QUOカードの基礎知識
全国共通ギフトカードのQUOカードは、1987年より約10億枚発行されています。さまざまな店舗で利用できるQUOカードには、どのような特徴があるのでしょうか?基礎知識を紹介します。
どんな種類があるの?
QUOカードには大きく分けて3種類あります。「スタンダードカード」は1枚から購入できる最もオーソドックスなタイプです。300円・500円・700円・1000円・2000円・3000円・5000円・1万円から金額を選べます。
50枚から買える「レディメイドカード」は、デザインをセミオーダーできます。ベースデザインを選び、名前やメッセージなど好みの文字を入れることが可能です。額面は500円・1000円・2000円・3000円・5000円・1万円から選びます。
「オリジナルカード」は好きな写真やイラストのQUOカードを作れるコースです。100枚以上の大量印刷はもちろん、5枚から作れる小ロットのコースもあります。1~999円・2001円~2200円の範囲で自由に金額を決められるタイプもあり、語呂合わせも可能です。
どこで買えるの?
購入できるのは「QUOカード窓口販売店」のほか、セブン-イレブン・ファミリーマート・ローソンなどの「QUOカード加盟店」や「指定の販売店」です。店舗に用意してある金額やデザインのQUOカードなら、その場で受け取れます。
ローソンでは店頭端末のLoppiでも購入の申し込みが可能です。Loppiで注文後、レジで支払いを済ませると、1週間ほどでQUOカードが届きます。
「金券ショップ」でもQUOカードを購入可能です。金券ショップが買い取りした未使用のQUOカードが、額面より少し安く販売されています。通常より割安に購入したいなら、金券ショップの利用もよいでしょう。
「公式オンラインショップ」なら、オリジナルカードの作成や大量注文にも対応しています。FAXによる注文も可能です。
有効期限はある?
QUOカードには「有効期限がありません」。ただし、昔発行されたQUOカードの中には、有効期限が設定されていたものもあるため、古いカードがあるなら有効期限を確認しましょう。
それ以外は、カードの破損や磁気不良を起こしていない限り、発行から何年経過していても使えます。破損や磁気不良による使えないQUOカードは、再発行手続きで新しいQUOカードへの交換も可能です。
また、QUOカードには電子版のQUOカードPayもあります。メールで届いたURLからバーコードを発行して使うタイプです。こちらは、カードタイプのQUOカードと異なり有効期限があります。
バーコードの発行から3年間です。それ以降は失効し使えないため、早めに使い切りましょう。
利用できる主な飲食店
さまざまな店で利用できるQUOカードは、飲食店でも利用できます。ただし、利用できる店でも一部店舗では対応していないケースがあるため注意しましょう。事前に店舗へ確認すると、確実にQUOカードで支払いできます。
ファミリーレストラン
ファミリーレストラン2種類でもQUOカードが使えます。一つ目は「デニーズ」です。関東を中心に380店舗以上を展開しているため、家の近所や職場の近くにあるという人も多いのではないでしょうか。
二つ目は、浜松餃子やラーメンといった中華が食べたいときにぴったりの「中華ファミリーレストラン五味八珍」です。ただし、対応しているのは江南店のみのため注意しましょう。
カフェ
QUOカードはカフェでも使えます。看板メニューのミルク珈琲が人気の「上島珈琲店」や、サイフォンで淹れたコーヒーを楽しめる「UCCカフェプラザ」などで利用可能です。
スペシャリティコーヒーが飲める「MELLOW BROWN COFFEE」は、さいたま新都心店・広島空港店でQUOカードが使えます。ほかにも、「カフェコンフォート(神戸さんちか店)」「CAFE NORTH GATE 52」「AUTO TOWN Café」も対象です。
居酒屋は使える?
カードタイプのQUOカードで支払いができる居酒屋はありません。ただし、QUOカードPayなら使える居酒屋があります。
唐揚げがメインの「旨唐揚げと居酒メシ ミライザカ」や「三代目鳥メロ」で使えます。
このほか、1店で七つの専門店の味を楽しめる「こだわりのれん街」や「炉ばたや 銀政」も対象です。
QUOカードの使い方
会計時にQUOカードを使うときには、どのように使用すればよいのでしょうか?基本の使い方や、QUOカードのみでは不足している場合の支払い方も見ていきましょう。
レジで渡すだけ
QUOカードは対象店舗のレジでスタッフに渡すだけで使えます。受け取ったスタッフがカードを読み取れば支払い完了です。
クレジットカードのようにサインをすることや、暗証番号を入力することはありません。サッと出してすぐに使える、手間のない決済方法です。
おつりは出ない
500円のQUOカードで150円のドリンクを買ったとき、現金で「おつりは出ません」。ただし、QUOカード内には350円分残っているため、次回の支払いに使えます。残高が0円になるまで、繰り返し利用可能です。
残高はレシートで確認できます。QUOカードによる支払いが完了したらレシートを受け取りましょう。
不足分は現金で支払いOK
支払い時にQUOカードだけでは足りない場合、「不足分を現金で支払えます」。例えば、ランチ1000円の支払いで残高350円のQUOカードを出した場合、不足分650円は現金で払えばOKです。
QUOカードを複数枚持っているなら、同時に2枚・3枚と使うこともできます。また、店舗によっては、不足分をクレジットカードや電子マネーでも支払い可能です。
使ううえでの注意ポイント
買い物や食事でQUOカードを使うときには注意点があります。注意点を押さえることで、QUOカードを正しく活用しましょう。
利用できない商品やサービスがある
セブン-イレブンといったQUOカード加盟店であっても、全ての商品やサービスの支払いにQUOカードを使えるわけではありません。例えば、公共料金や通販などの収納代行サービスの代金は支払いできないのです。
他にも、切手や印紙・たばこ・チケット・ごみ処理券などは、QUOカードによる支払いの対象外になっています。また、店舗が指定した商品やサービスで、QUOカードが使えないケースもあるため、事前に確認しましょう。
カード有効化の手続きが必要なものも
QUOカードの中には「カード有効化」をしなければ使えないタイプもあります。セブン-イレブンで取り扱っている3000円券・5000円券・1万円券と、ローソンの500円券・1000円券・3000円券・5000円券・1万円券です。
これらのQUOカードは、レジでスタッフに有効化してもらわないと使えません。有効化されているかどうかは、購入時のレシートで見分けられます。
レシートに「クオカード」「QUOカード」「クオカード発行」などと記載があればカード有効化済みです。
まとめ
全国に6万もの加盟店があるQUOカードは、飲食店でも利用できます。デニーズといったファミリーレストランや、上島珈琲店・UCCカフェプラザなどのカフェでも使えます。
カードタイプのQUOカードで支払いができる居酒屋はありません。しかし、QUOカードPayであれば使える店舗があります。
QUOカードで支払うときには、レジでカードを渡すだけです。残高が0円になるまで繰り返し使えます。QUOカードの残高が不足する場合は、不足分を現金で支払いましょう。
加盟店で扱っている商品やサービスの中には、QUOカードで支払えないものもある点に注意が必要です。QUOカードの特徴や使い方を知り、上手に活用しましょう。