ICOCAを利用する大きなメリット
「ICOCA(イコカ)」は、JR西日本が発行する交通系ICカードです。電子マネー機能が搭載されており、対象店舗では現金なしでショッピングが楽しめます。さらに、利用のたびに「ポイント」が貯まるため、使えば使うほどお得です。
有効期限のないポイントが貯められる
ICOCAのメリットは、利用のたびに有効期限のない「ICOCAポイント」が貯まる点です。自分のペースで使えるうえ、ポイントをうっかり失効させる心配がありません。
たとえば、JR東日本のSuicaで貯まる「JRE POINT」は、ポイントの利用・付与があった日から起算して2年後の月末に失効します。ポイントの変動がある限り「実質無期限」といえますが、失効のリスクはゼロではないでしょう。
ICOCAの場合、25カ月以上チャージ及びポイントチャージがないと「ポイントの利用登録」が解除されます。引き続き利用したいときは、「再利用登録」を行えばOKです。
ポイントを貯めるには利用登録が必要
ICOCAでポイントを貯めるには、「ICOCAポイントサービスの利用登録(無料)」が必要です。登録は、「自動券売機(紺色・ピンク色)」または「Webサイト」のいずれかで行いましょう。
自動券売機を使う場合、タッチパネルの初期画面で「ICOCAポイント利用登録」をタッチします。利用登録の規約に同意し、登録を完了しましょう。個人情報の入力はいりません。
Webサイトでの登録方法は2種類です。ICOCA番号・氏名・電話番号・メールアドレスを手元に用意しておきましょう。
・Club J-WEST会員サポートページ(J-WESTネット会員のみ)
・ICOCAポイントサービス利用登録フォーム(J-WESTネット会員以外)
会員以外の「利用登録フォーム」は登録完了までに最大で10日かかるため、「J-WESTネット会員」に新規登録(無料)し、会員サポートページから手続きをするのがスムーズです。
J-WESTネット会員になると「JRおでかけネット」の各種サービスが利用できるようになるため、登録をして損はありません。
ICOCAポイントサービス利用登録方法 │ ICOCA:JRおでかけネット
SMART ICOCAは利用登録なしでOK
JR西日本の交通ICカードには、「ICOCA」「こどもICOCA」「SMART ICOCA」の3種類があります。このうち、SMART ICOCAはポイントを貯めるための利用登録が必要ありません。
SMART ICOCAとICOCAの違いは、「クレジットカードと紐付けができるかどうか」です。ICOCAの購入・チャージは「現金のみ」で、SMART ICOCAは「カード払い」が原則となります。
また、SMART ICOCAの決済用カードに「J-WESTカード」を登録すると、チャージのたびに「J-WESTポイント」が貯まることも覚えておきましょう。貯まったポイントは、SMART ICOCAへのチャージやJR西日本グループの商品券・商品などに交換が可能です。
SMART ICOCAの特長 │ ICOCA:JRおでかけネット
対象エリア内の乗車で貯める
ICOCAポイントは、「対象エリア内の乗車」で積算されます。「時間帯指定ポイント」「利用回数ポイント」の2種類に大別され、ポイントが貯まる対象区間・利用条件・ポイント率などが異なるのが特徴です。
混みにくい時間がお得 時間帯指定ポイント
「時間帯指定ポイント」は、JR京都線・JR神戸線・JR宝塚線の一部区間で積算されるポイントです。計算対象となるのは、通勤・通学を避けた「混みにくい時間帯」と考えましょう。
・平日の10~17時の間に入場または出場した場合の利用
・土休日の終日(始発列車から最終列車まで)の利用
区間ごとに「グループ番号」が付与されており、「グループ(時間指定ポイント適用区間)」ごとの乗車回数に応じてポイントが付与されるルールです。
具体的には「4回目以降の利用1回ごと」に、区間(グループ)の運賃の30%または50%のポイントが貯まります。計算期間は、1カ月単位(1日~末日)です。
たとえば、ポイント付与率30%の「グループ1(京都~西大路 )」を対象時間に利用すると、4回目以降から130円(所定運賃)×30%=39ポイントが付与されます。ルールの詳細はWebサイトで確認しましょう。
1カ月11回以上で貯まる 利用回数ポイント
「利用回数ポイント」は、「JR西日本のICOCAエリア内の駅相互間」の利用が対象です。時間指定ポイントは大人用カードのみが対象ですが、利用回数ポイントはこどもICOCAも対象です。
ポイントが貯まるのは「同一運賃区間」の利用回数が「11回以上」になった場合のみで、11回目以降の利用1回ごとに「区間運賃の15%のポイント」が付与されます。こどもICOCAでは「小児運賃の15%のポイント」です。
時間帯指定ポイントの付く区間(グループ)は、利用回数ポイントにカウントされません。ただし、利用回数が4回未満で時間帯指定ポイントが付かなかった区間は、利用回数ポイントの回数としてカウントされます。
対象エリア内の買い物で貯める
ICOCA・こどもICOCA・SMART ICOCAには、「電子マネー」の機能が搭載されています。一部のICOCA加盟店では、電子マネーで支払いをすると利用金額に応じたICOCAポイントを貯めることが可能です。
ポイントが貯まる店舗はどこ?
ICOCAポイントが貯まる「ICOCA加盟店」には、「ICOCAマーク」があります。北陸・関西・中国・山陰・四国エリアにある店舗が対象で、スーパーや飲食店などの有名チェーン店も含まれます。
・ヤマト運輸
・イトーヨーカドー
・Ario
・LOFT
・デニーズ
・ポッポ
・ビックカメラ
・ソフマップ
・コジマ
・curico(自販機)
・コカ・コーラ(自販機)
「ポイントが貯まる店舗」と「ICOCAが使える店舗」は、必ずしも同じではありません。ICOCAが使える店舗は全国に100万店舗以上あるのに対し、ポイントが貯まる店舗は一部加盟店に限られます。
ポイント付与対象外の店舗では、ほかの電子マネーやクレジットカードを使うのが賢明です。
1加盟店ごと200円につき1ポイント
ポイントが貯まる加盟店では、1カ月間の利用に応じてポイントが付与されます。ポイント付与率は、加盟店ごとに「200円につき1ポイント」が原則です。
たとえば、curico自販機で150円×2本、コカ・コーラ自販機で150円×1本を購入した場合、獲得できるポイント数は「1ポイント」となります。
合計利用金額(450円)に対するポイント付与ではない点に注意しましょう。一方で、加盟店のキャンペーンでポイント付与率がアップする場合もあります。
キャンペーン情報も要チェック
ICOCAでポイントを効率よく貯めるなら、「キャンペーン情報」のチェックが欠かせません。2022年1月からは「マイナポイント事業第2弾」がスタートしていて、ICOCAもポイント付与の対象です。
お出かけで貯める
JR西日本が主催する「ポイント還元キャンペーン」に参加して、ICOCAポイントをザクザク貯めましょう。ICOCAのキャンペーンは基本的に「お出かけ」と「ポイント還元」がセットになっており、エントリーが必要なものもあります。
「福知山ICOCAキャンペーン」では、京都のJR福知山駅でICOCAを利用して乗車・下車すると利用額の20%相当のICOCAポイントが還元されます。
ほかにも対象施設を訪れると抽選で特産品が当たったり、指定駅までのJR利用運賃の数%が還元されたりするキャンペーンが不定期に行われているため、さまざまなエリアに足を延ばしてみるのもよいでしょう。
ほとんどのキャンペーンは期間限定です。開催中のキャンペーンは「JRおでかけネット」の「キャンペーン情報」からチェックできます。
マイナポイント申し込みで貯める
「マイナポイント事業」は、マイナンバーカードの普及やキャッシュレス化の促進を目的とする国の施策です。
マイナンバーカードの所有者は事前に予約・申し込みを行うことで、選んだキャッシュレス決済事業者でポイント還元が受けられます。決済に伴う還元率は25%で、上限は1人あたり5000円です。
ICOCAの場合、期間中に2万円以上チャージすると最大で5000円が還元されます。現在は第2弾が実施されていて、申し込みおよび対象期間は2023年2月28日までで、チャージ累計額が2万円以上になった日の翌月に5000ポイントが付与されます。
ICOCAを新規発行した際は、「ICOCAポイントサービスの利用登録」を忘れずに行いましょう。マイナポイントの申し込み前日までに登録を済ませておかないと、ポイントは付与されません。
ICOCAポイントの確認と使い方
ICOCAポイントは、ICOCAにチャージして買い物や列車利用に使えます。ポイントの確認方法とポイントチャージ方法を確認しましょう。
ネットや券売機で確認可能
ICOCAポイントがいくら貯まったかは、「券売機(ピンク・紺色)」や「Club J-WEST会員サポートページ」で確認できます。
券売機の場合、初期画面で「チャージ入金する 履歴を確認する」→「履歴」→「ポイント履歴表示」の順番に進みましょう。SMART ICOCAやICOCA定期券などの「記名式ICOCA」では、「生年月日の入力」が必要となります。
券売機で確認できるのは、過去6カ月分のポイント履歴です。「履歴印字」のボタンをタップすると「ポイント付与履歴明細」が印刷できます。
SMART ICOCAを利用しているJ-WESTネット会員に限っては「Club J-WEST会員サポートページ」でも確認が可能です。
1ポイント=1円としてチャージ
ICOCAポイントは「1ポイント=1円」として、10ポイント単位(一部機器では1000ポイント)でICOCAにチャージができます。
ポイントチャージができるのは利用月の翌月6日以降で、1回のチャージで貯まったポイントすべてがチャージされます。ただし、カード内残額が2万円を超える場合は、チャージができません。
≪ポイントチャージができる機器≫
・各種自動券売機
・のりこし精算機
・入金機・クイックチャージ機(SMART ICOCAのみ)
券売機の画面で、「チャージ入金する 履歴を確認する」→「ポイントチャージ」を選択します。ICカードを所定の位置に置いたまま、「次へすすむ」をタップしましょう。
「ポイントチャージ可能額」を確認後、「チャージする(ご利用控えあり・ご利用控えなし)」をタップします。メロディが鳴ったのを確認してから、ICカードを取りましょう。
まとめ
ICOCAを新規に購入したら、すぐに「ICOCAポイントサービスの利用登録」を行いましょう。登録を忘れると、いくら利用してもポイントは貯まりません。
ICOCAで付与されるポイントは、主に「時間帯指定ポイント」「利用回数ポイント」「電子マネーポイント」に大別されます。キャンペーンやマイナポイント事業を活用すれば、ポイントがどんどん貯まるでしょう。
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