LINE Payが使えない原因は?
決済が完了しないとき、どのような原因が考えられるのでしょうか?代表的な原因を知ることで、スムーズにLINE Payを使えます。
加盟店以外の可能性
まず挙げられるのが、「使えない店で支払おうとしている」ケースです。LINE Payを支払いに使えるのは、ローソンやマツモトキヨシといった加盟店に限られます。加盟店以外の店舗で決済に使おうとしてもできません。
また、LINE Payでは、請求書のバーコードを読み取って決済する「請求書支払い」ができます。水道代やガス代・税金などの一部はこの方法で支払い可能です。
ただし、似たような請求書でも、LINE Payの請求書支払いに対応していないものは支払えません。対象の請求書であるかどうかを確認しましょう。
チャージ残高不足
プリペイド式のスマホ決済サービスであるLINE Payを使うには、事前チャージが必要です。前回使ってからチャージしておらず「残高不足」の場合には、支払いできません。
現金であれば財布を開ければ残金が一目瞭然ですが、LINE Payの場合には残高確認にアプリを起動する手間がかかります。ワンアクションで確認できないことから、残高を忘れてしまうこともあるでしょう。
チャージ残高不足で使えない状況を回避するには、事前に確認することが大切です。LINE Payで支払う予定があるときには、残高確認を習慣付けましょう。
銀行口座を登録しスマートフォン上でチャージできるようにしておくと、会計前に残高不足に気付いたときにもすぐに対処できます。
アカウントの種類による制限も
LINE Payには2種類のアカウントがあります。登録直後は「LINE Cashアカウント」です。本人確認まで行うと「LINE Moneyアカウント」に切り替わります。
この2種類は、使える店や利用限度額が異なります。例えば、LINE CashアカウントはLINE Pay残高での利用限度額が10万円に設定されているため、10万円を超える会計には使えません。
現在のアカウントの種類を確認するには、まず「LINEアプリ」を起動しましょう。「ウォレット」へ移動し、LINE Pay残高の右横にある「+」マークをタップします。
「設定」画面内の「アカウントタイプ」右横に記載されているのが、現在のアカウントの種類です。LINE Cashになっている場合には、LINE Moneyに切り替えることで使える可能性があります。
LINE Payアカウントが利用停止状態
支払いに使えないのは、LINE Payのアカウントが「利用停止」になっているからかもしれません。利用を再開して支払えるようにするには、LINE Payを開きましょう。
利用停止状態になっていると、パスワード入力画面が表示されるため、入力すれば利用再開できます。ただし、パスワード未設定の場合にはこの手順では再開できません。サポートセンターへ問い合わせましょう。
LINE Payのプリペイドカードが使えない原因
LINE Payのプリペイドカードには、2020年12月まで発行されていた「LINE Pay カード(JCB)」と、現行の「Visa LINE Payプリペイドカード」の2種類があります。プリペイドカードが使えなくなる原因について確認しましょう。
LINE Payカードの暗証番号を設定していない
自動精算機といった支払い方法では「暗証番号」の入力を求められることがあります。LINE Pay カードは暗証番号未設定でも使用可能ですが、決済に暗証番号を求められるシーンでは未設定のままだと使えません。
このような場合には、暗証番号を設定しましょう。「LINEアプリ」から「ウォレット」へ移動し、「LINE Payメインメニュー」を表示します。そこで「プリペイドカード」「「LINE Pay カード(JCB)」「カードの暗証番号」の順にタップしましょう。
LINE Pay カード裏面に記載されているお客様番号の下3桁を入力し、「確認」をタップします。設定する4桁のパスワードを入力したら「確認」をタップして完了です。
カードの磁気不良や有効期限切れ
プラスチックのLINE Payカードの場合は、「磁気不良」によって使えなくなっている可能性もあります。使えるようにするにはカードの再発行が必要ですが、LINE Pay カードは2020年12月に新規発行を終了しているため再発行ができません。
また、有効期限を過ぎると使えなくなり、更新もできないので注意が必要です。引き続きLINE Payのプリペイドカードを利用したい場合は、Visa LINE Payプリペイドカードへ申し込みましょう。
LINE Pay カードのようなリアルカードはありませんが、Visa加盟店でのオンラインショッピングだけでなく、Apple Payや Google Payに設定してiD加盟店、Visaのタッチ決済加盟店などの実店舗でも使えるため便利です。
Visa LINE Payプリペイドカードのトラブル
Visa LINE Payプリペイドカードで支払いができない原因は、いくつかあります。設定上のよくあるトラブルとして、「カードを利用がOFFになっている」ケースがあります。
設定を確認するには「LINEアプリ」の「ウォレット」から「LINE Payメインメニュー」を表示し、「プリペイドカード」をタップしましょう。「Visa LINE Payプリペイドカード」を選択し、「カードを利用」がON(緑色)になっていればOKです。
支払い時の問題としては、「11円未満」や「航空会社の機内販売」、公共料金やガソリンスタンドなどの「プリペイドカードが利用できない加盟店」の決済はできないため注意しましょう。
支払いができないと、LINE Payメインメニュー上部のベルマークに履歴が表示されます。一部のケースでは支払いができなかった理由も記載されるので、確認してみましょう。履歴が表示されていないときは、利用できない加盟店となります。
そのほかに考えられることは?
ここまで見てきた原因に当てはまらない場合には、どのような理由で使えなくなっているのでしょうか?考えられる原因を見ていきましょう。
LINE Pay自体のシステムエラー
残高やアカウントの種類などを確認しても問題なさそうな場合には、LINE Payの「システムエラー」や「システムメンテナンス」の可能性があります。システムエラーなどであれば、LINE Payのメインメニューにある「お知らせ」から情報を確認しましょう。
システムメンテナンスであれば対象日時が記載されており、それ以降に復旧します。しかし、システムエラーの場合は、会計時に復旧しているとは限りません。お知らせにシステムエラーの情報がある場合には、他の決済方法で支払うのがよいでしょう。
セキュリティ上ロックがかけられた
送金依頼の回数や金額といったアカウントの動きについて、LINE Payではモニタリングシステムによって24時間365日いつでも監視しています。
そのため、不審な支払いや挙動が確認されると、「ロックされる」ことがあるのです。セキュリティ上の危険からアカウントを守るためのロックは、サポートセンターへ問い合わせて解除してもらいましょう。
また、本人確認認証で入力情報を5回間違えたときにも、セキュリティの観点からロックされます。この場合にもサポートセンターへの問い合わせが必要です。
LINE Payアプリが使えない場合
アプリが使えずLINE Payで支払えないということもあります。正しくLINE Payアプリが起動しない場合には、どのような対策をするとよいのでしょうか?
アプリを再起動してみる
まずはアプリを「再起動」してみましょう。LINE Payアプリは、アプリ起動後に他のアプリを開き、再度LINE Payアプリへ戻ったときに、エラーが起こるケースが報告されています。
そのような場合には、1度アプリを完全に終了してから起動しましょう。Androidの場合には、マルチタスクボタンをタップし、起動中のアプリを表示させ、スワイプするとアプリを終了させられます。
iPhoneは、ホームボタンのダブルクリックか、画面下から中央へのスワイプでAppスイッチャーを開きましょう。プレビューを上方向へスワイプするとアプリが終了します。
全てのアプリを終了させたら、LINE Payアプリを起動しましょう。
ネットワークの接続状態をチェック
アプリが読み込み中のまま正常に起動しないなら、「ネットワークの接続状態」に原因があるかもしれません。通信が不安定になっていないか確認しましょう。
電波が悪いならよい場所へ移動してから、アプリの再起動を試すとうまくいく可能性があります。機内モードやWi-Fiのオン・オフを切り替える方法も試しましょう。電波を拾い直すことで改善することがあります。
それでもダメな場合は?
いろいろ試しても支払いができない場合には、スマートフォンそのものに原因があるかもしれません。スマートフォンが正しく動作するよう操作します。
スマホを再起動する
スマートフォンの不具合を解消するには「再起動」を試してみましょう。再起動によりリセットした状態になるため、LINE Payアプリがうまく起動しないといった、問題のある挙動を解決できる可能性があります。
再起動の前には、全てのアプリを終了させておくとよいでしょう。その後、Android端末なら電源ボタンを長押しして、「再起動」か「電源を切る」でシャットダウンします。シャットダウンした場合は、電源ボタンを押して再起動します。
iPhoneはサイドボタン、iPhone X・iPhone 11以降の端末は音量調節ボタンも一緒に長押しした後、電源オフスライダをドラッグしてシャットダウンしましょう。電源がオフになったのを確認してから、スマホを再起動させます。再起動したら、アプリが正常に作動するか確認しましょう。
アプリやスマホをアップデート
「アップデート」をしていないことが原因でアプリを使えないこともあります。アプリのアップデートができていないと、バグにより不具合が発生するかもしれません。
Android端末でアプリをアップデートするには、Google Playを開きアップデートの項目を確認しましょう。「更新」をタップしたらアップデート完了です。
iPhoneの場合には、App Storeを開きます。画面右上の人型マークをタップし「もうすぐ行われる自動アップデート」を表示し、「アップデート」をタップすればOKです。
また、アプリは最新の状態でも、スマートフォンのOSがアップデートされていないと、うまく作動しないことがあります。設定からアップデートしましょう。
まとめ
LINE Payが使えない原因はさまざまです。単に残高不足の場合もありますし、事前に必要な設定が行われていないケースもあります。また、システムエラーといったユーザー側では対処できないケースもあるでしょう。
支払い時に使えない場合には、慌てずにまず原因を探します。そのうえで、紹介した対処法を試してみましょう。
また、アプリやスマートフォンのアップデートを試すことも有効です。さまざまな原因と対処法を知り、LINE Payが使えない状態を解決しましょう。