利用して貯まる独自ポイントがある場合は、別途付与されます。
その他、初回購入やキャンペーンなど条件を満たすと一気に数百ポイントが貯まることもあります。ファッションサイトなど、10%以上還元があるサイトも豊富です。
LINEショッピングではLINEポイントを利用した支払いはできません。しかし、LINE Payで「1ポイント=1円」として支払いに充当したり、LINEギフトなどのLINEサービスで使用したりすることは可能です。
LINE Payでは、決済の際に「ポイントを使う」にチェックを入れておくと、自動的に優先利用されます。
Visa LINE Payプリペイドカードで使えるお店が広がる
「Visa LINE Payプリペイドカード」は、LINE Payと紐付けて使えるプリペイドカードです。国際ブランドの「VISA」や電子マネー「iD」が付帯しているため、コード支払いに対応していない店舗でもLINE Pay残高を利用できます。
LINE Payが使えるのは、国内外の約400万カ所です(2021年6月時点)。iDは全国で150万カ所以上、VISAに至っては国内と海外で5000万カ所以上にも及びます。重複店舗があると考えても、LINE Payの対応店舗を大幅に増やせるでしょう。
カードは、バーチャルタイプのみで、アプリ上で発行します。オンライン決済の場合はカード情報を入力するだけで、「Visaカード」として決済が可能です。
Apple PayやGoogle Payの支払い用カードとして登録すれば、実店舗でも非接触決済として使えます。支払いの際は、「iDで」と伝えてから、読み取り機へかざすだけです。
d払いの特徴
d払いは、ドコモが運営するコード・QRコード決済サービスです。しかし、ドコモユーザーだけのサービスではありません。ポイントカードとの併用もでき、dポイント加盟店を利用している人なら、さらにお得に使えるでしょう。
ドコモユーザー以外も使える
d払いは、ドコモユーザー以外も利用できます。利用には「dアカウント」と、支払い用のクレジットカードが必要です。まずはアプリをダウンロードして、利用規約に同意しましょう。
ドコモ回線とspモードの契約をしている人は、4桁の「spモードパスワード」または「ネットワーク暗証番号」を入力して利用設定を進めていきます。
ドコモ回線以外の場合は、dアカウントIDとパスワードを入力しましょう。dアカウントの登録メールアドレスに届くセキュリティコードを入力すると、利用設定ができます。登録には、dアカウントに紐づいた携帯電話番号が必要です。
「d払い残高」はコンビニやセブン銀行ATM、銀行口座などからチャージして使えるほか、ドコモユーザーは携帯料金との合算支払いも可能です。
ポイントカード併用でザクザク貯まる
d払いが利用できる店舗の中には、dポイントカードに対応している店舗が多数あります。両方に対応した店舗では「カードの提示」と「d払いの利用」でポイントの二重取りが可能です。
たとえばファミリーマートの場合、カードの提示では「200円(税込)につき1ポイント」、d払いの利用で「200円(税込)につき1ポイント」が還元されます。d払いのポイント還元は0.5%ですが、還元率が倍になりお得です。
ポイントカードはプラスチックカードの提示だけでなく、モバイル端末でも利用できます。d払いアプリの中にあるモバイルdポイントカードを提示すると、アプリ内でカード提示と支払いが可能です。
財布からポイントカードを取り出す手間も省けて、スムーズに決済ができます。初回にアプリ下部のカードマークをタップし、dアカウントでログインするだけでモバイルポイントカードの設定は完了です。
アプリ名:d払い-スマホ決済アプリ、キャッシュレスでお支払い
価格:無料
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はじめてのd払い!今ならお久しぶりも!+50%還元!|d払い - かんたん、便利なスマホ決済
LINE Payとd払いを機能で比較
LINE Payとd払いは、使える店舗やネットサービスが異なります。送金サービスの利用目的でも、どちらが使いやすいかは変化するはずです。代表的な機能や、使える店舗などから比較してみましょう。
d払いはAmazonでも使える
d払いは、ドコモユーザーでspモードまたはahamoを契約している場合Amazonでも利用できます。Amazonでの利用設定時に、spモードでの接続が必要です。
利用時には、spモードで有料コンテンツなどを購入する際に利用する4桁の「spモードパスワード」または、ドコモでの本人確認などに利用する4桁の「ネットワーク暗証番号」が必要となります。
支払い方法は「携帯料金との合算支払い」のみですが、dポイントとの併用はできます。充当方法の設定画面にて、ポイントを利用する設定にしておきましょう。
「dポイントをすべて利用する」または「dポイント(期間・用途限定)のみを利用する」を選択できます。
対して、LINE Payのコード支払いはAmazonで利用できません。しかし、Visa LINE Payカードを利用すると、LINE Pay残高をAmazonで使うことはできます。
個人間送金はLINE Payが便利
LINE Payは、LINEを通じて気軽に「送金」できる機能が使えて便利です。LINEの本人確認を済ませていれば、送金や受取ができます。送金ができるのは、LINEの「友だち」になっている人同士です。
「送金依頼」機能では20人までまとめて送ることができ、特定のグループで会費や飲食代を集金するときにも役立ちます。また、「割り勘」機能を利用すると、参加者は幹事が設定したQRコードを読み取るだけで必要な金額の支払いが可能です。
普段からLINEを利用しているなら、メッセージを送る感覚で送金依頼や支払いができます。口座番号などを聞く必要がなく、手数料も無料です。
一方で、d払いでも「ドコモユーザー」同士での送金なら、電話番号やd払い口座番号、QRコードや受け取り用リンクを通じて送金できます。
セキュリティ面は大丈夫?
LINE Payもd払いも、セキュリティ面には力を入れています。どちらのコード決済サービスも、不正利用があった場合、補償の申し立てが可能です。
LINE Payは独自に6桁の「LINE Pay専用パスワード」を設けており、支払いや銀行口座からのチャージの際にはパスワードの入力が必要となっています。
また、LINEと紐付いていることから、複数のスマホでログインすることはできません。LINE Payを利用した場合にはすぐに通知が届き、利用状況を把握できます。
d払いには、dアカウントのIDとパスワードによるログインのほか、登録メールアドレスへのセキュリティコードの送信やアプリからのログイン設定など2段階認証が利用できるのが特徴です。
また、ドコモユーザーの場合はアプリ利用に契約者向けプロバイダ「spモード」での接続が必要となり、ドコモ利用者以外の接続を防げます。
お得なのはどっち?
コード決済サービスを利用するに当たり、どちらを使うとお得になるのかは気になるポイントです。通常時の還元率を考えるならLINE Pay、キャンペーンなどの活用で大幅ポイント還元をねらうならd払いと使い分けるのもよいでしょう。
高還元をねらうならLINE Pay
LINE Payの支払い方法をクレジットカードにする場合、特定のカード以外は一部のオンラインストアの支払い時しか使えないうえ、還元もありません。
還元があるのは、VISA LINE PayクレジットカードまたはVISAブランドの三井住友カードのみです。チャージ&ペイ機能が設定できるカードで、同機能利用時に0.5%の還元が付きます。
チャージ&ペイとは、チャージ不要で加盟店でのLINE Pay決済ができる機能です。通常は、あらかじめLINE Pay残高へのチャージが必要になります。
また、チャージ&ペイを利用せずに決済する場合、VISA LINE Payクレジットカードは2%のLINEポイントが獲得可能です(22年4月末日まで)。
決済時の還元率はチャージ&ペイの還元率へ上乗せにはなりませんが、一般的なクレジットカードの還元率が0.5~1%と考えると発行して損はありません。
d払いはキャンペーンが豊富
LINE Payは利用金額やクレカ発行など高還元に条件がありますが、d払いは誰でも実店舗で「200円につき(税込)1ポイント」・ネットでは「100円につき1ポイント(税込)」の還元が受け取れます。
dポイントカードと併用するとさらに還元率が高まるため、利用の頻度などでメインのサービスを決めましょう。
d払いは、高還元のキャンペーンを不定期に開催しています。なかには50%の還元もあり、条件を満たすと大幅に還元率が高まるでしょう。
ただし、キャンペーンは全員が対象ではありません。たとえば「Amazonの利用でポイント3倍還元」の場合、Amazonの利用と同時にドコモのプランでAmazonプライムに加入していることが条件となっています。
そのほか、メルカリとの連携や複数店舗での買い回りなど、高還元のキャンペーンは豊富です。うまく条件を満たすように利用すると、ポイントが一気に貯まります。
キャンペーンの多くは、エントリーが必要です。d払いのサイトやアプリで定期的にチェックしておきましょう。
どちらもクーポン配信あり
LINE Payでは「LINE Pay特典クーポン」を配布しています。対象はLINE Payユーザーで、ファストフード店やコンビニなど100社以上の加盟店から選べるため普段使いしやすいでしょう。
支払い方法のうち、コード決済とオンライン決済で利用可能です。LINEアプリ内の「ウォレット」からLINE Payメニューへ進み、「特典クーポン」から希望するアイテムのクーポンをダウンロードします。
枚数制限はありませんが、配信中の特典クーポンは当月1日10時~翌月9時59分までが有効期限です。受け取り後は「特典クーポン」内の「マイクーポン」で保管されています。使用時にページ下部のボタンをタップしましょう。
d払いにも、アプリ内の「クーポン」タブから利用できるクーポンがあります。会計前にクーポンを選択し、セットすることで利用が可能です。
ポイント会員向けサイト「dポイントクラブ」にも支払い方法を問わず使えるクーポンがあるため、そちらも活用しましょう。
クーポンの内容や使える店舗は、不定期に変わります。クーポンを見比べて、利用する店舗の割引率が高い方を選ぶのもよいでしょう。
d払いにVISA LINE Payクレジットカードは紐づけ可能?
VISA LINE Payクレジットカードは、22年4月末まで還元率2%で使えます。LINE Payでは、通常のカード決済時に唯一還元が付くクレジットカードです。d払いの支払いカードとして紐付けられるとお得ですが、可能なのでしょうか?
d払いに使えるクレジットカード
d払いに使えるクレジットカードは、本人認証サービスの3Dセキュアに対応した「VISA」「MasterCard」「American Express」「JCB」に該当するカードです。
VISA LINE PayクレジットカードはVISAブランドで3Dセキュアに対応しているため、上記の条件に該当します。
利用額の上限やカード自体の利用停止などで使えないケースはありますが、紐付けは可能です。LINE Payクレジットカードだけでなく、コード決済サービスの利用でポイント還元されるカードならdポイントとの二重取りができます。
さらに、dカードを設定し、dポイント加盟店で利用すると「d払い」の利用・「dカード」からのチャージ利用・「加盟店利用ポイント」とdポイントの三重取りも可能です。
d払い自体はクレジットカードだけでなく、デビットカードやプリペイドカードも該当のカードなら設定できます。「dカードプリペイド」なども紐付けが可能です。
dポイント還元にこだわらないなら、使いやすいカードを設定しましょう。LINE Payであれば、同じく3Dセキュアに対応している「VISA LINE Payプリペイドカード」も登録できます。
ポイント付与は対象となる可能性あり
LINE Payの公式サイトによると、電子マネーやプリペイドカードへのチャージはポイント還元の対象外となっています。ただし、「スマートフォン決済の場合、ポイント還元の対象となるケースがある」とのことです。
d払いに関する言及はありませんが、ポイント還元の対象となる可能性はあるでしょう。規約の変更やd払い側のルールにもよりますが、d払いで貯まるdポイントとLINE Payクレジットカードの紐付けで貯まるLINEポイントを二重取りすることもできそうです。
まとめ
LINE Payとd払いは、どちらもコード支払いをメインとしたサービスです。加盟店数はd払いがやや上回っている印象ですが、地域によっても異なります。
ポイント還元率や還元率アップがねらえる店舗などを比較して、どちらを使うか考えてみましょう。もちろん、加盟店によって使い分ける方法もあります。
クーポンやキャンペーンの開催状況を見ながら、還元率が高い方を使うようにするとお得に買い物ができるはずです。