Suicaにチャージできるビューカード
ビューカードは、JR東日本グループのビューカードが発行しているクレジットカードです。クレジットカード機能のほかにSuica機能が付いており、さらにビューカードによるSuicaへのチャージもできます。
定期券としても利用可能
一部のビューカードにはSuica機能に加えて「定期券」の機能も付いています。1枚持っているだけで、クレジットカード・Suica・定期券の3種類の機能を利用できるのです。
定期券として利用できるのは、JR東日本の路線だけではありません。私鉄・地下鉄線への乗り換えができる、連絡定期券の発行も行っています。また、一部のバス会社の定期券としても利用可能です。
ライフスタイルに合わせて選べる
ビューカードにはさまざまなラインアップがあり、ビューカード発行のものだけでも10種類あります。特徴の異なるクレジットカードが発行されているため、ライフスタイルに合ったタイプを選びましょう。
例えば、駅ビルでよく買い物をするなら「JRE CARD」がポイントを貯めやすいですし、リボ払いで支払いたいなら「ビュー・スイカ」リボカードがあります。また「JALカードSuica」ならマイルを貯めるのに便利です。
どのクレジットカードもSuica機能が付帯しており便利に使えるので、自分の暮らしに合った使い方ができるタイプを選ぶのが大切です。
利用するメリット
Suicaを利用するときにはビューカードと組み合わせるとよいでしょう。さまざまなメリットを生かしながら利用できます。
オートチャージで残高不足の心配なし
まず挙げられるメリットは「オートチャージ」を無料で設定できるという点です。オートチャージを設定すると、Suicaの残高が一定以下になったとき、事前に決めた金額が自動的にチャージされます。
改札通過時にオートチャージされるため、残高を気にすることなくSuicaを利用できる仕組みです。チャージのために多機能券売機などに並ぶ必要がないことから、チャージする時間の短縮にもつながります。
チャージでポイントが貯まる・使える
ビューカードでSuicaにチャージするとJRE POINTが「1000円につき5ポイント」貯まります。通常のチャージのほか、定期券・きっぷの購入などでも同じように貯まります。さらにオートチャージなら、「1000円につき15ポイント」が貯まってお得です。
貯まったJREポイントはSuicaのチャージに使えます。ほかにも、JRE POINT加盟店での支払いや、商品・商品券への交換に利用できます。ビックカメラSuicaカードやJALカードSuicaの利用で貯めた場合は、提携ポイントへの交換も可能です。
通勤や通学にJRを使っている人や、電子マネーとしてSuicaを日常的に使っている人の場合、どんどんポイントが貯まり、お得に利用しやすいでしょう。
モバイル版やApple Payでも使える
ビューカードはスマートフォンで利用できる「モバイルSuica」でも使えます。ビューカードのカード情報を登録するだけでOKです。
Android端末のユーザーなら、モバイルSuicaアプリをダウンロードして登録しましょう。Google Payや楽天Payと連携させて使うことも可能です。
iPhoneユーザーならApple Payと連携させて使えます。どの方法でモバイル版を利用する場合でも、スマートフォン上でチャージ可能です。
デメリットもある?
毎日の利用でどんどんポイントを貯められるビューカードですが、デメリットもあるのでしょうか?使い勝手が悪い部分を見ていきましょう。
オートチャージは首都圏と一部地域のみ
Suicaとビューカードを連携させるとオートチャージが使えます。しかし、オートチャージの機能は全国どこでも使えるわけではありません。対象エリアは下記に限定されているのです。
首都圏のSuicaとPASMOエリア
仙台エリア (※仙台地下鉄icscaエリアを除く)
新潟エリア
ただし、上記のエリア内であってもオートチャージできない場所があります。新幹線の自動改札機・私鉄とJRの乗り換え改札機・簡易Suica改札機・バスの運賃支払い機では使えません。
Suica自体は全国で利用可能のため、旅行先や出張先で使うこともあるでしょう。いつもと同じようにオートチャージが使えないというのは、不便に感じる点といえます。
基本の還元率が低い
オートチャージやモバイルSuicaへのチャージでは1000円につき15ポイント貯まるビューカードですが、基本の還元率は「0.5%」です。基本の還元率は「0.5%」です。還元率1%未満のため、一般的なクレジットカードと比較してそれほどお得感はありません。
そのため、電車の利用でどんどんポイントが貯まる首都圏エリア以外では、メリットを生かしきれないでしょう。クレジットカードとして通常の利用をする人より、Suicaと組み合わせて利用するユーザー向けです。
ビューカードでのチャージ方法
お得にポイントを貯めるには、ビューカードによるチャージを利用しましょう。モバイルSuicaとカードタイプSuicaではチャージ方法が異なるため、それぞれの方法を解説します。
モバイルSuicaの場合
モバイルSuicaでクレジットカードによるチャージを行うときは、「アプリ上の操作」で完結可能です。残高確認もアプリでできるため、時間に余裕のあるときにあらかじめチャージしておけます。
アプリでチャージするときには、まずトップページから「入金(チャージ)」をタップしましょう。チャージする金額を選んで「クレジットカード」をタップし、金額を確認したら完了です。
カードタイプの場合
カードタイプのSuicaへビューカードでチャージする方法は2種類です。一つ目の方法ではビューカードのマークが付いている「多機能券売機」を利用します。画面の案内に従って、クレジットカードで決済をしましょう。
二つ目の方法では、駅に設置されているATM「VIEW ALTTE」を利用します。VIEW ALTTEでクレジットカードによるチャージをするには、まず「ビューカードのサービス」を選びましょう。
次の画面で「クレジットカードによるチャージ」を選択し、チャージするSuicaカードを挿入します。次に、支払いに利用するビューカードを挿入し暗証番号の入力です。
チャージ金額を選び、確認画面の内容で合っていれば「確認」を押します。チャージが終わったら、カードと利用明細票を受け取り完了です。
オートチャージはどちらのタイプでも可能
オートチャージはモバイルSuicaでも、カードタイプのSuicaでも設定できます。モバイルSuicaでオートチャージを使うなら、まずはモバイルSuicaアプリを起動しましょう。
「会員メニュー」からオートチャージ設定したいSuicaを選択し、「Suica管理」をタップします。「オートチャージ設定」をタップし、「オートチャージを利用する」を有効にしましょう。チャージ金額を設定すれば完了です。
カードタイプのSuicaの場合、まずはビューカードとリンクさせます。手続きはVIEW ALTTEで行いましょう。「ビューカードのサービス」「Suicaのリンク」「リンク設定/変更」と進み、リンクさせるSuicaを入れます。
次にビューカードを入れ暗証番号を入力し、規約に同意してオートチャージを設定しましょう。最後にチャージ金額を設定し完了です。
Suicaチャージでポイントを貯めるなら?
Suicaへのチャージでポイントを貯めるには、ビューカードの利用が欠かせません。ビューカードの中でも、特におすすめの3種類を紹介します。
定期とクレカが1枚に「ビュー・スイカ」カード
定期券・クレジットカード・Suica・JRE POINTカードの4種類の機能を兼ね備えているのが「ビュー・スイカ」カードです。機能を1枚に集約できるため、スマートに持ち歩けます。
定期券情報はカードの裏面に記載されるため、すぐに確認可能です。また、多機能なクレジットカードを持つときに心配な、紛失時の不安を解消する充実の補償も用意されています。
クレジットカードはもちろん、定期券やSuicaのチャージ残高も補償の範囲内に含まれており、万が一不正利用があったときに役立つでしょう。
年会費は524円(税込)かかります。ただし、年間の利用額に応じたボーナスポイントがあるので、年会費の元を取ることも可能でしょう。
年1回の利用で年会費無料 ビックカメラSuicaカード
年会費の負担をできるだけ抑えるなら「ビックカメラSuicaカード」が向いているでしょう。初年度年会費無料に加え、次年度の年会費524円(税込)も、年1回クレジットカードで買い物をするだけで無料になります。
ポイント還元率が高い点も魅力です。ビックカメラでの利用で最大11.5%の還元が受けられるほか、通常の買い物でもJRE POINT0.5%とビックポイント0.5%の合計1%が還元されます。
貯めたビックポイントは、1500ポイントでSuica1000円分のチャージが可能です。ビックカメラで買い物の予定がない場合でも、電車代やコンビニでの買い物に使えます。
お買い物でもお得に貯まる JRE CARD
駅ビルでよく買い物をするなら「JRE CARD」を利用すると、どんどんポイントが貯まります。JRE CARD優待店のアトレやビーンズ、ペリエであれば、還元率3.5%でポイントが付与されるのです。
また、ルミネやニュウマンでも、1000円につき35ポイントが貯まります。貯めたポイントが実質無期限という点も、使い勝手がよいでしょう。
獲得した日から2年後の月末が有効期限ですが、ポイントの獲得・利用があると有効期限はさらに2年延長されます。そのため、使い続けていればポイントが失効しないのです。
貯めたポイントはJRE POINT加盟店での支払いに1ポイント=1円で使えるほか、Suicaのチャージにも使えます。
まとめ
Suicaはビューカードと組み合わせると、より便利でお得に利用できます。オートチャージで残高を気にせず使えるようになりますし、チャージや定期券の購入でポイントを貯められるのです。
通勤や通学で首都圏のJRを利用しているなら、ビューカードを持っているとよいでしょう。さまざまな種類があるため、ライフスタイルに合わせて選ぶことも可能です。
紹介したおすすめのビューカードを参考に、自分にぴったりの1枚を選びましょう。